作品一覧

  • 探偵になんて向いてない
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    離婚、失職の果てに路頭に迷った中年の権藤は、友人のカゲヤマに拾われ私立探偵を始めるよう命じられる。即席の素人探偵だというのに、余命わずかな美女・岩澤めぐみから「最期に会いたい人」を捜すよう頼まれてしまった権藤は、必死に調査を始めるが――。悲喜交々な人生を丸ごと抱きしめたくなる、ユーモアたっぷりの探偵物語。
  • できそこないの世界でおれたちは
    4.0
    1巻737円 (税込)
    かつてパンク歌手だった吉永シロウは、下請けコピーライターとして働き息子の養育費の支払いに四苦八苦する40代。若き時分に追い求めた自由に復讐されるような日々の中、昔のバンド仲間で今や売れっ子になった男から久々に電話がかかってきて――。どれだけ歳を重ねても大人になれない全ての人へ捧げる、永遠の青春小説。
  • アレルヤ
    3.0
    1巻506円 (税込)
    失業中の吉永シロウは、昔のバンド仲間であるドラムとふたり暮らし。ある深夜、突然気づく。「俺は、ヘリ(水際)に立っている!」。人生の崖っぷちに一念発起、シロウはドラムに勧められるがままに小説を書きだすのだが…。ポップでロックな青春小説。
  • 終わりまであとどれくらいだろう
    3.5
    1巻517円 (税込)
    2003年4月5日。桜が咲き乱れる東京を、6人の男女がさまよっていた――。子猫を隠れて飼うロッカー、恋人との別れに怯えるレズビアン、セックス中毒の経営コンサルタント……。破格のスタイルとドライヴ感溢れる文章で、人間の純粋さと弱さ、痛ましい希望を描いた現代日本文学。「アヴェ・マリア」も併録。
  • 走る?
    3.4
    1巻764円 (税込)
    あなたは走っていますか? 人生には、走るシーンがつきものだ。 中田永一、東山彰良、柴崎友香など、十四人の多彩な作家が「走る」をテーマに競作した異色のラン小説アンソロジー。 【収録作品】 中田永一「パン、買ってこい」 柴崎友香「ベランダと道路」 王城夕紀「ホープ・ソング」 佐藤友哉「熊の野戦」 遠藤徹「桜の並木の満開の下」 前野健太「いびきが月に届くまで」 古川日出男「藤村加奈芽のランニング・ストーリー」 岩松了「走る男」 小林エリカ「飛田姉妹の話」 恒川光太郎「リスタート」 服部文祥「小さな帝国」 町田康「ずぶ濡れの邦彦」 桜井鈴茂「誰にだって言いぶんはある」 東山彰良「或る帰省」
  • どうしてこんなところに
    4.0
    1巻616円 (税込)
    東京の郊外で暮らす、しがないサラリーマン久保田輝之は、ある晩、人を殺めてしまう。自首するべきか? 死ぬべきか? いや、しかし、でも……。結局はどちらも選べないまま、逃亡生活を送ることに。はたして、輝之は彷徨の果てに何を見るのか? そして、最後にした決断は――。魂を震わすクライム・ロードノヴェル。

ユーザーレビュー

  • 探偵になんて向いてない

    Posted by ブクログ

    新しい作家の気概というか覚悟が文脈に伺える作品。ストーリーはちょっと昭和チックな探偵ものだけれど、会話も人物造形も令和に合った軽妙で心に沁みる新時代の探偵ものでした。あと3冊は連作でお願いします。

    0
    2023年01月31日
  • できそこないの世界でおれたちは

    Posted by ブクログ

    主人公のシローは売れっ子ではないが別れた妻に養育費を払い、好きなレコードを買い、好きなものを食べ、飲んだり映画を観たり、好きな事がそこそこ出来るコピーライター!

    そんな彼の周りにいるソコソコ愉快な人々

    ドラム:紅白にも出場するデカメロンズのドラム
    ヒロ子:バーアラバマの店主、密かに?シローが思いを寄せる
    久美ちゃん:シローとドラムのかつての同居人、今はパラグアイにいる?
    ミラさん:女装するバーのマスター、かつては音楽レーベルのオーナー兼プロデューサー!

    その他にも個性的なキャラクターが多数登場!

    シローの役目は皆んなを微妙な弱い力で繋ぎ止める事!

    奇跡は起きないかもしれないが心が何と

    0
    2021年08月07日
  • できそこないの世界でおれたちは

    Posted by ブクログ

    「できそこないの世界で」の曲は作者の脳内では流れているだろうから是非音源化してほしい。

    Cloud Nothing「Stay Useless」は桜井鈴茂の小説の大半のテーマソングにできる。良い曲を知れた!

    0
    2021年06月06日
  • 走る?

    Posted by ブクログ

    アンソロジーはいい。
    すごくいい話も、意味不明なのも、色々読めていい。どういう順番で収録するか考える編集さん楽しいだろうなー
    で、一応ランニング好きな私が好きだった話は、1話目の パン、買ってこい と6話目の いびきが月に届くまで 。外の雪が消えたら走ろう。走りたくなっちゃったなー

    0
    2025年02月15日
  • 探偵になんて向いてない

    Posted by ブクログ

    探偵初心者の奮闘記。
    軽やかで読みやすく、素人が探偵をしたらこんな感じだろうなぁと。
    主人公権藤の溢れだす人間味がなんともいい感じで、道内もたくさん出てきて楽しく読めた。
    シリーズ化してほしいなぁ。

    0
    2024年10月12日

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