死神の棋譜(新潮文庫)

死神の棋譜(新潮文庫)

880円 (税込)

4pt

3.6

初夏、名人戦の最中に詰将棋の矢文が見つかった。その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員・夏尾は消息を絶つ。同業者の天谷から22年前の失踪事件との奇妙な符合を告げられた将棋ライターの〈私〉は、かつての天谷のように謎を追い始めるが――。幻の「棋道会」、北海道の廃坑、地下神殿での因縁の対局。将棋に魅入られた者の渇望と息もつかせぬ展開が交錯する究極のミステリ!(解説・瀬川晶司、村上貴史)

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死神の棋譜(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    矢に結び付けられた詰将棋、過去に起きた失踪事件、磐、麻薬、北海道、全ての出来事が上手くハマっていく終盤は面白い。帯の〝究極の将棋ミステリが放つ、命懸けの勝負と謎、そして衝撃のどんでん返し!〟に偽り無し。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    名人戦の最中に見つかった詰将棋の矢文。矢文を持ち込んだ奨励会員の失踪。幻の将棋会「棋道会」。北海道の廃坑。地下神殿での対局。将来を分けた運命の一局。虚実ない交ぜに描かれる、将棋に魅せられた者の執着が悲しい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月10日

    読みにくい感じだったけど、途中までは面白かった。
    終わりがちょっと…って感じだったな。

    将棋の棋士を志す人にとっての奨励会を退会する、ということの重みがすごく良く分かった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月08日

    将棋会館に持ち込まれた<魔の詰将棋>に端を発する元奨励会員の失踪事件を皮切りに、過去と現在が交錯する将棋ミステリー。北海道の鉱山町で栄えた<魔道将棋>など、荒唐無稽な設定が飛び出す特殊設定ミステリーだが、将棋ライターである主人公の一人称視点で紡がれる古風でルポルタージュの様な文体のおかげで不思議と地...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年03月11日

    将棋を題材にしたミステリー小説。名人戦の最中、ある詰将棋が描かれた矢文が見つかる。
    そして、その矢文を持ち込んだ奨励会員がそのまま失踪することに。矢文に描かれた詰将棋が意味することとは。さらに、彼が失踪したことの意味とは。元奨励会員である主人公が探偵のように二つの謎を解決すべく、各地を巡ることとなる...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年06月05日

    将棋は知らんし……と敬遠していたが、次を読ませる展開に乗せられて一日で読んでしまった。
    さすが奥泉の筆力。
    例によって例の如く冴えない中年男性が語り手だが、クワコーシリーズのユーモアよりは、ややシリアス。
    というか暗い。
    もともと奥泉光って、たぶん根が暗い、というかペシミスミティック。
    それを糊塗す...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    幻の将棋をめぐる、ある意味狂気の物語。視点人物である主人公が途中から半ば狂っているので、どこまでが現実でどこから夢、妄想なのか境界がつかめない。それでいて物語にはぐいぐい引き込まれて行きます。
    解説でも書かれていますが、映像化されると面白いかも。

    0

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