町田康のレビュー一覧

  • 入門 山頭火

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    実は山頭火のことをよく知らない。
    なんとなく、凄い詩人、俳人らしい、という知識がある程度。
    そこにこの本を読んでしまった。
    町田康さんの、べらんめえというか、話し言葉というか、思ったまま書くというか、
    すぐどこかに飛んで行ってしまう技法のもとで、山頭火の生涯を知る。

    薄い知識では哲学的な人のようなイメージがあった山頭火。
    町田さんの前でもろくもそのイメージは崩れました。
    ただの酒飲み、放蕩息子。そもそも親もダメ。財産潰しで息子山頭火も大学中退。
    九州に逃げ、家族を持つも、一念発起?家族を置いて東京に戻る。
    でもカネに困り、、、そう、このひと常に金には苦労している。
    そんななかついに仏門に入り

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    2024年06月16日
  • 宇治拾遺物語

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    成立に謎の多い「宇治拾遺物語」を町田康氏が現代語に訳した一冊。33篇収録。
    「こぶとりじいさん」や「わらしべ長者」など、メジャーな話もありつつ、なかなかパンチの効いた下ネタ話やオチのない話など様々→

    町田康氏の文章を初めて読んだのだが、「人を食った関西人」みたいな喋り方でとても読みやすかった。
    原文なら読めないだろう古典をこんなに楽しく読めるなんて、ほんと現代語訳最高(笑)
    解説で小峯和明氏も書かれているが、町田康氏には宇治拾遺物語の全訳をお願いしたい。
    もっと読みたい。マジで

    私のお気に入りは

    「利仁将軍が芋粥をご馳走した」
    「楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった」
    「滝口道則が

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    2024年06月10日
  • 宇治拾遺物語

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    宇治拾遺物語をYouTubeか何かのように訳した読みやすい本。高校生の間に読んだら古文の時間がワクワクすること間違い無し。
    原文にない現代喩えも入っているので、何も調べなくても面白く、当時の人たちがどう感じて宇治拾遺物語を読んでいたのかも(だいたい)味わえてそうな気分。

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    2024年05月27日
  • 宇治拾遺物語

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    どれくらいアレンジされているのか原典を読んだら、おなじみ(大好き)の語り口調以外とても忠実で、びっくり。

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    2024年04月17日
  • 宇治拾遺物語

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    再読。A.ウェイリー版の源氏物語もですが、訳でなくお話としてすいすい読める文章だと、慣れ親しんだ話の物語性が急に見えてきて面白いですね。予想外につぐ予想外の展開で「おじいさん一体どうなっちゃうの」と惹きつけるこぶとりじいさん、並みのストーリーテリングじゃない。

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    2024年04月17日
  • 入門 山頭火

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    とても素晴らしく面白い本。「私が携わっていた頃のパンクロックというものは、下手であればあるほど価値がある、」というフレーズを読んで、上手くなることを避けるパンクスピリッツを捨てられないと思っていたけど、いまのパンクは違うのかも、と考え直す。

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    2024年04月09日
  • 口訳 古事記

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    audibleで。

    神話が、関西弁になるだけで
    こんなにも頭に入ってくるものなのでしょうか。。。

    始まりのナレーションが厳かにスタートして
    天津神が、お話になるまで
    この本が口訳、それも関西弁!とはつゆ知らず、
    しばらく呆気にとられておりました。

    いやはや楽しい古事記でした。
    是非是非 audibleで楽しまれるのがおすすめです。

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    2024年03月23日
  • くっすん大黒

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    ネタバレ

    2024/03/7再読

    くっすん大黒と、河原のアバラ、二篇収録。

    ◾️くっすん大黒
    町田康本人がモデルと思われる男、楠木。
    かつては美男子だったと述懐するが、いまは酒ぶくれで目の下もだるだる、仕事もせず妻に養ってもらっていたが、その妻も先日出て行ったきり帰ってこない。金もないから酒も飲めない。乱雑な自室に、大黒様の置き物が転がっている。バランスが悪く自立できないくせに、にやにやと笑っている。なんやこいつ、腹立つ。捨てたろ。
    捨てに行くが、周囲の目もありなかなかうまくいかない。不法投棄を企てるシーンは、梶井基次郎の檸檬を彷彿させる。しかし結局いろいろあって捨てられない。そうだ、菊池に買い取ら

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    2024年03月07日
  • ギケイキ③ 不滅の滅び

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    引き続き町田節炸裂! 擬古文から自由闊達な現代語、そして極めて現代的な口語、砕けまくりのめっさ関西弁、果ては英語まで駆使して、古典を訳すか! 超絶技巧。そして、原文の隙間を独自の解釈とノリで埋めていく凄さよ。町田康こそ日本語の天才。いよいよ次巻で終了か。

