雪の階(上)

雪の階(上)

880円 (税込)

4pt

4.0

昭和十年。華族の娘、笹宮惟佐子は、富士の樹海で陸軍士官とともに遺体となって発見された親友の心中事件に疑問を抱き、調べ始める。富士で亡くなったはずの寿子が、なぜ仙台消印の葉書を送ることができたのか。寿子の足どりを追う惟佐子と探偵役の幼馴染、千代子の前に新たな死が……。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい!」「ミステリを読みたい」のベスト10入りを果たした傑作。

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  • 雪の階(上)
    880円 (税込)
    昭和十年。華族の娘、笹宮惟佐子は、富士の樹海で陸軍士官とともに遺体となって発見された親友の心中事件に疑問を抱き、調べ始める。富士で亡くなったはずの寿子が、なぜ仙台消印の葉書を送ることができたのか。寿子の足どりを追う惟佐子と探偵役の幼馴染、千代子の前に新たな死が……。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい!」「ミステリを読みたい」のベスト10入りを果たした傑作。
  • 雪の階(下)
    946円 (税込)
    親友の死は本当に心中だったのか。天皇機関説をめぐる華族と軍部の対立、急死したドイツ人ピアニストと心霊音楽協会、穢(けが)れた血の粛正をもくろむ「組織」(グルッペ)……。謎と疑惑と陰謀が、陸軍士官らの叛乱と絡み合い、スリリングに幻惑的に展開するミステリー。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい」「ミステリが読みたい」ベスト10入り!〈解説〉加藤陽子

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雪の階(上) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    昭和初期、2・26事件を翌年に控えた昭和10年。華族の娘、笹宮惟佐子を中心に友人の宇田川寿子、ドイツ人音楽家カルトシュタイン、父の笹宮惟重、母の瀧子、弟の惟浩、友人の牧村千代子、宮内省の役人木島征之、記者の蔵原誠治、寿子の友人の槇岡貴之中尉とその友人の久慈中尉、そして伯父の白雉博允、兄の惟秀が時代の

    0
    2021年11月14日

    Posted by ブクログ

    以前から読みたかった作品。

    昭和10年、松平侯爵邸で開催されたサロンコンサートの場面から始まる。
    雰囲気的には、どうしても三島由紀夫を思い出す。
    が、そこで語られるのは青年貴族の内攻でもなく、輪廻転生のロマンでもない。
    一人の女性の死を糸口に展開するミステリーなのだ。
    ちょっとびっくり。

    華族の

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    予想以上に面白かった。時は昭和十年、まだ戦争には突入しないけれど、今思えばこの頃からその萌芽はあったのだと思わせるように、半藤さんの昭和史で読んだことが、描かれている時代の中で、華族の女性に起きた殺人事件をめぐる話とでも言おうか。
    文体も、乙川さんとは全然違うのだけど、読んでいて性に合うとでもいうか

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    やたらと漢字を多用する文章ではあるが何となく面白い。
    不思議な感じがする。
    ストーリーはゆっくりと進むが、飽きさせない空気がある。

    0
    2021年03月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    226事件を全く考えもしない角度から描いた傑作長編です。時代背景と当時の社会の焦燥感、熱気、思惑を重低音のように響かせながら、身分の違う二人の女性が一つの事件を追います。まるで冬の木立のような貴族の姫君の魅力と力強く羽ばたく市井の女性の活動力、明かされる秘密となお残る疑問。本当に不思議な魅力を持った

    0
    2024年03月29日

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