夫婦茶碗

夫婦茶碗

440円 (税込)

2pt

金がない、仕事もない、うるおいすらない無為の日々を一発逆転する最後の秘策。それはメルヘン執筆。こんな〈わたし〉に人生の茶柱は立つのか?! あまりにも過激な堕落の美学に大反響を呼んだ「夫婦茶碗」。金とドラッグと女に翻弄される元パンクロッカー(愛猫家)の大逃避行「人間の屑」。すべてを失った時にこそ、新世界の福音が鳴り響く! 日本文藝最強の堕天使の傑作二編。

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夫婦茶碗 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月22日

    どうしようもない人間が下降してあちらの世界に落ちていってしまう作品2編。自分ではダメだと分かっていても、心に不安なことが想起されるとその思念に囚われて悩み、酒に手を出しさらに落ちていく。ダメさを自覚しているから立ち直りもするが、また不安が生じてあちらの世界に落ちていく。町田康はどこか作者を思わせる主...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月24日

    鬼気迫る日本語の波に飲まれること必至だし、ひとつの頁に同居するハイテンション&淋しさのアンバランスが見事だし、なにより解説が筒井康隆。90.91頁は額に入れて飾りたい。

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    Posted by ブクログ 2016年08月25日

    すごいわ、これは。確かに太宰治的ではあるけれども、この文体は、なんだろう、本当に強烈で、天賦の才を感じざるを得ないです。はまっていろいろ読んでいるけど、はまるのも怖い。

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    購入済み

    可笑しいのに寂しい

    2015年02月15日

    紙の本も持ってるんですが、好きすぎる作品なので電子書籍でも買いました。声をあげて笑っちゃうのに、どうしてこんなに寂しいんだろう。

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    Posted by ブクログ 2013年10月04日

    久しぶりに再読して思ったんですけど町田作品って「癒し系」ですよね。
    「癒し」という甘っちょろい言葉が不適切なら、「ストレス発散」?いや「解毒」?

    ぎゅうぎゅうに閉塞して閉塞して閉塞して、最後、一気に解放される感じ。
    解放された先に何があるかっていったらビックリするほど何も無い事もあるし、逆に猿股や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月11日

    激烈におもしろい、町田康の初期作品。芥川賞を受賞する以前に発表している作品かな、ちゃんと調べていないから間違っていたらソウリー。

    『夫婦茶碗』、『人間の屑』ともに、堕落した人間が主人公で、本当にしょうもないことばかりしているんだけれども、ここまで徹底的にくだらないとネ、もう笑うしかなくなりますよ。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月18日

    初めて読んだ町田康の作品。
    手に取ったきっかけは忘れたけれど、
    一気にこの作家の文章が好きになった。


    『夫婦茶碗』『人間の屑』
    どちらも駄目人間の話
    働こうとして、まともになろうとして
    でも根っからのいい加減さのせいでベクトルは必ず負の方向
    不幸な人の話なのに、読む人に楽しませる想像力があって、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    ・芸人永野が紹介していたことから手に取ってみた本。
    ・パンクバンド「INU」のボーカルとして活躍していた
    作者。
    ・夫婦茶碗、人間の屑という2部作。200ページ程の薄
    い本であるが読み応えがあった。
    ・全体を通して、作者の針小棒大に日常の小さなことを洞察する観点が面白い。またそれでいて小さなことを膨...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月21日

    2作とも、ふざけてて軽率で考え無しの主人公が、自己憐憫、他力本願で、それが読んでいて楽しいところから始まるのが、同じトーンで進みながら周りがそれを許さないような深刻な状況になっていき、同じ語り口なのに笑えなくなる、という展開。だんだん主人公の軽い思考が浮いていき違和感になっていく。

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    Posted by ブクログ 2018年11月04日

    # 夫婦茶碗

    ## 夫婦茶碗
    働かない、働いてもすぐやめる、どうしようもないダメ人間の話。統合失調症か?と思うほど幻覚のようなわけのわからない描写がよくでてくる。一人称がわたしになったり僕になったりするのは何か意味があるのか。最後の茶柱のシーンで妻のことを気遣っているのかと思わせるが、本文中からは...続きを読む

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