赤羽せんべろ まねき猫

赤羽せんべろ まねき猫

1,760円 (税込)

8pt

ヒット作『妻の終活』の著者が贈る最新の人情ドラマは「親の終活」

父が脳出血で倒れた。
折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず……。
果たして、明日美の選択は――。

※「せんべろ」とは:1000円でべろべろに酔える酒場などの俗称。

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赤羽せんべろ まねき猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ただの赤羽せんべろ小説ではなく、介護や貧困についても考えさせられる。
    明日美を取り巻く状況を自分に置き換えながら読んでいったので、正直しんどかった。自分の生活もいっぱいいっぱいなのに、疎遠にしていた親を大事にとか、当たり前のように他人に言われるのが辛いね。求くんとの会話は本当にイラッとした。なんとか

    0
    2024年11月15日

    Posted by ブクログ

    人生のターニングポイントっていきなり来るんですよね、きっと

    自分は幸い親にも恵まれ、妻や子供にも恵まれて居ますが、主人公の様な境遇だったらどうなっていたことやら…

    絶縁していた父親の紡いだ縁がキッカケで親子が和解し前に進めて良かったです

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    音信不通だった父親が倒れたという連絡がきて、父親の介護や、経営していた居酒屋をどうするのか等々、諸々の問題に頭を悩ませることになる明日美。
    幼い頃から、女の出入りの激しい父親に愛想を尽かし、さらには心に傷も負っている彼女には、介護も店の経営も受け入れ難いことだった。

    こんなふうスムーズに介護問題も

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    悲しいエピソードも入っているけど、暖かい気持ちになった。
    サクサク読めて、読後もほんやか。良い作品だった。

    0
    2025年03月28日

    Posted by ブクログ

    ジワジワと良さがしみ出してくるお話。
    いろんな問題がここには書かれていますね。

    ある人が、自分にとっては大嫌いでも、他の人にとっては素敵な人となりうるんですね。

    素敵な胸にしみこんでくる物語でした。

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    懐かしい赤羽せんべろ横丁。おじさんだけでなく若い人たちが多くてびっくりしたが、コロナ後、賑やかさ取り戻したかなあ。そうした楽しい酔っ払いの人情噺かとおもったら貧困、介護のシビアでやりきれない現実。理不尽な現実に流されながらも立ち向かう明日美のような善人にはなれないな。父親そんな簡単に許していいの?「

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    飲んべなので題名の「せんべろ」に惹かれて初読みの作家さん。折り合いが悪かった父親が倒れ、父が営んでいた居酒屋を手伝う羽目になった明日美。人情噺ではなく内容はシリアスで虐待や貧困、介護などの社会問題が描かれる。

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    赤羽の下町で育った明日美。父親は自分勝手な生き方を貫き、明日美にとっては大嫌いな存在。すっかり疎遠になっていたある日、父親が脳出血で倒れたと連絡が入り、急遽、大嫌いな父親と向き合うことになってしまう。
    下町のせんべろ飲み屋で人情味がある人達と触れるにつれ、父親に対する気持ちや助け合いの気持ちが芽生え

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    42歳の明日美は、10年前に息子を亡くし離婚して今はコールセンターで働いている。

    母が誰なのか記憶になく、飢えることはなかったが常に女がいた父とは没交渉のまま10年が過ぎていた…父が脳出血では倒れたと連絡がくるまでは。

    医師からは、麻痺が残ると言われ働くのは難しいだろうと「まねき猫」を閉めるつも

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    介護、貧困の子供、QOL……
    今時の話題がふんだんに詰め込まれている。
    主人公の背負い混むものの多さに、途中は胸が苦しくなったが、最後まで読むとほっこりした。

    0
    2024年11月04日

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