町田康のレビュー一覧
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特別に面白い展開はなくても文章の面白さでぐいぐい読めた。リズムが気持ちいい。主人公はダメダメだけど育ちがいいからところどころで教養が滲み、ユーモラスで惨めで憎めない。お見合いを滅茶苦茶にするシーンなんか最高だった、馬鹿で不細工。
解説で池澤夏樹が、(類似作家としてよく挙げられる太宰と違って)町田康は没落者ではなく、日本全体が没落したのではと指摘してて興味深かった。「泡沫景気が崩壊して、自信を失い、目標を失い、当惑している。何かが終わってしまって、次が始まらない。教養はあるけれどその使徒がない」。きれぎれを読んでいて何となく他人事ではないと焦るような気持ちになったのは、作中を漂う空虚さが限りなく -
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二篇所収
・「くっすん大黒」4⭐️⭐️⭐️⭐️
野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品。
怠惰で仕事を辞め、妻にも出て行かれたダメ男の主人公楠木正行。部屋にある無用の置物・大黒様、これが不安定で設置困難。楠木はこれを捨てようと行動するが、登場する人物たちも、特に女性が一癖ある人達で、物語の展開が面白く読んでいて楽しい。
・「河原のアパラ」5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
「くっすん大黒」が面白かったので、これ以上はないだろうと思っていたら、「河原のアパラ」がより最高に楽しかった。
町田康という人がデビューしたのは、日本に一人の才能が現われたのだと思う。
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ミルクティー飲みたい やつは変えてないよ。さんがお勧めしていた作家さんなので、手に取りました。
絡んだものが絡んだまま、なにかそこから察して感じて!というような書き方で、オチはここだったのかな。そもそもオチはないのかな?と読み終わった後に考えていました。
最初の短編、「エゲバムヤジ」がとても気に入って何回も読みました。
題名になっている「記憶の盆踊り」。これも面白く、もしかして主人公は死んでる?と予感させる終わり方。幽霊になったら、なにもかもがぼんやりとしか思い出せないのかな?などと、あちら側からみたこっちの世界に想いを馳せました。
少し異色で面白い作家さんで気に入りました。他の本も読 -
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種田山頭火は漂泊の俳人と呼ばれる
仏門に帰依して僧侶となった彼は
いわゆる行乞、托鉢をやって
少量の食べ物や金銭を恵んでもらいながら
旅する合間に俳句をつくっていた
しかし元々、俳人としてそれなりに人気のあった彼は
各地のファンに援助してもらったり
時には別れた妻の…かつての自分の家に転がり込んで
必ずしもストイックとは呼べない
どちらかといえば自堕落に思える人生を歩んだ
それでありつつ息子の将来に思い悩んでみたりなど
なんつうか、しょうのない人だった
なぜそんなことになってしまったのか
幼少時に母親が自殺したことや
家業の造り酒屋を潰してしまったことなど
不幸な挫折はいろいろあったが
本人に