町田康のレビュー一覧

  • 宿屋めぐり

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    700ページ超の大長編。

    主人公、鋤名彦名の独白形式。
    “主”に命じられた大刀奉納の旅の道中、くにゅくにゅに飲み込まれてはじまる苦行のような日々。
    自分の都合の良いように言い訳ばかりして、どんどん落ちぶれていく主人公。
    結局残るものは何もなかった気もするが、読後の感覚が忘れられない。

    読書脳を活性化させられた。

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    2013年03月25日
  • 猫のあしあと

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    生き物を飼うということの責任の重さを考えさせられる本。それでいて町田さんのボソボソと心の言葉を紡ぐような文章のお陰で重苦しい印象はない。

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    2013年03月09日
  • 猫にかまけて

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    町田家に住むココアとゲンゾー、仕事場に拾ってきた衰弱した子猫ヘッケ、そして新顔の奈奈。猫達との日々を写真と文章で描いた1冊です。
    猫達が町田さんに話しかけてくる内容で笑い、看病するところでは たらちゃん思い出して泣きました(ノ_・。)

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    2013年01月16日
  • 権現の踊り子

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    ボチボチって感じでした。
    町田節はここでも炸裂はしていますが、他の初期作品の方が凄いと思う。それでも、純粋に評価は高いです。

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    2013年01月08日
  • 実録・外道の条件

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    主人公の名前は「マーチダ・コー」
    職業はパンク歌手で作家。
    自伝的な小説なのか、「マーチダ・コー」は町田康なのか…
    っていう、主人公が作者本人と思わせるっていう小説のテクニックを知った思い出深い一冊。
    周りに振り回されてごたごたなってぐちゃぐちゃんなるお話。なんだかいつも収拾つかない。
    ところで表紙の町田康いけめんすぎ

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    2012年12月21日
  • この世のメドレー

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    「どつぼ超然」の待望の続編。毎度のことながら、独特のビート、言葉をチョイスする才能に痺れます。町田康さんは別の本で、「人間の無意識を書くのが文学だ」とおっしゃっていたと記憶していますが、たとえばこんな個所。
    「腹に穴があいたような顔をしてじとっとした雰囲気を醸成していた。腹の突き出たちょび髭をはやかした男が図面を手に俯いてじっとしていた。マラカイボ油田、という言葉が頭に浮かんですぐに消えた」(P30)
    なぜ、「マラカイボ油田」なんて言葉が突然出るのでしょう。でも、なぜか「ああ、こういうことってあるよな」と腑に落ちるんです。
    凡百の作家にはとても出来る芸当ではありません。
    ただ、何度も申し上げる

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    2012年09月17日
  • この世のメドレー

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     「どつぼ超然」の続編らしい。今回、超然たる“余”が流離うのは、なぜか沖縄。
     生意気な若造を伴っての沖縄道中では、なんとロックバンドのヴォーカルを務めることになるのですが、そのバンド、ポコランポコランズの楽曲での歌詞が秀逸であります。
     相変わらず言葉と思考のセンスに痺れる作品なのですが、特にこの歌詞のアホらしさにはうならされる。やはり、町田は詩人であります。

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    2012年09月03日
  • この世のメドレー

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    前半の熱海駅前?のようなところで食事をしているシーンまでは、笑いっぱなしでしたが、那覇まで飛んでいってしまったあとは、しばらくおどろおどろしい展開でした。年齢を重ねても超然とするって、結構難しい。塵芥だよね、とは割り切れない金をはじめ、我々にはとらわれているものがありすぎだと思いました。

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    2012年09月01日
  • 宿屋めぐり

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    長かった!
    不幸が起こると、何故自分だけこんな目に会うのか、好転するとこれは主の思召しだ、人殺しや盗み放蕩的な態度を全て贋の世界だからとなんたかんだと理由をつけて自分自身を納得させる。全てが因果応報という事も気付かずに。
    そんな人間の弱さやズルさを宿屋で会う奇怪な人に依って暴かれ、そんな時、人はどんな対応をするのかで人間性が問われる。人は嘘を着く唯一の動物だけど、他人には通じる嘘でも自分自身には決して通用しない。主はその自分自身を戒める本来の自分だったのかも。所々で、あっ、と思わせる。さすが町田さんです。

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    2012年09月04日
  • きれぎれ

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    ふざけた文体や内容がまさに世の中に対する強い批判であり、天邪鬼な人たちの気持ちを代弁しているように感じます。

    主人公の心の奥にある暗い感情が妄想を生み暴走していくのだけれど、しかいながら現実に生きているというジレンマをどのように消化していけばいいのか?みんな持っている心の叫びのように感じます。そして、みんなぎりぎりで消化しているだけなのでしょう。

    最後の一文
    「穴の手前で振り返ると、青空。きれぎれになって腐敗していて。」
    を読んだとき愕然した気持ちになりました。
    暗闇から覗く青空の美しさの描画の美しさに加えて、腐敗していてというギャップ。何より本の内容を集約した表現に胸が苦しくなり、余韻が

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    2012年08月13日
  • きれぎれ

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    凄いの一言。全然面白くなかったのに、その凄さだけで4点。

