町田康のレビュー一覧

  • 猫のあしあと

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    保護団体から預かった猫のウメチャン、13年一緒に暮らしたゲンゾーが死んでしまった。

    愉快な猫エッセイかとおもいきや、前著「猫にかまけて」でも22年一緒に暮らしたココアが死んでしまうなど、このシリーズは猫の死が多く、面白い話も多いけれど大変に悲しい気持ちにもなる。がやっぱり続編が読みたい。

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    2016年01月06日
  • パンク侍、斬られて候

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    ネタバレ

    『口から真っ青な空を吹いた。』
    『美しく、嘘そのものであった。』

    デタラメで嘘ばかりな物語りを、きゅっと締める絶妙な最後の一文。

    時代小説と見せかけて近代日本を言いえて絶妙に描写、きっと現代のどの世代が読んでも共感できる一文があるのでは。

    虚妄の世界を徹頭徹尾描いてるだからこそ、最後のろんが言う『こんな世界だからこそ絶対に譲れないことがあるのよ』が最高に説得力を持って響く

    「なぜみんなこんなに簡単に信用するのでしょう」
    「やつらはそれが合理的だから信じるんじゃない。自分が信じたいから信じるんだ。」

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    2024年02月06日
  • 夫婦茶碗

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    # 夫婦茶碗

    ## 夫婦茶碗
    働かない、働いてもすぐやめる、どうしようもないダメ人間の話。統合失調症か?と思うほど幻覚のようなわけのわからない描写がよくでてくる。一人称がわたしになったり僕になったりするのは何か意味があるのか。最後の茶柱のシーンで妻のことを気遣っているのかと思わせるが、本文中からはとてもそうは読めない。

    ## 人間の屑
    こちらもダメ人間の話だが、妙に活き活きしている。演劇、バンド、餃子なんでもすぐやめるが、とにかく止まることなく動き続けるところは、その辺のニートなんかよりよっぽどマシに思えてしまう。身ごもった女を置き去りにしたり、覚せい剤に手を出したりは、論外だけど。しかし

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    2018年11月04日
  • この世のメドレー

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    余と快君の屁理屈の嵐に爆笑。双方共にひねくれまくっているので論破するのは困難だろう(笑)どつぼ超絶の余シリーズ続編

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    2015年12月24日
  • どつぼ超然

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    作者の分身?的な「余」が綴る、街の散策日記的内容。町田康の頭の中はこんなに忙しいのか、面白い。脱線しまくり言い訳しまくり。

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    2016年05月19日
  • 浄土

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    不気味なんだけど笑える。
    突飛なんだけどリアル。
    ずるずる引きずり込まれること必至の町田康ワールド。

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    2015年12月03日
  • 耳そぎ饅頭

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    みんながみんな右にならえの全体主義はゆるせねえ
    人は自由だ
    俺は俺の歌を歌う、みんな俺の歌を聞けー!って
    なんかおかしくないですか
    みんなが同じ歌を聞いたら全体主義じゃないですかって
    そんな自己矛盾に目覚めてしまった
    ロックスターの悲劇いまここに

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    2015年11月20日
  • 人間小唄

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    最初はその世界観に慣れるまで苦労したが、その後はもう転げ落ちるように小説に引き込まれていく。絶望的で絶対的で不条理な設定なのだけれど、町田康の語り口がそれを隠すように軽い雰囲気で進んでいく。
    やみつきになるというよりも、読んでいる時だけ浸っていたい。ずっとだと胃がもたれそうで、良い意味で濃すぎる味付け。ハマる人はメチャクチャにハマるでしょうが。

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    2015年11月09日
  • 人間小唄

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    ギャグなの?真面目なの?って思うの、最初は。でも読んでるうちにクセになるというか、ケラケラ笑っている自分がいた。
    でも笑えるだけじゃなくて、常に狂気が潜んでいるというか。なんてことない、って感じで人を痛めつけるんだよ。怖いよね。そんで妙にまともなことを口にするんだ。登場人物みんなかわいいけど、みんな怖い。誰も友達には欲しくないな。
    でもおもしろかったし読んでよかった。今まで読んだことなかったタイプの小説でした。

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    2015年07月30日
  • 人間小唄

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    久々の町田康でしたが、出だしからほくそ笑みつつ最後まで面白く読みました。そういや生きるヒントも頂いたのでした。なんか運命感じたしね本屋で見かけた時に(笑)

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    2015年07月21日
  • 笛吹川

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    何かの書評で読んで興味を持って購入したのですが、想像以上にのめり込んで一気に読めました。 ただし、文庫で1,400円は高い・・・

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    2015年04月25日
  • 猫とあほんだら

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    シャアが死んじゃったところで昨年死んだミルクを思い出して涙が出るかなって思ったけど泣かなかった。悲しさよりも楽しかったことの方がたくさん思い出されたから。ミルクも嫁や子どもには懐いたけど、オイラとは長いこと天敵の関係だった。家の中に野生の動物がいるみたいで緊張感があった(笑)。なぜかオイラのベッドに小便をかけるし。夢に出てこないかな。

