【感想・ネタバレ】生殖記のレビュー

あらすじ

『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいくにつれて、しょうせいかわいいなあと愛らしくなっていきました。人間らしさというか適当に流す感じが面白かった。中でも眉毛としょうせいの、 無言タイムは笑ってしまいました。笑

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃおもしろかった。一気読みした。なに?この異様な解像度の高さ…。朝井リョウまじで、人間何周目?すごくない?感想をべらべら書くのも憚られる。とにかく読んでよかった。これはすごいわ。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは衝撃作。
朝井リョウ作品は読者にふと、「お前も例外じゃないからな?」と指をさしてくるので怖くもあった。
“なんとな〜くの空気”を我々は甘んじて受け入れているけれど、確かにその空気って“マジョリティが許した環境”だし、なぜ許す許されるの関係になるのだろう。人間の繁殖を通じて、進化・発展・成長を基盤とする社会へのアンチテーゼというか、いやそもそも善悪で語られてないので、それもゾッとした。
これからの未来を案ずる中で、この本を今読めて良かったと感じた。

「本当は皆、降りたいんじゃないのかな。
人口も経済も何もかも“今よりももっと"を常に続けていかないといずれ立ち行かなくなるこの世界の仕組みから。」本文より

あの時尚成が靖のNPOに入ってたらどうなってたのだろう。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

生産性と成長を過度に追い求める共同体への皮肉を、圧倒的な言語化で描ききった作品。ある意味で『イン・ザ・メガチャーチ』をも超える衝撃。

神なき世界では、共同体の多数派が神の代替となり、「なんとなくの空気」を生み出す。生産性と成長が正義とされるその空気の中で、そこに寄与できない者は浮かび上がることができない。そうした状況に置かれた主人公の心理が、○○○の視点でユーモラスに皮肉たっぷりに描かれている。

そんな中、同じくマイノリティの立場にいながら、主人公とは異なるスタンスを取る人物もいて…。「否定形の意思表示は結局誰にも伝わらない。やがてそうしたものに自分たちは乗っ取られる」とマイノリティサイドにも強烈な一撃を与える。

結末に至るまで隙がなく、読後にはいつもの独特な恐怖が残る。賛否両論あると思うけど、私は朝井リョウの作品が好きだ!

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2026年04月30日

購入済み

朝井リョウ節全開

生きるための原動力をテーマに、生殖機能の語り部によって描かれる生物や幸福の本質に迫る一冊。
語り部の口調も相まって、ちょいちょいCV朝井リョウで聞こえてしまう呪いにかかっています。助けて。

#深い #共感する

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

みんな知っているざらっとした感覚やモヤモヤした感覚の正体がここにある。言語化が上手だなと感嘆しながら読みました。作者のこういう世界観好きです。

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2026年04月28日

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このろくでもない世の中で、私は社会的な価値とか意味とかをすべて度外視した幸せのなかで生きないとなぁと思った

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

生きているだけで生産性を求められるって凄くしんどい。
子孫を残して人類を増やすこと、会社を共同体として成長させること、社会と地球の成長に関わること。

そのどれかに関われたら苦労しないけど、きっとうまく関われない人がたくさんいるんだろういろんな理由で。
自分もその一人だ、何のために生きているのか分からない。
生きる理由が欲しい。消化するだけの日々。
理由を見つけられたらなんて幸せなんだろう。 
そもそも、生まれただけで素晴らしいことなんだから、理由なんでほんとはいらないはずなんだ。

主人公は見つけられて良かった。
人類の正常とは真逆の方向だが、でも主人公はそれで生きられるのだから素敵なことだ。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

語り部の視点の斬新さから始まり、なんとなくモヤモヤしていることや社会に漂っている雰囲気を的確に表現されているのに語り方は「!」を多様するなど勢いがあって違和感があった。
その違和感がこの本が風刺していることと良く合っていて気づいたら頷きながら読んでいた。

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

『イン・ザ・メガチャーチ』での本屋大賞受賞を機にこの作品を手に取った。「生殖」という観点から現代社会を語る。しかも語り手は主人公の生殖器という、かなり朝井リョウみを感じる独特な視点だった。

