町田康のレビュー一覧

  • 猫のエルは

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    猫好きとしてはたまらない、猫(時々、犬やその他動物)目線で語られる物語。御伽噺のようで好き。
    タイトルの「猫のエルは」の冒頭、エルの部分を愛猫の名前にして音読すると親しみが生まれた。

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    2022年02月12日
  • 人間小唄

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    名作です。町田康さんにハマり20年以上たちますが、1番かもしれません。

    難解な印象が強い町田康さんですが、今作はテーマが明確です。「薄っぺらいくせに、さも本物のように表現して多くの国民を洗脳するエセクリエイターども許さん、ちゃんとしろ。性根を叩き直してやる」

    文学は読み手の受け取り方次第で、何が正解なのかは分かりません。町田康さんも別にそんなこと思っていないかもしれませんが、私はそう解釈しました。

    解説にあった、
    ?田(?読みも分からんから変換できない笑)の薄汚れた魂の浄化を図るためのもの、という指摘に近かったです。

    1、短歌を作れ→創作に真摯に向き合え
    2、ラーメンと餃子の人気店をや

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    2021年09月06日
  • 夫婦茶碗

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    どうしようもない人間が下降してあちらの世界に落ちていってしまう作品2編。自分ではダメだと分かっていても、心に不安なことが想起されるとその思念に囚われて悩み、酒に手を出しさらに落ちていく。ダメさを自覚しているから立ち直りもするが、また不安が生じてあちらの世界に落ちていく。町田康はどこか作者を思わせる主人公たちを独特の音楽的な、その実しっかりと統制の効いた文章で描き切っている。下降することへの恐怖。普段は当たり前のように日常生活を送っているが、ふと気を抜けばあちらの世界に落ちていってしまうのではないかという恐れ。そのような感性、人間の弱さへの理解があるからこその作品のように思う。表の世界があまりに

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    2021年07月22日
  • パンク侍、斬られて候

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    熱量の多いギャグ漫画を読んだ気分。内容もストーリーもよくわからなくなってくる。でも登場人物一人一人の風刺の効いたセリフに心打たれる。共感できる部分が多すぎてたくさん写真に収めました。

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    2021年06月15日
  • 人生パンク道場

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    とても面白かった。興味深かったし、爆笑した。
    各章、相談ひとつに対して著者が答えていく形式で読みやすかった。
    ひとつの質問でここまで話を広げられるのか、と驚きながら読んだ。それぞれの回答で途中はずっと笑えて最後は綺麗に着地するのが見事だった。
    日本語の使い方や句読点の使い方も良いなと思えるそんな素敵な本でした。

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    2021年05月15日
  • ギケイキ 千年の流転

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    めちゃくちゃ良い。
    古典にありがちな謎な行動を、ちゃんと現代の感覚で教えてくれる超面白い古典の先生の授業みたいな…塾とか高校の先生でたまにあるものすごく面白くて楽しみなエンタメ授業。って、授業ではなく最高なんだけど、とにかく最高。ああ自分の表現力のなさよ。

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    2021年03月20日
  • 猫とあほんだら

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    歌手もやっているらしい町田康。
    語り口が軽妙で面白く、普通なら流してしまいそうな場面も筆舌を尽くして語るのがいい。
    言葉が溢れ出てくる人間なんだろうな。

    その生き方はなんとも向こう見ずというか破天荒というか「それで良いんですか!?」と聞きたくなる。
    猫を東京の仕事場と自宅で2箇所に飼っているのに急に伊豆に引っ越して猫の世話のために東京に通う羽目になるなどおのずから大変な目に遭っているのが凄すぎる。
    私だったら想像しただけで心が折れてしまう。

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    「君は何食わぬ顔が上手だなあ。ひょっとして学生時代、何食わぬ部に所属していた?」

    ネコ「私は世界の滅亡を願っている」

    「市中引き回しのう

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    2021年01月18日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    楽しかった♪
    町田康さんのラジオ出演から2年ぐらい経ってしまったけど、大変面白く読ませていただきました。
    次は何にしようかな?

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    2020年11月03日
  • 浄土

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    一言主の神が声出して笑ってしまうほど面白かった。訳が分からないほどアホくさくて一気読みしてしまった。2番目に好きなのはギャオスの話で、これもくだらなくて好き。面白い本に出会えて良かった。

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    2020年07月25日
  • パンク侍、斬られて候

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    ネタバレ

    タイトルからしてとても好きです

    200326
    これは時代小説なんかじゃない。
    なんたって、わたしがすらすら読めたのだから。

    このタイトルが本当に好き。
    ゴロも良いし、『パンク侍』っていうワードが心くすぐられる!