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    2024年03月05日
  • 入門 山頭火

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    「老パンクロッカーで物書き」である町田康さんによる、俳句界のパンクともいえる山頭火の評伝。
    山頭火入門、ではなく、『入門 山頭火』である。
    町田さんは、山頭火のことはよく知らない、と、言いつつ、村上護さんの著書『山頭火 漂泊の生涯』を主なガイドに、小説家の想像力で、山頭火と併走し、山頭火に潜る。
    脱線したり、山頭火や、自己にツッコミを入れたり、はたまた世間に吠えたりしながら、山頭火に共鳴していく町田さん。
    その姿は真摯で、例えば、こういう評伝とか読むと、この人はアンタなのかいっ!と言ったものも多いけれど、町田さんは「〜と、俺なんかは思う」と、謙虚。
    そこが好きである。

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    2024年03月02日
  • ギケイキ2 奈落への飛翔

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    面白い、だけでなく分かりやすい
    登場人物のキャラが良い、今まで堅苦しいかった人達に急に親しみが湧いた

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    2024年02月16日
  • 実録・外道の条件

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    題名に「実録」とあって、更にあとがきでもデフォルメされ、また解説の松尾スズキも「これはほとんど実話をアレンジしたものであろうと推測される。」と指摘している通り、作者≒主人公が出くわしたエンタメ業界に巣くい善人に群がる外道たちの記録ともとれる傑作短編小説集。表面上は穏やかだが心の内では怨讐を露わに呪詛をパンキッシュに叫び続けるようなその独特且つ滑らかな文体にひたすら読み進むことができ、爆笑。このシニカルなユーモアのセンスがたまらないし、とにかく正しく弱き善人である主人公≒作者はそのエネルギッシュさを失うことなくこれからも戦ってほしい。

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    2024年02月03日
  • 入門 山頭火

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    山頭火が詠うブルースを町田康のパンク的フィルターを通して綴った評伝。著者独特の文体ながら、するりと頭に入ってくるポップな快作でした。

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    2024年10月24日
  • ギケイキ③ 不滅の滅び

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    3巻も面白かった。
    義経達が追い込まれていって辛いけど、笑いながら読みました。
    早く続きが読みたいけど、結末が辛いから読みたくないような。でもきっと笑いながら読んでしまう。

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    2024年01月12日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    小学生の時に早く歴史の授業が始まらないかと低学年の頃から考えていたの同感。
    そして特にこの中で気になったのは、北杜夫さんの本に関する事が書いてあった辺り。
    影響されて、思わず『船乗りクプクプの冒険』を電子に入れちゃったぐらいだ。

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    2023年11月07日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    2023年39冊目。
    読書って、おもしろい。
    今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。

    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。

    「気づきをありがとう」…世の中というところは気づきに満ちており、いくらでも感謝できる。まさしく、最近そんな思いをした。考え方一つで生き方が楽になると思えた言葉。

    最後の「珍回答してくれた先生方」の紹介までも面白かった一冊。

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    2023年09月09日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    ネタバレ

    沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
    とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。
    その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。
    真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。

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    2023年06月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。
    肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。
    回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。
    読んで良かった

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    2023年04月24日
  • ギケイキ2 奈落への飛翔

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    引き続き読みました『ギケイキ②』。やはり、『義経記』の原文を一章分位読む。次に原文をチラ見しつつ『ギケイキ』の対応する箇所を読んでみると! その解釈の深さ的確さ、背景知識(勉強)、行間を、そして台詞と台詞の間を埋める想像力に驚嘆するとともに、その想像力が生み出したセリフに抱腹絶倒。読んでいてむちゃくちゃ楽しいぞ。なんど吹き出したことか! あるいはまた、『平家物語』巻七「福原落」にも比すべき「義経都落」の286頁から289頁なんかを原典と対照させて読んで見よ。町田康の文の芸に感動感涙するぞ! しかし最後まで来て、アレ?! これ巻五の初めの二章で終わってるやん(原典は巻八まで)! この分やと『ギケ

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    2023年03月15日
  • 猫のエルは

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    町田康さんの猫愛を、自ら、いろいろな手法で紐解いているようだ。さまざな生き物の視点から見る猫、または、まっすぐに愛らしさを表現する一方で、猫を憎し存在に見立ててみても、やはり、愛の視点に戻ってしまうさま。抑えきれない感情と、もがいているようで、戯れてるようで、猫と遊び遊ばれているようで、やはり、私も猫が好きだと思う。にゃあ。

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    2023年03月04日