【感想・ネタバレ】生殖記のレビュー

あらすじ

『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「正欲」を読んだ時ほどの衝撃はなかったものの、かなり今回も共感できた。
以前見た正欲の感想で「共感できない」や「マイノリティがマジョリティを下に見ている感じ」といったものがあり、物語の趣旨がよくわかっていないんだなと感じたが、今回はそんな人でもわかりやすい物語だったと思う。
物語の構成がすごく斬新で、最初はびっくりしたものの、読み進めていくうちに自然と慣れていくことができた。
尚成というかなり独特なキャラクターとその周りの人たちの関係がものすごくリアルで流石朝井リョウだと思った。
この小説に全く共感できなかった人は少なくとも幸せだと思う。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

あるサイトで、主人公にロマンスがあれば良かったという趣旨の感想があった。これこそが、作中で言うところの立ち入り禁止感であり、異性愛個体の無意識な特権から来る傲慢さなのではないかと思った。本書の評価平均が、イン・ザ・メガチャーチより、やや低いのも、広くは理解されないが故のリアルで、自分の中では評価が逆に上がった。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

終始ワール○トリガーのカノンの声で再生されていました。タイトルとは裏腹にマイノリティとかそういう難しい内容でしたが、生殖本能目線で書かれてあるので新感覚で読んでて楽しかったです。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

朝井リョウ作品として考えたとき、『正欲』のあとに『生殖記』があること自体が、とても意味を持っていると思った。

『正欲』はマイノリティの物語でありながら、最終的にマジョリティ側の息苦しさも浮き彫りにする作品だった。
「マイノリティだけが被害者ではない」というカウンターが、強烈に刺さった。

一方で『生殖記』はLGBTを扱っているが、単純な「多様性万歳」の物語ではないと感じた。

今は多様化が当たり前の時代で、若い世代にとってはカミングアウトという言葉さえ特別ではないかもしれない。
けれど、その流れに乗れない人もいる。
多様化が社会で認められる前から存在していた人たち。
急に「言っていいよ」と言われても、その波にうまく乗れない人たち。
この作品は、そういうどこにも綺麗に収まれない人の物語だと思った。

でも、最後まで読むと見えてくるのは、マイノリティかマジョリティか、LGBTかどうか、普通に入れるかどうか、そんな分類とは関係なく、幸せの瞬間は、平等に存在しているということだった。
成功や達成の総合点ではなく、本当にささやかな出来事。
体温のある時間。
それは誰にも奪えないし、ちゃんと噛みしめれば、人生は確かに尊い。
読後、胸があたたかくなった。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

朝井リョウだった。とにかく。
サクッと読んで、あっはっは!って笑える時

言葉が難し過ぎて何回も読み返さないと
迷子になっちゃう時との緩急がすごい。

登場人物の中に
『うわー、この人私だー。』
『うわー、こんな人おるか!?…いや、私かもしれん。』
を繰り返していく感じがほんとに読んでて気持ちよかった。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

尚成マジ大好き。
心の中に尚成を飼いたい。

テーマはLGBTQ➕なんだと思う。
尚成自体が同性愛個体だし。

でもそのテーマとは別のところで尚成に共感できるポイントが多すぎて、というか、尚成の生き方を学びたいとまで思ったというか。

尚成自体が同性愛個体ということで、幼体の頃からずっと生きづらさを感じていたわけですが、それ故の処世術なんかもこの本には書いちゃってるんですよね。
達也尚成の処世術。

 そんでもう一個。この本を読んで。
わたくし、LGBTQ➕とかどうでもいいと思っていたタチの人個体なんですが、同性婚がなんで認められていないんだろうってところまで考えさせられましたね。

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2026年03月16日

匿名

購入済み

至って真面目な「生き方」の本

やっぱり自分は朝井リョウさんの本は好きなんだなと再認識出来ました。繋がりの意識を求める現代人の生き方を見事に表現されていて、朝井さんと同世代の自分にグサッときました。

#笑える #アツい #共感する

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2025年12月29日

QM

購入済み

独特な目線から話してるなあ、人間のことを「ヒト」と読んだり〇個体とカウントしたり、、、新鮮で面白くて次々読んでいったらいつの間にか最後のページに。フレンドリーな口調が読みやすかったのかも。

人間は成長とか変化しないことを恐れていて絶対今にとどまろうとしないし、後戻りなんてもってのほか、、、ほんとそうだよねぇ、と思いながら読んだ。脳が発展していて身の回りがある程度満たされているから、暇なときに「生きてる意味ってなんだろう」みたいなことを考え始めるの、すっごく人間らしいよねぇ、とも。
ある事象に対する人々の見方や風潮の変化についての描写が興味深かった。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

