町田康のレビュー一覧

  • 口訳 古事記

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    装画の月岡芳年の、スサノオノミコトが目を惹く。
    450ページ以上あるも非常に読みやすく、口訳として面白く読んだ。
    パワフルな神話、古代が、ヤンキーやヤクザ風味になっていたり、歌も上手くアレンジしていたり。

    ただ何故、関西弁メインにしたのか。
    そこがこの口訳古事記の肝でありつつも、例えば倭建命が西に行ったり東に行ったりするのに、そこの土着の人間も、関西弁なのはちょっとだけ抵抗も。
    それを言い出せば神々、素戔嗚尊や大国主命、高千穂からの神武東征すらそうなるが。
    これを言うのは野暮すぎるかも知れないが。

    古事記の大枠を思い出すのには、ちょうど良かった。

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    2025年12月10日
  • 笛吹川

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    不気味で読んでいて恐ろしくなってくるにも関わらず、読む手を止められないという不思議な体験。人が生まれ死んでいく、世界とはその繰り返しなのであると、語られているわけではないのにそう感じずにいはいられない薄気味悪さがあった。

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    2025年11月21日
  • 湖畔の愛(新潮文庫)

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    緊張と弛緩が笑いの本質とよく言われるが、ここにはあまり緊張はない。定型的な(吉本新喜劇的な)ボケとツッコミで構成される安心感のある笑いであり、著者の持ち味である狂的な逸脱がちょっと感じられないのが残念。

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    2025年11月01日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    いやぁ、何と言いますか・・・
    「悪ふざけ」と「ニュータイプ」のどっちなのか。
    かなり、面白く読んだ。

    ただ、これは続編があるのかな。楠木正成が出てきたところで終わってしまってますが・・・。

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    2025年10月27日
  • きれぎれ

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    口語と文語が入り混じり、さらに特徴的な擬音が多用される一見してかなり特殊な文体だ。
    この文体は人によっては読みづらいと感じるだろう。
    話の展開も気づいたら別の場面に移り変わっているといった感じで時においていかれそうになる。

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    2025年09月28日
  • きれぎれ

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    どこまで読んだところだったかな。
    「あっ」と気づいて反射的に思い浮かんだ。
    人間失格、であると。
    それからは、もう頭から離れない。目眩く、展開に次ぐ展開の最中にあって「これは」と。
    もともと著者の作文ついて、そのように連想されていることは知っている。
    それにしても…。
    とはいえど、このことについて追求したところで、あまり意味がないだろう。本質から逸れる。
    この辺にしておく。
     
    感想だなんてあらたまったところで、ぼくの感想は、けっしてぼくを超えない。何かしら書き連ねて、何ごとかを成した気になってしまう。
    行き当たりばったりと計算尽く。
    分析なんて、きっと不要なんだ。
     
    剥き出し。あるがまま。

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    2025年08月15日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家たちが絵本「100万回生きたねこ」をオマージュして紡ぐ短編集。

    我が子に読み聞かせようと久しぶりにこの絵本を開いてみると、生きること死ぬこと、愛…
    ずいぶん哲学的な絵本だった。

    名作絵本のエッセンスを受け取った作家たち独自の視点で描かれる短編集だなんて、パワーの総量がとんでもない。
    お気に入りは、江國香織さんかな。町田康の相変わらず意味不明な世界観も好きでした。

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    2025年08月08日
  • 人生パンク道場

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    割とありきたりな人生相談に対して町田康節炸裂で答える。唯一無二の世界観から出される回答が面白い。参考になるかどうかは別として。

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    2025年08月01日
  • パンク侍、斬られて候

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    『告白』に続いて町田康作品2作目の読書。

    なにこれ?ふざけてるのか…?と思ったらふざけてた。
    めちゃくちゃふざけてて笑っちゃった。
    『告白』もふざけてる節はあったけど、まだ重さというか現実味がある話だった。
    これはもうふざけ倒してる。
    町田康、どんな脳味噌してんの?
    よく本になったなぁと少し呆れながらも途中から受け入れてギャグとして読んだ。笑
    おもしろかったけど、最後は訳わかんなくなってた。

    これ好きな人はすごい好きだろうな。銀杏BOYZ好きな人とか。
    無理な人はほんとに無理だと思う。笑
    再読したいようなしたくないような、微妙な気持ち。
    でも本棚には置いちゃうんだろうな。

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    2025年07月14日
  • 宿屋めぐり

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    西村賢太が褒めた戯作
     完全に『ホサナ』と同じノリなのだが、しかしホサナと違ふのはこっちのほうがおもろいからで、ホサナみたいにぬめぬめはしてない。が、あとでぬめぬめしてくる。
     しかし町田康はストーリーを考へないで書いてると思ふ。
     が、いつのまにか、「真と贋」が作品の主題みたいになってきてをり、この世の欺瞞。を主人公がひしとこの身で体感。盗人、殺人者、放火魔、爆弾魔、などにされた挙げ句、これをひたすら遁走。正直者が馬鹿を見るっつうか、馬鹿が馬鹿を見るっつうか。主人公にも悪いところはあるっつうか。
     ま、あんま考へないで読めるので、好っきゃっなあ。燦州ポポポ呪師。
     しかし、やはり長い。と思ふ

