町田康のレビュー一覧

  • パンク侍、斬られて候

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    映画化の話を知ってから読んだこともあり、予めクドカン脚本での映画化を前提に書かれたのでは、と思うほど映像が想像できる。

    全然違うんだけど、なぜかロードス島戦記を思い出した。

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    2018年07月01日
  • パンク侍、斬られて候

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    高橋源一郎の解説が見事すぎて、今度の映画化も若干楽しみにしているがこの内容を映像にすることが本当にできるのだろうかとも思う。監督は少し酷ではある。観に行って確認してみたい。

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    2018年06月27日
  • ギケイキ 千年の流転

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    義経とか弁慶の話をあまり掘り下げて読んだことがないので、町田康の手によって生まれ変わった本作で触れてみることに。本一巻では、二人が出逢うまでの少年期が中心に描かれている。”こんなん、無敵やん”っていう義経の早業をはじめ、荒唐無稽な場面も頻出するけど、徹底的に遊び心を盛り込むことで、完全なエンタメ作品として生まれ変わっている印象。崩れ過ぎてて読みづらく感じるところもありはするけど、逆にここまでいききっているからこそ、スイスイ読めるってのはメリット。

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    2018年06月19日
  • パンク侍、斬られて候

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    読めなかった。クドイ。しかしライブに通ったら読めた。町田康の語り口に慣れたのか、何も考えず、腹を振っている自分がいた。

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    2018年06月03日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

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    女性作家が選んだものとはまた違う感覚の作品も多く、未読作品が多かったのでとても楽しめた。餐応夫人がすき。この作家さんはこういう作品を選ぶんだなぁ…って部分でも楽しめてなんだかお得。

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    2018年03月16日
  • 猫とあほんだら

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    一読して最初の感想「めっちゃネコ増えとる。。。」

    にゃんこエッセイの影響で感情移入度が増したのが原因なのかは分かりませんが、保護猫活動を始められたようで。楽しいけど大変やろなあ。。。

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    2018年02月01日
  • 生の肯定

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    「どつぼ超然」「この世のメドレー」に次ぐシリーズ第3段にして完結編。
    超然と生きるはずだった主人公の「余」は、死に場所を求めて彷徨った挙句、生を肯定する境地に達し、最後に土俗神・龍神沖奈と対決します。
    帯にある「町田文学の最高峰」は言い過ぎとしても(最高峰は誰が何て言っても「告白」です!)、町田ファンには待望の作品には違いない。
    だって、たとえば、次のような文章なんて、今の文学界で町田さんくらいしか書けないしょ。
    「オレオレ詐欺。という。そんなものはもう旧い。これから必要になってくるのは君君詐欺だ。あんた誰ですか。君だよ。俺は君だよ。え? 君って俺なの。そうだよ。君君。君だよ。I am youだよ。」
    ただ、十数年来の大ファンだからこそ言わせていただくと、ややマンネリ化している感あり。
    特に、今、大長編の「ホサナ」と並行読みしていますが、本書の内容とかなり重複します(たとえば、「実体化」とかね)。
    正直言って、町田さんの本書のようなエッセー風の小説は少し食傷ぎみになってきたかも。
    近年だと、「ギケイキ」は良かったです。
    池澤夏樹さん個人編集の日本文学全集に収録されている、町田康訳の「宇治拾遺物語」も絶品でした。
    町田さんは、歴史に材を取った作品の方が圧倒的に面白いと思います。
    それか純エッセー(なんて言葉はないですが、エッセー風小説ではないということ)ね。
    そんなわけで「ギケイキ」の続編が楽しみです。
    「生の肯定」のレビューになってないですね。
    すみません。

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    2018年01月21日
  • バイ貝

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    あとがきにあるように、最後の数行にやられました。なんだ、この読後の爽快感は…!


    資本主義経済に疲弊して、なんだか金銭価値だけで物事が動くことに違和感と少々の吐き気を覚えていた頃、この本に出会いました。

    読みすすめてみると、町田康臭炸裂の面白日記な感じで、パンチの効いたリズミカルな日本語にただただ興ずることができました。しかし、意外なクライマックスに心が打ち震えました…。


    この世のあらゆるものは、実は「一般的等価形態」だけで量れるものではないのだ、と筆者が気づくのとほぼ同時に、その概念がわたしにもストンと腑に落ちる感覚がありました。


