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Posted by ブクログ
芥川賞作家・町田康氏による猫との日々を描いたシリーズエッセイの第三巻です。町田氏夫妻との猫とのふれあいがふんだんに描かれており、彼らを見て「猫はいいなぁ。」と思った次第です。
芥川賞作家、町田康氏による猫エッセイの第三弾です。今回、ここに書かれているのは町田夫妻が伊豆に新居を構えるところから始まっています。
その際に見ていた物件の庇の下で震えている二匹の仔猫を拾って、彼らを世話しながら物件を探すという微笑ましいというのか、なんというのか…。という場面で、そのときの写真も収録されていますが、それが理屈ぬきにかわいいので、僕は思わず身もだえしてしまいました。
彼らはのちにシャンティーとパンクと名づけられて、「シャンパン」兄妹として町田家の家族の一員として暮らしているそうです。そして、町田夫妻が新しく住むことになった家には町田康氏夫妻が以前から家で飼っている猫のほかにボランティアから預かった猫たちもいて彼らを新しい新居に運ぶ通称「小股の跳躍作戦」が展開されることとなり…。
『家人』や『家の者』と称される奥様と共同で気難しい猫たちを何とかなだめすかしてケージに入れる姿と、奥様のしっかりした姿と町田氏とのコントラストが読んでいて笑いを誘うものであるのと同時に、彼らを気難しくした虐待や放棄などの原因を考えると、少し憂鬱になってしまいました。
そして彼らはウィルスなどに感染していることが多く、かねてから町田氏の家で飼っている猫とは一緒に暮らせないのだそうです。
しかし、新居に移ってからも猫たちのキュートでパンクな姿は健在で、すくすくと育っている姿もあり、後半で成長したシャンティーやパンク。そして、かねてから町田家にいる奈奈やエルの姿も確認することができてずっとこのシリーズを読んできた自分としては、どこかほっとするものを覚えたのでした。
※追記
本書は2014年7月15日、講談社より『猫とあほんだら (講談社文庫 ま 46-12)』として文庫化されました。
Posted by ブクログ
歌手もやっているらしい町田康。
語り口が軽妙で面白く、普通なら流してしまいそうな場面も筆舌を尽くして語るのがいい。
言葉が溢れ出てくる人間なんだろうな。
その生き方はなんとも向こう見ずというか破天荒というか「それで良いんですか!?」と聞きたくなる。
猫を東京の仕事場と自宅で2箇所に飼っているのに急に伊豆に引っ越して猫の世話のために東京に通う羽目になるなどおのずから大変な目に遭っているのが凄すぎる。
私だったら想像しただけで心が折れてしまう。
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「君は何食わぬ顔が上手だなあ。ひょっとして学生時代、何食わぬ部に所属していた?」
ネコ「私は世界の滅亡を願っている」
「市中引き回しのうえ磔獄門みたいなことにはならないだろうけれども、ロビー引き回しのうえ割増料金くらいのことにはなるかもしれず、」
Posted by ブクログ
町田康さんの猫ちゃんエッセイ第三弾。
町田さんの自宅と作業部屋で飼っている猫たちのことを綴るエッセイ。
町田さんのクセの強い文章が面白く、「猫にかまけて」「猫のあしあと」と読んできて結構楽しみに読んだ今回。
何故だろう。
今迄面白く読めていたのに、今回は町田さんの文章が鼻について仕方ない。
内容としては、相変わらず多くの猫に囲まれて、呑気そうな町田さんとしっかり者の奥様とのかけ合いもいつも通り、猫との関係や付き合い方も変わっておらず、不愉快な要素はない。
それだのに、何故なのだろう。
読んでいくと、何とも言えずイヤな気持ち。
腹が立つとか読むに耐えないという程ではないのだけれど、うん、やっぱり鼻につくが一番近い表現だろうか。
あれれ、わたし何か心境の変化とかあったかなあ。
心当たりなし。
まあ、このエッセイは今後もつづくとは思うけれど、また気が向いたら読んでみたらいいかという軽い気持ちでいることにしよう。
町田さんのために言うと、町田さんは作家として忙しくされながら、捨て猫などを積極的に保護され、病気の猫とそうでない猫とを混ぜて感染させないために、わざわざ転居して猫用の小屋みたいなものまで拵えるという猫にとって大変ありがたいかただ。
元は捨て猫なので、無理に飼い主都合で可愛がったり抱きしめたりしないという、わたしも多く見習うべき飼い主の鑑とも言えるかたである。
おかしいのはわたしであって町田さんではない。
きっとまたいつか楽しく読める日もやって来るだろう。
猫ちゃんの可愛らしい写真も満載の、猫愛に満ちた一冊。
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