まさに言語化の神様!現実的で触れづらいテーマとユニークな文章の対比がとても面白かった。淡々としていながらも、主人公に対してノッたりツッコんだりする語り口が印象的だった。

性的マイノリティーである主人公は、社会の中で少数派としての生きづらさを抱えながらも、波風を立てないように「普通の人間」を擬態し続けている。その様子を、生殖器という第三者的な存在が解説していく構造が面白い。自分ではうまく言葉にできないような感情まで、するりと掬い上げられていく感じがあった。

作中に出てくる「共同体感覚」という言葉には、少し引っかかるものがあった。そこに馴染めない感覚や、むしろ手放したいと思う気持ちにも共感してしまう。理解しきれないと思っていた心情の解像度が、読んでいるうちに少しずつ上がっていった気がする。

エンディングが印象的だった。主人公が少しでも前を向ける形で終わったことに、ほっとした。本屋大賞で興味を持った人にぜひとも読んでほしい!

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2026年04月21日

匿名

購入済み

至って真面目な「生き方」の本

やっぱり自分は朝井リョウさんの本は好きなんだなと再認識出来ました。繋がりの意識を求める現代人の生き方を見事に表現されていて、朝井さんと同世代の自分にグサッときました。

#笑える #アツい #共感する

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2025年12月29日

QM

購入済み

独特な目線から話してるなあ、人間のことを「ヒト」と読んだり〇個体とカウントしたり、、、新鮮で面白くて次々読んでいったらいつの間にか最後のページに。フレンドリーな口調が読みやすかったのかも。

人間は成長とか変化しないことを恐れていて絶対今にとどまろうとしないし、後戻りなんてもってのほか、、、ほんとそうだよねぇ、と思いながら読んだ。脳が発展していて身の回りがある程度満たされているから、暇なときに「生きてる意味ってなんだろう」みたいなことを考え始めるの、すっごく人間らしいよねぇ、とも。
ある事象に対する人々の見方や風潮の変化についての描写が興味深かった。

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2025年10月20日

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終わり方よかった。共感できる部分が多くあった。善悪の定義、主語解体、今ここ、成長。やはり言語化してくれる朝井リョウ。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

生殖本能が語り手というぶっ飛んだ設定の小説。「吾輩は猫である」みたいな感じ。

設定がぶっ飛んでいるし、語り手の立ち位置からして、どんな降らない話を話しても面白い。しかし語り手の性質上、社会の上でめちゃくちゃ厄介な話を掘り下げてくる。

降らない話になるような振りをしておきながら、深いテーマに持って行かれてしまう感じで、ソフトなのに味わい深い。

朝井さんの他の本も読んでみます。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

読んでタイトルの意味がわかる。(深い意味はない)
朝井リョウさんの作品を読むのは、「正欲」に続き、この本で2作目。
2作品しか読んでいないながらに朝井リョウ作品の傾向がわかって、面白かった。内容も個人的に考え方が似ていて、面白いし読みやすい。
その傾向というのは、性的マイノリティの人生を通して人間の存在意義や生きる意味のような哲学的な思考を繰り返し、基本的にずっと同じ主張を、抜群の言語化能力で、例えを用いたり言葉を変えながら繰り返す作品かなと思う。
また、批判ではなくてそんなところも私は好きだが、この文章の構造は、上に挙げた主張(というか作者の脳内)を語るために、ストーリーを利用するという形だと思う。そのせいで、ストーリー自体の重みはなく(登場人物や世界に大きな変化がなくて)むしろ少し退屈ぎみで、オチがフワッとしているせいで、主張部分に興味のない人には、「なにがおもろいん?」「え、オチがイマイチでモヤモヤしたなあ」となるかもしれない。逆に、こんな構造の本だからこそ、主張の題材もあいまって「あえてオチを限定しないことで、その先を読者に想像させ、多様性について読者に問うているのか」とか「考えさせるいい作品だなあ」みたいな賢ぶってるように見える(意図せずしてそうなっているかもしれないが)感想が多いのかな?と“しっくり”きた。
これも勝手な決めつけだが、作者ってそんなに社会に対して使命感を持ってこの作品を作ってないのでは...ただ人より鋭い感覚や独特な脳内を共有して共感されたり興味深いと思ってもらいたいだけなのではないかな、私が作者ならそうだな、と感じた。
タイトルに深い意味はないと書いたが、好き勝手に文学研究の真似をすると「タイトルには、生殖器目線のストーリーという意味だけではなく、生殖本能が、多様な性の価値観と複雑でどうしようもない人間社会との化学変化によって消失していく様子を歴史物語のように記している、というメッセージが込められている」みたいに深読みしようと思えばできなくもない。
このように、いくらでも考察できる素晴らしい本です。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