マイノリティ側の叫び。細胞が変わりに伝えてくれている。前半は同じようなことをずっと繰り返している感じでくどい。途中からちょっと変化。何度も出てくる、拡大、発展、成長することを目的とした共同体を否定しまくってるけど、会社に属して、給料もらって生きてて、ダイエットして、「よりよく」過ごそうとしてる主人公を見て、ちょっと矛盾みたいなのを感じた。主人公にいらいらしたのも、なんでだろう。NPOに誘われて、参加しなかったのは何故かな、変な意地かなとも思った。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

同性愛者の尚成が主人公で、ナレーションは尚成の生殖器という新感覚な読書体験でした。

同じ同性愛者の颯と尚成の生き方が対照的なのは
共同体の関係性が対照的だったからなのではないか、という部分にドキッとさせられた。
最初に所属する家庭と学校の関係性が重要…
たしかに、と思った。

仕事もそつなくこなすため、社会人としてうまく溶け込んでいるが、同性愛者ということを絶対にバレてはいけない、との思いで社会と向き合っている為、核心の話題からはズレての人間関係を構築している。
生活に虚しさを感じているが、そんな中でも自分なりのしっくり、を常に追求している…。


かる〜いタッチの文章で幼少期のいじめられた過去などさらっと描かれていますが、自分ごととして考えられる本だと思った。





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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生殖器、の日記ときたか。
生物学を学んでいた身からすると考えてもいなかった視点だった。確かに、確かに今の世の中LGBTQの人がいるのも分かってるし、特にだからどう、とも思わない私ってすごい彼等想いだよなぁ、くらいにしか思ってなかった。いやいや、あんた生き物として生まれたからには子供が欲しい
むしろプラスになるように2人以上は欲しいとか思っていたじゃないの。その「考え方」そのものが彼等に痛みを与えるものだって考えた事あった?なかったです。。。
確かに、結婚もできず、恋人もおらずの時に何もやる気が起きなかった時期があった。前に進む何かが欲しかった時期があった。そうか、それを一生やっていくことが前提の人もいるのか。
と、そんな中で最後の展開もまた良かった。同じ趣向の人だからって同じように全てを諦めてただ生きていくだけではない人もいるんだよという。
生殖器が語ってるというシュールな内容かつ、その語り手の軽快なトーンとめちゃくちゃ重い内容が上手く噛み合っている印象でした。

なんかめっちゃ考えさせられた一冊。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

淡々とした語り口で淡々と進む物語。自分と違い過ぎる主人公に苛立ちを感じる事もままあったけど、最後のシーンで感じられる主人公の変化が爽やかで、じんっと感じさせられた。多様性ってこういう事なのかもしれないですね。自分の「しっくり」見つけたいです。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

audibleにて。設定のせいで冒頭から「な、なにかを全力で問いかけて来そう!!!!」みたいな警戒心マックスで進んでいったけど、説明の分かりやすさだったり物語の運び方の上手さからなのか、ドラマとして楽しく興味深く聴けた。(小説や映画から意味を見出し過ぎるのが苦手で警戒しただけなので、作品自体がやり過ぎている感じなわけではないです。小説はあくまでも余暇の消費というスタンスを忘れないようにしたいのです。)

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

きっかけ
アンリミテッドだったのと、朝井リョウだったから!

感想
①生殖記の語り口が可愛い
なんで可愛いのか考えたところ、多分これまでの何よりも人間(尚成)をフラットに見ており、その場限りの感情で何にも迎合せず独り言を発しているので、語り口が軽やかで、聞いてて読んででて心地よい。
人間を客観的に描写する方法としてこんな手があったのか!!と衝撃を受けた

②生きる意味、将来への希望が人を幸せにする?
最初読んだ時は、幸せの形は人それぞれ、尚成にも幸せが訪れてよかったと感じていたが、マッチポンプな暇つぶしだけでなく、科学技術の発展を心待ちにするという将来への期待が加わって、すごく心が晴れやかになっていたと思う。
最近読んだ『仕事を生きがいにするな』には、人間はどうしても生きる意味を考えてしまう、とあったし、そういう意味では尚成なりの生きる意味が見つかったのでは?ハッピーエンドだと思った

