町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレTBSラジオはじめ音声メディアで、画期的な現代語訳であることを聞いていた。
まあ町田康の手にかかればそうだろうと予断はあった。
伊藤比呂美に書かしめた「町田、コロス」という一節も、強烈な一文として予断に含まれていた。
が、な、なるほどー!
ひたすら下ネタ。糞。セックス。下半身。陰茎。猥談。スケベ。
くはは、笑かせよる。
なんでも197話ある宇治拾遺物語のうち、ピックアップされたのは33。
このセレクト自体が訳者による編訳ということなんだろうな。
通称「こぶとりじいさん」「わらしべ長者」のもとはこんな話だったのかーという発見と、
芥川龍之介作品の「鼻」「好色」「芋粥」の元ネタってこんな話だっ -
Posted by ブクログ
少し前に「口訳 古事記」を読んだ。ややこしくて読み切れなかった。
山頭火は予備知識もあるし、興味もあるし。
出生から、生い立ち、亡くなるまで述べてある、が、そうであろうとか、こう思うとか、作者の推測によるものが多い。
また随所に出てくる、関西弁の感想や、話がめちゃくちゃな妄想劇?が少しうざったい(すみません)関西に馴染みのない人が読んだら意味不明な言葉多々あり。
思うに、芭蕉や西行など俳人や歌人は往々にして旅に出ます。山頭火も然り。
でも先のお二方とは何かが違う・・・
旅と放浪? 目的? 人生観? 作品への思い?
とてもモヤモヤしています。
最後に私の好きな山頭火の句。
〈生死の中の雪ふりし -
Posted by ブクログ
町田康氏とたどる山頭火の生涯。
『ギケイキ』や『口訳古事記』みたいな町田節が炸裂…!
それらとちょっと違うのは地の文に完全に町田氏が入り込んでいる分、よりパンクロッカーとか実際の経験をたくさん盛り込んでいるところ。
山頭火の生い立ちは恵まれていたのに、親の手腕が及ばず崩れていっており、それらも生きることに対するやるせなさに影響していて、一方で自分でも押さえきれない真面目さに振り回されている…。そんな生きるのに不器用な人だなぁと思いました。
そこにお酒が入ってきて、何もかもがめちゃくちゃに…。
山頭火の人生がつらつら描かれていても入り込めなかったと思うのですが、町田氏が自分と山頭火を重ねなが -
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山頭火も町田康からすれば、紛れもなくパンクロッカーだ。
「…自分の身の上に今この瞬間起きている抜き差しならない事態、を当事者としてでなく、劇として眺める、そしてそれを水のように純粋な言葉に置き換えることによって、それを見ている自分、肉身を離れた自分を創りだし、肉体の痛苦、精神の痛苦から免れようとする。現実から離脱して「一切を放下し尽くす」みたいな境地に一瞬、至る。或いは、至った気になる。これが山頭火の俳句ではなかったか。」
のあたりに大きく共鳴しているのは、『くっすん大黒』や『きれぎれ』などからもよくわかる。
「入門」とあるが、山頭火やその俳句の解説本ではなく、それに町田康の心がどう動 -
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ずっと高熱でうなされている時に見る夢のような話。
主人公の小角は、訳の分からない単価を一方的に糺田両奴に送り付ける。
その単価を考察した文章を著書に載せてヒットした糺田両奴に小角は恨みを持ち、糺田両奴を謎の世界に拉致し、短歌を書かせたりラーメン屋を開かせたり、秋元康的なプロデューサーを暗殺させようとしたりとめちゃくちゃな事を課題として押し付ける。
とにかく、終始わけがわからないのだが、町田康独特の言い回しで続くストーリーは読んでいてとても面白い。
特に続きが気になるなどはないが、ついつい読み進めてしまう。
あと、登場人物の漢字が全く読めないので調べたら、どうやらそういうものらしい。
糺田両奴( -
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江戸時代。街道沿いのある茶屋で、牢人が盲目の娘を連れた巡礼の老人を切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われた牢人・掛は、その老人が「腹ふり党」という世を乱す宗教団体の一員であるというのだが……。
映画化もされた時代小説。……時代小説?
裏表紙のあらすじには、「江戸時代」を舞台にした「時代小説」であると明記されているのですが、そこを期待して読むものではないと思いました。
とにかくバンバン出てくる外来語に、荒唐無稽、出鱈目で無茶苦茶なストーリー展開。スパン、と断ち切られるようなラスト。私は今何を読んでるのかと疑問に思いながらも、小説って勢いだけでここまで読ませられるんだなと感心しました。わけが -
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☆3.5 駄目男
中学か高校の頃に読んで感銘を受けたが、内容を忘れ、昔の感想を読んでも意味不明なので再読した。
のべつ幕なしに情景と、主人公の駄目男の語りが入り乱れる。そのリズム感・グルーヴ感に踊らされ、酔ったやうになるのがこの小説の醍醐味だ。決してストーリーで感銘を与へるタイプではない。
芥川賞の銓衡は、池澤夏樹と宮本輝が相変らずだが、石原慎太郎がほめてゐるのは意外な気がしてしまった。選評《それぞれが不気味でおどろおどろしいシークエンスの映画のワイプやオーバラップに似た繋ぎ方は、時間や人間関係を無視し総じて悪夢に似た強いどろどろしたイメイジを造りだし、その技法は未曾有のもので時代の