日本の今の空気感を言語化してくれるのが、最高に面白い。調子の良いリズム感も加わってループ。なんだかモヤモヤしながらもマインドセットして標準化させてきた自分がいることを突きつけられる。規格外れの生き方を大変そうと思い、必死に標準求めて頑張って100年生きるの?と。 相反する事を受け入れながらずーっと楽しめるようにしていくのか…ヒト また暇そうですね。2回目じっくりまた読みます。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

斜め上からくる超メタ認知体験ができる本。
人間とは、幸せとは、資本主義とは、繁栄とは、そんなことを改めて考えさせられる本。
資本主義社会で成長、拡大、発展への要求が加速し、生きづらさを感じている人が多い。物語の中では、その中でそれぞれの答えを探して生きていく姿がとても勉強になった。
結局、人が真に幸福に生きていくためには共同体感覚が必要だが、共同体感覚とは誰かの役に立ちたいとかそう言った狭義ではなくもっと深く幅広いものなのかなと思った。
自分の殻に閉じこもってしまってはその場しのぎの幸福しか得られないがそうせざる得ない人たちがいるのも理解しなければならないと思った。また人は自分が理解されないことに対して過剰に反応するがそれ以上に他人のことも理解できていないと思う。自分が理解されたかったらまずは他人や世界を理解するところから始めたい。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

【なんとなぁ〜くの空気の正体】

とある家電メーカー総務部に勤める尚成が、家電量販店で買い物をする場面から始まる。

しかし本作で異質なのは“語り部”であり
なんと、物語を語るのは尚成本人ではなく、彼の「生殖器」。
ただの日常に起こる出来事を、マイノリティ側の視点からユーモラスかつ妙に的確な言葉で語っていく。

そして語り部である生殖器は、
「個体の属する共同体の拡大・維持・発展」
こそが、“なんとなくの空気”を生み出しているのだと語るーー。

本作はストーリーを楽しむというより、尚成(正確には尚成の生殖器)と心の中で会話しているような感覚に近い。
序盤は独特な語り口に少し読みづらさを感じたが、中盤以降は、マジョリティ側が無意識に作り出す“空気感”をあまりにも的確に言語化していくため、頷くしかなかった。

「みんな薄々感じているのに、誰も言葉にしないこと」を丁寧に掘り起こし、読者へ突きつけてくる。この“気まずいほどの解像度”こそ、朝井リョウ作品の凄さだと思う。

特に印象的だったのが、総務部全体の業務効率化について意見を求められた際の、尚成(の生殖器)の心の声。
「ないです。ないんです。そんな部全体の成長なんて考えたこともないので。」

この場面には、首が捥げるほど頷いてしまった。

もちろん口には出さない。
でも実際のところ、

「共同体の成長」より、
「自分の生活が穏やかに維持できること」の方が大事。そういう人はかなり多いのではないだろうか。

経済的な自立さえ大きく脅かされなければ、それで十分。この感覚は、閉塞感の強い今の日本社会だからこそ、よりリアルに響く。

本音とは別に、建前を使い分けながら共同体の中で生きていく息苦しさ。
そして、その“なんとなぁ〜くの空気”に適応しながら今日も生きている人たちへ、本作はそっと寄り添ってくれる。
読み終わった後、
妙に考え込んでしまって眠れなくなる一冊だった。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

