町田康のレビュー一覧

  • くっすん大黒

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    なんかよくわからんまま終わってしまった。

    けど、よく分からんくても最後まで読めてしまったのは文章表現が面白かったからであるしなんだかんだで最後まで気になってしまった。

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    2023年01月07日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    7人の作家によるエッセイアンソロジー。
    もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
    サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
    子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。

    好きなエッセイは
    三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
    高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
    角田光代のクヨクヨしてし

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    2023年01月06日
  • くっすん大黒

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    ネタバレ

    全く飾りっ気が無くて本能のまま書かれてる感じがして読んでいて気持ちいい。何気ない燻んだ毎日の実在感を出すのがめちゃくちゃ上手いなぁ。
    特に「河原アバラ」の方は作中に羅列される細々とした小物の生活感がすごかった
    石を「大事なものよ卵」と言って大事に洗う少年に対する気持ちを「やれん。」の3文字で表現する所とかカッコ良すぎて痺れる。

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    2023年01月02日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    私の文学史
    なぜ俺はこんな人間になったのか?

    著者:町田康
    発行:2022年8月10日
    NHK出版新書681

    小説家の町田康氏が、NHK文化センター青山教室で、2021年10月~22年1月にかけて12回にわたって行った講義をもとに、修正・加筆して書籍化したもの。この作家はエッセイを読むとギャグにこだわっているから、真面目なこの手の話にあまり期待せずに読んだ。まあ、部分的には面白かったし、さすがに勉強にはなった。とくに「詩」について語った回は、具体性があって整理できていた。これで詩が書けるかどうかは別問題だけど。

    最初の本格的な読書体験は、小学校の時に買った「物語日本史2」(学研、1967

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    2022年11月21日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    氏の著作には数作触れただけなんだけど、それだけでも、独特の世界観は垣間見える。それが好きかというと、そこはまた別問題なんだけど。本書も当初は読むつもりはなかったけど、やはり書評で見かけて、その内容に惹かれて入手。やはり独特の文学論で、氏が世界観を入手するに至る経緯を、面白おかしく追体験できるという結構。一切カッコつけず、真実だけを突き詰めていけば、それは面白い作品になる、ってのはなるほどって感じ。すごい難しいけど。

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    2022年10月24日
  • くっすん大黒

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    面白い。文字を追ってるだけで楽しい類の小説だ。ストーリィに関しては正直言えばどうでもいいというのが本音だが、登場人物に愛着を持てて、まあ読んでて楽しい。これからどうなるんだろう? というワクワクは少なく、登場人物がどう救われたのかイマイチよく分からんが、なんとなく気持ちが良かったからよい。そんなもんでいい。ただ改行が少なくて普通に読みづらかったかなという印象がある。勿論その効果も現れているとは思うが、単純に。

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    2022年10月09日
  • 100万分の1回のねこ

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    ほぼ皆猫が出てくる話を書いているのに、一人だけ主題に重きをおいて猫が出てこない話を書いていて、その表現も内容も面白かった。世にも奇妙な物語みたいな内容で、才能を売りますと言ったら本当に才能が売られてしまう話。人間、その場所にある畑を耕すしかないんだなと思った、内容まんまだけど笑

    最後の谷川俊太郎さんの、本文前の作者コメントみたいなところにあった、見果てぬ夢、という表現が、とても好きだと思った。

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    2022年09月06日
  • ふたつの波紋

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    言葉を伝えることはかくも難しいという見本のような対談.お互いが自分の言葉に妥協しないところが面白買ったけど,伊藤比呂美が歩み寄ろうとしているのが少し気の毒.

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    2022年09月02日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    文体に影響を受けた町田康
     随筆でも小説でも本当のことを書くとおもろいなどは、私が常づね考へてゐた事に一致してゐて、せやなと共感した。おもろい詩の四条件はなるへそと思った。
     しかし、本に引用されてゐる北杜夫の小説もアホみたいな詩も「本音街」もチャンドラーも、私からするとあまりぴんと来ず、ホンマにおもろいのやろかと思うた。『浄土』のなかで唯一おもしろいのは「一言主の神」だけだと私は思ふ。最後の魂を樹脂で塗り固めるといふ比喩も首をかしげた。おそらく、町田は小説の文体に強い影響を受けた一方で、私は文体よりもストーリーに注目するから、かういふズレが生じるのであらう。

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    2022年09月18日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    作家が翻訳した作品について、テクニックや翻訳きた際の感想などを書いた本。
    てっきり作品によって翻訳された作品がたくさん読めると思っていたのですが、おそらく講演会があった際の対談した内容がそのまま本になったような形です。
    作家さんの言葉でここが好き、難しいなど書かれていてそれはそれで面白かった。

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    2022年08月13日
  • 夫婦茶碗

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    「人間の屑」:本当にどうしようもない男なので基本的になんなんだ…と呆れるけれど、リズムに任せてつらつら読む中ふと男自身が我に返る瞬間が唐突に挟み込まれるのがいい。
    読者としては彼を憎みきれないのも良い。

