歴史を学ぶ意義を重く認識させてくれる名著 「歴史は『物語』として理解される」
ここに歴史の面白さと同時に「怖さ」がある
1.国家の統合 ①統治=政治 ②統帥=軍隊 明治は分立 民主国家は政治優位
日本・ドイツは後発国、ゆえに政治の熟成を待てず、皇帝主導・軍優位の国家体制
2.日本の稚拙な植民地経営
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朝鮮の創氏改名 「文化」最大の難問 ジリアン・テッドANTHROPOLOGY
満洲の犠牲『物語』英霊20万人 戦費10億円 > サンクコスト経済合理性
→満蒙は特殊権益 冷静な議論できず 石原莞爾「日本の生命線」=空論
石橋湛山「植民地経営はペイしない」小日本主義・満洲放棄論
3.対米開戦の意図 「長期持久戦もあり」→帝都空襲・ミッドウェー敗北で挫折
米国 ソ連支援のための対日圧力 対独戦略の要
4.最大の問題は「1944年6月サイパン陥落以降の戦争継続」止められなかった
戦死者の圧倒的多数 しかも餓死者を多く
☆「戦争を止める」国家機能が働かないのが、日本の最大の問題
5.負け方 戦艦大和の特攻 3,000人の若人を殺した 年寄りで出撃は?
6.日本軍の組織論
山本七平 組織の自転 員数主義 事大主義 前例主義 保守主義 形式主義
司馬遷の国家観 皇帝への忖度無く、客観的な歴史叙述
日本は「天皇の皇統に世界構想を見た」