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Posted by ブクログ
今までぼんやりとしか知らなかったエピソードも原文が引用されて解説されるという形で深く理解することができた。中でも印象に残ったのはヨブ記のヨブが神に訴えるシーン。神がヨブと対等な存在として描かれている点も旧来の神のイメージとは異なるものでユニークなものであったが、私はそれでもヨブが神に対してこんなにも自信を持って自分の正しさを主張できることに感銘を受けた。ヨブと対等な存在といえども神はこの世界を作り、自然を調停する存在であるから普通であれば、自分の正しさに少しは疑問を抱くはずだろう。しかし、ヨブは違う。並大抵の信念じゃこんなことは言えないと思う。そうやって絶対的な信念を貫いてきたからこそ神に対してもなんら戦くことなく主張できたのだと思う。
Posted by ブクログ
河出新書奥泉光対談3部作(今のところ)の中間。
「この国の戦争」と「天皇問答」、それぞれの2倍くらいの厚み。
ある程度の前知識は必要。
・小説として読む。とりわけ「ヨブ記」に紙幅を割いて。
・アジア太平洋戦争にも言及。現代に活かすのは対話ならでは。
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旧約聖書とは、問いかけ、働きかける姿勢があれば、驚くほど面白くなってくるテクストである。小説のように自由で、思想書のように挑発的なその本質をつかみ出す〈対話〉による入門。
「あまりの面白さに、ベッドから跳ね起きてメモをとる。神を外部に創造し、人権を基礎づけた旧約聖書の真の姿がグッと身近に迫ってくる。」
――加藤陽子さん(東京大学教授/日本近現代史)
「軽快な調子で読みやすいが、内容は深遠である。(……)旧約聖書が、いかに圧倒的独自性を持つものであるのか、さらにはそれがなぜ、自由、平等、人権といった近代的理念の淵源とされるまでの世界史的影響力を持ちえたのか、といったことが、浮かびあがってくる。」
――柄谷行人さん(哲学者、『朝日新聞』2022年11月12日 承諾番号22-3439 ※朝日新聞社に無断で転載することを禁じる)
「何が何でもこの本を手にとってもらいたい。思想の力に圧倒される、という実感をしていただきたい。(……)二人によると、旧約聖書はそもそも対話の書である。神と人との間だけでなく、人間にもはじめから複数性が想定されており、さらには神の内部にも複数性がある。」
――森本あんりさん(神学者/東京女子大学長、『読売新聞』2022年10月16日)
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目次
第1部 旧約聖書とその時代(世界を創造する神;旧約聖書はどんな書物なのか ほか)
第2部 創造と、文明批判の伝統(神による世界の維持と文明の抵抗;自己拡張を図る文明と神のリアクション ほか)
第3部 神と人間(行動を考え直す神;人のとりなしに耳を傾ける神 ほか)
第4部 ヨブ記を読む(水準の高いテクスト;序曲 理不尽な苦難と従順なヨブ ほか)
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