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現代文明を捨て、自然との共生をめざしたコミューン運動「葦の会」。学生時代に参加し、十五年ぶりに再訪した医師・式根を待っていたのは、ブナの森深く、荒廃した無人の入植地跡だった――。理想社会を夢見て残ったはずの恋人と友人はどこへ消えたのか? そこで起こった怪死事件は果たして事故か。それとも森に潜む「誰か」が殺したのか? ミステリーとメタフィクションの完全なる融合。
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Posted by ブクログ
叙述トリックとはまた違う、虚実の入り混ざったミステリー作品。 途中から作者の筆がどんどんヒートアップしていき読者はほぼ置いていかれる展開だが、着想はかなり斬新で、読後は暖かなユーモアに包まれるという不思議な読後感を味わえる作品。単純に乗り切れない部分はあったが重厚で遊び心ある筆致で読まされてしまっ...続きを読むた。
ミステリを中心に話が進められていくんだけど、途中から虚構と事実がごちゃ混ぜになって、何が本当なの?って思いながら読み進めていくと意外な結末に到達。 とにかく、著者に振り回された。
奥泉光の『葦と百合』は、夢と現実、過去と現在が混じりあう不思議なミステリー作品。 奥泉光は明るいトーンで広大なスケールの物語を創作する場合も多いが、本作品『葦と百合』のようにじっとりした、夢と現実が混ざりあうような物語にも定評がある。作中に散見される山百合の描写は、ストーリーの展開と相まって、じっ...続きを読むとりむせる様な匂いまで感じるようだ。そのような匂いたつ、じっとりした人々の関係性が、長年の時を経て変化していく。その結末まで続く夢と現実の交錯を、じっとり感にあえぎながら読み進めることで、奥泉光ワールドにどっぷりと浸かることができるのだ。 しかし、物語の展開そのものは、過去と現在が行ったり来たりして、効果を狙ったものとは思うが、一方で分かりにくい...分かりにくいところに真犯人の展開がだされても少々しらけ感がでてしまうのだが...
山中深くに理想の村(コミューン)を建設した「葦の会」。学生時代に参加した主人公はが5年振りに再訪しますが、そこはとうに解体。かつての恋人と友人の消息を確かめようとしますが、そこで奇怪な事件に遭遇します。 麻薬的な魅力を持つ作品で、読めば読むほど訳が分からなくなります。誰が実在の人物で架空の人物なのか...続きを読む、誰が死んで誰が殺したのか、そもそも死んだ人間がいるのかどうかすら分からなくなります。入れ子細工と合わせ鏡が組み合わさったような形で展開されたまま、真相は結局提示されないままで終わってしまいます。自分なりに真相を考えましたが、どうも辻褄が合わないような気がしたので、「雰囲気は良いが未成熟な作品」というイメージが残りました。
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