無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
〈螺旋プロジェクト〉、ついに文庫化!
「いいか、島でのこと、だれにも話してはいけない」
海の民の少年オトガイは、父から代々伝わる役目を引き継ぐ。
山の民の少女マダラコは、生贄の運命から逃れて山を下りる。
死を知らぬ海の民イソベリ、死を弔う山の民ヤマノベ。
二つが出会い、すべてが始まる原始の物語。
〈巻末座談会〉八作家が語る、〈螺旋プロジェクト〉のいままで
【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】
※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画
〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』(本作)
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
螺旋プロジェクトではなかったなら、伊坂幸太郎氏の企画でなかったなら、間違いなく読むことはなかったであろう作品。
そのうえで、だからこそなのか、今までに味わったことのない不思議な読後感で、時間がたった今でも鮮明に記憶に残っている。
太古の人々の、言葉が発達していない世界観の中で紡がれるものがたりは、前半は正直読みにくかったのだけれど、しだいにその独特な文体にも慣れていき、後半には気が付けば癖になっていた。
螺旋プロジェクトの全作品をちゃんと読んでみようって思わせてくれたのは間違いなくこの本のおかげです。
自分の好みで手に取ったわけではない(企画として手に取っただけの)作品だからこそ、新たな出会いがあった。自分が好きそうな、興味がある本だけではなく、そうじゃない出会い方をした本も、積極的に読んでみようと思わされた作品でした。
Posted by ブクログ
螺旋プロジェクトの最初から読んでみたいと思い、大森兄弟さんの本を初めて手に取った。
原始時代について描かれた小説を初めて読んだが、これを書くのは大変なご苦労だったろうと容易に想像できた。というのもある程度の史実がベースになく、物も固有名詞もなく、全くのゼロベースから創造なさっての作品作りだと、素人でも容易に感じられたからである。
そういう意味でひらがなやカタカナが多く、読みづらいスタートではあったが、内容には考えさせられ、惹きこまれ最後まで一気に読まずにはいられなかった。
最後の場面に登場した方々には、その後も生き抜いて欲しい。
最初によく意味も分からず、伊坂幸太郎さんと朝井リョウさんの作品を読んでしまったが、時系列にあらためて読み直したい。
螺旋の続きが楽しみだ。
Posted by ブクログ
やっと螺旋プロジェクト完読ー!
時代を逆行して読みはじめた螺旋プロジェクト、結果それで良かったかも。
まだ、ものに名前がつけられる前の古代の話ということで、読みにくくて、この物語から読みはじめていたら挫折していたかも。
二つの種族が交わる最初というわけではなく、すでに対立を経験し、疲れた海族が流れ着いたさきで長い年月を経たあとの物語。
どちらの種族が悪い、良いという問題ではなく、生き方、文化、言葉の違いにより起こる、現代にも通じる根深い問題がそこにはあります。
けれど、最後は海も山もみんなで大きな舟に乗り、みんなでひとつになって乗り越えようとする、微かな希望が見える。そして次の時代に(私たちに)託していく、そんな終わりかたでした。
時代を逆行して、未来編から読んだからこその、この読後感!
良かった!
Posted by ブクログ
言葉の定義がない時代。
繰り返される族同士の争い。
離れて暮らし、あの世に生贄を捧げる族と、死の概念を捨て去った族。
混じり合うと、争うしかなくなる。これは宿命なのか。これが後世にどうつながっていくのか。
「螺旋プロジェクト」というシリーズを知って、時代順に読んでみようというスタートの一冊。
固有名詞がない原始時代を描く難しさ(同時に読む難しさも)を感じながらも、後半はハマって一気読み。
これはシリーズ全部いくしかない…
死を知ることは幸せか、そうじゃなのか。
知らないから投げ出せるのか、
知っているから臆病になるのか。
考えさせられる一冊。
シリーズが楽しみだ
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