最初なんだ誰視点なんだ?と思って、ああそういえばタイトルは生殖記だったと腑に落ちた。生殖器の視点から紡がれる人間観察日記、成程人間とはいかに面倒臭い生き方をしているのか思い知らされた。自分は異性愛個体ではありながらも主人公と同じく、マイノリティに属している自覚があるところもあり、共同体感覚は持ち合わせて居ながらも、その発展に寄与できて居ない自分を嘆きながらも、正直面倒臭いと思っている部分もある。自分が楽しければそれでいいじゃん、別に女性だからって結婚して子供産むのが当たり前じゃないんじゃん、仕事だって別にほどほどでいいじゃんって思ってしまっているし自分の趣味を人と許有したりとか拡散したりとかをしたいというか気持ちも最近ではほとんどない。職場でも自分に薄い膜を張って生きて居て、別に本音を出せなくてもいいと考えている。隠す必要もないが、別にわざわざいう必要もないのだ。でも、そうやって共同体から距離を置いてのんびりしたい気持ちと、貢献できて居ない自分を不甲斐ないだとか、そういうふうに感じる自分は矛盾して存在して居て、サボりたいのに職能を高めるための努力はやはりして居ないと居た堪れなくて、ああ本当に面倒くさい生き物なだと痛感する。生命を維持する、繁殖させる以外に脳みそを使うなんて本当は無駄かもしれない。でも変に高性能な脳を貰ってしまったので、踏みとどまっても居られない。どこか折り合いを探すしかないのだ。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な感覚になる一冊。
生殖器というタイトルがどういう意味なのだろうと思って読み始めたら、まさかのそのままの意味。主人公の尚成の生殖器が語り手になり、尚成について語るという構成。

尚成は同性愛者であることをカミングアウトせずに生きてきて、様々なものを諦めてきた。仕事をする上でも、成長や貢献に関心はなく、ただただ賃金を稼ぐためだけに仕事をする。そんな中、周囲は成長や貢献など、「共同体感覚」をもって、組織や社会の発展のために働く。この、発展を当たり前とした世の中に対する疑問を抱き続けながら、ただ1日を消費し、賃金を稼ぐために別の星に来ているような感覚で働く尚成。

共同体感覚について語り、組織の成長を願う後輩、颯の事を別世界の人間だと感じていたが、実は颯もゲイであり、彼はLGBTQ+の人間が生きやすい社会を実現するためのNPO法人設立のために会社を辞めると知る。マイノリティに生まれてきた尚成は、マジョリティである異性愛者たちが「同性婚を認めるか否か」の法律を決めることや、多様性を受け入れるなど、自分たちがあたかもこの星のルールを決めているような、受け入れる側の人間であるような事に憤りを感じていた。

そんな尚成の思いや過去の人生について、小生の生殖器が語るという、不思議な構造の物語であった。
朝井リョウの「正欲」でも似たような問題提起がされており、マジョリティがマイノリティを受け入れるという構造についての違和感や、マジョリティはマイノリティのことを想像すらできていないという構図など、朝井リョウのメタ認知力の高さを感じる。物語にあまり進展がないので、読んでいて面白さはそこまで無いものの、ところどころで考えさせられる部分があり、朝井リョウらしさを感じる一冊だった。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎度世間の生きづらい人にフォーカスを当てて本を書いてくれる著者だが今回もマイノリティな生き方を読みやすい文章で表現されていた。
 なんとなくこうした方が良いことは多々あるがズバッと表現する様は自身の生き方を改める良い機会となった。将来の医療には期待していきたい。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっっっばい、、、
最初読み始めた時、え、これまじで何視点…?人間界の神様、、、いや違うっぽい、、、その人に一人一人宿っている神様……?とか思っていたらまさかのまさかの語り手が生殖器だったwww
タイトルってそういうことかーーーーい!