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    2022年07月26日
  • ふたつの波紋

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    P13歌詞 音として発せられたところがすべてなので、いくら文章として最高でも、それが音として最高の表現にならないと意味がないんですね。
    P16語りもの 読んだ人に、今目の前で音が発せられているかのように錯覚させる文章のことです。
    言葉の意味、その音の響き、活字になった時の文字としての美しさ
    P97太宰 調子がいいから、読んでる方も自然とリズムに乗って一気に読んでしまう。

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    2022年07月26日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    ネタバレ

    古事記 712年 天武天皇の命により  池澤夏樹
     神様の血縁関係
     歴史 神話 伝説 系譜 歌謡
     なる=勝手に生まれてきたもの
     ヤマトタケル 弱いものへの共感

    日本霊異記 平安初期 日本最古の仏教説話集 伊藤比呂美
     ブロークンな漢文
     性を書く博愛主義
     くながひ=杭を交える、つっかえる(婚、愛婚) とつぐ=戸を継ぐ(交通)
     
    竹取物語 平安前期  森見登美彦
     かぐや姫が地球に来た理由は不明  
     帝さえも拒否し、世の中のルールをすべて拒否して帰っていく

    宇治拾遺物語 鎌倉初期  町田康
     原曲を再現するのではなくカバー曲、メロディーもムードも変えない
     原文から聞こえてくる音

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    2022年08月18日
  • パンク侍、斬られて候

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    ネタバレ

    タイトルが秀逸であったため手に取った。
    内容は奇天烈としか言いようがない。
    しかし、“因果応報”がこの物語の裏テーマであるのか、秩序がない世界の中にもある程度の因果関係が見られた。

    現代を風刺するようなセリフが所々にあり、クスリと笑った。
    滑稽な語り口から鋭い批判が飛び交い、現代にも通じる矛盾などを突いてるのは恐れ入った。

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    2022年06月14日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらずの町田節に翻弄された7つの短編集。

    一番印象的なのは『末摘花』。
    色々な作家さんが描く光源氏を読んだけれど、町田訳・光源氏も躍動感があっていい。
    これぞ男の本音、という心理描写が面白い。光源氏ファンには怒られそうだけれど。。
    あと、頭の中将ってこんなにウザい男なんだ。。
    普段モテモテの光源氏が末摘花に焦らされてキーッとなる過程は、ざまあみろ、といった感じ。ま、自業自得ですね。
    町田訳・六条御息所もぜひ読んでみたいので、町田さんいつか描いてくれないかしら。

    『楠木正成』を読んていたら、以前読んだ『ギケイキ』を再読したくなった。
    大河ドラマの菅田将暉の演じる源義経が『ギケイキ』の町田

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    2022年06月03日
  • 浄土

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    途上の作
     なにを書かうかといふものがまとまらず、あてどなく書いてゐるやうに見える。一番おもしろかったのは一言主の神で、大口あけて笑ったが、ほかはあまりいいとは思はなかった。解説の松岡正剛はパンクを気取らうとしてるがよくない。関係ないシオランなんか取上げて水増ししないで、町田康だけに絞って真面目に書いてほしいと思ふ。

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    2024年06月09日
  • パンク侍、斬られて候

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    面白かった。本作を読んで思ったのは読者は登場人物に多かれ少なかれ好意を持つという点。小説ならば非道をも愛せる。文章は町田康らしいもので、茶山の台詞回しに感嘆したりするが、一方でもういいかなあ、とうんざりしてしまう事があった。さるまわ奉行のあたりはとても楽しんで読むことが出来た。展開が早くて飽きなかったが、次はどうなるんだろう?というワクワクはあまり無かった。

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    2022年06月02日
  • 夫婦茶碗

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    面白かった。新戯作派の系譜を受け継ぐと称される町田康。町田康の作品を読むのは初めてであったが、とてよ良かった。印象に残った。ね。スラップスティックコメディというか、皮肉っぽいというか、小さなことにくどくど言ってることが好きだ。筒井康隆とか、森見登美彦だとか、そんなジャンルが好きなんだと確認させられた。面白い。『夫婦茶碗』は口語体のような文章が多すぎて辟易してしまったが、『人間の屑』はとても滑らかに読めた。解説が筒井康隆で、あぁ好きな人が好きなもんは好きなんかな、と考えさせられた。

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    2022年06月02日
  • ふたつの波紋

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    2人による対談の一冊。翻訳とは太宰と中原中也について、詩の在り方、古典文学のこと。2人の対話は混ざり合わず、互いの価値観と自負があり両者の意見は平行線のまま進んでいく。私はこう、何故?僕はこう、何故?とずっと続きそうで微笑ましく勉強になった

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    2022年04月11日
  • ふたつの波紋

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    詩、朗読、言葉、古典翻訳について話してるんだけど、ぜんぜん噛み合ってなくてすごい。噛み合ってないんだけど、でもお互いの知性や感性を認めあっているからこそ率直な「わからない」を発して対話できるわけで、そういうのは読んでておもしろい。
    「そうそう!」と意気投合するような対談もおもしろいけど、こういう「わたしたちは違うね」ということを確認するだけの対談もよい。

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    2022年03月06日