町田康のレビュー一覧

  • 笛吹川

    Posted by ブクログ

    楢山節考の深沢さん、小説を読むのは7年ぶりくらいか。甲州武田家の盛衰に合わせ、無惨に殺される農民一家。次々に生まれては、次々に殺される。武士の機嫌やなんでもない病気、ちょっとした不注意や勘違いなどで呆気なく死ぬ。知恵も金もツテもない。実際にこんなふうだったんだろうなと思わせるリアリティを感じる。リアルすぎて、救いがなく、嫌な感じ、残念な感じが残る。みてきたかのように描く筆力がすごい。

    0
    2022年01月06日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2019年11月刊。朝日新聞の書評にあった気がするが見つけられない。流し読み。はじめの数項目読んでいったん止めたが後半面白い。

    禁酒の効果として、ダイエット、睡眠の質向上、経済的利得、髄脳のええ感じによる仕事のはかどり、という。

    0
    2022年01月03日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    著者と4匹の猫との暮らし。
    そのうち2匹は看取るところまで書いてあって、自分の猫の将来を思い、たまらない気持ちにもなった。
    要求の多いうちの猫にも、今出来る限り応えようと思った。

    0
    2021年12月30日
  • きれぎれ

    Posted by ブクログ

    正直意味は全然分からないんだけど面白くないというのもちょっと違う。ただ面白いと言うのは我ながら何だか分かったフリをしているような気がしてしまう。
    しばらくしたらまた読んで見る

    0
    2021年11月24日
  • 男性作家が選ぶ太宰治

    Posted by ブクログ


    趣味を人に合わせてコミュニケーションの手段にしてしまう、ご飯の為に適当に合わせる…つまり〇〇を見れば〇〇は興味を持てない人生を上手く生きるためのものかもしれません
    自分の個性について考えさせられる作品でした。人が冷たくなるってこんな感じなんだと思いマス。

    0
    2021年11月21日
  • 夫婦茶碗

    Posted by ブクログ

    「夫婦茶碗」「人間の屑」の2つの短編のうち、「夫婦茶碗」に関しては共感できる部分があまりないストーリーだった。
    だが2つ目の「人間の屑」は疾走感を感じ、また話のテンポも良くて読み進めやすかった。女性関係に振り回されたり、過去のバンドでの話でのやらかしに彼が縛られたり、波乱万丈だけど楽しそうに生きてる主人公を想像するだけでも気持ちが良かった。

    0
    2021年08月30日
  • 宿屋めぐり

    Posted by ブクログ

     町田康の多くの小説は、多彩な擬音・現在と過去の区別・実在なのか創造か・人間なのか動物か・死んでいるのか生きているのか等等 意味不明・摩訶不思議な調子で淡々と続くのです。結末も何だかスッキリしない読後感があったりするのですが、面白いいんです! 読みながら何故だか声を出して笑ってしまうんです。

    この小説は、ある世界で師匠に仕えて暮らしているうだつの上がらない弟子”鋤名彦名”が主の指令で大刀を遠い国の神社に奉納する道中記ですが、いきなり大刀奉納って江戸以前?とか思うのですがやはり町田小説は凄いのです。現代ぽいテンションと江戸的な様相を呈した舞台となっていて何がなんだか判りません。。。

    この彦名

    0
    2021年08月24日
  • 権現の踊り子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    んー、なんか、怖いですね。怖いくらいにぶっ飛んでます。禍々しい、っていいますか、世の中ハンパなく憎んでる恨んでる、っていうか。

    読んでて、読んでる人をイヤーな気分にさせてくれるミステリー小説の事を「イヤミス」って言うやないですか。この本も、それに近い、気はする。ミステリー小説ではなくて、分類的には普通の?小説、かと思われるので、「イヤミス」ならぬ「イヤノベ」ですかね?

