町田康のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。
一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美 -
購入済み
臨界前に訳した日本昔話
この「特別試し読み版」は、中世前期に鎌倉時代が成立した頃にできた『宇治拾遺物語』のなかから「瘤取り爺さん」を抜粋し、現代作家によるその翻訳を読めるようになっている。これは誰でも子供のときから知って記憶してるお伽話の一つだ。ただ、現代の日本人で中世当時鎌倉時代の世相がわかる者はほとんどいない。そこで現代の風俗を入れたようにして翻訳する意味は大きい。ここでは登場する鬼どもは、赤や青のほかに黒い皮膚のがいてそいつはゴールドのふんどしを締めていたりする。カラフルである。今、都会の繁華街の外国人らの路上飲みが問題になっている。派手な衣装で髪の色も肌の色もさまざまで酔っ払った彼ら彼女らに囲まれたりするとち
-
Posted by ブクログ
大好きなさ自由律俳句の俳人二人のうちの一人。尾崎放哉については、吉村さんが「海も暮れきる」という名作残しているが…。大分、赴きは異なるが、これも伝記?つまらないギャグ、ダジャレは辟易だけど、俳句に関心のない若い人には逆に取り付きやすいかも。面白い試み。酒好きの二人だから通じるものがあるのだろうな。「分け入つても分け入つても青い山」「まつすぐな道でさみしい」「解くすべもない惑ひを背負うて」「どうしようもないわたしが歩いてゐる」「現代人でもひとりで山登りをすると魂が身体から滲み出ていくような感覚に見舞われることがあるが…」「人にバカにしられて腹が立つのは自分の中に人を見くだす心があるから」心しない
-
Posted by ブクログ
ネタバレTBSラジオはじめ音声メディアで、画期的な現代語訳であることを聞いていた。
まあ町田康の手にかかればそうだろうと予断はあった。
伊藤比呂美に書かしめた「町田、コロス」という一節も、強烈な一文として予断に含まれていた。
が、な、なるほどー!
ひたすら下ネタ。糞。セックス。下半身。陰茎。猥談。スケベ。
くはは、笑かせよる。
なんでも197話ある宇治拾遺物語のうち、ピックアップされたのは33。
このセレクト自体が訳者による編訳ということなんだろうな。
通称「こぶとりじいさん」「わらしべ長者」のもとはこんな話だったのかーという発見と、
芥川龍之介作品の「鼻」「好色」「芋粥」の元ネタってこんな話だっ -
Posted by ブクログ
古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記の世界観に怖ろしくフィットしている。
須佐之男命なんて半グレが結婚して子煩悩パパになった典型だし、大国主神も何度も●されるただのパシリだったのがやたら女性にモテて国造りの神様になったチャラ男だ。そして事あるごとに下ネタが登場する古事記は、まともに堅い文章で読んでいたら発狂してしまいそうだ。
その実は、長らく物語とし -
Posted by ブクログ
少し前に「口訳 古事記」を読んだ。ややこしくて読み切れなかった。
山頭火は予備知識もあるし、興味もあるし。
出生から、生い立ち、亡くなるまで述べてある、が、そうであろうとか、こう思うとか、作者の推測によるものが多い。
また随所に出てくる、関西弁の感想や、話がめちゃくちゃな妄想劇?が少しうざったい(すみません)関西に馴染みのない人が読んだら意味不明な言葉多々あり。
思うに、芭蕉や西行など俳人や歌人は往々にして旅に出ます。山頭火も然り。
でも先のお二方とは何かが違う・・・
旅と放浪? 目的? 人生観? 作品への思い?
とてもモヤモヤしています。
最後に私の好きな山頭火の句。
〈生死の中の雪ふりし -
Posted by ブクログ
町田康氏とたどる山頭火の生涯。
『ギケイキ』や『口訳古事記』みたいな町田節が炸裂…!
それらとちょっと違うのは地の文に完全に町田氏が入り込んでいる分、よりパンクロッカーとか実際の経験をたくさん盛り込んでいるところ。
山頭火の生い立ちは恵まれていたのに、親の手腕が及ばず崩れていっており、それらも生きることに対するやるせなさに影響していて、一方で自分でも押さえきれない真面目さに振り回されている…。そんな生きるのに不器用な人だなぁと思いました。
そこにお酒が入ってきて、何もかもがめちゃくちゃに…。
山頭火の人生がつらつら描かれていても入り込めなかったと思うのですが、町田氏が自分と山頭火を重ねなが -
Posted by ブクログ
山頭火も町田康からすれば、紛れもなくパンクロッカーだ。
「…自分の身の上に今この瞬間起きている抜き差しならない事態、を当事者としてでなく、劇として眺める、そしてそれを水のように純粋な言葉に置き換えることによって、それを見ている自分、肉身を離れた自分を創りだし、肉体の痛苦、精神の痛苦から免れようとする。現実から離脱して「一切を放下し尽くす」みたいな境地に一瞬、至る。或いは、至った気になる。これが山頭火の俳句ではなかったか。」
のあたりに大きく共鳴しているのは、『くっすん大黒』や『きれぎれ』などからもよくわかる。
「入門」とあるが、山頭火やその俳句の解説本ではなく、それに町田康の心がどう動 -
-
-
-
Posted by ブクログ
ずっと高熱でうなされている時に見る夢のような話。
主人公の小角は、訳の分からない単価を一方的に糺田両奴に送り付ける。
その単価を考察した文章を著書に載せてヒットした糺田両奴に小角は恨みを持ち、糺田両奴を謎の世界に拉致し、短歌を書かせたりラーメン屋を開かせたり、秋元康的なプロデューサーを暗殺させようとしたりとめちゃくちゃな事を課題として押し付ける。
とにかく、終始わけがわからないのだが、町田康独特の言い回しで続くストーリーは読んでいてとても面白い。
特に続きが気になるなどはないが、ついつい読み進めてしまう。
あと、登場人物の漢字が全く読めないので調べたら、どうやらそういうものらしい。
糺田両奴(