町田康のレビュー一覧

  • ふたつの波紋

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    言葉を伝えることはかくも難しいという見本のような対談.お互いが自分の言葉に妥協しないところが面白買ったけど,伊藤比呂美が歩み寄ろうとしているのが少し気の毒.

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    2022年09月02日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    文体に影響を受けた町田康
     随筆でも小説でも本当のことを書くとおもろいなどは、私が常づね考へてゐた事に一致してゐて、せやなと共感した。おもろい詩の四条件はなるへそと思った。
     しかし、本に引用されてゐる北杜夫の小説もアホみたいな詩も「本音街」もチャンドラーも、私からするとあまりぴんと来ず、ホンマにおもろいのやろかと思うた。『浄土』のなかで唯一おもしろいのは「一言主の神」だけだと私は思ふ。最後の魂を樹脂で塗り固めるといふ比喩も首をかしげた。おそらく、町田は小説の文体に強い影響を受けた一方で、私は文体よりもストーリーに注目するから、かういふズレが生じるのであらう。

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    2022年09月18日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    作家が翻訳した作品について、テクニックや翻訳きた際の感想などを書いた本。
    てっきり作品によって翻訳された作品がたくさん読めると思っていたのですが、おそらく講演会があった際の対談した内容がそのまま本になったような形です。
    作家さんの言葉でここが好き、難しいなど書かれていてそれはそれで面白かった。

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    2022年08月13日
  • 夫婦茶碗

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    「人間の屑」:本当にどうしようもない男なので基本的になんなんだ…と呆れるけれど、リズムに任せてつらつら読む中ふと男自身が我に返る瞬間が唐突に挟み込まれるのがいい。
    読者としては彼を憎みきれないのも良い。

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    2022年07月26日
  • ふたつの波紋

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    P13歌詞 音として発せられたところがすべてなので、いくら文章として最高でも、それが音として最高の表現にならないと意味がないんですね。
    P16語りもの 読んだ人に、今目の前で音が発せられているかのように錯覚させる文章のことです。
    言葉の意味、その音の響き、活字になった時の文字としての美しさ
    P97太宰 調子がいいから、読んでる方も自然とリズムに乗って一気に読んでしまう。

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    2022年07月26日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    ネタバレ

    古事記 712年 天武天皇の命により  池澤夏樹
     神様の血縁関係
     歴史 神話 伝説 系譜 歌謡
     なる=勝手に生まれてきたもの
     ヤマトタケル 弱いものへの共感

    日本霊異記 平安初期 日本最古の仏教説話集 伊藤比呂美
     ブロークンな漢文
     性を書く博愛主義
     くながひ=杭を交える、つっかえる(婚、愛婚) とつぐ=戸を継ぐ(交通)
     
    竹取物語 平安前期  森見登美彦
     かぐや姫が地球に来た理由は不明  
     帝さえも拒否し、世の中のルールをすべて拒否して帰っていく

    宇治拾遺物語 鎌倉初期  町田康
     原曲を再現するのではなくカバー曲、メロディーもムードも変えない
     原文から聞こえてくる音

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    2022年08月18日
  • パンク侍、斬られて候

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    ネタバレ

    タイトルが秀逸であったため手に取った。
    内容は奇天烈としか言いようがない。
    しかし、“因果応報”がこの物語の裏テーマであるのか、秩序がない世界の中にもある程度の因果関係が見られた。

    現代を風刺するようなセリフが所々にあり、クスリと笑った。
    滑稽な語り口から鋭い批判が飛び交い、現代にも通じる矛盾などを突いてるのは恐れ入った。

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    2022年06月14日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

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    ネタバレ

    相変わらずの町田節に翻弄された7つの短編集。

    一番印象的なのは『末摘花』。
    色々な作家さんが描く光源氏を読んだけれど、町田訳・光源氏も躍動感があっていい。
    これぞ男の本音、という心理描写が面白い。光源氏ファンには怒られそうだけれど。。
    あと、頭の中将ってこんなにウザい男なんだ。。
    普段モテモテの光源氏が末摘花に焦らされてキーッとなる過程は、ざまあみろ、といった感じ。ま、自業自得ですね。
    町田訳・六条御息所もぜひ読んでみたいので、町田さんいつか描いてくれないかしら。

    『楠木正成』を読んていたら、以前読んだ『ギケイキ』を再読したくなった。
    大河ドラマの菅田将暉の演じる源義経が『ギケイキ』の町田

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    2022年06月03日
  • 浄土

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    途上の作
     なにを書かうかといふものがまとまらず、あてどなく書いてゐるやうに見える。一番おもしろかったのは一言主の神で、大口あけて笑ったが、ほかはあまりいいとは思はなかった。解説の松岡正剛はパンクを気取らうとしてるがよくない。関係ないシオランなんか取上げて水増ししないで、町田康だけに絞って真面目に書いてほしいと思ふ。

