【感想・ネタバレ】死にがいを求めて生きているののレビュー

あらすじ

誰とも比べなくていい。
そう囁かれたはずの世界は
こんなにも苦しい――

毎日の繰り返しに倦んだ看護師、クラスで浮かないよう立ち回る転校生、注目を浴びようともがく大学生、時代に取り残された中年TVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。自滅へひた走る若者たちが抱えた、見えない傷と祈りに触れる物語。

文庫版特典:特別付録/本作と螺旋プロジェクトに寄せて
解説/清田隆之

【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】

※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

たしかに、死にがいかは分からんけど目標とか目的がなかったら自分も生きる気力がわけへんからそーゆー意味では自分も何かを求めてるんやろうなとおもった。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

朝井リョウらしさ全開の小説だと思った。生きづらさの描写がとても上手い。

自分は「生きがい」というものを普段あまり意識していないし、生きづらさにも鈍感なほうだと思う。それでも朝井リョウの作品を読むと、普段は無自覚でいることを否応なく意識させられ、自分の立場まで危うくされるような感覚がある。だからこそ、朝井リョウの小説は面白い。

本作で特に印象に残ったのは、智也自身も「生きがいなんてなくてもいい」と考えているようでいて、実際には「雄介を止めること」を自分の生きがいにしてしまっているところだ。相手を否定することで、自分の存在意義を作ってしまう。この構造こそが本作の核心であり、これを軸に一つの小説に仕立て上げた朝井リョウは、まさに天才だと思う。

本作品は「対立」というテーマで描かれているが、現代の生きづらさは、対立そのものよりも、他者との比較から生まれるものなのではないかと思った。

そもそも「自分らしさ」というものも、他者と比較して初めて自覚できるものなのではないだろうか。

SNSが普及したことで、身近な人だけでなく、本来ならば分断され、知ることのなかった人たちの生活まで簡単に覗けるようになった。その結果、私たちは必要以上に自分を他人と比較するようになったと思う。

さらに今は、価値観そのものが一気に多様化している。仕事、恋愛、結婚、家族、お金、趣味など、「こう生きるべき」という一つの物差しではなく、さまざまな物差しが存在するようになった。

一見すると自由になったようにも思える。しかし、物差しの種類が増えたことで、かえって自分がどの物差しで自分を測ればいいのか分からなくなっているのではないか。

他人と比較するための基準は無数にあるのに、どの物差しも自分を測るには曖昧で、自分がどこに立っているのか分からなくなる。

これが、私が考える現代の「生きづらさ」なのかもしれない。

朝井リョウの作品は、普段なら考えもしないことを考えさせてくれる。そして、一度考えてしまうと、以前と同じ場所には戻れないような感覚がある。だから、朝井リョウの小説は面白い。

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

これはかなり好きだった。
何のために生きているのか、生きがいとは何か、に途方に暮れている自分の今に響く。
今どきの若者らしい心の中の葛藤がすごく生々しく詳細に表現されていて、朝井リョウの文章にかなり惹かれた。
命の使い方なんて、生きがいなんて、どこにいたって感じられるはずなのに。
俺は死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ。
結局は本当に大切なものから逃げているだけなんだ。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

ゆとり世代には刺さります。
朝井りょう作品でダントツ好き。
他人事じゃないよな〜こういうとこあるある。
客観的視点を与えてくれます。

大学独特の空気感も懐かしい。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

題名のインパクトに負けて読んだ。
大学生の自分、今この本に出会えてよかったと思う。
手段と目的の逆転、生きがいではなく死にがいを求めてしまう、変わるもの、変わらないもの。
受け入れることもまた一つの手段である。
時系列が少し入れ替わってるこの感じ好きかもしれない。もう一度読み直したくなる。パラパラ見ただけだが、細かな伏線が張り巡らされている。これ系は最初は少し面白みを感じないけれど、読んでるうちに抜け出せなくなる。“読みがい”がある。
確かに自分も誰かのために何かをやっていないと、何かをやっている自分でないと落ち着かない。これは人間共通なのではとも思うけど。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

今の自分に合っていたのか、人生本になった。何が苦しいって訳じゃないけど、どうしようもなく苦しい人生を言語化してくれて、同じようなことを考えている人がいることをしれたこと、分かって貰えたというだけでそっと寄り添ってくれたような安心感があった。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

-ありのままでいい
そんなことを言い始めた人は既に生きがいを見つけていたのだろう


朝井リョウさんの作品を読むのは3回目だ。

私は朝井さんが紡ぐ言葉と話の展開の仕方が大好きだ。
どうしようもなく痛くて苦しくなるが読後の重みが大変心地いいのだ。

本作の堀北雄介と私は似ていると思った。
私も彼と同じで死ぬまでの役割-死にがい-が欲しいだけなんだと。
だから私は今日も、終わりなんてないと分かっていながら今の『生きがい』に心血を注いでいる。

