町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは何かの暗喩なのか?とか、作者による○○論なのか?みたいなお話も、特に深く考えずに(考えないようにして)不条理ナンセンス作品だなーくらいの気持ちで気軽に読みました
面白かった!
個人的には本なんて読んでて本人が楽しければそれでいいじゃんと、ただそれだけ思っているのだけど、こういった町田康のような作品を読んで、んで深く立ち入った巻末解説を読んでしまうと表面でしか楽しめていない自分がもったいないなとも思ってしまう(笑
例えば『文久二年閏八月の怪異』
自分は「もしも時代劇の主人公がハードボイルド小説の登場人物だったら~」みたいなノリを楽しんで読んでいただけなのだけど、巻末解説を読んだら、過去 -
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町田康による自分語りを文学論というか自分がどのように文学と接して来たかに合わせて語られる。
オートマチックな表現への警戒感に満ちあふれていて、それは思考停止というか、わかったふりをして考えるのをやめてしまうことへの警戒感でもある。とはいえ、オートマチックで何となく済ますということの必要性も理解はされていて、そうでないと身が持たないというかしんど過ぎる。なのでバランスが大事で片足はオートマチックな思考に置きながらも、もう片方よ足はそれに疑問を呈するスタンスを取るということなんだと思う。
随筆の章で述べられていたのが印象的で、有名人の日記は何が書かれていても興味の対象が人物の方にあるからそれなりに -
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お酒を飲まずに過ごしてる酒飲みの思ってることや考えてることについて書いてある本。
しかもフォントが岩波文庫の活字か?と思わせるクラシックな字体。
前半は酒飲みの繰り言が延々と続くのだが、
半分くらいのところで突然、自己相対化と幸福感の相対性について語られ、人生は徹底的にこだわりを解かれ相対化されていく。
例えば
人はみな幸福を追求する権利は有しているが、だからといって全員が幸福になることが保証されているわけではない。(わたしもこれには非常に共感する。「人は本来平等である」と言うと「それは理想であって現実的にはあり得ないことだ」と当たり前のことを言って食ってかかってくる人がいるが、その人た -
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「私小説」が何であるか
それは我が身にふりかかった出来事を書くだけでなく
その出来事を通じて
自分が何を考えたかというのを書くのが重要なんだ
…ということでは実はない
むしろ大正から昭和にかけて私小説の代表作とされるものは
作者のいちばん肝心な意見がオミットされていることが多いのだ
書いたほうが野暮で
書かないからこそ含みを持たせられるということはあるし
また何を言っても保身の言い訳にしかならないなら
黙って批判に甘んじるべきだということもあるが
無論、その態度を単なる逃げと捉える向きは多かった
「新生」の主人公を評して老獪な偽善者と呼んだ芥川龍之介など
代表的なところだろう
しかし告白に自 -
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中村文則さんのエッセイを最近読んだので、その繋がりで読みました。
太宰治の人となりについてはほとんど何も知らないので、読む前の勝手なイメージでは「気難しく人嫌い」な人かと思っていましたが、作品を読むと「ユーモアの感覚もあって、実際に話せばあんがい話好きな人だったんじゃないか」という印象を受けました。
個人的に良かったのは富嶽百景の一場面で、天下茶屋の2階に寄宿している主人公が店の人間とも親しくなってきた頃、店の若い女性店員が1人で客の相手をしている時に、わざわざ1階に降りて隅でお茶を飲みながら遠巻きに見守ってあげているところです。
そんなにあからさまな優しさを出す感じの主人公じゃないんで -
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ネタバレ飛翔能力があるから詩人なのであって・・・(伊藤
歌詞って、歌ってなんぼ、聴いてなんぼ(町田
歌いたいと思うもの、ああいいなと思うもの 音と発せられたところがすべて
カッコよくした文章が声に出したとき、意味の分からない音になってしまう可能性
語りもの 目の前で音が発せられているかのような錯覚 (伊藤
「私」にこだわり続ける 実は「私たち」
自分らしい語彙 本当の意味で使えるか 世界観 (町田
自分の力で何かをコントロールしたい (伊藤
比喩で話を転がす、小ネタを入れ込む話芸 (伊藤から見た町田
言葉も植物も私たちの周りに繁茂する(伊藤
言葉にはそれが生まれてきた理由や成り立ちがあ -
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【泣いたり、笑ったり、考えたり】
名前は知ってるけど、町田康って誰やねん。バンドマン?小説家?検索して顔を見てもピンとこない。ただ、なんとなく手に取った一冊。バンドマンでしかも、パンクで、怠惰な生活を送っていたのに?芥川賞を受賞して、エッセイも小説もヒットして?そんな奇跡ってあるの?と穿って読み始めた。
最初はクセが強くて豚骨を極限まで煮詰めたようなこてこてな文体だと思って、2、3ページづつしか読めなかったのに、なんだろうか。芥川賞を受賞した作家のエッセイとは思えないほど、哀愁がそこにはあって、終盤に向けては次よ次よと駆け足で読み進めてしまった。
リズムなのか、なんなのかわからないけど、