無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2023年08月17日
細切れに段落が区切られ、世界の絶望的な断絶が感じらる。
声高に悲惨を叫ぶものではない。淡々と事実を積み重ねていく。
最後の津波と列車の人身事故の象徴は、全く異なる事実に位置することを物語る。一方は避けられないもの。一方は避けられるもの。
総じて、追いやられた人の深刻な、生きる難しさがテーマだと思えた...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月16日
かつて、司馬遼太郎さんは柳美里さんの作品を「研ぎ澄まされた文章」と評価されていらっしゃったそうだ。
著者の柳美里さんは2002年にこの小説を構想し始めたとのこと。2006年にホームレスの方々の間で「山狩り」と呼ばれる行幸啓直前の「特別清掃」の取材などを経て、2014年3月に出版された。
この「研ぎ澄...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月23日
怖い。
私は、浅い人生を歩んでいるのかもしれない。
まだまだ未熟者だからなのかもしれない。
生きる、死ぬ……。
死は、私が考えているよりもはるかに
近くにいるのかもしれない。
生きるのは、暮らすのは、
同じ年に生まれ、同じ日に生まれたのにも
かかわらず、こんなにも生き様が違う。
人の数だけ、生き...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月10日
某所読書会課題図書:上野公園で生活するホームレスの実態を克明に描写した本だが、出稼ぎ労働者として北海道などにも行ったが最終的に上野公園に落ち着く男の物語だ.多くの子供に恵まれたが、なぜか一人になりたい思考が優先するのだろう.ホームレス仲間ではそれなりに交流があり、ミニ社会を構成しているようで、やはり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
福島県相馬郡鹿島町(現・相馬市)にて、天皇と同じ日に
生まれた男の壮絶な人生を時代背景を反映しつつ、
平成最大の大天災の日までを描いた物語。
最初は、淡々と主人公の人生が語られていくものと
思って読んでいましたが、
物語が進むにつれ物悲しい展開も幾度となく訪れ、
終盤は、涙なくしては読めないって感...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。