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    2015年04月21日
  • 残響―中原中也の詩によせる言葉

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    教科書でお馴染みの帽子を被った童顔の青年とは裏腹に実は喧嘩にからきし弱いタコ八郎のようなどうしようもない酒乱のダダイスト中原中也…しかし詩歌においては斬れ味鋭く言葉を思うがままに操る元祖無頼派の天才であったことは今更言うまでもないだろう。
    それゆえ単独で読むにはあまりにも毒気が強過ぎて胃もたれを起こしてしまうのだがダダイズムにルーツを持つ現代のパンクの騎手町田某とコラボすることでそれがいい具体のツマとなってサクサクとそのマインドを堪能することが出来るのが本書の特徴、企画の勝利だろう。
    思春期に居眠りしながらも受けた国語授業での衝撃をいい大人になってからまた味わってみるのも良いもんだぜ

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    2015年04月03日
  • 笛吹川

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    戦国時代を舞台にした小説といえば、通常は戦国大名やその家臣の活躍を描いた歴史小説が挙げられるであろう。本作もまた武田信玄軍の一員を主人公にしているのだが、しかしその身分は武士ではなく、みずから軍に加わった農民である。これだけでもめずらしい設定であるといえるが、しかし本作の特異な点を挙げるとすれば、そのようなことではないであろう。とにかく、人が死ぬのである。中上健次の「紀州サーガ」にも似たような、田舎の前時代的な社会を描いているため、系図がないと容易に把握できないぐらい多くの人物が登場するのであるが、その大半がつぎつぎに亡くなってしまう。当時の平均寿命などを考えれば、それはとくにおかしいわけでも

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    2015年05月05日
  • 猫にかまけて

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    生き物とは命。命はやがて終わりがくるもの。町田さんは終わりがくることに目を背けず、懸命に猫たちと向き合う。それは時に笑い転げるほど楽しく、時に嗚咽が出るほど悲しい。猫を飼ったことがある人なら必ず経験したことがある感情を、町田さんは文字に残してくれた。

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    2015年01月02日
  • 権現の踊り子

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    ネタバレ

    【本の内容】
    権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅踊り」のリハーサルに立ち会う。

    踊りは拙劣。

    もはや恥辱。

    辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、“水戸黄門”の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    町田康の小説を読むと、真夏日の炎天下、道に迷っているような気分になる。

    頭がぼんやりして思考が空回りし、周囲から聞こえてくる会話はリズムと不快なニュアンスが強調される。

    パニックになっている頭がふいに悲しい思い出を引っ張り出してくる……。

    町田康

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    2014年11月23日
  • 猫とあほんだら

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    猫好きにはたまらない。うちには6匹猫がいるけど可愛いからという自分のエゴだけで一緒にいるので保護活動をする方はほんとに尊敬します。泣いた泣いた泣いた

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    2014年10月30日
  • 猫にかまけて

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    著者の方がどれだけ猫を大好きかが伝わる一冊!
    そして猫も猫でそれぞれ個性的で面白い。
    ああ、猫と一緒に暮らしたい…

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    2014年09月29日
  • 真実真正日記

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    【本の内容】
    僕は作家だ。

    だが執筆中の小説はまったく進まない。

    たまには本当のことを書きたい。

    これはフィクションに疲れたマイナー作家の、ささやかな休暇としての日記だ。

    誰にも見せないのだから嘘は書かない。

    そういう意味で、僕はこの日記を真実真正日記と名づけよう。

    虚と実のあわいを絶妙に描き出す慟哭の記録。

    [ 目次 ]
    日記の書きはじめ/比々さん/文差点の騒動
    新店コンドル/矢村の素晴らしい文学/暴動の予感
    猿の不安/執筆の停滞/鈍くさい店でスカタン
    ブライトな若者/コンドルの不始末/花火と爆撃狂
    嫉妬の感情/撮影所見学/鰻の食べ過ぎで苦しい
    言葉が通じない/海もどきの怪/農

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    2014年09月20日
  • 夫婦茶碗

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    【本の内容】
    金がない、仕事もない、うるおいすらない無為の日々を一発逆転する最後の秘策。

    それはメルヘン執筆。

    こんなわたしに人生の茶柱は立つのか?!

    あまりにも過激な堕落の美学に大反響を呼んだ「夫婦茶碗」。

    金とドラッグと女に翻弄される元パンクロッカー(愛猫家)の大逃避行「人間の屑」。

    すべてを失った時にこそ、新世界の福音が鳴り響く!

    日本文芸最強の堕天使の傑作二編。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    擬古典のような文体と、今は無き軽薄体のドッキングという町田文体は読んでいて途轍もなく疲れる。

    読む前からなんとなくハマれそうだと思っていたし、最近注目の町田氏だけに、誠に残念。

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    2014年08月26日