町田康のレビュー一覧

  • 湖畔の愛(新潮文庫)

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    めっちゃおもろい小説。むっさいい感じの九界湖ホテルで繰り広げられるドタバタ喜劇。愛についての文学的コントを読んだような読後感。随所に散りばめられたユーモアにくすくす笑いが止まらなかった。

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    2021年02月11日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    とにかく町田康の宇治拾遺物語が笑えて最高!疲れが吹き飛ぶ面白さ。
    最初の日本霊異記は、現代の常識じゃ理解できない展開ばかり。オチそれでいいの?みたいな。
    最後の発心集までくると、普通にしみじみ自分の生き方を考えてしまう。
    1冊としてさすがの構成。
    今の考えすぎ、悩みすぎな時代に、読んで頭がほぐすのにちょうどいい1冊だと思う。

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    2021年01月25日
  • 猫にかまけて

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    涙が止まらなかった、猫との日々をもっともっと大事にしたいって思えた

    写真も素敵で文章と合わせてみていても感情を揺さぶられるとても素敵な作品

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    2021年01月22日
  • 笛吹川

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    ネタバレ

    最後の数十ページの怒涛のような、しかし妙に静かな一族の死に様に圧倒される。
    作品全体を通して誰も彼も死んでいき、特にその悲哀も語られないままなので、このまま終わるのかしらと思っていたら、息子たちの「先祖代々お屋形様にお世話になったのに」発言である。ゾッとした。なんと人間は矛盾した生き物であることか。

    その淡々とした筆致に全く作為的なものが感じられないのにも関わらず、最後まで読むと恐ろしいほどの完成度に舌を巻いた。これが著者の初長編とは、やはり深沢七郎は怪物作家である……。

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    2020年12月06日
  • 笛吹川

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    ネタバレ

    このころの農民の命の重さが悲しい。親方様に従うのが悲しい。はらはらしながらよんだ。
    お爺が粗相をして殺されたシーンが辛かった。足を怪我して手当じゃなく。汚したとして殺された。 
    最後まで褒美なんて貰えるはずもないものをきたいしてて。辛い。

    すきなのはおけい。おけいがこどもが生まれない理由を責められて暇をいただきやす。とあっさりでていつたとこはかっこよかった。素直で働き者でマッぐな正確がとても羨ましい。

    ボコ。戦。農民。
    巻き込まれてしまうのは弱者。生まれ変わりの考え方が興味深かった。たくさんの人が死んでしまった。死には意味はないかもしれないけど、平和だったら生はまっとうできたのになとおもう

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    2020年11月23日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    古典文学を訳すにあたり、作家たちがどう読み取って現代語訳に落とし込んだか、その思考の一端に触れることができる。
    訳された作品だけでも面白いが、本書も合わせることでより読み易くなったと感じる。
    是非一緒に読んでもらいたい。

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    2020年10月07日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    町田康の訳がとにかく笑える。
    全体通して、1000年前後昔の話だが、考えていることや悩んでることは今と大して変わらないなと思った。当たり前といえば当たり前だけど。
    ドスケベな坊さんがたくさん出てきた印象。
    読んだ直後は色々考えたけど、時間がたってしまったのでわすれてしまった。
    また読みたい。

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    2020年07月20日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    学生のときに古文をかじっていたから楽しく読めた。勉強していて良かった。
    古文を古文のままで理解できない自分としては、現代語訳に頼ったり自分なりに訳したりしながら読むわけだけれど、どうしても型にはまった蓄語訳は分かるのやら分からないやらはっきりとしないと言うことが起こる。そこが楽しむことを目的として古典を読む際の障りとなってしまうので、こういう訳者のカラーが表れている現代語訳は面白い。
    古文って行間を読む楽しさが詰まっているのだと分かる。町田康はやりすぎの感もあったが。
    自分は森見登美彦、妻は町田康が好きなので、両者の需要が一致した一冊だった。
    両作家が現代語訳を手がけた作品の方はまだ買ってない

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    2020年05月03日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』の中には、こんなにもおもしろい話が載せられていたのかと、あらためて目を開かさる思いであった。確かに、ここに掲載されているような、特に性愛に関する説話の類は、中高生の古典学習の教材として取り上げるわけにはいかないであろうが、もしもこのような話が載せられているということを知ったなら、いつか読んでみようと興味を持つ?中高生もいるのではないか。
    『今昔物語集』の福永武彦訳もよいが、出色は『宇治拾遺物語』の町田康訳。適度に関西弁が混じって、それがまた絶妙の味わいを出している。

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    2020年05月02日
  • 人間小唄

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    ネタバレ

    脳が動く。読むより飛ぶ。その意味で詩的。
    言葉の揺らぎによって、小角、未無、ほか人物が狂っているように思える。おかしくみえる。対して糺田の言葉がいわゆる一般的な感覚に近いことで、読み手の拠り所になっている。よって狂った世界に振り回されることになる。巻き込まれる。
    とにかく言葉が、思考が飛び回る。軽やかな文体。若くてユカイ。ダイヤモンド。振り切りたいなと思える文章。自分も文章を書きたくなった。

