町田康のレビュー一覧

  • 入門 山頭火

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    山頭火のことは、昔「まっすぐな道でさびしい」という漫画を読んで(最後まできちんと読み切ったか自信はない)なんとなくそういう人だと知った。それ以前にも有名ないくつかの句は知っていたようには思う。
    その程度の知識だったが、町田康さんがお書きになったものなら読んでみたいと思った。何年か前、講演で町田さんが山頭火の「行乞記」を今読んでいるという話をされていたのも記憶にあった。その時「ぎょうこつ」という言葉を初めて知り、漢字も全く浮かばず、ただ話の流れで意味はなんとなくわかったのだが、全く知らない言葉ってあるもんだととても印象に残った。

    評伝エッセイというのか、町田さんの地が現れて、とても読みやすく面

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    2025年04月30日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    子ども?の悩みを起点として
    関係がありそうな話だったり
    なんでそんな話が始まったの?
    みたいな視点から思いもよらぬ
    結論のようなものを導きだす
    作家の皆さんに脱帽。

    子どもに相談されたら
    これぐらいのふわーっとした
    ベリーロールで華麗な着地を見せる
    解決策を提示したいものだ

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    2025年04月24日
  • 口訳 古事記

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    まさか自分が「古事記」を読む日が来るとは思わなかった。高校の古典の授業で、教科書に載っていない「古事記」を先生がプリントしてくれた、それ以来である。ちょっと面白いと思ったが、もっと読みたいとか思わなかった。
    町田康さんの口訳はとても面白かった。どんどん読み進められた。なんとなく知っていた神々のエピソードが掴めて、こういう話だったのか、といちいちうれしかった。個性的な神様たちが頭の中で生き生き動いてくれて楽しい時間だった。

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    2025年04月13日
  • 口訳 古事記

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    面白くて読みやすかった!!
    一貫したストーリーがあるわけじゃないから、真面目な訳だったら読みきれなかっただろうなと思う。

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    2025年03月05日
  • 告白

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    小川哲氏絶賛の小説だったので読んでみた。生い立ちから事件発生に至るまでの大河ドラマのように長い物語だった。明治時代の話に現代語が突然現れるふざけた感じの記述もあるが、哲学的思考を含む難解かつ任侠的語り口で、人間のどうしようもない愚かしさと哀しさを描き出した物語だった。ページが残り少なくなってきて、どう帰結するのかと思いつつ読み進めていくと、衝撃の結末が不意に訪れた。余韻が半端ない。

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    2025年03月02日
  • くっすん大黒

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    ユーモアが効いていて落語のような話。
    実際に悲惨な状況であるにも関わらず、笑い飛ばしてしまうようなユーモアがある。
    赤めだかp16「落語とは人間の業の肯定である」とあるように「くっすん大黒」「河原のアパラ」の登場人物は実社会においてはどうしようもないような状況に追い込まれるわけであるが、それでもなおその状況を肯定したいような気にさせる人間の根本の笑いがあると感じた。

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    2025年03月01日
  • 俺の文章修行

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    「適当なことを言うと勝手に文章を生成する畜生」が言葉を量産する現代に、魂のこもった文章を書くということの本質を、『町田節』炸裂のエッセイで面白おかしく学べる本だと思います。

    何度も爆笑しました。

    ただし、連載ベースなので全体的に構成が体系化されてないのと、多少難解な箇所もあるので、純粋に町田康先生が好きな方向けです。

    手っ取り早く執筆ノウハウを習得したいのであれば、ビジネス書コーナーへ。

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    2025年02月28日
  • 告白

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    800ページを超える長編、慣れない河内弁、読み切れるか不安でした。
    不器用でならず者の極道崩れの熊太郎の一生が詰まってます。
    このならず者を物語を最後まで読んだ時に、どう捉えているか?
    私は途中から熊太郎が愛おしかった、彼の人生が好転して欲しいと思ってました。
    幼少期からの彼の人生を追っていく過程で愛着が湧いてくるんですね。
    ろくでもない行いなのは分かってるのに、彼に感情移入させてしまう作品の力は凄いです。

    腹の中と口から出る言葉が一致しない人
    たぶん熊太郎の苦悩が分かるんじゃないかなぁ
    きっと、ほとんどの人がそうだと思う

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    2025年02月19日
  • 俺の文章修行

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    私は文章を書くのが好きだとはいえ生業としていない故に自己表現っつーか自己満かしらんって言葉はやはりおもろくて内から沸々と放出される瞬間がなんとも心地良くドーパミン分泌させるドラッグと類似してるよねと公言すればケッコー際どい境遇に追いやられるの必至なので嘘ウソとしらばくれるんんんっむむむっと句読点を打たないのは決して気を衒った振る舞いではなくコンマ何秒の脳内を駆け巡る思考且つ感情のフッテージそれをばエディットする私はダイブしてるのよ。思いっきり腹打ちしてるかしらん。

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    2025年02月18日
  • 俺の文章修行

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    個人的には町田さんの文章が好きなので面白い。

    例のごとく話がそれたり表現が分かりにくい、読みにくい部分も多いので、文章の書き方を手っ取り早く知りたい人なんかは向かないかと(本書内でも説明下手だと言われると言っていた)。

    ただ、文章を書くうえで参考になると思われる箇所はたくさんあるし、突然核心に触れているような事を言っているようなところもあってハッとさせられたりもしたので、読んでよかった。

    とりあえず昔読んだ、いい感じの本を読み返してみたいと思う。

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    2025年02月15日
  • 走る?