    この短編小説集を発表した時の、町田さんの精神状態って、、、どうだったんだろうなあ?なんでこんな、不気味な、後味悪い系の、ま、平たく言うと狂った感じの短編ばっかり、なんで書いていたんだろう?不思議だ。不思議でならぬ。

    こんな

    0
    2021年08月13日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんのお話が収録されていたので購入。よく分からない話や詩、面白い話、苦手なタイプの話まで様々。全体としては、ストーリーより描写や言葉を楽しませて貰ったなという印象。川上さんの文章は初読みだったけど、かなり好き。あと山田さんの話のタイトルがオシャレでツボでした。


    生きる気まんまんだった女の子の話/江國香織
    100万回殺したいハニー、スウィートダーリン/山田詠美
    博士とねこ/広瀬弦
    虎白カップル譚/谷川俊太郎
    幕間/川上弘美

    ある古本屋の妻の話/井上荒野
    おかあさんのところにやってきた猫/角田光代
    百万円貰った男/町田康

    0
    2021年07月30日
  • パンク侍、斬られて候

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界観が全く謎な一冊
    超人的刺客の掛十之進はある日
    腹ふり党と勘違いして男を刺し殺し、
    盲目の娘を逃す。
    そこに居合わせた黒和藩の長岡主馬は
    腹ふり党について聞こうとするが、その
    依存的態度が気にくわないと、情報を、あげるかわりに自分を黒和藩で雇うよう条件を出す。
    内藤帯刀の元に迎えられ、内藤は腹ふり党を弾圧し、功績をあげようと目論むが、いつまでたっても腹ふり党は姿を見せない。
    そこで、密偵である江下レの魂次を使いにいかせる。
    そこで腹ふり党は既に消滅したという事実を知り、内藤はインチキでいいから腹ふり党を結成しろと掛に指示する。
    掛は魂次、オサム、幕暮孫兵衞とともに
    元腹ふり党幹部である茶山

    0
    2021年06月04日
  • 人生パンク道場

    Posted by ブクログ

    全28件の相談とアドバイス。尖ったタイトルとは裏腹に、質問者に寄りそう姿勢を見せつつ、著者の個性も表現しつつ、真剣に回答されているのが伝わってきた。下手なことを言うと、道が開けるどころか茨の道に向かいそうな相談でも、匙を投げず丁寧に取り合っている。なんにせよ、悪影響しかない人生相談ほど最悪なものもないだろうから、各人の選択やら決断やらその後が、当人比で好ましい方向に進んでいれば良いと思う。

    0
    2021年04月28日
  • 夫婦茶碗

    Posted by ブクログ

    「夫婦茶碗」と「人間の屑」の2編。
    どちらも屁理屈だけはいっちょまえな無職の男が主人公。なんとなく太宰のことを思い出した。
    いざ働こうと言ってもそれはメルヘン作家だったり、小劇団主宰の役者くずれだったり、うどん・串カツ・鉄板焼のミオちゃんだったり、もうさっぱり何がなんだか。
    脈絡もなくてすべての流れも展開も意味不明で突飛なんだけれど、期待を裏切らないその突飛さを今か今かとすでに待っちゃってる自分がいる。
    初めて読む町田康さんの小説、面白かった。以前知人に「文体にすごくクセがあって読みにくいよ〜」と言われたことがあって、気になりつつも少し敬遠してたんだけど、機会があり手に取ってみたら意外と私には

    0
    2021年03月23日
  • 人間小唄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うーむ。うーむ。うーむ。わからん。わかりませんでした。でも、ま、分からなくても良いか、と思った自分もいる。正直、ホンマに正直言いますと、そこまで面白いとは、思いませんでした。あくまでも自分基準で。俺には合わんなあコレ、って感じ。

    でもアレだ。合わないんだけど、合わないなりに好き、という変な感想。ああ、町田さん、ぶっとんでんなあ~、ってのはヒシヒシと伝わったし、別の作品で、十分に「町田康、マジすげえ!!」って驚愕驚嘆感嘆感動させていただきまくっているので、別に合わない作品があってもね、そんなこたあ、俺の町田さんに対する尊敬の気持ちは一向変わらんね、って感じ。

