藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」

趣味もなく学校でも進路に迷っていた綾。でも「ひし形屋」で、より子先生に南部菱刺しを教わって、世界が一変した!?「魔女の菱刺し工房」
母が認知症となり、接し方に悩む香織。より子先生と一緒に無心で刺している中、あるアイディアを思いつく。「ひょうたん」
長らく引き籠もっていたより子の孫・亮平。より子は静かに亮平を見守っていたが……。「真麻の聴色」

苦しい時、嬉しい時、そして誰かを想う時。布の目を数え、模様を作る――。
青森の南部菱刺しをテーマに描く、手芸×再生の四篇。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
  • タイトルID
    :
    1288175
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年01月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    菱刺しという伝統工芸を初めて知る。
    ひと針ひと針刺していくことで、こころが凪いでいく。手作業の魅力を改めて感じた。

    0
    2026年06月08日

    Posted by ブクログ

    手作りはやはりよい。それが大好きな人や家族からだったら尚更。幼い子が自分に初めて刺してくれた靴下をお嫁に行く時に初めて履く父。お嫁さんになった人の刺してくれた物を棺に入れて旅立つ姑。

    いじめにあった子の学校で、
    「みなさんが元気で毎日過ごせますようにって願ってる人は必ずいるもんです。みなさん一人一人が、そういうふうに願われる子たちなんです。」

    心に沁みてきます。

    0
    2026年04月25日

    Posted by ブクログ

    まず、菱刺しに興味わいた
    余裕がでたら体験してみたい…

    息子がいじめにあっていると分かってとったより子さんの対応がとても良かった
    もっといじめられると思う息子の気持ちもわかる、でも、我慢してきた息子に、これ以上我慢させないため、これ以上いじめられないよう、より子さんなりの息子への愛を感じた
    それが学校や相手の家族に怒鳴り込むとかじゃないところがいい

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    つくねさんの本棚から知った、髙森美由紀さんの本です。ありがとうございます。自分の中で髙森さんのプチブームになっていて、続けて読んでいます。

    髙森さんの本は、人との繋がりが色々な形で感じられる。その描き方が素敵だと思う。青森県の小さな町、というローカルな場所を舞台にしているところも、人との繋がりをより一層感じさせてくれる。私には、青森県という場所を舞台にしたローカルな物語でなければ、これほど魅力に感じなかったかもしれない。
    まず、読み進むと出てくる「菱刺し」について調べてみる。これがわからないとイメージが湧かないから。
    すると、1色で作った素朴なものから、多色でグラデーションを使ったもの、刺繍と合わせて創作的なものまで、いろいろなバリエーションがあることがわかった。「べこのくら」はあったが、「海のべこ」は見つからなくて、どういうものかわからなかった。

    物語は、より子さんの教室に通う人たちの、それぞれの物語が紡がれていく。

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    決して器用な方でもないのに、最近、無性に針仕事をしたくなることがある。いつか刺子してみたいなと思っていた時にこの本と出会った。青森の南部菱刺をテーマに四つの物語が繋がっている。刺し子を一目一目重ねていく無になれる時間が、温かな物語の中に流れていた。素敵な本です。

    0
    2025年01月21日

    Posted by ブクログ

    言葉にはできない溢れる思い。
    大切な人に伝えられるとしたら…。

    それを可能にした菱刺しと菱刺し工房に集う仲間たちのリスタートの物語。

    菱刺しは青森県に伝わる刺し子。
    その模様の一つ一つには意味がありました。

    ・女子高生綾は職場の人間関係に悩む父親に、
    ・結婚の決まった結菜は残していく父親に、
    そして父親は嫁ぐ娘に、
    ・母子家庭で育てられた香織は施設で暮らす認    知症の母親に、
    登場人物たちはそれぞれ大切な人に菱刺しを贈ります。
    菱刺しは忘れていた記憶を呼び覚まし、見落としていた思いにも気づかせてくれました。