    町田康さんの『人生パンク劇場』を読んで、
    あっ、これわたしの好きなタイプだ、と思い、
    前々から読みたかったこの本を。

    実写映画化されてたけど、
    これは映画化には本当に向いてない作品だなぁと。

    小説としては良いところなんだけど、
    映像にしちゃうと冷めちゃうんだろうなぁ…
    というキャラクターや物語の進み方だった。
    小説としては本当にとても良い。
    こんなこと言ってるけど、
    クドカン

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    2022年03月27日
  • ギケイキ 千年の流転

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    【かつてハルク・ホーガンという人気レスラーが居たが私など、その名を聞くたびにハルク判官と瞬間的に頭の中で変換してしまう。というと、それはおまえが自分に執着しているからだろう。と言う人があるけど、そんなこたあ、ない】(文中より引用)

    源義経の一代記として民衆から幅広い支持を得た日本古典の代表作『義経記』。それを現代的に超・超訳することで語り直すことに成功した異色作です。著者は、小説家だけではなくミュージシャンとしての顔も持つ町田康。

    これを古典というのか現代小説というのかはよくわかりませんが、ハッキリと言えるのはメチャクチャ面白い一冊だということ。時空を超えて「あ、やっぱり物語の力が強い作品

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    2019年09月25日
  • 100万分の1回のねこ

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    個人的には楽しめたけれど、予想以上に毒が利いていた(笑)。
    確かに絵本も毒は利いているんだけれどさ。
    何ていうか大人向け『100万回生きたねこ』。
    それぞれの小説はおもしろいんだけれどもさ。

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    2019年07月20日
  • 猫のよびごえ

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    他の小説作品からは読み取れない町田康の生の人間性に触れられるエッセイ。
    猫にかまけてから続くシリーズ最終巻。
    相変わらずの町田康らしい独特な言い回しや比喩表現がありながら、常に自分より猫を上の立場に置き、猫のための苦労をなんやかんや言いながらやってあげる愛情の深さ、優しさ。
    町田康を知らない人にも勧めやすい作品ではないでしょうか。

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    2019年01月08日
  • ギケイキ 千年の流転

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    ネタバレ

    ギケイキとは「義経記」のこと。源義経による語り下ろしというスタイルで、その生涯をファンキーに綴った快作。
    続編の文庫化が待ち遠しい。

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    2018年10月24日
  • ギケイキ 千年の流転

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    本家である『義経記』については、子供向けにアレンジした作品を小学校低学年ぐらいに読んでいました。うろ覚えですが、スーパーヒーロー源義経の活躍に胸躍って楽しんだように記憶しています。
    そして本作。町田さんのことだからきっと普通の現代語訳じゃないんだろうなとは思っていましたが・・・やっぱりやってくれました。義経の霊魂が1000年の時を超えて現代に蘇り、現代人というか都会育ちのヤンキー口調で義経記を振り返るという設定がとにかく素晴らしいです。ハルク・ホーガンのくだりや義経が「マジですか」「面倒くせー」「うざっ」って喋るのは序の口。まあ、とにもかくにも読んでみてください。めちゃくちゃ面白いですから。

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    2018年10月21日
  • バイ貝

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    ネタバレ

     カネを稼ぐのは辛く苦しく、カネを遣うのは楽しくて気色がよい。カネを稼ぐために蓄積した鬱を霧消するために、主人公はホームセンターで鎌を買い、中華鍋を買い、はたまた宝くじを買い、結果なぜか鬱が溜まった。
     他に鬱を消す方法がないかと趣味を持とうとする。カメラにのめり込んでからは、鬱の計算もしなくなるのだが、最後に行き着くのは「カメラを使うたびに鬱が溜まっていく」という事実であった。最後の降り積もる鬱は最高に美しい!!

     資本主義の世界では、何でもかんでも価値の尺度は金額で換算される。お金をかけさえすれば楽しいことが待っているのか。お金さえあれば幸せなのか。そういうものから解放されたくて東京を去

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    2018年08月21日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    なにがすごいって、町田康による宇治拾遺物語。身も蓋もないというか、人間ってこんなもんなんだなとげらげら笑える。

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    2018年08月06日
  • ギケイキ 千年の流転

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    すごいすごい!
    これは朗読音読がマストだ、と言いつつ普通に黙読したのだが。
    早く続きが読みたい。

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    2018年06月26日
  • ギケイキ 千年の流転

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    義経について知識がまったくない私でも楽しく読めた。とてもありがたい。町田康さんの小説、いつもながら読者を楽しませるサービス精神がすごい。心情の描写も事細かで、あるある、という心情を的確に描いていて面白い。早く続きが読みたい。

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    2018年06月09日
  • 夫婦茶碗

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    鬼気迫る日本語の波に飲まれること必至だし、ひとつの頁に同居するハイテンション&淋しさのアンバランスが見事だし、なにより解説が筒井康隆。90.91頁は額に入れて飾りたい。

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    2018年05月24日