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2026年06月14日

購入済み

深すぎる

雄介を見て存在意義とは、生きがいとは、といった難しいことだけど、少しは誰もが考えたことはあるようなことになんとも言えない気持ちになった。生きがいとはなんだろう、読み進めていくほど考えさせられる本だった。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「生きがいがあってそれが家族や仕事。自分以外の他者に向いてる他者貢献。家族や大切な人がいて仕事が好きで生きていて誰からも何も言われない、責められない。」
「生きがいはあるけどそれが他者や社会には向いてない人。家族や大切な人がいなくても趣味がある。好きなことがある、やりたいことがある自己実現人間。」

「生きがいがない人。他者貢献でも自己実現でもなく自分自身のための生命維持装置としてのみ存在する人。」

わたしの生きがいって一体何なんだろう、この3つのどれなんだろうなって個人的にすごい良かったし考えさせられたな。
一番最初の章に出てきた雄介のイメージがすごく良かったけど読み進めれば読み進めるほどどんどん悪い方に変わったなぁ笑

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

それぞれのエピソードが自分の黒歴史や見てきた様子を物語っているのかと思うほど、ゾッとするのよ。
的確に適切に抉ってくる。
小学校中学校で持て囃されてた人が、どんどん、燻り冴えなく見えてくる現象、田舎の狭い視野でのヒーローが自分の人生と折り合いをつけていく様。
体験してないのにじわじわと侵食されそうになる感じ。ほんと、素晴らしい。昔の意味での、素晴らしい。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

転職して、仕事に慣れなくて、家族ともうまくいってなくて。
そんな今の自分が読むべき本だったと思う。

人からの評価が得られないフィールドに移り、自分自身の価値は何なのか、そもそも自分のやりたいことって何かとか、そんなもんあったのかなとか、自分にできることと、生きてくこと(稼ぐとか、最低限の人とのつながりと)のバランスに目を背けたり。そういう今の自分の危うさと物語の人物たちを重ね合わせて読んだ。

物語のなかの登場人物たちは答えは提示してくれず。いやそもそも、人から与えられた答えに納得できる性質なら今の危うさに至ってないし、答えは与えられるものじゃないのはわかってる。これからも情けない自分と向き合いながら生きてくしかないんだなと改めて認識した。

表立っては、誰も私を評価しない。私自身も他人とは比べない。他人は他人でしかないから、比べることに意味がないし、そんな発想にすらならない。
私自身が、日々自分への絶望を深めていって、この先どうやって生きるのか、どんな人になるのかわからない。目標設定がないんだもの。

この空気感を言い当てられ。つまりはそういう人がたくさんいるってことだな、よくある悩みなんだなと思えたのが、よい収穫なのかも。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

死にがい。生きがい。死にがい。生きがい。

第1章の見え方が読み進めるうちに180度変わる。
死にがい、私は何を甲斐にしているんだろう。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

エッ!?と途中で最初を読み返してしまった、こういう本でえすき

雄介みたいな人間まじで嫌すぎる
でもお父さんの職場の体験はキツかった

だったら今日が、何かが変わる前日なのかもしれないって、思おうよ
⬆️好きだな〜と思ったのにクソむかつく

人生人に期待しなくなってからすごく楽だし生きやすいけど、生きがいがなくなると毎日が本当ただの消化試合になる。生き甲斐がなくてもどころかない方が生きやすいけど、自分の為に生きるために自分を追求することを続けていける根性がないと生き辛くなるのかな。


