雪の階(下)
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雪の階(下)

946円 (税込)

4pt

4.0

親友の死は本当に心中だったのか。天皇機関説をめぐる華族と軍部の対立、急死したドイツ人ピアニストと心霊音楽協会、穢(けが)れた血の粛正をもくろむ「組織」(グルッペ)……。謎と疑惑と陰謀が、陸軍士官らの叛乱と絡み合い、スリリングに幻惑的に展開するミステリー。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい」「ミステリが読みたい」ベスト10入り!〈解説〉加藤陽子

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1~2件目 / 2件
  • 雪の階(上)
    880円 (税込)
    昭和十年。華族の娘、笹宮惟佐子は、富士の樹海で陸軍士官とともに遺体となって発見された親友の心中事件に疑問を抱き、調べ始める。富士で亡くなったはずの寿子が、なぜ仙台消印の葉書を送ることができたのか。寿子の足どりを追う惟佐子と探偵役の幼馴染、千代子の前に新たな死が……。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい!」「ミステリを読みたい」のベスト10入りを果たした傑作。
  • 雪の階(下)
    946円 (税込)
    親友の死は本当に心中だったのか。天皇機関説をめぐる華族と軍部の対立、急死したドイツ人ピアニストと心霊音楽協会、穢(けが)れた血の粛正をもくろむ「組織」(グルッペ)……。謎と疑惑と陰謀が、陸軍士官らの叛乱と絡み合い、スリリングに幻惑的に展開するミステリー。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞をダブル受賞、「週刊文春」「このミステリーがすごい」「ミステリが読みたい」ベスト10入り!〈解説〉加藤陽子

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雪の階(下) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    上巻に引き続いて、一気読み。
    体に障るというのに…。

    千代子と蔵原による調査は進展する。
    寿子のはがきに押されていた消印は仙台、けれど死体が見つかったのは青木ヶ原。
    時刻表と路線をめぐるミステリーの様相を帯びる。
    『点と線』かいな。

    寿子の死に関わりそうな人物が鹿沼の紅玉院の庵主を信奉するという

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    1930年代、軍部が不穏な方向へと傾斜していった頃、それでもまだ日常は平穏で、昭和初期の優美で華やかな風俗の中、男女の心中事件から物語は展開していく。

    女学生の惟佐子は、友人が心中などするはずがないと、真相を探っていく。
    当の惟佐子は器量も良く、囲碁や数学を物するいわゆる天才で、ただ最初は少し変わ

    0
    2021年08月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。こんな作者がいたんだな。時代的にあり得なくはないんだろうけど、まさか、二・二六事件に結びつくとは。途中はスパイ小説の如きになったから、それはそれで面白かったのだけど、最後は蔵原という記者を退職して出版社に転職した男が、惟佐子の「お相手さん」の千代子にプロポーズしたところで終わるのが良かっ

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ

    上巻に引き続き、漢字の多さと面白い事を堅苦しく言う表現は面白いと思う。
    謎の所が解明されていくので惹き付けられるが、何となく読むペースが上がらなかった。
    根幹の部分が少し飛躍し過ぎていると思う。

    0
    2021年04月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすが奥泉氏という作品。文章は上手いしストーリー、小物から情景描写までいやらしいところなく丁寧に描かれている。どうやったらこんな文章が書けるのだろうという思いがするし知識量も比類なきものを感じる。
    ストーリはいよいよ佳境を迎え上巻で伏線として張られていた兄惟秀、伯父白雉博允、紅玉院が回収される。途中

    0
    2021年11月21日

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