町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ町田康の文章は、一般的な文章と違い、そこに町田がいるように錯覚してしまうほど口語的な雰囲気がある。深夜寝床で頭に思い浮かぶすべてを記したように要約の逆を行く形ですべて書いてある。故に、要点が掴みづらく、抽出されたニュアンスが印象に残る雰囲気の創り。
当然の如く、一般的なチップスというより、町田流のやり方、町田節の書き方である。町田作品を書くとき氏の頭の中はこういう感じになってるんだなと思うための書である。
インプットとしては、起承転結がしっかりしていて、読みやすく結末がハッピーエンドといった綺麗に終わる物語より、どこかツッコミどころがあり、理解できない部分がある物語の方が、気になって何度も -
Posted by ブクログ
〔!〕猫には人間が大事にしているものや意識を集中している物を瞬間的に察知する機能があるように思えてならない。(p.208)
〔内容〕猫の仕事は寝ることと、狩猟/猫はニンゲンのように見栄や虚栄心や煩悩にとらわれることはない/猫はニンゲンよりたぶん上位の存在。
〔感想〕この著者には前から興味はあったのだけど読むに至らずとりあえず猫エッセイからと日和ってみました/猫の下僕であることを楽しんではるようです。まあ、猫好きはみんなそうか/動物ものに必ずあるのがその喪失で、この本にもやはりあるのだけど、客観視できなくなるからか、そのときだけはごく普通の文章になっていて、やっぱりぼくらとおんなじなんやなぁと、 -
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Posted by ブクログ
「くっすん…って何よ⁈」
実際書店で手に取るも、しばし逡巡…。
タイトルからして不穏な雰囲気、とは僕の思い過ごしだったと、読み終えた今なら、安心してそう言える。雰囲気ではなく、物語の展開自体や、いつか「どこかで見たような」既視感すら抱くなど、不穏そのものだったから。
俳優の、吉岡里帆さんのラジオ番組の、ポッドキャストを愛聴しています。
「今日のゲストは町田康さん」
彼女が“レジェンド”と称した“作家 町田康”…吉岡里帆さんは、日本のパンクシーンに興味津々とのこと。彼女の興味は、僕の興味でもあるわけで、つまり彼女の言及は僕の、何よりのブックガイド、著者の本に手が伸びるのは必然、というわけです -
Posted by ブクログ
「こぶとりじいさん」こと「奇怪な鬼に瘤を除去される」の他、「腰折れ雀」こと「雀が恩義を感じる」など、古典『宇治拾遺物語』より腹筋崩壊級の面白さの新訳33篇を収録。
『宇治拾遺物語』の町田康さんによる新訳集。
「こぶとりじいさん」や「わらしべ長者」など誰もが知っている昔話のもとになった話から、芥川龍之介の『芋粥』『地獄変』などの題材となった話、諸々の艶話……というにはかなり下ネタに寄った話などが、かなり砕けた現代語で読めます。
あまりに砕けすぎていて、途中(いや、昔も読んだことあるけど本当にこんな話だったか……?)と自問自答してしまいました。大筋はともかく、ディティールはかなりアレンジが入っ -
Posted by ブクログ
ご存知の通り、『100万回生きたねこ』(1977)は、佐野洋子さんの絵本です。最後に主人公の猫が死ぬのに、心からよかったーと思える、不思議でとっても深いお話でした。少し哲学的で、大人の方が響くかもしれませんね。本書は、この名著に捧げる13名の錚々たる作家諸氏のアンソロジーです。
最近読んだ町田康さん、谷川俊太郎さんも書かれていて…、あ、谷川さんは佐野洋子さんと(短期間)ご結婚されていたんですね。また書き下ろしの広瀬弦さんは佐野洋子さんの息子さん!
なんと不思議な巡り合わせです。当然ながら、全編とも名作絵本への愛と敬意が根底にあり、様々な視点で読ませてくれました。
各話の冒頭には、作