死なれちゃったあとで

死なれちゃったあとで

1,870円 (税込)

9pt

「情けない人生でした」――器用に生きていた後輩の死、海で溺死した父……
岸本佐知子さん、能町みね子さん推薦!忘れられない喪失の記憶を炙り出すエッセイ集。岩井秀人さんとの特別対談収録。

「面白くて途中で読むのをやめられない。前田さんの文章には、読む人を前へ前へと駆り立てる不思議なエンジンがある。」
(岸本佐知子)

「死なれちゃった時は、まえさんみたいにたくさん話したほうがいい、って思う。マヌケなことや、細かいことまで、なにもかも。」
(能町みね子)

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死なれちゃったあとで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夫をコロナで亡くしたおばが、コロナをうつされた夫の友人を恨む気持ちを整理できた話がグッと来た。
    非常に大きな感情が超常現象かはたまた偶然の一件でスッと解消される瞬間。

    大槻ケンヂ氏『くるぐる使い』を思い出した。
    人間の感情は理屈を超える。
    だから死後の世界観や宗教は完全にはなくならないのだろう。

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    筆者の周辺にあった死別をめぐる体験のエッセイ集。これを通して、自分のまわりのさまざまな別れ、自分自身の死生観をひっくるめて考え出してしまう。

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    ある程度生きていれば「死なれちゃったあとで」思うことは多かれ少なかれあると思う。頁を進めるうちに、随分蓋をして来たことが一気に溢れて胸が詰まった。今年読んだ本の中で印象深く一番心に響いた一冊になった。

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    これは、テーマが、いい。
    著者が直面したひとの死、その前後を文章にしている。
    ひと、、、親戚、友、関係者、町の人、、、様々。自死も。。
    友の自死が軸になっている。
    自分を変えるきっかけを与えてくれた友。

    思えば私もいくつかの死に出会っている。
    この歳になってそのペースが上がってきてしまった。
    祖父

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    身の回りの人の死というのは、その悲しみが癒えるのを時間に委ねるのがほとんどだ。
    それを、まだ間もないときに、思いを文字にしておくと、その文体の巧さもあって、このような作品になるのだなと感心した。
    私も、身内の死から40数年経ってこの本を手にしたことで、記憶がまだ残るうちに、文字にしておかねばと気付か

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ


    著者の周りに起こった死をテーマに、
    喪失感を手放さずに向き合いながら生きていくことを描いた一冊。

    死なれ"ちゃった"
    の言葉のとおり、
    共通して予見しないタイミングでの死が綴られる。
    それも、身近な人〜見知らぬ人まで様々な関係性から見た『死』が描かれることで、死生観について考

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    誰かの死ほど気持ちを攪拌するものはない
    著者の身近な人の死にまつわるエッセイなのだが、短編小説を読んでいるような気になる

    自分が昔経験し、そして時間が経ち沈殿してしまった身近な人の死に対する感情が、撹拌されまた語りたくなる、そんな本。

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    友人、父、祖母など親しい人、通りすがりの人、知り合ったばかりの人の死を描く。
    親しい人を亡くしたばかりの人は読むのは辛いかもしれない。ちょっと落ち着いてから読むといいと思う。
    若くして自死した親友の話も辛かったが、事故死した父の話も辛かった。まだ高校生の娘がいるのに、たった三万円しか貯金がなかった。

    0
    2024年08月26日

    Posted by ブクログ

    前田さんは身近な人の死について考え続けている。
     「もしかしたら死なずに済んだんじゃないか」という後悔を捨てたくはない。(P211)
    読んでいて辛かったけど、もっと深く考えたいと思った。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    年齢を重ね、身近な人の死に直面する機会が増えて来た。
    喪失感は半端なく、ふとした瞬間に思い出しては胸が苦しくなる。

    本作は病死、自死、不慮の事故など、作者が実際に経験した死別を記録したエッセイ集。

    実話だけあってグイグイ引き込まれる。

    中には全く予期しない死もあって、死の暴力性に愕然とする。

    0
    2025年07月18日

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