柳美里の作品一覧
「柳美里」の「オンエア」「飼う人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「柳美里」の「オンエア」「飼う人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1994年、「石に泳ぐ魚」を文芸誌『新潮』に発表。1996年、『フルハウス』で第24回泉鏡花文学賞、第18回野間文芸新人賞を受賞。1997年、『家族シネマ』で第116回芥川龍之介賞を受賞。2020年には、『JR上野駅公園口』で全米図書賞翻訳部門を受賞した。
Posted by ブクログ
柳美里さん、一時期ハマってたくさん読んだのですが、彼女の小説は実体験をもとに、すごく身を削って書いている印象があって、たくさん読んだらすごく苦しくなって、最近は読んでいなかった。先日「ベストエッセイ」という単行本を入手して好きな作家さんのエッセイを読んでいたらその中に柳美里さんのエッセイがあり、あ、またこの人の作品読みたいなと思ったので、本書を手に取りました。
私が好きな他のリベラルな作家さんも、弱者に寄り添う姿勢を重視していて、その中でこの作品に触れているのも出会っていたので以前から読みたいと思っていました。
本書は、上野公園でホームレスとして暮らす男性の回想、というスタイルの小説です。小
Posted by ブクログ
ラスト30ページ、涙が止まらなかった。まさかこんなに泣くことになるとは。「待って、待って、」とずっと心で叫びながら読んでいた。
郵便ポストのシーンはダメ押しでキツかった。胸が締めつけられて痛い。幼稚園でのゆたかくん、お布団で寝ているゆたかくん、ママと笑い合うゆたかくん、ママの自転車のチャイルドシートに乗っているゆたかくん、ママと手をつないで歩くゆたかくん、〈祖母に手を繋がれて突っ立っている〉ゆたかくん、いろんなゆたかくんの姿が思い浮かんで、ゆたかくんのかわいらしさが哀しみを増幅し、大げさでなく滝の涙。
主人公は38歳の主婦、川瀬由美。夫のまさるは長野に単身赴任中、3歳の息子ゆたかを育ててい