町田康のレビュー一覧

  • 口訳 古事記

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    いなばの白うさぎくらいまでの話は子供向けの神話の絵本などでなんとなく知っていたが、それ以降の話も町田さん節の文章のおかげか、楽しく読めた。しかし神様達のお名前がなんと読みにくく覚えにくいことか⁉︎騙したり意地悪したりなんと人間くさいことか⁈ちょいちょい出てくる「いやよー」が好き。

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    2024年01月13日
  • 浄土

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    面白い〜
    本のタイトル、浄土とはよく言うたもんや。
    人に迷惑かけたり悪いことばっかりしてたらええ死に方しませんよ、ていう昔話みたいな短編集やなぁて。
    とにかく出てくる男どもが屑中のクズばかりで腹立つ腹立つ。どれも身近にいそうなムカつく奴のステレオタイプな奴が勢揃いて感じで、読んでるこちらまで過去の迷惑かけられた、嫌な思い出まで思い出してしまいイライラする始末。
    特に最後の自分の群像というお話に出てくる温田という男。具体的に1人の人物と被ってしまい自分でも嫌になるくらい腹たったし。
    でも町田康という人は、すごく優しい人でもあるんだなといつも感じる。どんなに汚くて嫌な人間を登場させても、誰か1人は

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    2024年01月12日
  • 入門 山頭火

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    確かYouTubeで山頭火の解説してたし詳しいんだろうと思ったら、「よく知らない」という出オチでズッコケた。(さっき調べたら本書の元になった連載に絡んだ企画だった)
    「ようわからんけど、こんな感じなんちゃう?」って調子のダラダラした書きっぷりが町田先生らしい。パンク歌手がパンク歌人を語るとあって町蔵時代のパンチラインまで引っ張り出してくるのもミソ。
    私はこれを読んだところで俳句のことは相変わらずよくわからないんだけど、このまま町田先生の小説のキャラクターとして登場しても違和感なさそうだし、令和に転生したらバンド組んでX(Twitter)やらせたら面白いことになりそうな人だという理解をした。

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    2024年01月07日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    北杜夫作品を笑いながら読んでいたら「そんなの読んだら頭おかしくなる」と親に心配された。というエピソードを取り上げられていましたが、私は町田先生の作品で同じ経験をした人間です。

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    2024年01月07日
  • 湖畔の愛(新潮文庫)

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    腹抱えて涙出るほど笑った箇所があった!
    それ以外にも随所に笑いが落ちまくり。電車の中で読んだりしたけど、本読みながらニヤニヤしてるの、絶対誰かに見られてたやろな。
    ホテルの支配人の新町と、あっちゃんこと圧岡嬢の2人のことが大好きになった。口は悪いが人間らしくて本当は心の優しい2人。
    たまに優秀なホテルマンを忘れて、地の大阪弁が出る瞬間が気持ちいいくてめちゃくちゃオモロイ笑
    このホテル、めちゃくちゃ泊まりたい〜
    ほんでもまぁほんまに!おもろかったわ、新町がロビーで1人、踊る場面。漫画でなく文章で書いた方がめちゃくちゃオモロくなる所作ってあんねんな

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    2024年01月05日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編集
    楠木正成、末摘花の歴史をなぞった短編は自分の知識量が足りないのもありついていけなかった。
    「一般の魔力」「尻の泉」はどんな人生を歩み、どんな心理状態になればこんなぶっとんだ発想の小説を書けるのか笑いながらも驚くばかり。

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    2023年12月22日
  • ギケイキ 千年の流転

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    ネタバレ

    地の文も会話文もリズムが良くてすらすら読めちゃう。
    平安時代の雰囲気が分かりやすかった。出来事そのものよりも、何を重視していたか(寺の立ち位置や朝廷との関係)、何を気にしていたかなど。
    具体的には呪術や霊威の存在が現在よりも重視されてるのが面白かった。いきなり火を吹いちゃうところとか。

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    2023年12月08日
  • ギケイキ2 奈落への飛翔

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    あとがきにもあるが、義経が平家を滅ぼすあたりから頼朝が義経を疎んじるまでの話がほとんど描かれないので、頼朝の行動原理が理解しずらい。平家物語で補完するしかないのかな。

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    2023年11月28日
  • きれぎれ

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    イカれ徒然草。すごい。
    あまりにもとりとめのない脳内イメージを、厳密に明確に克明に文章に落とし込んでいる。文体も相まってスルスルと脳内にインストールされてしまう。

    あんまり深入りしすぎると自分の口調とかも影響受けそう、日常に悪影響が出そう。危険。

    読書になにか意味を求める人には向かない。ただの暇つぶし、エンタメだって思える人なら楽しめると思う。

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    2023年10月26日
  • 猫のあしあと

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    町田康さんの猫への愛に泣けた。
    面白おかしく書いているが、こんなに沢山の、しかも病気を持った猫を受け入れるという事は普通はできない。
    我が家にも1年目になる猫が1匹いるが、よりその猫へ愛情を注ごうという気持ちになった。