③周りの目
社会全体が監視カメラで、これで社会秩序が保たれているという考え方、すごく腑に落ちた。私はまだまだできることを増やしたいから、すごくこれに感謝してる笑
一方で他人は他人にそこまで興味がないから、みんか尚成に言いたいことはあったけど、荒波を立ててまで聞くこともない、ということで深入りするのをやめたのかなと思った。心の中では、言っても言わなくても変わらない人の発言に呆れたり、意味不明な言動に引いたりしているんだなあ。そう思うと尚成は本当に擬態できているのか?と思ったりしたけど、とにかく他人の目を一切気にしない術を得ているのでその点は強くて羨ましい

⭐️会社での弱腰発言控える。周りにバレてるぞ!笑

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

「器」が「記」になってるから持ち歩ける本です。本書では「器」が、"しっくり"を求める宿主を第三者目線で語っていくものです。この宿主である尚成(しょうせい)は同性愛者で、判断・決断・選択・先導はまっぴらなヒトです。他人からどう見えるかは気にせず、ただ共同体に違和感なく紛れるために上手く立ち回っていました。こんな生き方はしたくありません。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

ヒトは自分は必ず死ぬということを知りながら生きている。死までのだいたいの期間を把握している。だから死から逆算した理想やあるべき姿とのギャップに不安や焦りを感じる生き物だというくだりが印象的。社会の中で制度の中で前後左右と比較しながらされながら生きているからと付け加えたい。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

主人公の語りが幼くて可愛いな〜とおもってたら、まさかの視点にぐるりと驚いた。その知識も増えてしまった笑

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

朝井リョウの作品は
世にも奇妙な君物語、時をかけるゆとりの2作品のみ読んだことがあり、どちらもあんまりだったため
他の作品になかなか手が出なかった。
でもちゃんとした小説だったらまた違った印象を
受けるかも!と期待して手に取った。

結果、時をかけるゆとりと同じような語り口だった。
個人的にはあのエッセイの口調そんなに
好きではないので少し残念。
生殖器の軽快な口調に反して扱っているテーマは
まあまあ重く、性的マイノリティの生きづらさ、
葛藤等が色々語られていた。

LGBTQの人全員に当てはまることではないにしろ
こういう考えの人もいるんだろうなと考えさせられた。

"尚成にとって職場は、拡大、発展、成長の文脈から金銭を吸い上げてくれる媒介であり、別の仕組みの星であり、出稼ぎ先〜"部分を読んで、うわあそうやって割り切ったらいいのかと少し勉強になった。
自分も今の会社や仕事がずっと苦痛で、成長意欲も向上心もないし、全てがくだらない茶番劇にしか思えないのに、成長や改善を求められ強いられ続ける状況が耐え難いと感じている。
大多数が"志高くやってます!"みたいなパフォーマンスで取り繕っているから本音を言えずずっとモヤモヤしている。そんな自分の心の奥底の気持ちを代弁されたような気持ちになった。

ていうか朝井リョウ、会社・仕事・会社員の解像度めちゃくちゃ高くて笑ってしまった。え、会社員として働いたことあるの!?レベル(笑)

ラストは救いがあるようなないような。
でも尚成本当にそれでいいの、、、、?感もあり、
ちょっと不穏な感じが"コンビニ人間"のラストの雰囲気と少し重なった。

あと参考文献が卒論なみに多くて、この作品を書くにあたっての作者の苦労や努力をすごく感じた。

まーでも同じ事を何回も言ってページのかさ増ししててちょっと読むの怠かったかな。その割に面白い展開が待ってるとかでもなかった。
本人書いてる時に流石に同じフレーズ濫用しすぎだなとか思わなかったのかな。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

視点が斬新な小説。人の多様性についても色々考えさせられる。ただ、小説としての楽しさは少なく実用書を読んでいるような印象も。

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

人(同性個体愛者)の生殖機能が語りだすなんて、、こんな本読んだとこない!

生きづらさが生々しく伝わる…

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

朝井リョウさんの作品を読んだのは2回目で作風が良く分かってなかった。題名がちょっとアレだけどシリアスな話なのかなと思って読み始めた。
最初の数十ページは「語り手は誰?!(困惑)」という感じだったが、ある一文から分かるようになる。題名も納得できた。
3分の2ぐらいが生きることに消極的な主人公の日常の話で私は読んでてちょっとイライラした。でも語り手がその日常を実況していく形式なのだが語りが軽妙でなんとか飽きずに読めた。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