以下好きだったところ

絶対と唱えた願いが叶わなければ立ち直れなくなるほどショックを受けたかったし、祈りが実れば我を忘れて喜びたかった

十四歳という季節は、毎日毎日、どうしてどうして、が積み重なっていく

争いは集団になることによって核がわからなくなる

人間本来の生きる意味なんて普通の暮らしの中で見つけられるのに。命の使い方なんて、生きがいなんて、どこにいたって感じられるはずなのに

どうせ、担ぐっていう選択肢しかないんだから
女は選べる。男は選べない

結局、人と比べなくていいよ、自分だけの生き方を、なんて言われても、人はどうしたって色んなものと自分を比較してしまうんだと思います

勝手に比較が始まる。誰の口からも出ていない言葉が自分を締め付ける。心が滅んでいく

生きてるだけでいいんだよとか言ってる奴は、その状態には絶対ならねえんだよ

違いは、あらゆる対立の原因となる

そういうものだから、でいろいろ片付けちゃうの、やめないとなって思った、今

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

「生きがい」にまつわる話。
雄介と智也は結構極端なキャラ設定だったけど、冒頭の病院のやりとりからは想像もできない関係性と背景があり、大変面白かった。

印象的だったのは与志樹から暴走するめぐみに伝えた言葉で「大きな社会問題に立ち向かいとか、そういう姿を誰かに見せつけたいからとかではなくて、目の前にいるめぐみの隈を消したい。それじゃダメなのかな」
ここは一番共感できたな、、
何かに取り組む時って社会的な場面ほど、かつ年齢を重ねるほど何か大きな意味を持たせなきゃいけないという切迫感があるけど、別に目の前の個に関することでも十分なんだと思う。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生団体RAVERSの章で、留学生が「おままごとはおしまい」と発言した場面にドキッとさせられた。

誰かと競いたいわけではないのに、
自分が安心したいがために誰よりも努力し、
優れた人間になりたがる 、「私は有能な人間ですよ!」と思っていないと、その場にいることができない。

それは、
他人と比べて劣っている自分を直視できない、許すことができないからなんだなぁと読みながら感じた。

恥ずかしいことに自分にも当てはまっていて、日々の生きづらさが可視化された小説だった。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読みました。
人と比べない、順位をつけないという時代が急に訪れ、オンリーワンでいいという言葉が流行った時代。その言葉に心打たれ、それでいいんだと頭では分かっていても、自分の中での他者との比較は終わらず、他人と何か違うものをしなければ、自分が輝ける場所を探さなければと長年自分も苦しんできた、そして苦しんでいるなと気付かされました。そして、自分の人生を振り返り、これからどんな生き方をしていきたいか見つめ直すことができました。モヤモヤする気持ちや自分で見てみぬふりをしていた気持ちが言語化されていて、目を塞ぎたくなるような感覚と同時に、スッと心に入ってくる感覚がありました。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

読み始めたときはタイトルの「死にがい」がピンとこなくて、生きがいじゃなくて死にがい?と思っていたけれど、終盤まで読み進めてタイトルに納得。

「ありのままの自分」「人それぞれ」みたいな言葉をよく聞くようになった今の時代でも、他人からの評価やコミュニティ内での自分の立ち位置が気になるのは変わらず、たぶんみんなが薄っすら生きづらさを感じているんだろうな。
雄介が他の人に比べて主張の仕方というか生き方が下手なだけで、誰にでも少なからず共感できる部分はあるはず。

この作品で海族と山族の対立として書かれていた問題は、そのまま日本人と外国人だったり、男と女だったりにも当てはめられるわけだけど、相手をそういう型にはめ込んで「この人は○○だから自分とは合わない」と決めつけず、その型を取っ払って1人の人間として見られる自分でありたい。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

「死にがい」を探し求める人々と「平成という時代の対立とは」を描いた作品。
この作品を読んでて、そういえば昔、某アニメ映画が大ヒットしたとき、世の中みんな口を揃えて「ありのままでいい」って言ってたな〜って思い出した。本当はみんなそう思ってないはずなんだけど、その歌を歌うことで今の自分が肯定されて価値がある気分になった。
私の死にがいを探す旅はまだまだ始まったばかりです。

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

個を尊重する世の中に見せかけて、まだまだ学歴とか年収がわかりやすい生きがいとして認識されていると思う
世の中の指標に則ったら則ったで、結局その指標のトップになれん人が大多数やから、その指標だけを頼りにすると身近な人との比較に走る
そこまでは誰しも経験するとして、そこから逆張りで開き直るか、言い訳して腐るか、粘るか、自分を受け入れて別の軸を立てるか
開き直ってもいいけどその開き直りに他の人巻き込むぐらいなら1人で腐る方がマシ
自分は勝っとるつもりでも、その承認のために他の人巻き込むのも同じく

ダサい生き方はしたくないな
自分の美学ぐらいは貫いて生きていきたい

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2026年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2人の主人公を何人かの第三者の視点から描かれた作品。初めの章を読んだ時に感じる2人の印象と最後に感じる印象では大きく異なる。読み進めていくうちに2人の中身が少しずつ明らかになっていくので先が気になる展開。朝井さんは初めて読んだけど人間誰しもが持っている暗い部分や嫌な部分を描くのが上手いなと感じた。自己嫌悪になると同時に人の本質について考えさせられる作品。他の作品も読んでみたい。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ


