あらすじ
「お腹が空いてると悲しみが膨らむからね。
まずは、食べて――」
仕事が得意で料理が苦手な菊池。専業主夫を目指すが婚活全敗中の加賀野。そして、夢を諦めるきっかけとなる言葉を放った恩師と再会した天野――。
カナガシラやドンコのフライ。厚揚げのカックイあんかけ。黒平豆と栗のちまき弁当。
ご当地食材を使用した、日替わり一本勝負の《大盛弁当屋》では、
大盛成実&黒柴・こげ店長が、疲れた皆様の来店を、今日もお待ちしています!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
川沿いにある『大盛弁当』は、黒柴のこげが名物店長で店主・大盛成実が、美味しい弁当をひとりで作っている。
季節の旬を取り入れたお弁当は、それはほんとうに美味しそうで常連さんが喜ぶのがわかる。
風景描写に季節を感じ、そこに住まう人々の食の楽しみのひとつが、この『大盛弁当』なんだろう。
黒柴・こげがまた愛らしくて、人の心が読めるのか?と思うほどである。
35歳の子ども部屋おばさんだと自負する菊池伊織は、仕事はできるが料理は苦手である。
菊池の部下の加賀野は、自分でお弁当を作るほどだが、専業主夫を目指して婚活中というが全敗中である。
保育士の天野先生は、50歳にして同窓会で恩師と再会し、夢を諦めたことを振り返る。
いろんな常連さんがいて、みんなに何かを抱えているが、黒柴・こげに癒され、美味しいお弁当に気持ちもほっこりとなる。
店主・成実の人柄も両親の食べさせたがりなところが似ているのだろう。
茄子が縁起が良いのは、もの事を『成す』に通じているという。
成実の名前にも『成す』が入っていて、両親の気持ちが沁みた。
Posted by ブクログ
これが自分の人生だと、胸を張って生きていけたら、それが幸せなのだと思う。周りと比べたり、周りの目を気にしたり、卑屈になったり。それはとても勿体無いことなのだと思った。よくある幸せの形とは違っても、今の自分が幸せなら、求めるものがあるなら、それを認めて生きていけばいい。そうなるには、強さが必要かもしれない。人生は難しいけれど、美味しいご飯と心温まる居場所があれば、少しは強くなれる気がする。こげ店長に会いたいなあ。
Posted by ブクログ
表紙の黒柴が可愛くて、岩手が舞台だということにも惹かれて読み始めた。
読み始めると、この大盛弁当屋のモデルになってる建物知ってる…あそこだ…!となり嬉しくなった。
店長のこげ(黒柴)が可愛いし、成美さんの作るお弁当も美味しそうで近くにこのお弁当屋さんがあったら絶対行きたい!栗と黒平豆のちまき、クルミソースの茄子巻きが美味しそうだった。
髙森美由紀さんの作品は東北が舞台なので気になっていたけど、今回初めて読んだので他の作品も読んでみたい。