性的マイノリティとマジョリティの間には断絶がある。らしい。
お互いに立ち位置が違いすぎて、同じ場所に生きていても世界の感じ方がまるで違う。

『正欲』を読んだ時も決して交わらない、お互い理解されないという世界観は同じだった。その時も思ったことだが、本当にそうなのかなぁ?もっと歩み寄ることもできないのかなと思ったが、それも恵まれたマジョリティゆえのおめでたい視点なのだろう。

物語として面白くはない。けれど朝井リョウの世界は独特で、好きになれるかもしれませんよ。たまにブルーチーズや酒盗、からすみなどの珍味を食べるみたいに。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

軽妙な語り口に反して理屈をこねくり回す思想の強い下半身らしからぬ下半身だな〜と思った。
本体の方も幼少期の経験は気の毒だが、異性愛者を一括りにしがちなあたり拗らせてるなあと。

個人的には人間の意義を図るのに生産性を持ち出すのは止めたほうが良いと思っている。際限がないからだ。生産性が絶対の世界で結婚して子供を設けたとしても、その子供が生産性に結び付かなかったらどうなるだろう。無駄だったねと心無く謗られるだろうか。そんな理論が罷り通るようになれば最終的には質を追い求めて究極的には自身や子孫が人類史に名を残さなければ価値なしになりかねない。そんな世界は誰も望みはしないだろう。結局人はよく知らないマクロなことには好き勝手言えるのだ。ミクロが、個人の顔が見えてしまえばなかなか無情なことは言えない。
人間は社会から隔絶して生きて行くことは物理的にも精神的にも難しい。FIREしてる人間が戻るくらいだ。ならば預かる恩恵のほんの僅かでも返そうと貢献出来ていればそれで十分生きている意味はあると自分は思っている。何ならソウくらいの心意気で自分の為というつもりでいたって良い。情けは人の為ならずなんて言葉があるくらいなのだから。お互い様だ。
主人公は時間を潰す為に生きているが、その中にちゃんと楽しみや幸福を感じながら生きて欲しいと思う。片鱗はあるがもう少し自覚して心安くあって欲しい。だってもう十分にちゃんと生きている意味があるのだから。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

何のために生きているのか。
共同体の拡大、発展だなんて意識したことなかった恐ろしさ。確かに学生時代と社会人になってからは変わるし、学生時代の方が所属意識が如実だった。
自分は登場人物たちの誰に近いのか考えながら読み進めた。
自分の「新商品化」は新たな視点。
自分にとってのしっくりは何なのか考えたい。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の語り手及び主人公の尚成のパーソナリティが明かされるまで
少し戸惑いつつも読み進めたのですがまさにタイトル通りの
生殖器?もしくは生殖本能?による語りで斬新な語り口でありました。
また、生物学的な見地で語られるヒトの行動原理や社会性に関する話など
学術的な話をストーリーに絡ませているところは本当に上手いなと思いました。
マットを運ぶときに手を添えているだけという表現も
他では言い表せない感じが上手く出ていてこの表現力に恐れ入りました。

一方で尚成が同性愛者として生まれながらにして社会から虐げられ
擬態することで生き延びてきたことにより、
結果異性愛個体の考えを基本とする社会を憎むようになり
社会の発展に対して1㎜も貢献したくないと考えるに至った
というところは納得できるのですが
(そして最近のLGBTQを始めとする多様性を許容する社会変化に
対する今更感に辟易としているところも理解できますが)
あまりにも物語の中で尚成個人の感情が欠如して描かれており
ロボットのような印象を受けたため、
感情移入というか感情を理解することが出来ませんでした。
同性愛個体という設定であれば、いくら社会から抑圧されていたとはいえ
異性愛個体が異性に対するように感情的な面で同性に対して
プラスの感情を持つということがあると思うのですが
そういった感情について描かれることは無く
ひたすら子孫を残すという社会からの求められている発展性への
憎悪ばかりがピックアップして描かれていることにバランスの悪さ
というかしっくりこなさを感じました。

これは本質的な意味で私が尚成のような人を理解できていない
ということなのかもしれませんが、
1.異性愛個体ではなく同性愛個体である自分に気付く
2.自身の感情を表現しようとすると社会から疎外される
3.異性愛個体に擬態することで社会に許容され生存する
4.ありのままの自分を許容してくれない社会を憎む
までは良いにしても、そこで絶望して自殺するという手段を取らず
社会の発展に寄与せずに自身の生存だけを求めていくという
ことはあんまりないのではと思います。
何らかの趣味なり何なり自身の欲求を満たしてくれる「何か」を
追い求めて何かには行きつくのではと思います。
特に匿名性のあるネット環境が普通である現代であれば
同性愛個体である自分をさらけ出して表現する場
(もしくはパートナーを見つける場)はいくらでもあるのでは?
とも思うのでただただ社会に貢献しないように生存だけしていく
尚成という人物を理解することが出来ませんでした。
(結局ダイエットやお菓子作りには行きつくのですが)

