町田康のレビュー一覧
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イケイケな意訳の義経記シリーズ3作目。
毎回、間が空いて出版されるのでどんな場面からの続きなのか忘れ去った状態で読み始めますが、前後のつながりとかどうでもいいくらい面白いです。
今回は、前半は主に佐藤忠信、中盤は勧修坊、終盤は静の話で展開します。
義経もたまに登場するものの、ほぼ神の視点からのナレーション役でした。
よく登場する表現は「えぐい」と「えげつない」。
頼朝やその家臣の保身と昇進、自分のことしか考えてない心理描写には爆笑です。
戦中にそんなに喋る?ってぐらい長々と会話したかと思うと、面倒な出来事を人に伝聞するときは「こうこうこうこうこうで」と話をさせたことにして適当に済ますのがジ -
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最初は取っ付き難い文章に思えるけど、町田康節がどんどんクセになってくる。「ちょらちょらと歩く」等の独特な言い回しが大好き。
猫たちに翻弄される町田さんの泣き笑いの日々に、思わず「はは、おもろ」と笑ってしまう。
間に挟まれている写真がまた、良いなぁ。猫達がとても幸せそう。
ヘッケの章は、一緒に暮らしていた先代猫の事を思い出し、悲しくなった。
町田さんはそうは思わないと言うけれど、たとえ少しの期間だとしても、ヘッケは町田さんと奥さんの元で過ごし、愛情を浴びることが出来て幸せだったんじゃないかと思う。
町田さんの猫愛に暖かい気持ちになる一冊。
猫様との時間をもっと大事にしたくなった。 -
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ネタバレ目次
・きれぎれ
・人生の聖
主人公(語り手)の脳内だだ洩れの一人称小説は好きだ。
好きなんだが、好きなはずなんだが。
これには苦戦しました。
SFもファンタジーも好きだけど、マジックリアリズムが苦手。
輪郭のくっきりはっきりした世界の中で突拍子もないことが起こるのは好きだけど、世界の輪郭ごととろとろ掴みどころがなく嘘か真か妄想かわからないまま話が進むのが苦手。
この融通の利かなさがまさしく私なのだと、図らずもこの本から突きつけられてしまったわけだけど、そういうわけで、全く理解できませんでしたとしか言いようがない。
文章のリズムが良いところは好きだ。
けれどそれは、あくまでも黙読している -
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・芸人永野が紹介していたことから手に取ってみた本。
・パンクバンド「INU」のボーカルとして活躍していた
作者。
・夫婦茶碗、人間の屑という2部作。200ページ程の薄
い本であるが読み応えがあった。
・全体を通して、作者の針小棒大に日常の小さなことを洞察する観点が面白い。またそれでいて小さなことを膨らませても本筋にしっかりつながり、その様はさながらDJのような滑らかさであると思った。
・2作とも堕落しきった人間が主人公であり、そこには
自分を客観視できていない人間の面白さ、流される人間の面白さを感じられる。
・思わず声が出る展開や最後にはしっかりウルっとする場面もあり、なかなか良かった。
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面白い〜
本のタイトル、浄土とはよく言うたもんや。
人に迷惑かけたり悪いことばっかりしてたらええ死に方しませんよ、ていう昔話みたいな短編集やなぁて。
とにかく出てくる男どもが屑中のクズばかりで腹立つ腹立つ。どれも身近にいそうなムカつく奴のステレオタイプな奴が勢揃いて感じで、読んでるこちらまで過去の迷惑かけられた、嫌な思い出まで思い出してしまいイライラする始末。
特に最後の自分の群像というお話に出てくる温田という男。具体的に1人の人物と被ってしまい自分でも嫌になるくらい腹たったし。
でも町田康という人は、すごく優しい人でもあるんだなといつも感じる。どんなに汚くて嫌な人間を登場させても、誰か1人は -
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確かYouTubeで山頭火の解説してたし詳しいんだろうと思ったら、「よく知らない」という出オチでズッコケた。(さっき調べたら本書の元になった連載に絡んだ企画だった)
「ようわからんけど、こんな感じなんちゃう?」って調子のダラダラした書きっぷりが町田先生らしい。パンク歌手がパンク歌人を語るとあって町蔵時代のパンチラインまで引っ張り出してくるのもミソ。
私はこれを読んだところで俳句のことは相変わらずよくわからないんだけど、このまま町田先生の小説のキャラクターとして登場しても違和感なさそうだし、令和に転生したらバンド組んでX(Twitter)やらせたら面白いことになりそうな人だという理解をした。 -
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腹抱えて涙出るほど笑った箇所があった!
それ以外にも随所に笑いが落ちまくり。電車の中で読んだりしたけど、本読みながらニヤニヤしてるの、絶対誰かに見られてたやろな。
ホテルの支配人の新町と、あっちゃんこと圧岡嬢の2人のことが大好きになった。口は悪いが人間らしくて本当は心の優しい2人。
たまに優秀なホテルマンを忘れて、地の大阪弁が出る瞬間が気持ちいいくてめちゃくちゃオモロイ笑
このホテル、めちゃくちゃ泊まりたい〜
ほんでもまぁほんまに!おもろかったわ、新町がロビーで1人、踊る場面。漫画でなく文章で書いた方がめちゃくちゃオモロくなる所作ってあんねんな
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「しらふで生きる」「人間小唄」を読んですっかり町田先生の文章の虜になってしまったので、その源流とも言えるデビュー作のこちらを読んでみた。
なるほど、デビュー作の時からこの世界観がすでにあったのか。
大したお話ではないが、次から次に起きる訳のわからない展開から目を話せない。そして笑ってしまう。
「くっすん大黒」の中で、古着屋でバイトするくだりはひたすら笑った。
ただただ堕落して生きているような人をこんなにも面白おかしく表現できるのか、という事に驚く。
この人はどんな題材でも、どこまでも話を広げて面白く表現することができるのだろうな、と感嘆しました。
ただ、この小説から何か感銘を受けるとか感動する