【感想・ネタバレ】パンク侍、斬られて候のレビュー

あらすじ

江戸時代。ある晴天の日。街道沿いの茶店に腰かけていた牢人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずばりと斬り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われた牢人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき厄災をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった……。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ち満ちた傑作時代小説!!

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Posted by ブクログ

熱量の多いギャグ漫画を読んだ気分。内容もストーリーもよくわからなくなってくる。でも登場人物一人一人の風刺の効いたセリフに心打たれる。共感できる部分が多すぎてたくさん写真に収めました。

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2021年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルからしてとても好きです

200326
これは時代小説なんかじゃない。
なんたって、わたしがすらすら読めたのだから。

このタイトルが本当に好き。
ゴロも良いし、『パンク侍』っていうワードが心くすぐられる!

町田康さんの『人生パンク劇場』を読んで、
あっ、これわたしの好きなタイプだ、と思い
前々から読みたかったこの本を。

実写映画化されてたけど、
これは映画化には本当に向いてない作品だなぁと。

小説としては良いところなんだけど、
映像にしちゃうと冷めちゃうんだろうなぁ…
というキャラクターや物語の進み方だった。
小説としては本当にとても良い。
こんなこと言ってるけど、
クドカン脚本だし、どうなってるのか気になるから映画も観る。

まず、登場人物全員頭狂ってるのが最高。
狂ってるのに、ふと自分のしてることを客観視して冷静に考えてる描写にギャップを感じてとても好きだった。
自分の陥ったピンチを切り抜けようと、
突拍子もないこと(変な歌をうたったり、変なセリフを言ってみたりする)をするところも好き。

最後まで、結局パンク侍って誰?って思ってたら、
やはり掛さんだったらしい。
みんなパンクだし侍だからわかんなかった。

腹ふり党という既に滅びている偽宗教を復興させたことで、大変な騒動になる話。
腹ふり党はTRICK臭がして最高だった。
(つまりはガダラの豚臭もする)

よくわからない理屈を言ってるのに、
それを信じる馬鹿共がたくさんいる世の中を皮肉ってた。

登場人物がポンポン増えていくし、
名前が複雑なのに、覚えていられた。
大臼さんが好きだなあ〜

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2022年03月27日

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ネタバレ

この世界は虚妄だと訴える新興宗教の腹ふり党とそれに対峙するパンク侍の物語?

最後の方は(最初からか)無茶苦茶だけど、全体を通して、藩のメンバーやら言葉を理解する猿やら、インチキくさいやつばかりが出てきて、インチキ臭いことばかりする。
だいたい主人公の最初の言動もおかしい。

最終的には、主人公は世界がインチキというか虚妄であることを認めるんだけど、それでもその中でどうやって生きていくか、みたいなのがテーマになっているようななっていないような。そんなまっすぐな話じゃない?

だって、たとえ世界が虚構であろうと虚妄であろうと、僕は生き延びる、なんてかっこよくのたまった次のシーンで死んじゃうんだもん、主人公のパンク侍が。

美少女ろんはラストで吐き捨てるように言う。
こんな世界だからこそ譲れないものがある、と。
そんな彼女が吹き出した(意味不明)空は綺麗な青ででも偽物。

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2017年12月14日

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2日ほどかけてバーッと一気に読んだ。クッソ最高に良かった。裏側に重厚なものが煮詰まり煮詰まり果てた末にその表層に奇形的な美しさを生み出してしまったというか。

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2016年06月03日

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ネタバレ

壮大な仇討ち話。
夢見がちな人間を皮肉ったものが、腹ふり党 と理解した。自分の事を言われている様だった。その言語化のレベルが深くて、こんなに短い言葉で言い表されたら立つ背がないと感じた。

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2025年08月16日

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相変わらず変な作品だ。時代劇の形式を取ってはいるものの中身は出鱈目のようで荒唐無稽に思えるが映像は頭にしっかり浮かんでくる。よくもまあこんなに次から次へとワケのわからないことを思いつくものだと感心しつつ、立川談志のいうところの「イリュージョン」という言葉を思い出す。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ


