町田康のレビュー一覧

  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    町田康の猫エッセイ1冊目。

    私は、愛玩動物雑誌の読者投稿欄(「我が家の姫です☆」「うちの王子様は~」等の文言の数々)を生温かい目で見守り薄ら笑いを浮かべるのが嫌いじゃない、なんて屈折した人間なので、余程薄ら笑いを浮かべたい気分の時でなければその手の記事からはなるべく遠ざかっていたいのですが、書き手が町田康となれば話は別。町田節の猫のろけ、ひとつ堪能させていただきましょう。

    とか気安く手に取ったら、大変なことになりました。主に涙腺関係が。

    町田邸に暮らすココア、ゲンゾーの日常までは面白可笑しく、っていうか声を上げるレベルで笑いながら読んだのですが、道端で死にかけていた所を町田氏に保護された

    0
    2015年02月20日
  • 権現の踊り子

    Posted by ブクログ

    1999年から2003年にかけて発表された短編を集めたもの。
    表題作は川端康成文学賞受賞。

    改行しねえ句点も打たねえ、文語と口語が混沌、感情の暴発、圧倒的な文圧。どこから読んでも安心の町田節。
    短編集だから初めての方も読み易いかも?って思いながら久々に再読しましたが、やっぱり駄目みたい。苦手な人は徹底的に苦手だと思われます。だから無理には薦めない。

    微妙に合ってないジグソーパズルのピースを見て見ぬふりして放置するような落ち着かなさ、坐りの悪さ。しかもそのままどんどん作り続けちゃったような取り返しのつかなさ。
    町田短編の背後にあるようなないような、そんな「儘ならなさ」の虜。虚無すげえ。

    0
    2013年02月16日
  • 浄土

    Posted by ブクログ

    とにかくもう延々と悪い夢を見続けているような気分になる短編集。

    どうしようもないボンクラがボンクラなりに日常生活を這い回っている最中に遭遇する不条理。あああ。救われない。←のような、這い回り方を丹念に見せる町田作品も好きですが、『浄土』収録作品はどちらかと云うと「不条理」側に重きが置かれているような。圧倒的不条理。

    迫り来る大迷惑に対策を講じる訳でもなく、ひたすら「くんな。こっちくんな」と祈るものの結局蹂躙されまくる群集の一員であるなあ、私は。
    なんて嘆息するのも束の間、徹底的に受身なくせに内心ではそれを良しとせず、お茶を濁す事で自我を守るのに必死な輩が、他の誰かにとっての「不条理」になる

    0
    2013年02月03日
  • 猫のあしあと

    Posted by ブクログ

    作者は、猫たちに出会えて本当によかったと思っているだろうし、ぼくはこの本に出会えて本当によかったと思っている。前作の「猫にかまけて」に続いて。

    0
    2013年02月03日
  • 猫のあしあと

    Posted by ブクログ

    町田康先生による猫エッセイの第2弾です。自身の飼い猫に加えて里親となって保護をしている猫たちの存在が出てきます。軽い筆致の中に猫をおもう筆者の想いと、気ままな行動の中に含まれる猫の哲学が印象的でした。

    町田康先生の猫エッセイの第2弾です。何年か前にこのエッセイは読んだことがあるんですが、今回、もう一度読みたくなって再読していました。このころから、里親として猫を保護するようになって、ニゴやトラやシャア。そしてウメチャンの名前が出てくるようになります。

    もともと野良猫だったり、前の飼い主から虐待されていたりしたという経緯もあってか、えさを与えたり、トイレの砂を掃除したりするときに四苦八苦するさ

    0
    2013年01月22日
  • 猫のあしあと

    Posted by ブクログ

    猫とのかけ合いのタッチが好きでした。とってもユーモラスでかわいらしかったです。

    私もペットを飼っているので、読み終えて いつかこの子とのお別れがきたとき、しあわせだったと思って逝ってくれるように これからいっそう大切にしてやりたい と思いました。

    おすすめの一冊です。

    0
    2013年01月21日
  • 猫のあしあと

    Posted by ブクログ

    何年かに一度はこういう本を読みたいなと思った。

    猫そんな好きじゃないけど、この本の影響か、帰省した際、実家の猫をいじり倒してしまった。

    0
    2013年01月05日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    ・・・同タイトル単行本の文庫化・・・

    パンク歌手にして作家・町田康さんのエッセイ。
    個性豊かすぎる4頭の猫たちに翻弄される町田さんの日常です。
    ゲンゾーの犬疑惑、猿疑惑のくだりは爆笑。
    齢20歳の古参猫・ココア姐さんが良い味だしてます。
    他にも、儚げな拾い猫・ヘッケや、
    神仏にすら喧嘩を売る気の強いお嬢・奈奈が登場します。

    共に暮らした猫たちを看取る場面は辛いですが、
    楽しいだけでない、猫と生きる日々が丁寧に描かれている素晴らしい作品です。

    0
    2012年11月23日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    号泣必至。キュートなエピソードからお別れまで、全身全力で猫にかまけている日々が愛情いっぱいに綴られています。

    0
    2012年11月11日
  • 宿屋めぐり

    Posted by ブクログ

    宗教と宗教に寄りかかる人間の哀しさがとってもオモロかった。
    「見苦しいなあ、見苦しいんだよ。自分のやったことなんだから諦めて処刑されればいいじゃないか」P632
    このセリフが全てじゃないか。

    0
    2012年09月19日
  • 宿屋めぐり

    Posted by ブクログ

    厚さ4センチぐらい?持って歩くのが大変だったけれど、やっと読み終わった。

    「告白」の流れを汲むムード。
    わけのわからない時代設定、人名、擬音、そいういうのを乗り越えて読んでいくと、後半残り三分の一ぐらいからスピード感が増していき、なんだか自分のことを言われているような錯覚に陥りながら、あるいは自分が主と対話しているような気分になりながら、ラストに向かっていく。ということは、これは引き込まれているということ?

