町田康のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家によるトリビュート。やはり一流、表現の仕方や情景描写が素晴らしい。

    個人的には角田光代が1番好きでした。

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    2023年06月03日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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     どの質問も簡単に「こう言うものだ!」と、キッパリ言い切ってしまう事も出来るのだが、どの回答者も心から真摯に向き合ってくれています。
    社会のままならなさ、白黒で割り切れない所を知った上で一生懸命経験を交えて説いてくれています。
     こう言う類いのおしゃべりは好きです。例え親子であっても子どもの質問にこんな風に向き合ってあげたいな。と思います。

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    2023年03月29日
  • 猫のエルは

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    猫好きなわたしはニヤニヤしながら読んだけど、猫嫌いな人が読んだらどう感じるのかな?ヒグチユウコさんの絵も素敵。

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    2023年03月25日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    津村喜久子さんが好きなので、読んでみた。

    津村さんの他にも6名の回答者(皆文筆家さん)がいるのだが、どの方もいわゆる優等生的な回答、教科書的な回答ではなく、「だよねぇ」と思えるような回答をしてくれている。
    だからといって質問者に寄り添った(質問はズバッと短文で質問者の名前もないので質問者の存在感はゼロだが)感じではなく、みなさんの実感からの回答なので、スッと入ってくるものが多い。

    子供向けだと思うけど、悩んでいる時に読むと少し気が晴れるかも。

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    2023年03月19日
  • 記憶の盆をどり

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    これは何かの暗喩なのか?とか、作者による○○論なのか?みたいなお話も、特に深く考えずに(考えないようにして)不条理ナンセンス作品だなーくらいの気持ちで気軽に読みました
    面白かった!

    個人的には本なんて読んでて本人が楽しければそれでいいじゃんと、ただそれだけ思っているのだけど、こういった町田康のような作品を読んで、んで深く立ち入った巻末解説を読んでしまうと表面でしか楽しめていない自分がもったいないなとも思ってしまう(笑

    例えば『文久二年閏八月の怪異』
    自分は「もしも時代劇の主人公がハードボイルド小説の登場人物だったら~」みたいなノリを楽しんで読んでいただけなのだけど、巻末解説を読んだら、過去

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    2023年03月03日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作者による13話の猫?愛?の話が次々に繰り広げられる。

    いろいろな人がこの絵本を読んで自分なりの100万回生きた猫を書いていてとても面白い作品でした。

    この人の作品を読んでみようかなぁと思えていい出会いになりました

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    2023年02月28日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    町田康による自分語りを文学論というか自分がどのように文学と接して来たかに合わせて語られる。
    オートマチックな表現への警戒感に満ちあふれていて、それは思考停止というか、わかったふりをして考えるのをやめてしまうことへの警戒感でもある。とはいえ、オートマチックで何となく済ますということの必要性も理解はされていて、そうでないと身が持たないというかしんど過ぎる。なのでバランスが大事で片足はオートマチックな思考に置きながらも、もう片方よ足はそれに疑問を呈するスタンスを取るということなんだと思う。
    随筆の章で述べられていたのが印象的で、有名人の日記は何が書かれていても興味の対象が人物の方にあるからそれなりに

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    2023年02月15日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    お酒を飲まずに過ごしてる酒飲みの思ってることや考えてることについて書いてある本。
    しかもフォントが岩波文庫の活字か?と思わせるクラシックな字体。

    前半は酒飲みの繰り言が延々と続くのだが、
    半分くらいのところで突然、自己相対化と幸福感の相対性について語られ、人生は徹底的にこだわりを解かれ相対化されていく。

    例えば

    人はみな幸福を追求する権利は有しているが、だからといって全員が幸福になることが保証されているわけではない。(わたしもこれには非常に共感する。「人は本来平等である」と言うと「それは理想であって現実的にはあり得ないことだ」と当たり前のことを言って食ってかかってくる人がいるが、その人た

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    2023年02月14日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    「私小説」が何であるか
    それは我が身にふりかかった出来事を書くだけでなく
    その出来事を通じて
    自分が何を考えたかというのを書くのが重要なんだ
    …ということでは実はない
    むしろ大正から昭和にかけて私小説の代表作とされるものは
    作者のいちばん肝心な意見がオミットされていることが多いのだ
    書いたほうが野暮で
    書かないからこそ含みを持たせられるということはあるし
    また何を言っても保身の言い訳にしかならないなら
    黙って批判に甘んじるべきだということもあるが
    無論、その態度を単なる逃げと捉える向きは多かった
    「新生」の主人公を評して老獪な偽善者と呼んだ芥川龍之介など
    代表的なところだろう

    しかし告白に自

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    2023年01月15日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    町田康のこぶとり爺さんを何かで目にして購入したもの。町田康のは原文と見比べると適当に盛っているところも多々あるが、意外なところが原文のままであったりする。

