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Posted by ブクログ
家庭環境、進路、婚活。人にはそれぞれの事情があります。
悲しい時でもお腹は空くし、それが切なさを募らせたりする。
そんな人たちが中津川沿のお弁当屋さん「大盛弁当」にやって来ます。
店長は、黒柴犬の『こげ』クン、雄、8歳。人間でいうと48歳くらいらしいです。
お弁当を作っているのは大盛成実さんで、日替わり弁当が美味しいです。
高森美由紀さんの小説の登場人物は、等身大というか、地に足がついている感じがして現実味があります。まるでモデルがいて小説に書き写しているような感じがしました。
大きな事件は起こりませんが、人にはそれぞれの考え方や悩みがあるんだなと分かってきます。
美味しそうな日替わり弁当と、イヌとともにいる人たちのお話です。
岩手のサクラはいつ開花かな♡
〔作品紹介〕
「お腹が空いてると悲しみが膨らむからね。
まずは、食べて――」
仕事が得意で料理が苦手な菊池。専業主夫を目指すが婚活全敗中の加賀野。そして、夢を諦めるきっかけとなる言葉を放った恩師と再会した天野――。
カナガシラやドンコのフライ。厚揚げのカックイあんかけ。黒平豆と栗のちまき弁当。
ご当地食材を使用した、日替わり一本勝負の《大盛弁当屋》では、
大盛成実&黒柴・こげ店長が、疲れた皆様の来店を、今日もお待ちしています!
Posted by ブクログ
川沿いにある『大盛弁当』は、黒柴のこげが名物店長で店主・大盛成実が、美味しい弁当をひとりで作っている。
季節の旬を取り入れたお弁当は、それはほんとうに美味しそうで常連さんが喜ぶのがわかる。
風景描写に季節を感じ、そこに住まう人々の食の楽しみのひとつが、この『大盛弁当』なんだろう。
黒柴・こげがまた愛らしくて、人の心が読めるのか?と思うほどである。
35歳の子ども部屋おばさんだと自負する菊池伊織は、仕事はできるが料理は苦手である。
菊池の部下の加賀野は、自分でお弁当を作るほどだが、専業主夫を目指して婚活中というが全敗中である。
保育士の天野先生は、50歳にして同窓会で恩師と再会し、夢を諦めたことを振り返る。
いろんな常連さんがいて、みんなに何かを抱えているが、黒柴・こげに癒され、美味しいお弁当に気持ちもほっこりとなる。
店主・成実の人柄も両親の食べさせたがりなところが似ているのだろう。
茄子が縁起が良いのは、もの事を『成す』に通じているという。
成実の名前にも『成す』が入っていて、両親の気持ちが沁みた。
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