    この文章がどういう意味で、次にどう繋がり、如何にオチをつけるか、という小説脳で読もうとしても、多分4頁くらいでやめたくなります。私は何度もやめました笑

    言うなれば「きれぎれ脳」、とにかく文を追っている最中は文自体を楽しもうとすれば、徐々にですがハマってしまうのが言いようもなく新鮮です。
    そして個人的に1番印象的だったのが、上述のようにハマり出したまさにその瞬間、ほくそ笑むかのようにブツンと物語が終わる、その感覚。
    いくつか短編が入っていますが、そのどれもがそう。いやー凄い

    あ、あともいっこ。
    ひらがなを駆使した独特の擬音語が面白い

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    2012年07月30日
  • 宿屋めぐり

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    摩訶不思議、数奇奇天烈。時代考証滅茶苦茶のストーリーが章立てもなく続く。町田氏ならではの飄逸諧謔が随所に鏤められており厭きさせない。騙され追い落とされ七転八倒する主人公。虚偽欺瞞が何のひっかりもなく横行する現代に、正しい倫理観を打ちたてようと煩悶する著者そのものを見る。

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    2012年07月29日
  • 宿屋めぐり

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    ネタバレ

    こういう小説は初めてだ。何と名づけていいのか。一種のパロデイ小説か。はたまた、妄想小説と呼ぶべきか。これは純文学になるのか。前例を求めのなら、筒井康隆の小説にはちゃめちゃな小説があったと思う。言葉遊びの中で妄想が広がって行き、現実か夢か区別がつかなくなってくる。石松の金毘羅詣りを元にパロディ化しているのだと思う。ページはかなりあるのだが、最後まで読めきったのは、何かがあるのだろ。

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    2012年07月28日
  • どつぼ超然

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    ネタバレ

    飄然から超然を目指す著者。俗事を遠ざけ田宮にて超然主義を唱える。人間のエゴ、人間の矛盾に疲れ自ら死にゆく場を求め渉猟する。あてどない逍遥の先にあったものは、しかし、生であった。洗練された美しい文章で人間の深奥を鋭く描く。心が浄化されたような空気にどっぷり浸ることができた。

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    2012年07月06日
  • 浄土

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    初町田康。何の前知識もなく読みました。そしてびっくりした。
    面白い!読みながら何回も笑いました。
    特に「一言主の神様」の「目玉ぽーん」の下り、思わずむせ込んだ。でも一番のお気に入りは「ギャオスの話」。サイコーです。

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    2012年06月20日
  • 実録・外道の条件

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    パンク歌手マーチダ・コーが見舞われた、業界外道どもとの齟齬の数々を活写した、短編小説。

    フィクション。だったらいいな。であってほしいな。じゃないと怖すぎるものな。でも、嗚呼、多分半分以上実話なんだろうな。と、次から次に巻き起こる食い違いすれ違いコミュニケーション不全の嵐に戦慄。
    松尾スズキが解説にて「ぬる~い悪夢」と表現しているのが言いえて妙。

    自分の芸術的センスに自家中毒を起こしているとしか思えないアーティスト外道や、誇大妄想にどっぷり浸かってもはや現実が見えなくなっているプロデューサー外道などなど、とにかく芸能界とは恐ろしい所だべ。んだんだ。

    「地獄のボランティア」における「ボランテ

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    2012年06月20日
  • 真実真正日記

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    帯に騙され、裏表紙の文言にも騙され、結末で初めて騙された事を知り、そして本を閉じた瞬間表紙の写真にぎゃっとなり。凡そこの本の仕掛けの全てを楽しみ尽くした感がある一冊。

    町田康の慟哭エッセイがそのまま小説になったようで、ファンには堪らないのではなかろうか。

    作家・長薗安浩による慧眼の解説も素晴らしく、過去の町田作品を引っ張り出して読んじゃう読んじゃう。

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    2012年06月17日
  • きれぎれ

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    文体について行けず一旦積読。

    暫く置いて、再読。 今度は読めた、しかも面白い。笑いのつぼもかなり好み
    オフィスをオフィースっていうなんか明治、大正っぽい表現とかかなりすき。

    町田さんは、凡人の僕らが記憶できない脳の活動って言うか
    夢とか想像の部分を見たりしてるひとなのかなーって、何冊か読んでると
    より感じます。 それくらい、高速で次々と展開して気づくと元の場所に戻ったりしてる、すんごく集中力のいる小説。 

    あと、100冊くらいほかの本を読んだらもう一度よんでみよ。 楽しみだな

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    2012年08月28日
  • へらへらぼっちゃん

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    町田節を追いながら読んでいくのが心地よい。まだ読者を笑わしたろか精神がわかるような初期町田康の佳作随筆集。

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    2012年05月13日
  • 真実真正日記

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    ノンフィクション風フィクション。
    でも、作中の気持ちは、本当に町田さんが感じたことがあるんじゃないかな?
    と思ってしまった。

    基本悪態ついてるんだけど、
    いいように周りにぶん回されていて面白い。
    独特の言い回しとか、私はこれ好きだね!

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    2012年05月07日