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    2025年07月06日
  • 夫婦茶碗

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    現実と妄想のバランスが不思議な『夫婦茶碗』に、クズではあるがどこか憎めない『人間の屑』。いずれも話の飛び方が独特で文章が面白く、思わず笑ってしまう表現も多数ある。

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    2025年06月29日
  • 耳そぎ饅頭

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    戦前生まれの人がタイムスリップしてきたような、悪くいえばかまととぶってるような無知を装いながら、それでいて日本語を巧みに操るこの表現方法を三十代半ば辺りですでに確立しているのがすごい。似たようなパターンは多いが、文章の面白さでなかなか読ませてくれる。

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    2025年06月23日
  • 外道の細道

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    町田節が冴えまくり、なんですが少し冗長に感じました。

    外道なメディア族の薄すぎる発言に翻弄されるロード小説。昔、近い経験をされたんでしょうか、、

    敬愛する作家ブコウスキーの足跡を辿り、作家「マーチダ」はメディア界隈の外道たちと旅に出る。『真説・外道の潮騒』文庫化。

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    2025年06月20日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    大伴旅人
     相変らず文章がうるさい、といふのはあるけど、そいでいてしかし真剣に、断酒、について語ってるやうでもあり、ふざけてもゐる。

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    2025年06月19日
  • 口訳 古事記

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    日本人なら知っておきたい古事記!読みやすいし面白かった!
    でも関西人じゃないから、関西弁読みにくくて、上之巻きで中退しました。ただ。神様の特徴と名前があたまにはいりました。

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    2025年06月12日
  • 俺の文章修行

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    自分はアホなのか?良く分からなかった。8章まではなんとかついていけたが、それ以降は???が頭に蠢いていた

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    2025年06月10日
  • ホサナ

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    ☆2.5 ひねくれ者
     この小説を読む者はまづ洗礼を受ける。ルビのない漢字趣味、ひねた視点、わけのわからぬ展開。
     主人公の視点がひねくれすぎである。中年金持ちのボンボンを想定してゐるやうだが、ひとを蔑んだり、あらぬことを想像したりして妙にねばっこく厭な人間である。しかし、そのひねた世間のズレが妙におもしろいのである。

     小説は「一回目のバーベキュー」から本性あらはしてきたが、つぎの「現報」の章がいちばん長く、試練が待ってゐる。
     その、「現報」の悪霊とか怨霊とかのオカルトがもっともキツく、くだらないので、ぴえええええええええええええっとなってしまうこと請け合ひである。なんやねん怨霊って。主

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    2025年06月21日
  • 口訳 古事記

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    初めての古事記に選んでみました。
    とっかかりとしてはいいと思いました。ただ、これだけで終わらせるべきではないかなと、他の古事記の本も読んでみようと思います。
    冒頭の怒涛の神々登場に心折れるかと思いましたが、意外となんとかなりました。
    (長い漢字の名前はなんとなくはじめの二三文字からニックネームみたいにして読みました。)
    全体的にシュールな笑いという感じ。
    ただ⚪︎⚪︎天皇が出てきたあたりから、急な展開に追いつけず、おそらく
    これは単純に自分の知識不足かと思います。

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    2025年05月24日
  • 俺の文章修行

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    ネタバレ

    町田康の文章は、一般的な文章と違い、そこに町田がいるように錯覚してしまうほど口語的な雰囲気がある。深夜寝床で頭に思い浮かぶすべてを記したように要約の逆を行く形ですべて書いてある。故に、要点が掴みづらく、抽出されたニュアンスが印象に残る雰囲気の創り。

    当然の如く、一般的なチップスというより、町田流のやり方、町田節の書き方である。町田作品を書くとき氏の頭の中はこういう感じになってるんだなと思うための書である。

    インプットとしては、起承転結がしっかりしていて、読みやすく結末がハッピーエンドといった綺麗に終わる物語より、どこかツッコミどころがあり、理解できない部分がある物語の方が、気になって何度も

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    2025年05月20日
  • 猫にかまけて

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    〔!〕猫には人間が大事にしているものや意識を集中している物を瞬間的に察知する機能があるように思えてならない。(p.208)
    〔内容〕猫の仕事は寝ることと、狩猟/猫はニンゲンのように見栄や虚栄心や煩悩にとらわれることはない/猫はニンゲンよりたぶん上位の存在。
    〔感想〕この著者には前から興味はあったのだけど読むに至らずとりあえず猫エッセイからと日和ってみました/猫の下僕であることを楽しんではるようです。まあ、猫好きはみんなそうか/動物ものに必ずあるのがその喪失で、この本にもやはりあるのだけど、客観視できなくなるからか、そのときだけはごく普通の文章になっていて、やっぱりぼくらとおんなじなんやなぁと、

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    2025年04月29日