    それにしても、苦しくても辛くても、悲惨極まりなくても、最後には気分上々になれる、不思議な物語でした。

    0
    2012年09月09日
  • 宿屋めぐり

    Posted by ブクログ

    ときに理解を超えるが、しかし読まないわけにはいかない。自我がだだもれになって、主人公と読者の境目すら怪しくなる。主とはつまり・・・。『告白』につづいて傑作を読んでしまった。ああ、しばらく読書したくない気分。

    0
    2012年09月01日
  • この世のメドレー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    余も超然となってしもた。

    どつぼ超然よりこちらの方がつきぬけ感がおっきい。
    前半は機関銃のような会話の応酬。
    後半、ロック魂は健在にて留まる所を知らない暴走ぶり!
    小説にこういったジャンルあってもヨシ!

    0
    2012年08月26日
  • この世のメドレー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    超然者の余と、小癪な若者袂君との言葉(屁理屈?)の攻防の旅。 
    超面白い! ロック魂の件も最高!

    こんな風に言葉を沢山知ってて、次から次へと使えたら
    どんなに楽しいだろう

    0
    2013年02月18日
  • 真実真正日記

    Posted by ブクログ

    町田氏の作品の中で上位を競う面白さ。
    最初から最後まで、本当か虚なのか判然としない。少なからずとも著者の実体験も混ざっているに違いないが、登場人物の名称が兎に角いつもながら馬鹿馬鹿しく、冷笑してしまう。
    ラスト数行の下りで、えっ?そうだったの?と狐に摘ままれた様な感覚になる。 人を欺く天才だと思う。

    0
    2012年08月17日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    この人の本、好きですね☆
    猫(私は犬もいますが…)と暮らしていたら、あるある!って感じで、共感できる部分がたくさんあります( ´ ▽ ` )猫ちゃんは一緒に暮らせば暮らす程、奥が深くてハマっちゃいますよw

    それに町田さんの猫を思う気持ちが、すっごく伝わってきます!!
    だからこそ、最後のココアとのことで、「しかしもっとも辛いのはココアがいなくなっても普通の日々が続いているということだ。今日も部屋に日が差し込んで、新聞が届けられ、私は仕事に出掛ける。ココアがいなくなってもココアがいたときと同じように毎日が続いていく。」と言う、文章に更に涙が止まりませんでした。ほんまにその通りだと思います。
    でも

    0
    2012年07月16日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猫には全く興味のない自分も、町田氏一流のリズム感とユーモア溢れる文体に自然に吸い寄せられた。日ごろ全然気にもとめていなかった世界に新しい視野を拡げてもらうことができた。氏の猫に対する温かい愛情に心がポカポカ優しく包まれもした。ヘッケ編などは、胸の底からこみあげてくる激しい感動があった。諧謔まじりの文章に泣き笑いという感じが、読み進むうち、完全に心は絡め取られてしまった。目の前のギャグは全然素通り。思いっきりボロボロやってしまった。素敵な奥様の挙措も優れて素敵だった。

    0
    2012年07月12日
  • 浄土

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どの短編も意味不明の言葉はない。想像できないような非現実世界もない。質実、洗練された感じ。「きれぎれ」とは隔世の感がある。悲しみとか自嘲とかアイロニーが心の深いところに響いた。しっかり届いた。
    とくに良かったのは「自分の群像」。会社世界が正確克明に描かれている。頂門の一針というべき至言が多々あった。「責任のない立場で正論を唱えるほど気持ちのいいものはない。」これにはただただ反省しきりであった。

    0
    2012年07月12日
  • 権現の踊り子

    Posted by ブクログ

    町田康の短編集。

    表題作も素晴らしいですが(魂のカレーをばっさりと斬り捨てるあたりは痛快至極)、僕は何より『ふくみ笑い』を挙げます。

    例えるならば、X軸にストーリー展開という時間軸、Y軸に不気味さ・気色悪さ・得体の知れなさ・えげつなさなどを取った「Y=3分の1Xの2乗」のグラフを想像していただければいいかな。傾きははじめのうちは緩やかなのですが、X軸が正の方向に進めば進むほど、Y軸の増加具合が著しくなっていくという放物線。すんげえ放物線。

    SM店でバナナを売ってもらえないくだり→スタジオで猿愛児のリハに参加できないくだり→霊派Chバイサンコンクのワゴン車の男にギターを偸まれるくだり→そし

    0
    2012年04月23日
  • 浄土

    Posted by ブクログ

    イノセントなものには美しさとおぞましさが同居しています
    単に美しいだけのイノセントなんてものは幻想
    むしろおぞましさに満ちた幻想というべきかもしれない
    そういう戯画

    0
    2012年03月08日