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    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

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    2025年02月15日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    町田康さんの断酒についてのエッセイ。後半は、私としては自己啓発本に近い感覚があった。
    町田さんの著書は初読みなのだけど、なんともくどくて、おちゃらけてて、最高だった。
    私はお酒が大好きで、断酒まではする気ないけれど、この本にはいろいろ気付かされることがあった。
    そしてそれは、お酒を飲まない人にとっても大事なことだと私は思った。

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    2025年01月25日
  • 入門 山頭火

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    分け入つても分けいつても青い山
    の句と前書きから山頭火を読んでいく。

    町田康の文章の矛盾の描き方が滅茶苦茶すきだ。
    矛盾が煮詰まって煮詰まって主人公が自分自身というものに疲れ切る。その後の現実世界のやりとりのパキッとした場面。癖になる…。


    私へ:政治的な立ち位置などはあまり描かれていなかったので釣られて他の本を読むときは注意したほうがいいかもしれない。思った感じと違うと思われる。

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    2025年01月19日
  • くっすん大黒

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    初めて町田作品に触れましたが、思ったより砕けた口調と次々切り替わる展開に読む手が止まらず面白かったです。
    この作品の場面の切り替えの早さと次々思いがけないことが起こるドタバタ感が、最近観た映画「お引越し」の感じを彷彿とさせられました。

    個人的にタイトルが結構好き

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    2025年01月08日
  • くっすん大黒

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     町田康さんて何者? パンクロッカー、俳優、詩人、小説家、大学特任教授…、更に芥川賞を始め、多くの文学賞を受賞してますね。『告白』に衝撃を受け、デビュー作の本書を手にしました。
     作風や文体はもちろん、『告白』の主人公に似た「あかんやないか」的な登場人物まで、共通点と言うか原点を見た気がします。太宰に通ずる?

     表題作は、怠惰で仕事を辞め、妻にも出て行かれた楠木正行が主人公。部屋にある無用の置物・大黒様、これが不安定で自立困難…。楠木はこれを捨てようと行動(梶井基次郎の『檸檬』?)しますが、登場する人物たちもほぼダメな人たちばかりです。
     終盤の友人のセリフ「楠木だけに"くっすん&

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    2024年11月30日
  • 100万分の1回のねこ

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    どれも読み応えあり!
    特に気になった作品について
    少しだけメモ↓

    「ある古本屋の妻の話」
    曖昧なままグレーなまま
    それでも日々
    何とか誤魔化しつつ
    前に向かって進んでいく

    「博士とねこ」
    短いながらもぴりりとした作品
    佐野洋子さんのエッセンスが
    1番効いてる気がする

    「虎白カップル譚」
    谷川俊太郎さんの作品
    最後の一文がぐっとくる

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    2024年11月23日
  • 夫婦茶碗

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    中篇2作。
    表題作より、『人間の屑』の方が作者の筆が生きていて、作中の人間が滑稽ながらも愛おしい。
    癖のある独特の文体も、慣れるとスラスラ頭に入る。また、意外と推敲と計算をしている人なのではないかと思う。

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    2024年10月24日
  • 夫婦茶碗

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    文体がなんか前のを少しいじったぐらいかなーと思って読み進めていくが、全然そんなことない、と思う。そんなことよりも水を飲むようにして文章がどんどん入ってくる。んで、マジックリアリズムというのかちょっと現実的でないことが不意に起きて、(例えば頭皮が垂れてきて口の中に入るとか)気づいた時にはってな感じ。何も考えずに、一筆書きのようにビャァーッて書いたような文章で、癖になる。これは適当に書いてできる代物ではない、はず。
    意外とここまで細かく丁寧に描写している小説はないのではないかと思うほどに、細かい、と思いきやいつのまにか場面が変わっていたりなど、とにかく他の作家とは視点が違う。描くポイントが完全に違

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    2024年10月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

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    2024年10月03日
  • くっすん大黒

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    元バンドマンのキャリアを持つ異色の作者による、クレバーなデビュー作。
    物語の展開、掛け合いなどシュールなお笑いが上手で純粋に面白い。
    癖のある語り口と作調は正に野坂昭如のよう。
    チャラついているように見えて、しっかり文学をやっていて満足できた。

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    2024年10月02日