バイ貝

バイ貝

484円 (税込)

2pt

4.0

日々の生活の中でたまった鬱を、日々の生活の中でいかに散ずるか。「物」を買い、使い、また買い、使う。消費社会で生きる私たちの姿をあますところなく描く。超言語激烈文芸作品。

...続きを読む

バイ貝 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年09月12日

    自分の鬱レベルを金額で表現する可笑しさ。鬱レベルを下げるために好きなことをしたい、もしくは悩みの種を解決したい→それにはお金がかかる→お金を稼ぐためには働かなければならない→働くと鬱が溜まる、というあまねく人類がぶち当たる人生の命題が描かれていて面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月07日

    あとがきにあるように、最後の数行にやられました。なんだ、この読後の爽快感は…!


    資本主義経済に疲弊して、なんだか金銭価値だけで物事が動くことに違和感と少々の吐き気を覚えていた頃、この本に出会いました。

    読みすすめてみると、町田康臭炸裂の面白日記な感じで、パンチの効いたリズミカルな日本語にただた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月12日

    この本を読んで素敵な買い物ができました。
    今までなら、2700円で使い回しが効きそうな靴下を買っていましたが、
    4000円の派手な柄の靴下を買ってみました。
    するとファッションの幅が広がってとても楽しくなったのです。

    0

    Posted by ブクログ 2018年08月21日

    珍妙な峠を先に読んじゃったのでこっちも読みました。でもそんなに繋がってるわけではなかった。こっちはエッセイ調で文体もいつもの町田康だから町田康的なおっさんがちらつくときがあり、何で小説の主人公=作者、みたいなテクがあるんだろうか。犬飼ってるし。というより、文体が特徴的だからこういう小説家が主人公の小...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年08月21日

     カネを稼ぐのは辛く苦しく、カネを遣うのは楽しくて気色がよい。カネを稼ぐために蓄積した鬱を霧消するために、主人公はホームセンターで鎌を買い、中華鍋を買い、はたまた宝くじを買い、結果なぜか鬱が溜まった。
     他に鬱を消す方法がないかと趣味を持とうとする。カメラにのめり込んでからは、鬱の計算もしなくなるの...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年06月30日

    日々降り積もる鬱を昇華する為に奮闘する主人公。
    今度こそ「こます」と決意した行動が更なる鬱を生む。
    この負の連鎖に目を覆いたくなる。
    紆余曲折の果てに辿り着いた境地は
    「静かに静かに鬱が降り積もっていた。私はそれをもはや美しいと思うようになっていた。」
    その一文に救われた。
    小さな愉悦を感じ減鬱しよ...続きを読む

    0

バイ貝 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

双葉文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

町田康 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す