    ストーリー。小角が糺田を陥れるために短歌を書いて送りつける。見事罠にハマったので未無に手伝ってもらい、拉致して異世界へ行く。異世界で①短歌を書かせ、②ラーメン屋を出させ、③暗殺をさせようとする。小角の理

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    2020年04月03日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    皆さん書いているけど、町田康の訳が本当に面白い。
    声出して笑えるくらい。
    中学高校の時こんな訳に出会えていたら、もっともっと古典が好きになっていた気もする。

    日本霊異記は真面目な感じ。教科書のよう。
    今昔物語は、受験生の時に死ぬほど読んだものがちらほら。
    宇治拾遺物語は大人のエロさもあって、R20な感じが好き。
    発心集は、興味がなかったのでとりあえずスルー。

    この本好きだなぁ。何度も読みたい。

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    2020年03月09日
  • 浄土

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    まさかINUの町田さんが小説家だとは知らなかった。
    初めて読んだけどいい意味で下らなくて笑えた。本音が言えてない本音街が最高に好き。

    あぱぱ踊りの話が通じない男がたまーにいるお客さんみたいで読んでてイライラした(笑)

    自分の偶像の終わり方も好き。

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    2020年03月05日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    短編小説。
    中には情景がぼんやりしたまま終幕になったものもあるが、大半は程よく心地良い作品。
    日本には暦のほかにこんなにも豊かな四季の表現があると温かさも得た。

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    2020年02月09日
  • ギケイキ 千年の流転

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    中学生くらいの頃に義経にハマっていたことがあるわたしからしたら、町田版義経記なんて避けて通れないじゃないかーと購入したのやけど、読めば読むほどこれは原典からどれほど近い内容なのかさっぱりわからないな…?町田康の解釈がどんくらい入っとんやろ?と疑問に思いながら読み進めてしまった。だってずーーっと町田節なんだよ。
    でも解説まで読んで、原典からそんなに遠くないらしいことが分かりましたよ。解説面白かったよ。町田康が音の文学ていうのはそうなんやけど、義経記もそうなんよな。平家物語とかそーゆーのも町田康が書けばめちゃくちゃ面白くなるんやないかな。
    音がどうこうだけでなくて、政治的な話や、人間関係なんかのや

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    2020年02月03日
  • 猫にかまけて

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    大学時代にノートにつけてた記録を転記。

    (あらすじ)
    作者の家で共に暮らす、ココア、ゲンゾー、ヘッケ、奈奈、それぞれの猫との日常を描いた、笑いあり、涙あり、考えさせられることあり、の、色とりどりな猫記録。

    (評価)
    猫(特にゲンゾー)の気持ちの代弁時の台詞がツボに入る。猫好きなら共感できるはず。作者の主張が色濃すぎる部分(人間はおごり高ぶりすぎだ、など)があとがきにあり、少し疲れた部分もあったので4星。

    (内容)
    それぞれの猫が生き生き描かれていて良い。ゲンゾーのお茶目さ、ココアの高飛車な性格、ヘッケの無邪気なふるまい、奈奈の暴れん坊加減。本当に猫を良く観察している作者だからこその愛情が

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    2020年01月06日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12名の著名な作家の短編が72候の解説と一緒に読める、ある意味で贅沢な本だ.重松清の鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)は父親としての最後の旅行で息子の翔太を見つめる親心がうまく描写されている.筒井康隆の蒙霧升降(ふかききりまとう)は戦後の風物詩を散りばめた彼独特の文章でしっかり意見を述べているのが良い.堀江敏幸の熊蟄穴(くまあなにこもる)は菱山の取材活動のなかで村の古老たちとの奇妙な会話が面白かった.

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    2019年12月08日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    物語ではなく、読書そのものと、日本の繊細な四季の移ろいを味わう一冊。初めて読む作家さんもいて楽しかった。

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    2019年12月05日
  • 生の肯定

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    ますます冴えわたる町田節。
    でもこの魅了を人に伝えるのはなかなか難しい。
    途中、アホらしくても、「ふざけんな!」と思っても、どうか最後まで読んでほしい。
    教訓も救済もないが、不思議な心の平安が訪れるから。

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    2019年09月16日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

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    「楠木正成」
    楠木正成はいくさの天才で、いくさに命をかけている
    それゆえ、つねにやばい状況へと吶喊をかけずにはいられない
    そういう人なんだと思う
    平和ボケしてロマンチストな現代人たる語り手は
    ミーハーな気分でそれに近づき
    適当にあしらわれた挙げ句、流れ矢に当たって死ぬ
    複雑な南北朝時代の動きを
    まあまあわかりやすく解説してくれた語り手だったのに…

    「ゴランノスポン」
    偽の村上春樹みたいな文体でエコだのロハスだの言い
    関係性の広がりが人間を高めるとかいったポストモダンな希望を謳い
    それでいて狭い身内の外に対しては極めて冷酷な
    そういうナルシストの偽善が
    ひとりの仲間の自死によって露呈してしまう

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    2019年06月10日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    説話、物語が抜粋でまとめられている。仏教の話も楽しめた。『宇治拾遺物語』が訳がキュートなこともあり、特におもしろかった。性に関してもおおらなであっけらかんとしていて、みだらな感じがしなかった。

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    2019年03月20日