    古代のパワーを感じる日本霊異記、ちと抹香臭い発心集もそれぞれの魅力がある。

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    2022年12月17日
  • 笛吹川

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    分かりづらく凄いものを読んでしまった感。
    表題の笛吹川に沿って、武将と農民の六代に渡る盛衰を淡々と見せられてしまう。
    町田康氏の「どうにもならない」というあとがき題が印象的。読後は呆然。

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    2022年11月26日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    文庫になるまで待ってようやく購入。著者の文体はあまり得手ではないがたまに深く心にささる一文があったりして切り抜いたり書き留めたりすることが多いのだ。

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    2022年10月20日
  • パンク侍、斬られて候

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    ネタバレ

    嘘ばっかりの世界で虚勢にまみれた人間たちがドタバタ絶命する話。
    どんなに偉い殿様も、腹黒の内閣もアホも教祖もみんなみんなキャーンと絶命。なんか全部どうでもよくなるけど、「こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ」と復習を果たすろくは最高にパンクだ。こんな嘘だらけの世界で、無秩序になった世界で、それでも果たしたい執着こそが生き物の本質な気がした。

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    2022年10月15日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

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    中村文則さんのエッセイを最近読んだので、その繋がりで読みました。

    太宰治の人となりについてはほとんど何も知らないので、読む前の勝手なイメージでは「気難しく人嫌い」な人かと思っていましたが、作品を読むと「ユーモアの感覚もあって、実際に話せばあんがい話好きな人だったんじゃないか」という印象を受けました。

    個人的に良かったのは富嶽百景の一場面で、天下茶屋の2階に寄宿している主人公が店の人間とも親しくなってきた頃、店の若い女性店員が1人で客の相手をしている時に、わざわざ1階に降りて隅でお茶を飲みながら遠巻きに見守ってあげているところです。

    そんなにあからさまな優しさを出す感じの主人公じゃないんで

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    2022年10月02日
  • 笛吹川

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    戦国武田氏の支配する甲州が舞台である。この作品はいわゆる戦国物と違い、農民が主人公で、戦乱の中で虫けらのごとく殺されて行ったある一族六代の物語だ。兵農分離が進んでいない甲州では農民が戦に出ており、主家との確執もあって、半蔵の一家では殺された者も多い。しかし、物語の終焉には武田家の滅亡とともに取り立てられた惣蔵、安蔵、平吉をはじめウメ、おけいまで死ぬ。その残酷さにはただただ戦慄を覚えた。

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    2022年09月26日
  • 人生パンク道場

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    すばらしい
     おもしろいし、人生相談の回答が的を射てゐる。前回の『人生を救え!』よりいい。若者にはためになる。

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    2022年09月10日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    なかなか面白かった。あらゆる人にと言うより、かなりピンポイントな人に届きそうな本だと思います。作者のこってりとした物語のつくり方が少し分かったような、分からないような……。

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    2022年08月25日
  • 猫にかまけて

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    他人の家の猫の話を聞いても…という思いがありながら、町田康はこういう場合どんな文章を書くんだろうという好奇心とちょっとの期待のもと読み進めていったらめちゃくちゃ良くてびっくりした。

    悪口が全然書かれていない!人間が頭を垂れている!
    文章の小気味の良さは変わらずあって読みやすいのもあるんだけれど、ずっと猫たちに対しての愛しさが滲み出ててちょっと笑っちゃったり切なくなったりほくほくしたりした。
    挿入されてる写真もありがたい…

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    2022年07月30日
  • ふたつの波紋

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    ネタバレ

    飛翔能力があるから詩人なのであって・・・(伊藤
    歌詞って、歌ってなんぼ、聴いてなんぼ(町田
     歌いたいと思うもの、ああいいなと思うもの 音と発せられたところがすべて
     カッコよくした文章が声に出したとき、意味の分からない音になってしまう可能性

    語りもの  目の前で音が発せられているかのような錯覚 (伊藤
     「私」にこだわり続ける  実は「私たち」
    自分らしい語彙 本当の意味で使えるか 世界観 (町田

    自分の力で何かをコントロールしたい (伊藤
    比喩で話を転がす、小ネタを入れ込む話芸 (伊藤から見た町田

    言葉も植物も私たちの周りに繁茂する(伊藤
    言葉にはそれが生まれてきた理由や成り立ちがあ

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    2022年07月10日
  • つるつるの壺

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    【泣いたり、笑ったり、考えたり】

    名前は知ってるけど、町田康って誰やねん。バンドマン?小説家?検索して顔を見てもピンとこない。ただ、なんとなく手に取った一冊。バンドマンでしかも、パンクで、怠惰な生活を送っていたのに?芥川賞を受賞して、エッセイも小説もヒットして?そんな奇跡ってあるの?と穿って読み始めた。

    最初はクセが強くて豚骨を極限まで煮詰めたようなこてこてな文体だと思って、2、3ページづつしか読めなかったのに、なんだろうか。芥川賞を受賞した作家のエッセイとは思えないほど、哀愁がそこにはあって、終盤に向けては次よ次よと駆け足で読み進めてしまった。

    リズムなのか、なんなのかわからないけど、

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    2022年06月24日