私たちがふだん頭の片隅でほんのり、うっすら感じている違和感をコミカルに言語化してくれていて、読み進める手が止まらなかった。そう、そうこれ、うわあああこういうことか!の連続。

脳が活性化されたきがする、、考えながら、頭を使いながら読んだから、一気に読見した後の脳の疲れが半端なかった、、、笑

私たちは日本に生まれた瞬間から「拡大、成長」を主とした共同体に組み込まれてしまう。人という生物に生まれた以上は。

その根源は「生殖」、そして経済活動です。

それでも生きるしかない今日をやり過ごすための
「鬼ごっこ」な日々。

ちょうど大学の講義で、LGBTQの人たちに対する対策を考えた直後だったので尚更内容が、、、そもそも当事者ではない、何も意識せずとも共同体に属する異性愛個体である私たちが、LGBTQの方達への支援を考える、という視点こそがそもそもおかしいのだなと、、、

なんで私たちが許す側なのか、なぜ当事者が許される側なのか。

でもこの世界、どうしても多数派が強い権力を無秩序に振り回しているよなと、、、それはもう誰にも変えられなくって。

だから少数派の方達が自分の感情を消し、無になる、ならざるを得ない、そうしないと生きていけないんだと、

話の途中にもあったように自分の心に違和感が生まれない生殖器を自分で、成人の頃に選べればいいのにな。。。

生きるのがなんとなくしんどくなってしまった時に再読したいな、

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

25歳になって周りが結婚・出産ラッシュの中焦りを感じていたタイミングで出会った本作品。本当に結婚したいのか?子供が欲しいのか?なぜこんなに焦っているのか?言葉にまとめるのが難しいモヤモヤを朝井リョウさんが上手く言語化してくれていてスッキリしました。

結婚したい子ども欲しいって思ってたけど、それって周りの友達と話が合わなくなるのが怖いだけなのかも。自分だけ皆と違う人生になることとか、ずっと独りで生きていく可能性とか、そういう不安が結婚とか子ども欲しいって感情に変換されていただけなのかも。
こんな感じのことが書かれていて大共感でした。

恋愛・結婚・出産に悩めるのって贅沢なことなんだというのも、この本に出会っていなければ気づけませんでした。

これからも朝井リョウさんの作品にたくさん触れていきたいな〜。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

語りべが生殖器なの斬新 笑
人類とか生き物をとても客観的に見ることができて、なんだかとても楽になった くよくよ悩む必要ないかもと思った

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

最初はなかなか設定が理解できず入り込めんかったけど、だんだん分かってきたら面白くてどんどん読めた。まさかの生殖器目線で人間を客観的に見て分析してる(笑)人間目線では書きづらいようなことも毒舌でズバズバ言ってのけて、それが癖になって所々笑えた(笑)正欲は映画でしか見たことなくて、朝井リョウ作品は気になりつつも何気に初めてだったと思う!今年の本屋大賞も受賞されてGETできたし、ますます読むのが楽しみになった!

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

生殖本能がヒトの生活をつっこみ、解説するのだが、読む前は設定に理解が出来なかったが、読み進めるととてもナチュラルに読み進められた。
ヒトの生活をこんなに客観的に書けるなんて観察眼が素晴らしいと思う。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

文章に読者が導かれている感がすごい。

とにかく話すのが上手くて、よくできてるなぁと思う文章ばかり。説得させられている気分になる。
それに納得して始めて自分もそう思っている節があると実感したり、自覚したりする。

最後尚成が家に戻ったあと、樹と大輔とはどうなったのかが知りたい。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

ジェンダーマイノリティの男性(名前:尚成)の生きづらさと日常を描いた物語。

主人公(=尚成の生殖器官)が、その日常をコミカルに解説しているけど、多分めちゃくちゃ人間社会に怒っている。尚成の1番の理解者兼味方として、声もかけてあげられないけれど気持ちだけは寄り添い続ける、尚成への愛しさから生じる言葉が尊かった。

この本の中の、「他人の目を気にするな」という言葉の解釈は、過去朝井リョウ自身が語っていた解釈で述べられていて、他人の意見に見せて朝井リョウも何かに怒っているのかなとも思ったり、

また、下記の文章が印象的だった。
「本当は皆、降りたいんじゃないのかな。
人口も経済も何もかも、“今よりもっと”を常に続けていかないといずれ立ち行かなくなるこの世界の仕組みから。」