町田氏の作品の中でも一際エンタメに振り切った1作。江戸末期と思われる侍が台頭する舞台で、シニックでユーモラスな掛け合いが現代語で飛び交う。終盤には作者独自の形而上学的な視点やブッディズムが顔を出し、意外とヘビーとライトのバランスが取れた楽しい作品だった。

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2025年07月01日

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いやあめちゃくちゃ面白かった。相変わらず天才的で圧倒的な文章。自由奔放、縦横無尽。ただ面白かったのは文章なんだよなあ。あと俺気づいちゃった町田康って漫画で言ったら吉田戦車とか漫⭐︎画太郎みたいな不条理・ナンセンスな作品を描く作家とおんなじだなと。インパクト凄くてびっくりして大笑いして、でもまあ物語の深みとか感情移入とかではないんだなと。癖になる作家だけど、飽きるのも早そうだなあ。口訳古事記を買ってあるのでそれ読んでからまた考えよう。

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2024年04月22日

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ネタバレ

嘘ばっかりの世界で虚勢にまみれた人間たちがドタバタ絶命する話。
どんなに偉い殿様も、腹黒の内閣もアホも教祖もみんなみんなキャーンと絶命。なんか全部どうでもよくなるけど、「こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ」と復習を果たすろくは最高にパンクだ。こんな嘘だらけの世界で、無秩序になった世界で、それでも果たしたい執着こそが生き物の本質な気がした。

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2022年10月15日

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時代小説的な背景がありながら、登場人物たちは現代風の内容を話す。このコントラストも町田康節なのかね。
エンターテイメント性あり。
なんでパンク侍なんだろ。

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2022年01月09日

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ネタバレ

キャラクターから喋り方からストーリーまで、自由に突っ走り風刺のきいたアクの強さがある。
映画を先に見たのであらすじは知っている状態だったが楽しめた。細かい部分の改変はあれど、原作に忠実な脚本だったことが分かる。
後半、登場人物が呆気なく死んでいき、淡々とナレーションされていくのが物悲しかった。殺し合いってこういうものだよなと思いつつ、突然プツリと途断える命がやけに響いた。
色々あって結局なんだったのか分からないけど、何か頭に残る作品。

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2018年10月24日

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序盤はど正論の応酬。後半はそんなど正論をうるせえ!とひっくり返すような超展開。時代小説ってそんな風に書いていいんだ!と度肝を抜かれる作品でした。
他の作品も読んでみたいけど、再読はお腹いっぱいでしばらくいいかな………

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2018年07月09日

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映画化の話を知ってから読んだこともあり、予めクドカン脚本での映画化を前提に書かれたのでは、と思うほど映像が想像できる。

全然違うんだけど、なぜかロードス島戦記を思い出した。

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2018年07月01日

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高橋源一郎の解説が見事すぎて、今度の映画化も若干楽しみにしているがこの内容を映像にすることが本当にできるのだろうかとも思う。監督は少し酷ではある。観に行って確認してみたい。

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2018年06月27日

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読めなかった。クドイ。しかしライブに通ったら読めた。町田康の語り口に慣れたのか、何も考えず、腹を振っている自分がいた。

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2018年06月03日

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独特な世界観。
時代設定は昔だけれど、言葉遣いが現代のギャップがおもしろい。
自分が見ている世界は真実なのか?

