女学生の友

女学生の友

488円 (税込)

2pt

3.4

群れから孤立しないため、友達とのキリのないおしゃべりに耐えながら(ウチは家庭崩壊しそうだし、援助交際しなくちゃかも)と悩む女子高生。不仲な息子夫婦と同居しながら、退職後の膨大なヒマと厭世観をもてあます老人。孤独なココロの二人が出会い、共謀して巻き起こした恐喝事件のゆくえは……。ほかに、衝撃の小学生集団レイプを描いた「少年倶楽部」を併録。学校・塾・コンビニにゲーセンに子ども部屋、息苦しい世界に耐える小学生たちの逆襲!

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女学生の友 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年11月26日

    今までずーっと読みたいと思ってた柳美里の本です。
    『女学生の友』と『少年倶楽部』が入ってます。

    うーん、二つともかなーり濃い内容の社会派小説になってるかなぁ。

    『女学生の友』は、定年退職して生きる喜びのないおじいちゃんと、何を喜びに生きていいのかわからない女学生が恐喝するお話。
    老後、今時の女子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月22日

    私たち、似ている。世の中に何も期待しない
    退職老人と女子高生。孤独な二人が共謀して巻き起こした恐喝事件の顛末は。衝撃の小学生集団レイプを描いた「少年倶楽部」を併録

    ワロタ。女子高生の無力感はなんとなく解る。退職老人の経験はないからわからないけど。

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    Posted by ブクログ 2022年10月23日

    大人の滑稽さ、そしてそれと紙一重の位置にあるグロさが浮き上がる。変わった作品だと思った。
    『女学生の友』の女子高生も『少年倶楽部』の少年たちも、みな思考が飛躍気味だが、彼らの送る日常の描写はリアルで、近くにいて、いたかもしれないと思わせる。ギャル描写はそりゃ今からすればちょい古とはいえ、当時はいただ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月12日

     角田光代と比べてみる。壊れそうな家族をテーマした小説では柳美里の方が大味だ。大味だからこそ、強烈に伝わるものがある。それは痛いとも表現できる。角田光代の小説はありそうで安心できる。柳美里の真骨頂は、振幅が激しく超えてはいけないラインを超えたところににある。より過激で非日常を味わいたい人におすすめだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この人が描く家族の話にあったかい光景がひとつもないのは、間違いなく彼女のバックグラウンドの影響なのだろうけど、でも、これはこれで物凄く真実だと思う。“家族”と聞いてイメージする、あったかい食卓に笑い声、みたいなステレオタイプな想像って、あくまでも美しい理想でしかない。いや、そうじゃないな。それもまた...続きを読む

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