藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房

1,870円 (税込)

9pt

「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」

趣味もなく学校でも進路に迷っていた綾。でも「ひし形屋」で、より子先生に南部菱刺しを教わって、世界が一変した!?「魔女の菱刺し工房」
母が認知症となり、接し方に悩む香織。より子先生と一緒に無心で刺している中、あるアイディアを思いつく。「ひょうたん」
長らく引き籠もっていたより子の孫・亮平。より子は静かに亮平を見守っていたが……。「真麻の聴色」

苦しい時、嬉しい時、そして誰かを想う時。布の目を数え、模様を作る――。
青森の南部菱刺しをテーマに描く、手芸×再生の四篇。

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藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月07日

    言葉にはできない溢れる思い。
    大切な人に伝えられるとしたら…。

    それを可能にした菱刺しと菱刺し工房に集う仲間たちのリスタートの物語。

    菱刺しは青森県に伝わる刺し子。
    その模様の一つ一つには意味がありました。

    ・女子高生綾は職場の人間関係に悩む父親に、
    ・結婚の決まった結菜は残していく父親に、
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    Posted by ブクログ 2023年05月15日

    この本を読んで『菱刺し』を知りました。
    菱刺しを通して描かれる、登場人物の心情や人との触れ合いがとても素敵でした。
    二話目の結婚に纏わるお話しには感情移入してしまい、子ども目線になったり親目線になったりしながら読みました。そして涙。

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    Posted by ブクログ 2023年05月13日

     青森県南部に江戸時代から伝わる刺し子の技法「菱刺し」。その菱刺しに魅せられた人たちを描く群像劇。全4章。

         * * * * *

     物語の柱になるのは2つ。主要人物たちにとって心の糧となる菱刺しと、その技法を手ほどきするより子先生です。

     菱刺しは、その地味ながら美しい紋様や彩りで現代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    菱刺しを通して、人の温かさや生き方を知っていく、やさしいおはなし。
    おばあちゃんの昔の振り返りもありつつ、菱刺しと生きてきたんだなあ、と。
    黙々と作業するって、自分と向き合う時間でもあり、切り替えるキッカケをくれたりするんだな、と思いました。

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    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    青森 南部菱刺し工場に関わる人々の四篇。大変な環境の中で育まれた工芸を愛する人々が悩み、成長、互いに励まし合い前進する。より子先生の人柄もあり、淡々と手を動かし心落ち着かせていく。とても良いお話だった。

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    Posted by ブクログ 2023年07月26日

    青森南部に伝わる「菱刺し」
    自宅で菱刺しをしている「より子先生」に集まった4人と引きこもりの孫。

    それぞれが何かしらの悩みを持っているんですが
    より子先生と菱刺しをし、美味しいものを食べ、世代の違う仲間を作る事で癒されます。

    これ泣けます!うっかり3回ほど泣きました(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
    より子さんが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月18日

    より子さんみたいな先生がいたら、私も足繁く通ってしまう。みんなそれぞれ悩みがあるのに刺している間は本当に楽しそうで。菱刺しの事も初めて知ったけど、魅力的な描写でやってみたくなりました。

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    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    裁縫ができない私ですが、話のはじまりとおわりがかけ離れてそうで、つながっているというジンときた小説でした。
    方言もグッときました。笑

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    Posted by ブクログ 2023年05月26日

    青森南部に江戸時代後期から伝わる刺し子の技法のひとつ菱刺し、伝統工芸を通じて再生する4編いや5編かも!?
    八戸にある、お婆ちゃん先生のより子さんの工房。東側に名久井岳とゆう山が見える場所にあるらしい。そこで菱刺しを習う人たちの日常を中心に展開して行くストーリー。
    スマホやパソコン、メールにSNSと現...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    じんわり沁みるような物語。私は残念ながら家庭科、裁縫は全くダメなので菱刺しはやりたいとは思わなかったが検索したいと強く思った。一指し一指し、無心に刺繍していくこと。同じ趣味を持つ仲間たち。ふさいでいるのは布の目ばかりではない。菱刺しを通して岩手に生きる女性たちの思いや生き方が優しく感じられて良い読後...続きを読む

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