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2016年06月24日

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パンク侍ということで、すごく会話が現代に近いのだが、あとからあとから話が訳分からなくなる。主人公を訳分からなくなってる。だからいいのかも。

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2016年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『口から真っ青な空を吹いた。』
『美しく、嘘そのものであった。』

デタラメで嘘ばかりな物語りを、きゅっと締める絶妙な最後の一文。

時代小説と見せかけて近代日本を言いえて絶妙に描写、きっと現代のどの世代が読んでも共感できる一文があるのでは。

虚妄の世界を徹頭徹尾描いてるだからこそ、最後のろんが言う『こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』が最高に説得力を持って響く

「なぜみんなこんなに簡単に信用するのでしょう」
「やつらはそれが合理的だから信じるんじゃない。自分が信じたいから信じるんだ。」

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

『告白』に続いて町田康作品2作目の読書。

なにこれ?ふざけてるのか…?と思ったらふざけてた。
めちゃくちゃふざけてて笑っちゃった。
『告白』もふざけてる節はあったけど、まだ重さというか現実味がある話だった。
これはもうふざけ倒してる。
町田康、どんな脳味噌してんの?
よく本になったなぁと少し呆れながらも途中から受け入れてギャグとして読んだ。笑
おもしろかったけど、最後は訳わかんなくなってた。

これ好きな人はすごい好きだろうな。銀杏BOYZ好きな人とか。
無理な人はほんとに無理だと思う。笑
再読したいようなしたくないような、微妙な気持ち。
でも本棚には置いちゃうんだろうな。

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2025年07月14日

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前半は会話が楽しく、後半はぶっ飛んでる感とハチャメチャな感じは『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせる。

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2025年04月06日

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相変わらずの町田節って感じだけど、今まで読んできたものよりはなんと言うかもっともっと感覚の部分で書いているような印象を受けた。
武士の話なのにITがとか、イマジンがとか現代の言葉を混ぜてたり、起こる出来事が幻想を超えている度合いだったり。

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2025年04月03日

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江戸時代。街道沿いのある茶屋で、牢人が盲目の娘を連れた巡礼の老人を切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われた牢人・掛は、その老人が「腹ふり党」という世を乱す宗教団体の一員であるというのだが……。


映画化もされた時代小説。……時代小説?
裏表紙のあらすじには、「江戸時代」を舞台にした「時代小説」であると明記されているのですが、そこを期待して読むものではないと思いました。
とにかくバンバン出てくる外来語に、荒唐無稽、出鱈目で無茶苦茶なストーリー展開。スパン、と断ち切られるようなラスト。私は今何を読んでるのかと疑問に思いながらも、小説って勢いだけでここまで読ませられるんだなと感心しました。わけがわからないんですが、何だか続きが読みたくなる。

時代小説の形を借りた風刺なんでしょうか。社会情勢、使えない部下、融通の利かない上司や内容のない電話まで、ありとあらゆるものに対する不満であふれた小説でした。
音楽は詳しくないのですが、パンクって確か反社会・反体制的なメッセージが込められた音楽だというお話なので、そういう意味ではこの本は紛れもなく純粋なパンクと言えるのかもしれません。

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2023年02月26日

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ネタバレ

タイトルが秀逸であったため手に取った。
内容は奇天烈としか言いようがない。
しかし、“因果応報”がこの物語の裏テーマであるのか、秩序がない世界の中にもある程度の因果関係が見られた。

現代を風刺するようなセリフが所々にあり、クスリと笑った。
滑稽な語り口から鋭い批判が飛び交い、現代にも通じる矛盾などを突いてるのは恐れ入った。

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2022年06月14日

Posted by ブクログ

面白かった。本作を読んで思ったのは読者は登場人物に多かれ少なかれ好意を持つという点。小説ならば非道をも愛せる。文章は町田康らしいもので、茶山の台詞回しに感嘆したりするが、一方でもういいかなあ、とうんざりしてしまう事があった。さるまわ奉行のあたりはとても楽しんで読むことが出来た。展開が早くて飽きなかったが、次はどうなるんだろう?というワクワクはあまり無かった。

