町田康のレビュー一覧

  • 入門 山頭火

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    山頭火も町田康からすれば、紛れもなくパンクロッカーだ。

    「…自分の身の上に今この瞬間起きている抜き差しならない事態、を当事者としてでなく、劇として眺める、そしてそれを水のように純粋な言葉に置き換えることによって、それを見ている自分、肉身を離れた自分を創りだし、肉体の痛苦、精神の痛苦から免れようとする。現実から離脱して「一切を放下し尽くす」みたいな境地に一瞬、至る。或いは、至った気になる。これが山頭火の俳句ではなかったか。」

    のあたりに大きく共鳴しているのは、『くっすん大黒』や『きれぎれ』などからもよくわかる。

    「入門」とあるが、山頭火やその俳句の解説本ではなく、それに町田康の心がどう動

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    2024年02月18日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    酒と幸福の考察について、これまで自分にはなかった考え方を知ることができた。自分をどう認識するかが大切だ。

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    2024年02月12日
  • 入門 山頭火

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    山頭火は素晴らしい句をたくさん世に送り出した天才だと思うが、実生活はあまり褒められたものではなかったようだ。町田康の筆致にかかればそんな山頭火の生き様も愛おしく思えてくるから不思議だ。
    改めて山頭火の句集を読んでみたいと思った。

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    2023年12月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』をオマージュして名だたる作家さん達が紡ぐ短編集。
    私は多分、来世もあると思っている。前世もそして。
    それは決して愛する人がいなかったからではないけれど。

    それぞれの物語も勿論面白かったけど、そこまでの想像力や価値観の広がりを与えてくれた原作の素晴らしさに改めて気付いた。
    姪っ子への誕生日プレゼントに決定。

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    2023年12月23日
  • 100万分の1回のねこ

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    著名な作家さんが「100万回生きたねこ」にオマージュした物語を創作。
    頭の中に、あのねこのお顔が浮かぶような、そんな物語が多く綴られていた。
    ねこの気持ちに寄り添ったり、ねこの方が何倍も人間より理解していたり。
    読後、ねこがより一層可愛く見えてしまった。
    かわいい。とってもかわいい。

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    2023年12月05日
  • ギケイキ 千年の流転

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    ハードボイルド読書合戦で興味が湧いて読んでみた。中世日本の空気感というか、学校教育だと習わないものが感じられる。ノリが合わないと読み進めにくいかも。

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    2023年10月15日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    百人一首について語った小池昌代さんの解説が、僕の感性ととても一致しており、自分の感じたことを解析もしてくれた。

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    2023年10月09日
  • 人間小唄

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    ずっと高熱でうなされている時に見る夢のような話。
    主人公の小角は、訳の分からない単価を一方的に糺田両奴に送り付ける。
    その単価を考察した文章を著書に載せてヒットした糺田両奴に小角は恨みを持ち、糺田両奴を謎の世界に拉致し、短歌を書かせたりラーメン屋を開かせたり、秋元康的なプロデューサーを暗殺させようとしたりとめちゃくちゃな事を課題として押し付ける。
    とにかく、終始わけがわからないのだが、町田康独特の言い回しで続くストーリーは読んでいてとても面白い。
    特に続きが気になるなどはないが、ついつい読み進めてしまう。
    あと、登場人物の漢字が全く読めないので調べたら、どうやらそういうものらしい。
    糺田両奴(

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    2023年09月09日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    ネタバレ

     12回に亘って語られた内容を文章化したものです。
     
    「オートマチックでない言葉遣い」で「脳のバリア」を突破することが重要とのことでした。

     あとは、クスクス笑える語り口はさすがだなあと。本書でもよく笑いましたw
     
     それにしても表紙の町蔵さんかっけえ。アラーキー撮です。

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    2023年08月15日
  • くっすん大黒

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    推理小説かと思ったら文芸書でした。それでも惹きつける力は本物で、すぐに読めました。
    結局、大黒様はどうなったか知りたい。