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    2024年06月09日
  • パンク侍、斬られて候

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    面白かった。本作を読んで思ったのは読者は登場人物に多かれ少なかれ好意を持つという点。小説ならば非道をも愛せる。文章は町田康らしいもので、茶山の台詞回しに感嘆したりするが、一方でもういいかなあ、とうんざりしてしまう事があった。さるまわ奉行のあたりはとても楽しんで読むことが出来た。展開が早くて飽きなかったが、次はどうなるんだろう?というワクワクはあまり無かった。

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    2022年06月02日
  • 夫婦茶碗

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    面白かった。新戯作派の系譜を受け継ぐと称される町田康。町田康の作品を読むのは初めてであったが、とてよ良かった。印象に残った。ね。スラップスティックコメディというか、皮肉っぽいというか、小さなことにくどくど言ってることが好きだ。筒井康隆とか、森見登美彦だとか、そんなジャンルが好きなんだと確認させられた。面白い。『夫婦茶碗』は口語体のような文章が多すぎて辟易してしまったが、『人間の屑』はとても滑らかに読めた。解説が筒井康隆で、あぁ好きな人が好きなもんは好きなんかな、と考えさせられた。

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    2022年06月02日
  • ふたつの波紋

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    2人による対談の一冊。翻訳とは太宰と中原中也について、詩の在り方、古典文学のこと。2人の対話は混ざり合わず、互いの価値観と自負があり両者の意見は平行線のまま進んでいく。私はこう、何故?僕はこう、何故?とずっと続きそうで微笑ましく勉強になった

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    2022年04月11日
  • ふたつの波紋

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    詩、朗読、言葉、古典翻訳について話してるんだけど、ぜんぜん噛み合ってなくてすごい。噛み合ってないんだけど、でもお互いの知性や感性を認めあっているからこそ率直な「わからない」を発して対話できるわけで、そういうのは読んでておもしろい。
    「そうそう!」と意気投合するような対談もおもしろいけど、こういう「わたしたちは違うね」ということを確認するだけの対談もよい。

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    2022年03月06日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12人の作家による秋冬の歳時記にあわせた短編集。はじめましての作家も数人。好みはそれぞれあるけれど、こんな編集でなければ出会わなかったと思う。
    春夏編が先だったと知る。

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    2022年03月06日
  • へらへらぼっちゃん

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    ある知人にこの本を贈った。当人が読むかどうかはわからぬが。
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    ようやく独立開業した店を赤字精算し、同時期に最後の不妊治療で子どもを授かったが、諸々の重圧に耐えきれず、自殺未遂、アルコール中毒で複数回の入院等。諸般の事情で離婚した夫妻。両人共知人で絶句。子も大きなるし、これからも生きるねやろ?
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    2022年03月04日
  • 猫のエルは

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    ヒグチユウコさんのイラストが、とっても効果的。
    ネコなのか、擬人化なのか、やっぱり猫なのか。
    漱石の時代から、ネコの見た人間世界は綴られているけれど。
    エルはやっぱりエルなのだ。

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    2022年02月28日
  • 100万分の1回のねこ

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    短編集は、滅多にかわないが、表紙の絵に釣られてしまった。みなさん、楽しんで書いているようで、遊び心のあるお話が多かった

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    2022年02月06日
  • 猫のエルは

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    ストーリーは全く違うが、夏目漱石の『夢十夜』を思わせる、とても不思議な短篇集。
    猫目線で見た世界は恐ろしい。
    ウチの仔達も子猫の時に保健所に収容されていたので、当時の写真を思い出して苦しくなった。
    たくさん、たくさん、愛そう。

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    2022年02月05日
  • しらふで生きる 大酒飲みの決断

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    序盤は、期待していた通りのおちゃらけたポンチな断酒エッセイってな感じで笑いながら読んでいた。

    でも中盤から予想以上に本気な断酒の心得が始まってビックリしてしまった。
    エッセイというか自己啓発書のようなノリですよ。
    どれくらい本気の内容かというと、こんな本を読んではいるものの断酒なんてするつもりはさらさらなかった自分が『あれ、これはあたしも酒をやめないとマズいんじゃあなかろうか』なんて考えてしまうくらいに本気の内容だった。ガチのやつじゃん。
    文章としては相変わらず面白いこともたくさん書いてはいるんだけどね。

    だけども自分が求めていたのはそういうのではなかったかなー、って。

    そんで終盤にはま

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    2022年01月17日
  • バイ貝

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    この本を読んで素敵な買い物ができました。
    今までなら、2700円で使い回しが効きそうな靴下を買っていましたが、
    4000円の派手な柄の靴下を買ってみました。
    するとファッションの幅が広がってとても楽しくなったのです。

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    2022年01月12日