    ま、平たく言うと、町田康、という

    0
    2021年01月17日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    初読み作家さんばかりで、新しい作家さんに出会えた。角田光代さん、綿谷りささん、川上弘美さんのが好き。
    それにしても凄く豪華。

    0
    2020年12月29日
  • ギケイキ 千年の流転

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    なし

    <内容>
    町田康の作品はみんなこうなのかな?スラップステッィクな感じ。義経も弁慶もその他の人物も基本、お馬鹿で乱暴。でも当時の武士層ってこんな感じの生き方をしていたような気がする。

    0
    2020年11月12日
  • パンク侍、斬られて候

    Posted by ブクログ

    当時の文学界では一定の評価はあったんだろうけど、ま、実際この手の小説はいくつか読んだし、でも、今読むには古くささというか、陳腐な感じを受けるというのが正直なところ。
    もちろん、先駆者としての評価はするけれど、一過性のものでしたという感じ。
    文学界の枠をちょっと外して、例えば、ケータイ小説とかだったら、また別の印象を受けたと思うんだけど。
    ただ、そのときは読んだかどうかは疑問が残るかな。(^^;

    0
    2020年11月08日
  • リフォームの爆発

    Posted by ブクログ

    家族(犬2頭&猫6匹)のために家の不具合を取り除くべく、独自のリフォーム論が展開され、実際のリフォームがどのように進行したのか、その全貌がドキュメンタリータッチで描かれています。あちこちに架空の設定や誇張が織り込まれ、現実と虚構の絶妙なバランスでもってリフォームの大変さ、工務店選びの難しさ、人間関係の厳しさを訴えてきました。実に個性的な書きぶりで、その表現力の豊かさに笑いのツボが刺激されました。

    0
    2020年09月18日
  • つるつるの壺

    Posted by ブクログ

     お恥ずかしながら、高校生のとき、軽音楽部で筆者の「INU」の曲を演奏したことがあります。正確に言えば、練習をしたことがあって、本番ではやらなかったかも知れません。何しろ私は、ロックとはほど遠い高校生で、ましてやパンクとは全然縁のない感じでしたが、軽音楽部の中でベースをやっているのが私しかいなかったため、強制的に演奏させられたわけです(笑)。

     その曲の入っていたアルバムのタイトルが「メシ喰うな!」で、そのアルバムの中に入ってた曲が「つるつるの壺」です。本屋さんでこのタイトルを見つけて、思わず買ってしまいました(ずいぶん前ですが)。

     さて、この本ですが、読み始めは実に読みにくいです。悪い

    0
    2020年06月27日
  • 夫婦茶碗

    Posted by ブクログ

    同時収録の「人間の屑」の書き手もそうだが
    とにかく主人公(語り手)、働かないので困窮しまくり
    なんだかかだと理屈をつけ、仕事をしても続かない主人公
    困る困るといいながらだらだらと暮らしているので


    妻ともども食べるのにも事欠くのであるが
    そのことで喧嘩しながらも
    野草をゆでて食にする妻ものんきそう
    (そんなこと、わたしだって趣味でしてるわい)

    あげくのはてにメルヘン作家を目指そうなんて

    いわゆる現代社会の貧困スパイラルの問題提議でもなく
    じゃ、夏目漱石時代の高等遊民とも違うような

    なんともおもしろい落語を聴いているような語り口で
    寓意も読み取れるし、文章も巧みなのだ

    芥川

    0
    2020年05月08日
  • 100万分の1回のねこ

    Posted by ブクログ

    13人の作家による、
    佐野洋子の絵本「100万回生きたねこ」へのオマージュ

    どの作品も、原作への愛に満ちている
    ひとつだけねこ関係ないのがあったけど(笑)
    あれはあれで面白かったし。

    原作をもういちど読みかえしたくなった。

    0
    2020年05月02日