あらすじ
ひかり公園で生まれた6匹のねこたち。いま、彼らと、その家族との物語が幕を開ける。生きることの哀しみとキラメキに充ちた感動作!
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Posted by ブクログ
短編集のようで全て繋がっているお話は結構大好き。
嫁ぎ先に猫がいて、可愛くない…と思ってるけど
やっぱり野良猫を捨てたり、殺したりするのは人間の勝手。可哀想な猫が減りますように。
ニーコが最後生まれ変わったのかな。おばあさんのところに戻れてよかった。
Posted by ブクログ
評価は迷ったけど、3ではなく4にしてみた。
さみしくて切ない、不遇なねこたち&人間たちのお話。ねこも不遇だし、人間も不遇。いや、一番最初の話は寂しいとか切ないとかを超えて救いようがない悲しい話でした。
私が読んだ単行本は装丁が版画のようで、さみしくて切ないこの本の内容になんてぴったりなんだろう。。
文章の書き方も、たまにですます調になったりして、突然読み聞かせみたいな丁寧さが混ざることで、さらに不安定な感じを与えている気がする。
ただ、なんだろう不遇な話なんだけど、なんか微かに希望があるというか。なのでさみしくて切ないだけでもない本でした。
Posted by ブクログ
うぅっ〜、正直読むのをやめてしまおうかと思うほど辛い気持ちに…
しかし、ページをめくる手はとまらずに最後まで。
猫も人間も生きていくことの厳しさ、報われない現実、不平等…
解説にもあったように「自分の見たいものだけ見る」そんなご都合主義の人が世の中には沢山いる。
自分は大丈夫だろうか、目を逸らしたくなるようなことにもしっかりと向き合っていかなくてはいけない。そんなふうに感じた。
Posted by ブクログ
戦争の話でも読んだような、胸の苦しくなる、でもいつまでも心に残るだろうなというお話でした。
野良猫として生き抜いていくことの過酷さを包み隠さず書いています。野良猫って、元々は人間に捨てられた猫かもしれなくて、、安易にペットを飼ってはいけないこと、命の尊さ、もういろいろ、、頭をぐるぐると巡りました。
でも、物語の中には救われた命もあって、私の心も救われました。読んでよかったです。
Posted by ブクログ
公園に捨てられた生まれたばかりの子ねこは優しいおばあさんに拾われニーコと名付けられ幸せに暮らしていましたが、おばあさんが認知症になって家からいなくなりまた公園の野良ねこになってしまいます。そしてニーコは6匹の子ねこを公園で産みます。その子ねこたちを拾って育てることになった人達をめぐる物語。ねこを家族に迎えることで心の中にも、人と人の繋がりにも変化が訪れていきます。
人の都合で捨てられた小さな命が、かけがえのない人と人の絆を紡いでいく様が心に染みます。どうか世の中の猫たちが幸せでありますように。猫を取り巻く人達が幸せでありますように。そんな祈りにも近い思いが胸にふつふつと湧いてきました。
Posted by ブクログ
幸せな家猫の話や野良猫が強く生きていく話はたくさんあるけど、この作品は実際に野良猫や捨て猫で生きていく事の難しさ、リアリティがあって最初は心がしんどくなった。命を人間の都合で選んではいけない。最初がツラいだけにニーコの子供達には幸せになってくれって祈りながら読んだ。現実は残酷な事が多いかもしれないけど、色々な人間模様を見ていく中で、救いはあると思った。鳥派なので猫は飼えないけど、野良猫を見かけたら優しい気持ちになります。
Posted by ブクログ
捨て猫とそれに関わる人たちをめぐる物語を
独特な語り口調で書き綴られている連作短編。
はじめの1話目はノラ猫好きにはとてもきっつい話なので
家で読むことをおすすめします。
Posted by ブクログ
生と死に向き合う柳さんらしい目線で描かれた猫のお話。
正直、序盤で読むのが辛くなった。
野良猫を取り巻く厳しい現状と、手を差し伸べる人達。
可愛い、可哀そう、癒される、そういうファンタジーではない、リアルな野良猫たちの物語。
野良猫の生と死と、人間の生と死を絡め、胸苦しくなるものの、ラストは救われた思いがし、涙した。
手元に置いておきたい一冊。
Posted by ブクログ
連作短編小説。
ひかり公園で生まれた野良猫たちと関わる人々が織りなす「命」の物語が描かれていた。
捨てられた猫から始まり、リアルな苦境や人間の葛藤が描かれる中、猫たちと人々の関わりから、命の尊さや責任を考えさせられる感動作。
物語の細やかな描写が、共感力や思いやりを育み、豊かな人間関係や社会貢献に繋がる可能性を提示しているように感じた。
猫好きな人もそうでない人も、心に深く響く感動や、考えさせられるテーマが充実した作品。
初めのお話から気持ちが沈んでしまうような重いテーマが扱われていましたが、ラストには救われたような気持ちになれました。
※物語の内容に強い衝撃を受ける可能性があるので、ご注意ください。
Posted by ブクログ
野良猫の多い公園の近隣に住む人々と猫の話それぞれ生活がありそれぞれの悲しみ苦しみがある。
子どももいろいろ人間関係で悩み独身男性も暗い過去を引きずる。
カモメ動物病気の港先生の呑気な感じが場を和ませる。全て違う家の話でもみんな港先生との関係があり町内の関係がある。
読みながらとにかく猫が幸せになりますようにと思いました。住んだ家によってかなり生活が変わる。
Posted by ブクログ
読むのがしんどかった。
1話目で読むのをやめてしまおうかと思ったけど…
借り物だし
もしかしたら救いがあるかも…と。
色々考えさせられる話だったけど…
ちょっと…引っ張られておちてる…
Posted by ブクログ
やっぱりわたしは動物は飼いたくない、と思うお話だった。お話がしっかりしてるからこそ。それは安易なペットブームみたいなもので語ってはいけないいのちの重さを描いているから。るかちゃんの気持ちにいまいちうまく寄り添えなかったな。