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Posted by ブクログ
”というのはすなわち、愛は愛。これは人間にとって重要なことで、愛の歌を歌うのはよいのだけれども、それとカネとは全く無関係で、それは例えば、「ちょっと姐ちゃんウイスキー頂戴」と酒を注文。しかるに姐ちゃんは、「あらごめんなさい。ウイスキーは売り切れっす」「飲み屋でウイスキーないちゅうのはどもならんな。ほた、ビールでええわ。ビール頂戴、ビール」「ビールも売り切れっす」「ビールも売り切れやの?しゃあないなあ。ほた酒でいいわ。酒頂戴、酒」「売り切れっす」「しまいに怒るで。ほた、いったいなんやったらあんねん?」「そっすね。冷蔵庫があります」「は?」「日本酒もビールもウイスキーもありませんが冷蔵庫ならあります」「おまえなに考えとんねん。冷蔵庫が飲めるかあ、ぼけ」という御論議と同様で、それぞれ人間にとって同じくらい重要であるにもかかわらず、決して冷蔵庫はウイスキーの替わりにはならぬように、愛がいかに重要であろうと、ふたつは別のもので、決してカネの替わりにはならぬのである。”
Posted by ブクログ
すごく面白い。爆笑。
電車や会社で読むのは危険です。
私は電車で読んでしまったために、静かな車内で突然笑い出す怪しい人になってしまいました。
失敗した…。でも楽しかった。
エッセイのテーマというか入口は意外と私にも馴染みのあるものだったりするのだけど、進んでいく道がちょっと違う。
え?そっち?という感じ。
例えば忍者が水面を歩く場合に、右足が沈む前に左足を出してそれが沈む前にまた右足を出す…とかなんとか言ったりするけれど、いつも無理矢理な印象を受ける。
このエッセイの面白さもそれに近いような気がする。
「大丈夫?」が出てこなくて「ズイジャーノ?」と言ってしまうとかその辺りが特に。
しかもその無理矢理な道がネガティブ思考と自虐から導き出されていたりするので、大いに共感してしまったりして…。
で、気付くと笑いを堪えられなくなっている。
苦虫の味なんて知らないでいられるならその方がいい。
でも忘れられない不味さを知ってしまったら、その不味さを笑いに変えてしまいたい。このエッセイみたいに。
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