物語としては非常に面白く読めましたし
颯という同じ同性愛個体でも尚成と真逆な人物を描くことで
多様性の表現にも成功していると思いますし
究極の発展を追い求めていく現代社会に対する問題意識については
とても共感できる部分があるのですが
読んでいる間中ずっとしっくりこなかった点について言語化したくて
ちょっと書いてみました。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

今まで読んだことのない文章の書き方で読み進めるのが難しかった。半分ほど読んだがそこからはペラペラめくって終わってしまった。内容は読めてれば心に響くんだろうなと悔しい気持ちになった。何年後かにまた読んでみよう

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

初めて読書体験ができた。
朝井リョウさんの幅が広すぎて感服。

この文が印象に残った。
私もも常に今を全力でいきたい。

自分は必ず死ぬということを知りながら生きてる種は人だけ。
人以外の種は死について考えない。
常に皆ここ。今を生き抜けるかで精一杯

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

わたしは『正欲』より好き。
大事件が起きないのも好き。

尚成の「じゃない」は同性愛者だからではなく、幼い頃から否定されてきたからなんだよって作中で言ってくれてありがとう。踏み込んできていいよって尚成が思うところ好きだった。読後ちょっとだけ柔らかいのがよかった。
最後に一刺しされるかと思って正直ハラハラしてた。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

「そもそも同性愛って何が問題なんだっけ?」について、要素ごとに分解して掘り下げていく感じ。論文を読んでいるような気持ちになりました。朝井さんらしい小ボケやツッコミは大好きですが、論文の中にそれが入るため、個人的には読みづらかったかも…

朝井さんらしい視点と切れ味は相変わらず天才的で、拡大、発展、成長を求めたくない民の自分にとっては「あーこういう人いるわぁ」というエピソードは面白かったです。

最後は、主人公が自分にとっての"しっくり"を見つけたにも関わらず、周りの人からは若干引かれており、いたたまれない気持ちになりました。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

尚成のことを生殖器がポップに分析しひとりごつ感じがウケる。話し方がめちゃカジュアルで、朝井リョウがラジオとかポッドキャストで話してる口調で脳内再生されたし、話し方とかひたすら肯定するとことにチャットGPTみを感じた。
尚成の辛さはわからなくもないが、頑なな消極的生き方はなんだかなあと思う。颯みたいに強引でも積極的に生きていく方が精神衛生上いいのでは?と思ってしまった。あと、ラスト尚成がしっくりくる一方で、周りから引かれ始めてるのがキツい。
尚成は人と話す時びっくりするくらい何も考えてなさすぎて、そんなことある!???って思った。相手は気付かないのかな?まあ微妙に気づかれてたか。
お前さ?いやなんでもない、の件にになんかちょっと自分にも思い当たる節があって辛くなった。樹が本当は何がほしいんだろうみたいに悩んでるのがわかりみすぎて語り合いたい。私は私を肯定してくれて、世間で正常と思われるための結婚相手が欲しい。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説を隠れ蓑にした哲学書?かな。って感じで少し内容難しかった。というか、ちょっと難しめの単語が多かったかな。

同性愛者である男性の主人公と、その主人公に取り憑いている(?)生殖器(ペニス)が語り手となっている。小説では神の視点という語り手がいるが、本作ではカミの視点ではなく、シモの視点の語り手となっているのが面白い。この小説はシモの視点が著者朝井氏の考えを代弁しているのかなと思った。
アドラーの考えを、青年と哲学者の2人の会話劇で説明した「嫌われる勇気」のように、本作は朝井氏の考えを、同性愛の青年と、そのペニスが代弁しているのではないか。と感じた。
最近、著者のエッセイやラジオも聴いていたので、ペニスの声(?)が朝井氏の声で脳内再生された。
いつも朝井氏の小説は、他の小説家とどこか違い、シニカルさだったり、意表をつく表現をするなぁと思っていたが、今作はペニスを語り手にするというやり口に、朝井節を感じずにはいられなかった。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

⭐️3.6
最初に思った感想は、「新しい」
朝井リョウさんは多様性を観察して物語にするのがあまりに上手い

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2026年03月14日

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