前田隆弘のレビュー一覧

  • 死なれちゃったあとで
    前田さんは身近な人の死について考え続けている。
     「もしかしたら死なずに済んだんじゃないか」という後悔を捨てたくはない。(P211)
    読んでいて辛かったけど、もっと深く考えたいと思った。
  • 死なれちゃったあとで
    死なれちゃったあとで、残された我々はどうしたらいい?という問いの答えを知りたくて前のめりで読んだ。
    私は昔から身近な人の死が怖くて怖くて仕方がない。
    シンプルにその人にもう会えない寂しさ悲しさもあるが、本書にもあった「もっと自分にできることがあったのではないか」といった後悔や責任、「この人は人生に悔...続きを読む
  • 死なれちゃったあとで
    死なれちゃった、というのが妙にしっくりくる。
    わたしにも死なれちゃった経験がいくつかあって、それを引きずったり、忘れたり、急に思い出したりしながら今も生きている。誰かに語ることもできず、ただ自分の中で循環させているだけ。もう新しい思い出を作ることができないという当たり前のことに気づいて泣きたくなるこ...続きを読む
  • 死なれちゃったあとで
    青山美智子さんがXで紹介していて、私自身も死生観に興味があるので手にした一冊。死にまつわるエッセイ集。

    病死ももちろんつらいのだが、事故死や自死が印象深い。読んでいてつらくなる死の記録も多かった。書いている本人も、つらい作業だったのではないかと思う。
    後悔や辛さ、寂しさ、そうした負の感情を言語化す...続きを読む
  • 死なれちゃったあとで
    死の責任を感じる責任くらいはあるのではないか。的な一節が妙に心に残る。
    死なれちゃったあとで、それと向き合い続けるのはしんどいし、かといって無かったことにはできない。それぞれの経年変化の記録と、残された者の整理のつけ方。
  • 死なれちゃったあとで
    身の周りの亡くなった方たちについて語るエッセイ集。

    父親の死をめぐる「父の死、フィーチャリング金」と、コロナ禍で亡くなったおじさんを描いた「天国からの着信」がよかった。あとやっぱり大学時代の後輩Dさんをめぐる一連の作品たち。

    生きてる人が、どう語るか。