「ナンバーワンにならなくてもいい、
もっともっと特別なオンリーワン」

SMAPのあの唄の歌詞。

人と違うこと、個性的であることが求められたあの空気。
みんな自分だけの何かを探しながら、同じ方向を見ていた。

ほんとうは、苦しかった。
なんにも特別じゃなかった。

オンリーワンを目指していたつもりでいたけれど、
本当はきっとナンバーワンになりたかった。
どっちを目指すのも、間違いじゃなかったのかもしれない。

あの時代を生きた私たちを否定もしない。
肯定もしない。

そっと背中に手を当ててくれる。

少し肩の荷が降りたような気がした。

ありがとう、朝井リョウ。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

途中で少し飽きてしまったので星3だが、テーマはよかった。生きがいがないと自分の存在価値が危うくなるのか、そこまで必死になる必要があるのか、私にはよくわからなかったが、それはきっと私は私なりの社会的ステータスを得られてるからなのかもしれない。特にやりたいことも、なりたい姿もなければ、何かに縋ってしまうのかもしれない。ところどころ 何者 と似たような、若者ならではの真理に迫るエグさがあった。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

できれば目に入れたくないような、生々しい剥き出しの人間を描いた作品。
個人主義、自由主義が新たな価値観になりつつある今の時代は、自分で自分の生きていく足場を作らないといけないという危うさをも孕んでいるのかな。
自分にとっての生きがい、死にがいはなんなんだろう。
雄介のようにならない自信がない、馬鹿にできないのが恐ろしつつも面白いところだと思う。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

あんまり進まなかったけど、面白かったっちゃ面白かった。多分、主人公がちょっと痛くて、自分があるようでなくて、浅はかで迷走気味で。あんまり感情移入できなかったんだと思う。

バラバラの登場人物が、1人を通じて繋がっていくのが見えると、引き込まれていった。

生きていく意味。自分の価値。人からどう見られるか。自分はどうしたいのか。

そんなこと、あんまり自分は迷ってこなかったから大変そうだなーって感じだった。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語を書く
という螺旋プロジェクト。この螺旋プロジェクトの平成のパートの物語。
確か伊坂幸太郎の『シーソーモンスター』も螺旋プロジェクトの一冊だったなと
そんなことを思い出したが、最早繋がり自体を忘れていた。

日常に倦んだ看護師、承認欲求に囚われた大学生、
時代に取り残されたTVディレクター。
交わるはずのない彼らの痛みが植物状態の青年・智也と、
彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。

基本的には堀北雄介と南水智也を中心に、
その二人と関わってきた人物たちの視点で
小学生時代から続く10数年間が描かれている。

成長と共に歪な関係とその性格が露わになっていく形式は
中々センセーショナルに読めて面白かった。
個人的には時代に取り残されたTVマンである弓削晃久の物語が
年齢的にも内容的にもひどく胸に突き刺さってしまった。

そう、どれもこれも痛い人しか出てこないのだ。
痛い人たちをこれほどまで冷静に俯瞰して見下ろし描いている内容に
どうにもむず痒い感覚に陥ってしまう。身に覚えがある痛みばかりだからだ。

そんな人の心を抉るほどの鋭さを放つ物語なのだが、
どうにも、全ては海族と山族の対立という構図で収まってしまうのが
逆に非常に残念にも感じてしまった。
まぁそういったプロジェクトとして始まった物語だからしょうがないのだが。

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2026年07月22日

Posted by ブクログ

日々の小さな「生きがい」を積み重ねた先で、人生を振り返ったときに「あれが自分の人生だった」と思えたなら、その積み重ね全体が「死にがい」と呼べるのかもしれない。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

正直⭐️3.5
生きがいに関して考え方を深められた。
伊坂幸太郎が始めた海賊山賊がテーマのくだりがあって、それがくどかった
伝えたいテーマは感動したけど、途中途中のつまらない部分が個人的に多く感じられてそこがマイナス

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人と比べて競争したがる雄介のことが中盤まで私も苦手だなぁと、こんな奴皆に嫌われるだろっと思っていたけれど、よく考えると雄介ほどではないけれど、何かを求めて生きてるなーと

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

人間は何かと繋がっていないと破滅に向かっていくし、縋る物を間違ってしまうと狂気になってしまうものだなと…

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2026年06月26日

Posted by ブクログ

正直、うまく理解して読むことは難しかった。所々、心に響いた言葉もあったのは事実だけど、断片的で、ひとつの結論へつながっていく話のはずなのに、全てが違う話のように思えて、解説を読んでようやく少し理解できた程度。
なんとか読み切ったが、これは時間をおいてもう一度読みたい本。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

出来れば、読み終える時にはサッパリスッキリしたいと思いながら読んでいたけど、うーん、出来なかった。このなんとも表現しにくい感じを伝えたいのかなぁ、共感やわかる部分がありそうな無さそうな。
タイトルが絶妙。
グラデーションの話が印象に残った。

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2026年07月12日

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