耳そぎ饅頭

耳そぎ饅頭

733円 (税込)

3pt

子供の頃から偏屈にだけはなりたくない、と思って、頑張って生きてきた。しかしながら自分の前半生の道のりは偏屈への急な坂道を転げ落ちるがごとき道のりであった。はは。気楽や。偏屈の谷底でそれなりに楽しく暮らしていた私であるが……。人の、社会の、世間の輪の中を彷徨するパンク魂を綴る傑作エッセイ。

...続きを読む

耳そぎ饅頭 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年01月04日

    芥川賞作家でパンク歌手の町田康さんが人に、世間に、社会に溶け込もうと孤軍奮闘する抱腹絶倒のエッセイ集です。『真剣になればなるほどギャグになる』彼のおっしゃる言葉がこの本でよくわかります。

    立て続けに町田康のエッセイを紹介してわかったのは彼の『魂』に共鳴する部分を、僕は生涯抱えていくんだな、というこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月14日

    たはっ。たははは。たは。

    乾いた笑いを堪え切れず、目の前のサラリーマンに怪訝な顔をされる私。
    そりゃ、かかる平日の早朝にマウンテンパーカとジーンズで、電車に乗り、本を読んで笑っていたら、お気楽な遊び人野郎に見えるかもしらんが、私はアパレル業なので、私も貴方と同じくこれから出勤するのですよ。身を粉に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年07月08日

    テンポとリズムのいいエッセイ集です
    私は気の重い病院の待合室で読んでいたのだけどすっかり気分が良くなってしまった
    色んなところの思惑にだまされまいとして出向くのだけど愛らしいものは愛らしいしやっぱり嫌なものは嫌でうまくいったりいかなかったりジタバタしてる模様がとても楽しめる

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    町田康は自身を偏屈であると言う。つまり本人はそれを自覚している。八景島シーパラダイスを訪れる話などに顕著であるが、何かに対してやたらと群がったり、周囲と同じものを評価することを嫌うのである。そんな筆者が結局は周りと同じものに対し感動を覚えるという「オチ」が用意されている。その予定調和っぷりが面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2015年11月20日

    みんながみんな右にならえの全体主義はゆるせねえ
    人は自由だ
    俺は俺の歌を歌う、みんな俺の歌を聞けー!って
    なんかおかしくないですか
    みんなが同じ歌を聞いたら全体主義じゃないですかって
    そんな自己矛盾に目覚めてしまった
    ロックスターの悲劇いまここに

    0

    Posted by ブクログ 2013年10月14日

    <狂気のほむら>が大好きだった。以下抜粋。

    最近では各家庭に炊飯器というものが普及して主婦の労働というものはよほど楽になったと思われるが、これがむかつく。~中略~ 黙って引き下がるのも口惜しいので、「この大馬鹿者」「野暮天」「てめえの面なんざぁ見たくもねぇんだよ」「死にやがれ、くそ野郎が」などと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月09日

    町田康のうくくなエッセイ。

    偏屈にだけはなりたくないと誓って生きてきたにもかかわらず、パンクに目覚めて爾来、偏屈な急坂を只管、転げ落ちるばかりであったという人生。

    このままではあかん、脱・偏屈と、大嫌いなカラオケを歌い、厭悪する温泉旅行に向かい、忌諱するミュージカルを観劇し、北海道で蟹を喰らい等...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年11月21日

    町田康のエッセイ。ディズニーランド嫌いの著者が、意を決して現地に赴き、そして最終的には感動のあまり涙する。という偏屈には徹しきれない町田康の、適度な意志の弱さに笑ってしまいます。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    偏屈地獄から抜け出そうと足掻く作者の奮闘記。町田に共感する部分が多かったので、ひょっとすると俺は偏屈だったのかしらん、とやや不安。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    エッセイ。勢いのある文章で体験した出来事が面白くつづられてあって、読むと何だかすごく体力を消費する。でも面白くて読んでしまう本。

    0

耳そぎ饅頭 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

町田康 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す