町田康のレビュー一覧

  • 猫にかまけて

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    他人の家の猫の話を聞いても…という思いがありながら、町田康はこういう場合どんな文章を書くんだろうという好奇心とちょっとの期待のもと読み進めていったらめちゃくちゃ良くてびっくりした。

    悪口が全然書かれていない!人間が頭を垂れている!
    文章の小気味の良さは変わらずあって読みやすいのもあるんだけれど、ずっと猫たちに対しての愛しさが滲み出ててちょっと笑っちゃったり切なくなったりほくほくしたりした。
    挿入されてる写真もありがたい…

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    2022年07月30日
  • ふたつの波紋

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    ネタバレ

    飛翔能力があるから詩人なのであって・・・(伊藤
    歌詞って、歌ってなんぼ、聴いてなんぼ(町田
     歌いたいと思うもの、ああいいなと思うもの 音と発せられたところがすべて
     カッコよくした文章が声に出したとき、意味の分からない音になってしまう可能性

    語りもの  目の前で音が発せられているかのような錯覚 (伊藤
     「私」にこだわり続ける  実は「私たち」
    自分らしい語彙 本当の意味で使えるか 世界観 (町田

    自分の力で何かをコントロールしたい (伊藤
    比喩で話を転がす、小ネタを入れ込む話芸 (伊藤から見た町田

    言葉も植物も私たちの周りに繁茂する(伊藤
    言葉にはそれが生まれてきた理由や成り立ちがあ

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    2022年07月10日
  • つるつるの壺

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    【泣いたり、笑ったり、考えたり】

    名前は知ってるけど、町田康って誰やねん。バンドマン?小説家?検索して顔を見てもピンとこない。ただ、なんとなく手に取った一冊。バンドマンでしかも、パンクで、怠惰な生活を送っていたのに?芥川賞を受賞して、エッセイも小説もヒットして?そんな奇跡ってあるの?と穿って読み始めた。

    最初はクセが強くて豚骨を極限まで煮詰めたようなこてこてな文体だと思って、2、3ページづつしか読めなかったのに、なんだろうか。芥川賞を受賞した作家のエッセイとは思えないほど、哀愁がそこにはあって、終盤に向けては次よ次よと駆け足で読み進めてしまった。

    リズムなのか、なんなのかわからないけど、

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    2022年06月24日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    家内に勧められた。老齢ボケが進んでしまう前に、これを読んで断酒あるいは大幅節酒してほしいとのこと。この著者は飲酒すなわち人生というタイプであり、その当人が断酒宣言をして3年間実施して改心したという体験談である。このタイプの酒飲みは、あまりにも身勝手、無頼、大袈裟でちょっと避けたいが、なるほどと頷くところもあった。
     愛飲家は自意識というか自分の理想を大事にする傾向が強いと思うが、その分現実との落差が大きくなる。その落差を気軽に埋める手段の一つが酒だと著者は言う。私はそんな不味い酒を飲まないぞと言いたいが、落差のある人相手でも酒の席ならば相手しやすいこともある。もとより美味い酒となる友人は区別し

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    2022年06月18日
  • くっすん大黒

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    出てくる人出てくる人みんな狂人で、じつは全員ヤク中っていう設定でした、と言われても驚かない。
    支離滅裂と言ってもいいほどのシュールな展開がリズミカルに続き、個人的には結構ちょくちょくぞくりとした。笑いと恐怖は紙一重とはよく言ったもの。
    そして読み終わった後に街を歩いたら、すれ違う人がすべからく変人のように思えて困った。もしかしたら世界って、私が思うより狂っているのか。やほほ。

    『河原のアパラ』では特に、人間も動物も無造作に死にまくり、流血したりし、たいして悲しまれるでもない。 
    主人公達は最後には袋小路に近い状態に追い込まれる。
    けれども、ラストシーンで彼らは「全身腐った鮒まみれになって」爆

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    2022年06月16日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    大酒飲みだった町田さんが突然断酒をおこない、その断酒をおこなうに至る心境の変化とどのように断酒をおこなったか、またその結果どうなったのかという内容が克明に記録されている断酒日記でありまして、イメージとしては中島らもさんの「今夜、すべてのバーで」を想起させるのですが、読後感はかなり違っております。というのも読んでも読んでも町田さんが何故断酒に至ったのかという肝心な部分が上手く理解出来ず、断酒をおこなう為の方法(とは言ってもかなりぶっとんでるので本当に酒を止めたい人が参考に出来るとは思えないのですが)が長々と書かれておりまして、ただ終盤になってくると酒を止めたがためにこれだけのメリットを享受できた

    #笑える

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    2022年02月16日
  • 人生パンク道場

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    面白い。おふざけ一辺倒かと思ったら、参考になるお答えもあって非常にためになる。考え方の根本。同じ悩みがあったらぜひ読んでおいた方がいいんじゃないかな。

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    2022年02月05日
  • 猫のエルは

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    「諧和会議」
    人類が滅亡したのち
    動物や昆虫たちが言語を獲得した未来世界で
    なぜか猫だけはそれを発さず
    他の生き物たちに不審感を与えていた
    なんとか猫とコミュニケーションをはかろうとして
    生き物たちは頭を悩ませるが
    誰を派遣しても、猫から言葉を引き出すことはできなかった
    結末は、「パンク侍」と「告白」をミックスした感じ
    メタ言語とでも呼ぶべき作者のロマンが提示される