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    2023年10月23日
  • くっすん大黒

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    「しらふで生きる」「人間小唄」を読んですっかり町田先生の文章の虜になってしまったので、その源流とも言えるデビュー作のこちらを読んでみた。
    なるほど、デビュー作の時からこの世界観がすでにあったのか。
    大したお話ではないが、次から次に起きる訳のわからない展開から目を話せない。そして笑ってしまう。
    「くっすん大黒」の中で、古着屋でバイトするくだりはひたすら笑った。
    ただただ堕落して生きているような人をこんなにも面白おかしく表現できるのか、という事に驚く。
    この人はどんな題材でも、どこまでも話を広げて面白く表現することができるのだろうな、と感嘆しました。
    ただ、この小説から何か感銘を受けるとか感動する

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    2023年10月12日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    クセのある文体で序盤はなかなか読みづらかったのですが、途中から心地よくなってきて、終盤にはまんまと断酒するべく決意をさせられた。阿呆だからな。

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    2023年10月09日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    自分は断酒をはじめて今日で70日。
    断酒について調べると、町田康さんが断酒をした作家という事で名前が出てきてこの本を知った。

    酒と幸福についての深い考察が読んでいて楽しい。

    新しい視点
    町田康さん独特の言い回しや表現で、新しい視点から酒との関係を考える機会を得た。

    断酒の違和感
    本書では、病気などではなく、突然酒をやめることへの違和感に焦点が当てられている。
    酒を常に飲んでいた人が急に飲まなくなる状況は、一種の悟りのように感じられ、自己探求にも繋がるのかと感じた。

    酒と幸福
    酒を飲むことと幸福について。
    人々は幸福になる権利があると信じ、そのために酒を飲むことを理由づけることが多い。

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    2023年09月02日
  • 夫婦茶碗

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    ネタバレ

    「夫婦茶碗」と「人間の屑」の2本立て。
    そういえば子供の頃の映画って2本立てだったなと思い出した。
    なのでこれは2本立てなんだと思った。
    帯に又吉の写真が載っていて、そのせいかどっちの主人公も又吉でイメージが浮かんでしまった。
    でもそれがまた合ってるな〜と思った。

    ◎夫婦茶碗
    無職。妻と二人暮らし。お金がない。食べるものにも困る。
    何か仕事をしなくちゃとは思っている。
    各家庭の茶碗洗い業はどうか、脳内で収支計算。
    塗装の仕事にありついて順調にお金もたまってきたのに辞めてしまう。

    冷蔵庫の卵の並べ替えには笑った。
    手前から使って、減ったら新しい卵を手前に補充したら、賞味期限が滅茶苦茶になって

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    2023年08月21日
  • 100万分の1回のねこ

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    100万回生きたねこから、こんなふうにインスピレーションを受けるんだなぁと、どのお話も面白かった。一番面白かったのはゲームの中のネコの話。

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    2023年08月18日
  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家によるトリビュート。やはり一流、表現の仕方や情景描写が素晴らしい。

    個人的には角田光代が1番好きでした。

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    2023年06月03日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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     どの質問も簡単に「こう言うものだ!」と、キッパリ言い切ってしまう事も出来るのだが、どの回答者も心から真摯に向き合ってくれています。
    社会のままならなさ、白黒で割り切れない所を知った上で一生懸命経験を交えて説いてくれています。
     こう言う類いのおしゃべりは好きです。例え親子であっても子どもの質問にこんな風に向き合ってあげたいな。と思います。

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    2023年03月29日
  • 猫のエルは

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    猫好きなわたしはニヤニヤしながら読んだけど、猫嫌いな人が読んだらどう感じるのかな?ヒグチユウコさんの絵も素敵。

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    2023年03月25日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    津村喜久子さんが好きなので、読んでみた。

    津村さんの他にも6名の回答者(皆文筆家さん)がいるのだが、どの方もいわゆる優等生的な回答、教科書的な回答ではなく、「だよねぇ」と思えるような回答をしてくれている。
    だからといって質問者に寄り添った(質問はズバッと短文で質問者の名前もないので質問者の存在感はゼロだが)感じではなく、みなさんの実感からの回答なので、スッと入ってくるものが多い。

    子供向けだと思うけど、悩んでいる時に読むと少し気が晴れるかも。

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    2023年03月19日
  • 記憶の盆をどり

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    これは何かの暗喩なのか?とか、作者による○○論なのか?みたいなお話も、特に深く考えずに(考えないようにして)不条理ナンセンス作品だなーくらいの気持ちで気軽に読みました
    面白かった!

    個人的には本なんて読んでて本人が楽しければそれでいいじゃんと、ただそれだけ思っているのだけど、こういった町田康のような作品を読んで、んで深く立ち入った巻末解説を読んでしまうと表面でしか楽しめていない自分がもったいないなとも思ってしまう(笑

    例えば『文久二年閏八月の怪異』
    自分は「もしも時代劇の主人公がハードボイルド小説の登場人物だったら~」みたいなノリを楽しんで読んでいただけなのだけど、巻末解説を読んだら、過去

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    2023年03月03日