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“色”で江戸の難題、解決します。
累計32万部突破「居酒屋ぜんや」シリーズの坂井希久子、
文庫オリジナル、新シリーズ始動!
江戸時代は、洗練された美意識と、繊細な色彩感覚が頂点に達した時代でした。
もしも、江戸にカラーコーディネーターがいたら……?
お彩の父親は腕のいい摺師でしたが、火事で視力も、仕事場も失ってしまいます。
盲いた父の面倒を見ながら貧乏長屋で暮らしているお彩。
婚約者との縁談も流れ、粗末な木綿の着物に身を包んでいますが、お彩には、天性の鋭い色彩感覚があるのでした。
そこに目をつけたのが、謎の京男、右近。
一本気なお彩に邪険のされながらも、懲りずにまとわりつく右近は、お彩に次々と色に関する難題を持ち込みます。
そして、“江戸のカラーコーディネーター”、お彩の活躍が始まります!
着物や芸能にも詳しい坂井さんならではのエピソードや、
色や柄にまつわる知識も満載。
例えば鼠色だけでも、これだけ種類があるのか!と驚かされます。
※
お彩はお蔦の顔と見比べながら、帳面をめくっていく。
白鼠、銀鼠、藤鼠、湊鼠、錆青磁、柳鼠──。(中略)
「あっ!」
唐突に、記憶の糸が張り詰めた。
一枚の錦絵がするすると、脳裏に引き出されてくる。(本文より)
※
新作菓子の意匠から花魁の仕掛けの図案まで、豊かな色彩溢れる江戸のカラーコーディネーターとして活躍するお彩の人情物語。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2023年04月16日
積読してたやつ読み終わった。2023/04/13
個人的にはよかったし、続き読みたいななった!
ただ、表紙から想像するよりは、結構主人公のバックボーンは重めなので、気分転換に小説読むぞ〜のテンションだと、ちょっと、おも…ってなるかも。
特に悩みの原因が、現実の人生で悩んでる人もいるネタなので…
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月14日
「居酒屋ぜんや」シリーズが人気の坂井希久子さんの新シリーズ。
貧乏長屋に住むお彩は、子供のころから絵に馴染み、色彩感覚が抜群。
自分ではあまり自覚していなかったが…
父が摺師で、自宅兼工房に弟子たちも抱えていたが、火事ですべてをなくし、目まで見えなくなったため、酒浸りに。
弟子たちはいっせいに出て...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月16日
注文の多い料理小説集で1話を読み、続きが読みたくなったので購入。
紅緋 錆浅葱 御納戸色 鴇羽色 等、和の色名がたくさん出てくるので、いちいち調べながらで楽しい。
歌舞伎に纏わる色や、灰色でも柳鼠、錆青磁、藤鼠、など無数にあることや、着物や昔のファッションも素敵だなぁと思った。
お彩の逞しさに励まさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月27日
火事で盲目となった元摺師の父親と暮らす娘(彩)を巡る連作短篇集。ひょんなことで知り合った京男に見込まれて、色彩感覚に優れている彩は大屋の問題を解決していく。今ではあまり言わない色の名前が沢山でてきてそのたびにググるのも、頭の中でその鮮やかな色彩を想像するのも発見があって楽しい。江戸っ子らしくきっぷの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月03日
今までにありそうで無かった視点、おもしろい!
少しアイデアを貸しただけで、お金をいただくなんてと恐縮する彩に、お金を払ってでもその智恵を欲する人がいることを解らせていく右近。舐められないよう着物や化粧などの装いの大切さを教える場面にも共感する。お彩、自信もって!と背中を押してやりたくなる。
江戸の色...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月13日
江戸時代は、洗練された美意識と、繊細な色彩感覚が頂点に達した時代でした。
もしも、江戸にカラーコーディネーターがいたら……?
お彩の父親は腕のいい摺師でしたが、火事で視力も、仕事場も失ってしまいます。
盲いた父の面倒を見ながら貧乏長屋で暮らしているお彩。
婚約者との縁談も流れ、粗末な木綿の着物に身を...続きを読む
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