    三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます―日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作、待望の文庫化。賞賛と悪罵を浴びた戦慄のデビュー作
    大黒様を捨てようとして始まる日常の中の異次元世界。ユーモラスな語り口と奇妙な形で噴出する鬱勃たる感情が話題を呼び、日本文学史に衝撃的に登場した芥川賞作家

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    2023年08月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    作家さんそれぞれの回答にユーモアがあって、楽しく読めました。
    読んだことのない作家さんもいたので、小説も読んでみたいなと思いました。

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    2023年07月28日
  • くっすん大黒

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    町田康の文壇デビュー作。ミュージシャン・俳優時代(町田町蔵)と比べて、ブレが一切ないのが頼もしい。殺伐としているのに愛くるしいのだ、この人は。

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    2023年07月21日
  • 100万分の1回のねこ

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    長くかかってようやく読み終わった。絵本「百万回生きたねこ」をもとに書かれた短編集。
    個人的に好きだったのは
    江國香織、岩瀬成子、井上荒野、町田康の作品。江國香織はやっぱり私の好みドンピシャだ〜。

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    2023年03月25日
  • つるつるの壺

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    感想
    思念の暴走。脳内の電気信号は止まらないが外に出るのは恥ずかしがる。無理矢理紙に落とし込めば。もはや自分の内側にあったものとは違う。

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    2023年03月22日
  • 湖畔の愛(新潮文庫)

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    支配人の新町のような人がいたら、好きになる。そんな人間臭くて愛おしいキャラ。
    バカバカしくてくだらない。何も考えなくて良し。

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    2023年02月28日
  • 猫のエルは

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    自分は猫飼ったことないけど猫ってこんな感じなんだろうなというのと、著者の猫に対する愛情がビシビシと伝わってきた。かと言って優しい話では全くなく人間に対する皮肉も描かれていて、猫の目線のSFっぽい架空の少し変わった短編集。ヒグチユウコさんの挿絵が物語にピッタリで素敵。

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    2023年02月27日
  • パンク侍、斬られて候

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    江戸時代。街道沿いのある茶屋で、牢人が盲目の娘を連れた巡礼の老人を切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われた牢人・掛は、その老人が「腹ふり党」という世を乱す宗教団体の一員であるというのだが……。


    映画化もされた時代小説。……時代小説?
    裏表紙のあらすじには、「江戸時代」を舞台にした「時代小説」であると明記されているのですが、そこを期待して読むものではないと思いました。
    とにかくバンバン出てくる外来語に、荒唐無稽、出鱈目で無茶苦茶なストーリー展開。スパン、と断ち切られるようなラスト。私は今何を読んでるのかと疑問に思いながらも、小説って勢いだけでここまで読ませられるんだなと感心しました。わけが

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    2023年02月26日
  • ふたつの波紋

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    詩・朗読・古典の翻訳・…どの話題でも噛み合わない、噛み合わない、噛み合わない。あわやケンカ勃発か?!
    様々な表現者としての顔を持つ2人が描く現代詩のその先とは。

    自分らしい(その人らしい)表現を求めるのか、無意識に作り上げられていくものなのか。
    答えは出ないが、誰かと一緒に考えたい。

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    2023年02月21日
  • きれぎれ

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    ☆3.5 駄目男
     中学か高校の頃に読んで感銘を受けたが、内容を忘れ、昔の感想を読んでも意味不明なので再読した。

     のべつ幕なしに情景と、主人公の駄目男の語りが入り乱れる。そのリズム感・グルーヴ感に踊らされ、酔ったやうになるのがこの小説の醍醐味だ。決してストーリーで感銘を与へるタイプではない。

     芥川賞の銓衡は、池澤夏樹と宮本輝が相変らずだが、石原慎太郎がほめてゐるのは意外な気がしてしまった。選評《それぞれが不気味でおどろおどろしいシークエンスの映画のワイプやオーバラップに似た繋ぎ方は、時間や人間関係を無視し総じて悪夢に似た強いどろどろしたイメイジを造りだし、その技法は未曾有のもので時代の

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    2023年02月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    大人が読んでも楽しかったです。
    ちなみに夏休みの宿題はわたしは早めに終わらせるタイプでしたが会話のマナー的にはなってないのかな笑。

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    2023年01月25日