町田康のレビュー一覧
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「夫婦茶碗」と「人間の屑」の2編。
どちらも屁理屈だけはいっちょまえな無職の男が主人公。なんとなく太宰のことを思い出した。
いざ働こうと言ってもそれはメルヘン作家だったり、小劇団主宰の役者くずれだったり、うどん・串カツ・鉄板焼のミオちゃんだったり、もうさっぱり何がなんだか。
脈絡もなくてすべての流れも展開も意味不明で突飛なんだけれど、期待を裏切らないその突飛さを今か今かとすでに待っちゃってる自分がいる。
初めて読む町田康さんの小説、面白かった。以前知人に「文体にすごくクセがあって読みにくいよ〜」と言われたことがあって、気になりつつも少し敬遠してたんだけど、機会があり手に取ってみたら意外と私には -
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ネタバレうーむ。うーむ。うーむ。わからん。わかりませんでした。でも、ま、分からなくても良いか、と思った自分もいる。正直、ホンマに正直言いますと、そこまで面白いとは、思いませんでした。あくまでも自分基準で。俺には合わんなあコレ、って感じ。
でもアレだ。合わないんだけど、合わないなりに好き、という変な感想。ああ、町田さん、ぶっとんでんなあ~、ってのはヒシヒシと伝わったし、別の作品で、十分に「町田康、マジすげえ!!」って驚愕驚嘆感嘆感動させていただきまくっているので、別に合わない作品があってもね、そんなこたあ、俺の町田さんに対する尊敬の気持ちは一向変わらんね、って感じ。
ま、平たく言うと、町田康、という -
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Posted by ブクログ
お恥ずかしながら、高校生のとき、軽音楽部で筆者の「INU」の曲を演奏したことがあります。正確に言えば、練習をしたことがあって、本番ではやらなかったかも知れません。何しろ私は、ロックとはほど遠い高校生で、ましてやパンクとは全然縁のない感じでしたが、軽音楽部の中でベースをやっているのが私しかいなかったため、強制的に演奏させられたわけです(笑)。
その曲の入っていたアルバムのタイトルが「メシ喰うな!」で、そのアルバムの中に入ってた曲が「つるつるの壺」です。本屋さんでこのタイトルを見つけて、思わず買ってしまいました(ずいぶん前ですが)。
さて、この本ですが、読み始めは実に読みにくいです。悪い -
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同時収録の「人間の屑」の書き手もそうだが
とにかく主人公(語り手)、働かないので困窮しまくり
なんだかかだと理屈をつけ、仕事をしても続かない主人公
困る困るといいながらだらだらと暮らしているので
妻ともども食べるのにも事欠くのであるが
そのことで喧嘩しながらも
野草をゆでて食にする妻ものんきそう
(そんなこと、わたしだって趣味でしてるわい)
あげくのはてにメルヘン作家を目指そうなんて
いわゆる現代社会の貧困スパイラルの問題提議でもなく
じゃ、夏目漱石時代の高等遊民とも違うような
なんともおもしろい落語を聴いているような語り口で
寓意も読み取れるし、文章も巧みなのだ
芥川 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ語感と勢いというような文章でするする読める。独特。
登場人物はみんなくだらなく、みみっちく、その癖プライドは高そうな感じ(でもいかにもリアルに感じる)なのだが、突拍子もない展開でそいつらが揃いも揃って悲惨な目に遭いまくるというお話が多い。でもそれは懲悪ではなく自虐であって、突き放した白けた感じが漂う。
石投げられてどぶに頭から突っ込んで意識を失うとか、突然現れた怪獣にスナックのごとく食べられるとか、頭がぐるぐる回転してちぎれて同僚にゴミ箱に捨てられるとか、ああ、こいつも自分も死なねえかな、今すぐ、みたいな妄想が書き連ねてある印象。どぶさらえは、ちょっと面白かった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレスポーツ雑誌 NUMBER Doに連載されたランを題材にした短編小説を集めたアンソロジー。
ランナーではなく、ランを題材にしているってのがポイント。王道に走る楽しみを描いた小説だけではなく、走ることがイヤになる小説、走らされる小説等各種色が揃っている。出来もマチマチで、トータルで評価すると凡作ってことになってしまうなぁ。アンソロジーはそこが難しい。
好きな作品は
「パン買ってこい」中田永一
「ホープ・ソング」王城夕紀
「桜の並木の満開の下」遠藤徹
どれも結局はちゃんとランに目覚める人の話だった。
読み手によって好みは絶対分かれるだろうなぁ。 -
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Posted by ブクログ
2020年3冊目。
おれは何を読まされていたのか。ずっともやもやしたままだ。読んでいた時も読み終えた後も。時代劇のようで現代社会の風刺でもある。しかも鋭い。まさにパンク侍。その侍も最後には斬られて候。後に残るは朽ちた屍。。
笑えたのに笑えなくなる。スラスラ読んでいたはずが、読み飛ばせなくなる、一度本を置いてしまう。そんな怖さが潜む。日本のホラー映画みたいに、生きていればいずれ出会う恐怖であり、死ぬまでに静かに必ずやってくる畏怖。
歯に物が挟まったみたいな、そんな人生の糞の詰まりまで味わえる小説。腹を振ってみようか、という気にさせるからまたこわい。