    また菱刺しには、たとえ間違って針を刺してしまっても何度でもやり直せるという特徴も。
    失敗しても大丈夫。
    自信は無くてもとりあえず前に。


    一針一針進む姿は、まるで人生の歩みのよう。
    リスタートは、いつでも、どこでも、何度でも。
    温かく励まされたような気持ちになれる作品でした。
    癒やされます。

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    この本を読んで『菱刺し』を知りました。
    菱刺しを通して描かれる、登場人物の心情や人との触れ合いがとても素敵でした。
    二話目の結婚に纏わるお話しには感情移入してしまい、子ども目線になったり親目線になったりしながら読みました。そして涙。

    0
    2023年05月15日

    Posted by ブクログ

     青森県南部地方に江戸時代から伝わる刺し子の技法「菱刺し」。その菱刺しに魅せられた人たちを描く群像劇。全4章。

          * * * * *

     物語の柱になるのは2つ。主要人物たちにとって心の糧となる菱刺しと、その技法を手ほどきするより子先生です。

     菱刺しは、その地味ながら美しい紋様や彩りで、現代でも愛好家がいるほどですが、元は江戸時代に貧しい庶民たちによって考案された、実用第一の生活の知恵でした。

     綿の栽培が思うに任せない本州最北県の青森。麻の衣類で長く厳しい冬を乗りきるためには保温性を高める必要があります。
     目の粗い布地の隙間を麻糸で埋め縫いすることによって、風を通さず、体温も逃さず、さらに着物の強度も増すという一石三鳥の技法。それが菱刺しです。本当にすごい知恵だと思います。

     でも菱刺しのいいところは、「誰でもできる」という点にあるのではないでしょうか。
     多少の修練は必要だけれど、複雑な手技がいるわけではないし、しくじってもそこからやり直せばいい。だから時間と根気さえあれば仕上げることができるのです。

     何より意匠が形になっていく喜びや達成感は心を豊かにしてくれます。ひと刺しは小さくても菱刺しによって得られるものがどれだけ大きいかは、本作を通してよくわかりました。

     将来について希望も展望もない女子高生、認知症を発症した母親への対応に悩む女性、恋人を事故で亡くした青年など、自己の無力感に苦しむ人たちを支え救った物語には、説得力があり感動を覚えます。

     そして工房の主宰でもあるより子さん。
     彼女の持つ菱刺しの技術は優れたものであるけれど、より子さんは誇ることも衒うこともしません。ただにこやかに輪の中にいざなってくれるのです。

     「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」

     気持ちに余裕をなくした人に対してもゆったり穏やかに接する姿が印象的でした。

     その他にも、心に残るより子さんのことばがあります。

     「ぼちぼちがちょンどいいね、ぼちぼちは自分の速さだ。我は好きだよ」
     「なあに、頑張りは人と比べるもんでねえよ」

     より子さんにそっと背中を押され、針を持ち布地に向かう人たち。気づくと、ただひたすら布の目を数え、針を刺し模様を作ることに熱中している。
     そしてそうするうちに、心の中が整理され落ち着いてくる。まるで魔法にかかったかのように。

     より子さんがひとりで息を引き取った場面は悲しかったけれど、その後の、魔法使いの弟子たちが自らの足で立っていくラストシーンは、まったく感涙ものでした。

     各章の主人公に合わせて文体を変えたり、青森弁を効果的に盛り込むなど、高森さんの構成の妙にも感心するばかりです。
     初読みの作家さんですが、ファンになりました。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    菱刺しって、刺し子では有名じゃないけど検索してみると、とっても綺麗な色で、できたら楽しそう。
    菱刺しで救われていくのも良かった。趣味っていいな。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    なかなかの大作

    進路が決まらない高二の綾が菱刺しの工房に通いその工房のおばあちゃんに習いに行く

    同級生の賢吾と少しお姉さんの2人とともに針をすすめる快感を覚えてはまっていく

    より子ばあちゃんの青森弁と それぞれが布と向き合う様子がとても心地よい

    文庫本になって欲しい

    #伝統工芸

    0
    2026年03月02日

藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
  • タイトルID
    :
    1288175
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年01月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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