この世界の仕組み=資本主義社会から降りたい、!とは思わないが、降りるという選択肢が、今の私の中では持てていないことに窮屈さを感じる時はあって、その窮屈さに改めて気付かされた気がする。

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2026年05月05日

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正直、私にとって尚成の考え方は、他責思考で、被害者面で、とてもイライラする。

「自身の生存率を少しでも上げるため、尚成は共同体にとって〝しっくり〟くるほうの自分を作り上げていきました。」

さも苦労してきたという描写だけど、そうじゃない人、逆にいるのか?とあえて問うてみたい。
確かに、性に関することは大変だとは思うけど。
資本主義の仕組みに文句を言うなら、自分が変えたらいいじゃん。でも無理でしょ?じゃあ仕方ないじゃん。
大小あれど、みんな必死に社会に適合するように、社会の中の自分を作り上げるんじゃないの?
私も必死に血液型B型な(実際B型だけど)、ADHDと診断されかねない自分を押さえて、なんとかA型的に、理性的に、日々働こうとしてるから、本当に疲れるよ…
けど、社会に適合してる方が、結果カロリー少なくて済むから、折り合いつけて頑張ってるんじゃん。

被害者ヅラすんな。みんな必死に生きてるんだよ。

と言いたくなるかな。正直。

「こんなの殆どの異性愛個体にとっては、スタート地点に当たる状態ですよね。」

いやいやいや、なんでこんなに自分だけが苦労してるって被害者面すんの?
逆に、自分が簡単にスタート地点に立てていることもあるはずなのに、なんでそこは棚に上げるの?

ほんとイライラするなー。

年度初め色々あって疲れてるからこんなにイライラするのかな笑

「サバイブ、即ち生存だけでは飽き足らず、構築や幸福度の域で頭を悩ませるこの圧倒的余裕。」
「自分で色々と難しいほうへと考えることが好きみたいですね。恵まれた個体特有の性質です。」
今日を生き抜くために必死であれば、自分の悩みの全ては確かにきっとどうでもよくなる。どちらが幸せなんだろう。

この本を読んでイライラしたのは、純粋にこのような思想にイライラしたのか、作者の鋭すぎる指摘に嫌悪感を抱いたのか、もう少し自分の中で反芻してみたいと思う。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

言語化能力がすごい。
生きてる限り成長しないとと思うし、周りからそう思われるのは人間だけだと思う。
でもこれは安全に生きていける環境下にいるからこそ課せられることなんだとも思う。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

併読してる「暇と退屈の倫理学」で読んだことにも通ずる箇所があった。かつてない独特な視点から語られてて面白い。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

言語化が凄すぎて、、、、
「しっくりこない」って言いかたとか、どうしてこんな感情になっているのかとかなんか浅井リョウ全部のことを見透してるちゃうかって思う。
でも、言語化が凄いからこそ「会社」っていうワードを「均衡、維持、拡大、発展、成長のために自分を封殺してきた共同体」とかで言い回しをすごくするから読むのにすごく頭使った。眠たい電車の中では見れん。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

主人公の生殖器を語り部にしてワンイシューで押し通す構造。

語り部は主人公本人ではないけれど、本人に限りなく近いから、主人公の思考にまで言及できる便利な存在。特殊な一人称小説? でも、いろいろと制約も多い窮屈な設定なのは否めません。

視点を固定することにより、現代社会の歪みをより鮮明に描き出す意図があったのかもしれません。共感できる思考もあったのですが、正直、途中で飽きてしまいました。
話題が限定されているのも一因ですが、語り口が一辺倒過ぎたのが大きかったと思います。

面白かったけど、延々と作者の考えを聞かされているようで、もうちょっと小説にして欲しかったなと感じました。


語り部については、露悪的に生殖器にしなくても、視床下部とかでも行けた気がしますし、なんなら「脳内ポイズンベリー」とか「インザヘッド」のような設定でも成り立ちます。パクリと言われるだろうけど、、、

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2026年04月23日

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