    「猫とねずみのともぐらし」
    強者が弱者へのルサンチマンを抱えているというのは
    それが一種の下克上によって実現した関係性だから、なんだけど
    単に両者の思い込みでそうなってる可能性も否定できず
    グリム兄弟の時代よりはるかに複雑な

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    2022年01月19日
  • パンク侍、斬られて候

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    時代小説的な背景がありながら、登場人物たちは現代風の内容を話す。このコントラストも町田康節なのかね。
    エンターテイメント性あり。
    なんでパンク侍なんだろ。

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    2022年01月09日
  • リフォームの爆発

    nk

    購入済み

    タイトルの通り家のリフォームに対する内容なのですが、本作はリフォームに対する指南本とかハウツー本とかではなく、あくまでも作者自身が自宅のリフォーム工事を試みた際に発生した様々な出来事を綴っている私小説的なものとなっておりまして、まあこのタイトルですから将来的にリフォームをおこなう参考にしようと思って購入する人はいないでしょうけど、もしその目的でこの本を手にしたとしましたらその内容に面食らうことになるでしょう。最初にリフォームの目的についてそれらしく書かれてはいるのですが、何故かリフォームに関する見取り図というのかそういった図面の資料が一切載せられておらず、取り合えず台所が南北に長いというところ

    #笑える

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    2021年12月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    その絵本の内容を忘れてしまったが、
    これだけの作家達に、これだけのお話を作らせるんだから、すごい絵本なんだな、と思う。

    大人になって楽しむ本があることに、幸せを感じる。

    挿絵を描いていたという方の話が、一番、絵本に近いんだろうな、という予感。

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    2021年12月26日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」のアンソロジー本。途中、あれ?猫出てきたっけ?っていう作品もあったけど、基本、要所要所に猫が登場。でも、猫飼い的に胸が痛くなるような描かれ方もあって、さすが100万回生きたねこだな。
    そういえば、100万回生きたねこは幸せなのかどうかって論争もありましたね。きっと、そんな流れから出てきた本なんだろうけど。これ。

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    2021年12月10日
  • 猫のよびごえ

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    独特の文章が癖になる。好きなシリーズだから読み終わってしまうのが寂しい!!と思っていたけど、まだまだこの先も猫たちと町田氏の生活が続いていくんだなと思うと何も寂しがることはないじゃないか、と思い直した。

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    2021年06月27日
  • 湖畔の愛(新潮文庫)

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    めっちゃおもろい小説。むっさいい感じの九界湖ホテルで繰り広げられるドタバタ喜劇。愛についての文学的コントを読んだような読後感。随所に散りばめられたユーモアにくすくす笑いが止まらなかった。

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    2021年02月11日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    とにかく町田康の宇治拾遺物語が笑えて最高!疲れが吹き飛ぶ面白さ。
    最初の日本霊異記は、現代の常識じゃ理解できない展開ばかり。オチそれでいいの?みたいな。
    最後の発心集までくると、普通にしみじみ自分の生き方を考えてしまう。
    1冊としてさすがの構成。
    今の考えすぎ、悩みすぎな時代に、読んで頭がほぐすのにちょうどいい1冊だと思う。

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    2021年01月25日
  • 猫にかまけて

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    涙が止まらなかった、猫との日々をもっともっと大事にしたいって思えた

    写真も素敵で文章と合わせてみていても感情を揺さぶられるとても素敵な作品

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    2021年01月22日
  • 笛吹川

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    ネタバレ

    最後の数十ページの怒涛のような、しかし妙に静かな一族の死に様に圧倒される。
    作品全体を通して誰も彼も死んでいき、特にその悲哀も語られないままなので、このまま終わるのかしらと思っていたら、息子たちの「先祖代々お屋形様にお世話になったのに」発言である。ゾッとした。なんと人間は矛盾した生き物であることか。

    その淡々とした筆致に全く作為的なものが感じられないのにも関わらず、最後まで読むと恐ろしいほどの完成度に舌を巻いた。これが著者の初長編とは、やはり深沢七郎は怪物作家である……。

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    2020年12月06日
  • 笛吹川

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    ネタバレ

    このころの農民の命の重さが悲しい。親方様に従うのが悲しい。はらはらしながらよんだ。
    お爺が粗相をして殺されたシーンが辛かった。足を怪我して手当じゃなく。汚したとして殺された。 
    最後まで褒美なんて貰えるはずもないものをきたいしてて。辛い。

    すきなのはおけい。おけいがこどもが生まれない理由を責められて暇をいただきやす。とあっさりでていつたとこはかっこよかった。素直で働き者でマッぐな正確がとても羨ましい。

    ボコ。戦。農民。
    巻き込まれてしまうのは弱者。生まれ変わりの考え方が興味深かった。たくさんの人が死んでしまった。死には意味はないかもしれないけど、平和だったら生はまっとうできたのになとおもう

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    2020年11月23日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    古典文学を訳すにあたり、作家たちがどう読み取って現代語訳に落とし込んだか、その思考の一端に触れることができる。
    訳された作品だけでも面白いが、本書も合わせることでより読み易くなったと感じる。
    是非一緒に読んでもらいたい。

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    2020年10月07日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    町田康の訳がとにかく笑える。
    全体通して、1000年前後昔の話だが、考えていることや悩んでることは今と大して変わらないなと思った。当たり前といえば当たり前だけど。
    ドスケベな坊さんがたくさん出てきた印象。
    読んだ直後は色々考えたけど、時間がたってしまったのでわすれてしまった。
    また読みたい。

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    2020年07月20日