作品一覧

  • 死なれちゃったあとで
    4.1
    1巻1,870円 (税込)
    「情けない人生でした」――器用に生きていた後輩の死、海で溺死した父…… 岸本佐知子さん、能町みね子さん推薦!忘れられない喪失の記憶を炙り出すエッセイ集。岩井秀人さんとの特別対談収録。 「面白くて途中で読むのをやめられない。前田さんの文章には、読む人を前へ前へと駆り立てる不思議なエンジンがある。」 (岸本佐知子) 「死なれちゃった時は、まえさんみたいにたくさん話したほうがいい、って思う。マヌケなことや、細かいことまで、なにもかも。」 (能町みね子)

ユーザーレビュー

  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    夫をコロナで亡くしたおばが、コロナをうつされた夫の友人を恨む気持ちを整理できた話がグッと来た。
    非常に大きな感情が超常現象かはたまた偶然の一件でスッと解消される瞬間。

    大槻ケンヂ氏『くるぐる使い』を思い出した。
    人間の感情は理屈を超える。
    だから死後の世界観や宗教は完全にはなくならないのだろう。

    著者がおばの心情を推測する描写がとても丁寧で紳士で謙虚。
    「~~かもしれない。」連発であくまで推論であることを強調して「それでも~~」後の記述が説得力ある。

    ワークショップの話はちょっと食べ物がおいしそう過ぎて話が入ってこなかった。

    昔精神分析学を少しかじった自分の持論なのだけど、心って何でで

    0
    2025年10月24日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    筆者の周辺にあった死別をめぐる体験のエッセイ集。これを通して、自分のまわりのさまざまな別れ、自分自身の死生観をひっくるめて考え出してしまう。

    0
    2025年06月02日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ああ、彼岸との距離はかくも近かったり遠かったり。人付き合いの距離は組み合わせの数だけあって世代でも違う。後悔しないことなんてあるのだろうか。

    0
    2024年12月16日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    ある程度生きていれば「死なれちゃったあとで」思うことは多かれ少なかれあると思う。頁を進めるうちに、随分蓋をして来たことが一気に溢れて胸が詰まった。今年読んだ本の中で印象深く一番心に響いた一冊になった。

    0
    2024年11月24日
  • 死なれちゃったあとで

    Posted by ブクログ

    これは、テーマが、いい。
    著者が直面したひとの死、その前後を文章にしている。
    ひと、、、親戚、友、関係者、町の人、、、様々。自死も。。
    友の自死が軸になっている。
    自分を変えるきっかけを与えてくれた友。

    思えば私もいくつかの死に出会っている。
    この歳になってそのペースが上がってきてしまった。
    祖父母の死はまだ幼かったのであまりピンと来なかった。遠方でもあったし。
    最初の一番ショックだった死はセキセイインコ。
    小学生の時は正月でエサが買えず、、
    中校生?のときは振り向いたときに蹴飛ばしてしまって、、、と。
    泣いた。
    次は父か。私が29の時、53歳の父は心筋梗塞で逝ってしまった。
    バブルのピーク

    0
    2024年11月02日

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