    あとがきが素晴らしく、その部分だけでも二度拝読いたしました。

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    2018年01月07日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    眠くなってきたので手短に。
    去年、池澤夏樹さん個人編集の「日本文学全集08」を読みました。
    ほかでもない、十数年追いかけている作家、町田康さんの「宇治拾遺物語」が読みたかったから。
    いや、爆笑しました。
    古典を読んでこんなに笑ったのは初めて。
    中学、高校時代に出合っていたら、古典が好きになっていたに違いありません。
    本当は古典って面白いものだと思うんです。
    それを恐らく研究者や学者たちが、無用に格調高いものにしてきたんでしょうなぁ(恨み節)。
    あ、で、本書はその日本文学全集で各作品の新訳を手がけた作家たちによる講義集。
    もちろん、町田康さんの「宇治拾遺物語」の講義も含まれています。
    私は、町田さんが、どんな手法でこの新訳に取り組んだのかに興味を持って読みました。
    「破格な翻訳です。でも、ただ形を壊そうとか、元の話を裏切ってやろうとか、とにかくむちゃくちゃやればいいとかいうわけではないんです。原文を読んで、おもしろい、楽しい、なんでこうなるの? と思った気持ちがやっぱり大事です。そして自分で訳してみて、この訳文ええやんけ、とおもしろがれる気持ちが大事です。単なる破壊じゃあ、なかなか楽しくできませんから。」
    誠実だなぁ、町田さん。
    そこに惹かれます。
    あ、他の作家の講義は斜め読み(すみません)。
    古典に興味のある方もない方もどうぞ。

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    2017年11月19日
  • 走る?

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    14人の新進気鋭の作家たちが、Number Doに寄稿した「走ること」に関する短編集。走る気になる作と、ならない作があるが、作家さんたちがランナーという訳ではないので仕方ない。でも、その著者なりの「走る」ということの考え方がなんとなくわかり面白かった。

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    2017年09月17日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

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    著者の小説、初読み。猫エッセイの文体そのままに、不条理な世界の短編小説が7編収録されていた。表題作「ゴランノスポン」が「ご覧のスポンサーの……」からという解説にショックを受けた。カバーの奈良美智の絵から「ゴランノスノポン」という変な単語が頭の中に何度も出てきてしまった。難しい単語が、ルビもなしにポンポンでてきて、これまた大変だったな。昔読んだ筒井康隆を思い出す。

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    2017年08月30日
  • バイ貝

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    ネタバレ

    日々降り積もる鬱を昇華する為に奮闘する主人公。
    今度こそ「こます」と決意した行動が更なる鬱を生む。
    この負の連鎖に目を覆いたくなる。
    紆余曲折の果てに辿り着いた境地は
    「静かに静かに鬱が降り積もっていた。私はそれをもはや美しいと思うようになっていた。」
    その一文に救われた。
    小さな愉悦を感じ減鬱しようとする行為。主人公は大変にアクティブだ。
    負の連鎖からの脱却のきっかけは、最初から身近に有った事。
    人生ってそんなもんだよね。笑

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    2017年06月30日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    書評を読んで町田康さんの超訳「宇治拾遺物語」を読みたくて借りました
    なーるほど いいのかってくらいの現代語訳でした
    面白かった
    よく知っている話も
    こういう古文なら高校生にもうけるかなあ
    ≪ 笑いあり エロい話も 昔から ≫

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    2017年06月17日
  • 珍妙な峠

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    読んでいるとどこかに移動した感があるけれど、結局どこにも行っておらず、ならば居心地良く滞在しようと工夫するものの、一向に居心地良く身がおさまらず。毎日に困難が多い。話のあちこちで、同じシーンに出くわしたことがあると思わせる他人事ではない読後感です。

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    2017年05月02日
  • へらへらぼっちゃん

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    ネタバレ

     町田康氏作家初期のエッセイ集。
     いくつか読んだ氏の小説には、狂った人が多く登場する。ペンキ塗りに才を見出す男(ただしすぐ飽きる)、大きな冷蔵庫を買わない男(飯の予定が組まれてしまうことを恐れて)、呑んだくれのパンク歌手。全部自身の経験に基づいていたんだなあ。はは、やっぱ狂ってる。
     善人と悪人とあほとかしこの分析。言葉のビート。最高。

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    2017年04月17日
  • 猫のあしあと

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    ネタバレ

    町田さんの文章にはよく「例えば」とか「もし」の話でだだだーっと1文が超長い虚構のような名文が出てくるのだが、今回読んだ中の神文↓

    『自分はちっとも悪くないのに襟首をつかまれ怒鳴られた猫は、もっと怒って、
    「なにが、なにさらすだ。シャアアアアア」と言って怒って全力で抵抗、意外な抵抗にあって虚を衝かれ、呆然としているおっさんの額を引っ搔いて逃走したのである。
     おっさんの額がざっくり切れ、鮮血がほとばしった。』