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界観が全く謎な一冊
超人的刺客の掛十之進はある日
腹ふり党と勘違いして男を刺し殺し、
盲目の娘を逃す。
そこに居合わせた黒和藩の長岡主馬は
腹ふり党について聞こうとするが、その
依存的態度が気にくわないと、情報を、あげるかわりに自分を黒和藩で雇うよう条件を出す。
内藤帯刀の元に迎えられ、内藤は腹ふり党を弾圧し、功績をあげようと目論むが、いつまでたっても腹ふり党は姿を見せない。
そこで、密偵である江下レの魂次を使いにいかせる。
そこで腹ふり党は既に消滅したという事実を知り、内藤はインチキでいいから腹ふり党を結成しろと掛に指示する。
掛は魂次、オサム、幕暮孫兵衞とともに
元腹ふり党幹部である茶山半郎の元へ訪れる。そこにはろんという綺麗な女性がいた。
この世は蟯虫の腹の中であり、何も考えずただ腹を振っていればあまりの意味のなさに蟯虫が苦悶し、体内から排泄される。これをおへどと言い、恵愚母のお導きだという。
茶山は腹ふり党結成を引き受け、掛が思っていた以上の勢力を増し気付いた時には取り返しのつかないほどになっていた。
喋る猿の大臼(でうす)の案で、日本中の猿を率いて、少数の黒和藩と腹ふり党と戦をするも収集がつかず、掛は逃げる。
その先にろんと再会し、一緒についていくといわれ喜びに浸るも肝臓を竹ベラで刺され掛けは絶命する。
ろんは父を殺された復習をずっと目論んでいたのだった。
1回目見たときは全くクソな内容だと思ったけど、映画も見てるうちに中毒性があるのに納得した。
ピストルズのアナーキーの曲もこの話に合ってて良かった(^^)
2019/06/29 08:08

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2021年06月04日

Posted by ブクログ

当時の文学界では一定の評価はあったんだろうけど、ま、実際この手の小説はいくつか読んだし、でも、今読むには古くささというか、陳腐な感じを受けるというのが正直なところ。
もちろん、先駆者としての評価はするけれど、一過性のものでしたという感じ。
文学界の枠をちょっと外して、例えば、ケータイ小説とかだったら、また別の印象を受けたと思うんだけど。
ただ、そのときは読んだかどうかは疑問が残るかな。(^^;

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2020年11月08日

Posted by ブクログ

2020年3冊目。
おれは何を読まされていたのか。ずっともやもやしたままだ。読んでいた時も読み終えた後も。時代劇のようで現代社会の風刺でもある。しかも鋭い。まさにパンク侍。その侍も最後には斬られて候。後に残るは朽ちた屍。。
笑えたのに笑えなくなる。スラスラ読んでいたはずが、読み飛ばせなくなる、一度本を置いてしまう。そんな怖さが潜む。日本のホラー映画みたいに、生きていればいずれ出会う恐怖であり、死ぬまでに静かに必ずやってくる畏怖。
歯に物が挟まったみたいな、そんな人生の糞の詰まりまで味わえる小説。腹を振ってみようか、という気にさせるからまたこわい。

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2020年01月24日

Posted by ブクログ

かなり久し振りの町田康作品。
作品名通り、パンクでファンキーだった。時代概念も飛び越えて親しみやすいんだかやすくないんだか・・・。
結局「?」がものすごい渦巻いてます。

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2018年10月24日

Posted by ブクログ

告白に続き、こちらも会社の方からお借りした一冊。

独特の文体なのだが、語彙は多く、表現力も豊かで、とても不思議(笑)

凄いのに、ヘンテコで、賢そうなのに、下品で、何なのコレ?(笑)

掛十之進は、先日読んでいた告白の熊太郎と重なる部分が多く、想像するとどちらも同じ人物になってしまう。

物語は面白いのか面白くないのか!?兎に角変!(笑)

この作家さんの文章、嫌いではないけど好きではない(笑)

貸してもらえば読むかもしれないが、自分からは購入しないかな??

何とも不思議な読後感(笑)

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2018年06月04日

Posted by ブクログ

読み終わってまず思ったこと。それはなんだこりゃ?ということ。とにかくぶっとんでるんだけど、人間観察の見事っぷりというか、ああこんなやついるよね、とか、ああこれは俺のことだな、とか。すごくいい。ストーリーはよくわからんけどすごくいい。

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2016年09月13日

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