    これは町田さんが幼少のころ、とある家の前に憤怒の表情で立っていたおっさんの額にある赤くて太い1本の傷と、玄関から走り出てきた1匹の猫を見て推測した状況を書いたものなんだが、この最後の1文を読んだ瞬間タリーズで吹いた。今も書いてて吹く。

    辛いときに思い出すようにしようと思う。

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    2017年03月17日
  • 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集

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    【献本】平家物語とセットで頂いたけどこちらは読みやすくて、しかも相当面白いからボリュームの割りにすらすら読めました。R15か!?と思うほど露骨で卑猥な言葉が頻出して吹き出すこともしばしば。特に町田康さん訳の宇治拾遺物語は抱腹絶倒。これは読まれることをお勧めしたい。馴染みのある昔話の出展はここか、と改めて読んでみれば曖昧な記憶が甦り、そして煩悩の恐ろしさを痛感するばかり。発心集は心持ちの貴い人がやたら乞食になり、素性が知れると行方をくらます物語。ただ今を生きる私達にも通じる深い考えが根底にありました。

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    2017年03月09日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    池澤夏樹編集の日本文学全集を何冊か読んだので、気になって買いました。

    『古事記』『日本霊異記』辺りは、男女の……とレビューでは言えないようなワード満載で、初っ端からこの勢いか!とビックリする。
    でも、そんな赤裸々な『古事記』が日本のどこか源に流れているような気がして、ちょっと好き。

    森見登美彦『竹取物語』も、読んだけれど、後から考えるとまだ大人しい。
    かぐや姫の「地球に対するツン」発言は笑った。
    どんな業を背負っているかは、地球人ごときが知る由もないこと、という解釈の仕方(ごめん、ごときとは仰ってませんが)は割とマトモで好き。
    輪廻転生、盲点でした。

    からの、町田康『宇治拾遺物語』!
    そりゃ、なんや真面目に訳してもたわ、と嫉妬もされるくらい、色んな意味でヤバい。
    自分でコメディー担当と言うくらいに面白い。
    何よ、「これも、ルルル、昔のこと」とは。
    質疑応答の巧妙なズレ感に、なぜか爆笑してしまった自分が少し恥ずかしい。
    とりあえず、ここでクライマックスを迎える。

    からの、『百人一首』。
    はい、落ち着きましたー。良かった。
    「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の」
    の静けさに、とっぷり戻ってくることが出来ました。ありがとうございます。

    和歌を現代詩にどう訳すかって面白い。
    あくまで解釈を基にして。
    でもこういう試みが出来たらいいなあー。

    あっという間に読めてしまって、笑った。
    今は『平家物語』をこのまま読み進めるか、町田康『宇治拾遺物語』をフライングして読んじゃうか、悩み中。
    いやー。卑怯やわ。

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    2017年03月06日
  • 珍妙な峠

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    金がなくなり歳末の濁流に押し流され珍妙な峠を彷徨うこととなった主人公。珍妙な峠では、金を払って何かしようと思った瞬間、まるでこちらの頭の中を覗き込んだように、それを商う店が現れる。どこからともなくお金が現れ、お金というくびきからは解放されたが、煩悩という心のくびきに支配され始める。東の空にはどす黒い雲がかかっており、その雲から逃れるように西へ西へとひた走るも、決して越えることができないのが珍妙な峠。最終的にいきついた果てが個人の意識を変容させること。表面的なものに惑わされない確かな目と確かな心の大切さをしみじみと実感させられた。

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    2017年02月18日
  • 人間小唄

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    ネタバレ

     他人のアイディアを勝手に引用し、「センスがいい」日本語を綴っていた糺田両奴に、小角(蘇我臣傍安)の天誅が下される。
    「一、短歌を作る。二、ラーメンと餃子の店を開店し人気店にする。三、暗殺」。糺田の文学を根底から破壊するべく、これらのミッションに挑ませる。
    「全体としてはよくわかんないけど、けっこう笑えたし、まあいっかー」と言って終わりかけてたけど、解説を読んで再度パラパラと読み返すと、これはなんやすごい作品なんではないかと思えてきた。人間は謙虚に生きなければならない。傲慢であってはならない。あらゆる表現者への警笛とも言える作品。

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    2017年02月14日