町田康のレビュー一覧
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天と地の始まり
高天原(たかあまのはら)に属する 身を隠す五柱の特別神が命じ
神世七代の一柱 伊耶那岐神(いざなき)と妹伊耶那美神(いざなみ)ペア
天の浮橋に立ち ドロドロのところに天の沼矛を下して かき回してみた
ブヨブヨが矛の先から雫となって垂れ固まって島になった淤能碁呂島(おのごろ)
二柱一体化し 大八島国と十柱の神・・・合計十四の島と三十五柱の神を生み出す
火傷で死んだ妹伊耶那美神に会いに黄泉国(よもつくに)へ行くがその姿に・・
戻り、穢れを拭い去ると次々と神が生まれ・・
須佐之男命(すさのおのみこと)と 八岐大蛇(やまたのおろち)
海洋の支配を父 伊耶那岐神から命 -
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電車の中など人のいるところでは読めない。
おもしろすぎる。
読むに従って、有名な冒頭、「これも相当昔の話。」と言う部分だけで笑ってしまう。
宇治拾遺物語は、今では古典の教科書の中の作品になってしまったが、昔の人にとっては楽しい娯楽だったのだなと実感できる。
名訳であるし、言葉の持つ力を実感する。
町田康氏は町田町蔵だった頃から知っていたが、作家デビュー当時は卓越した才能がありつつ若さゆえに奇を衒ったところも勿論あり、どう転ぶか、と思っていた。
今唯一無二の作家になっていることを嬉しく感じる。
「正しさ」を金科玉条の価値観とする風潮の中、普通に面白いことしようか、と言う肩の力が抜けた感じが -
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ギケイキ2巻目。頼朝との再会から確執への流れがメインのストーリーなので、1巻目の千年の流転よりも読んでいて苦しい。
どうしても義経側に立って読んでしまうので、梶原景時にムカついてしゃーない。
んで、壇ノ浦の合戦が見どころとして語られると完全に思っていたのに!なんと自慢になるから言わない、だと!オモロイやないかい!!
個人的には合戦時の卑屈な景時の様子と義経の勇ましいさまを見たかったのはあるけど。
前巻から続くファッションの説明、ちょっとしつこいなーと思ってきたん私だけ?斬新やしええねんけど、毎回想像するの楽しいっちゃ楽しいけど、先に進むのにタイムラグあんねんそこで。
義経の内面、というか町田康 -
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本家の義経記は読んだことないけど
こちらの本は、過去から来た?まだ生きてる?義経が自ら自分の人生を語りながら進んでゆく形式。
源氏の本家で都育ちのボンボンらしい語りの義経が可愛らしい。彼を取り巻く関東の武士や寺社関係者たちの語り口や、ものの考え方との対比も細やかに書かれており、読んでいて楽しい。当時の人たちも、当たり前だが現代の私達と同じように置かれている立場によって右往左往したり、上から目線の人もいればその逆に、上司にペコペコな人もいたんやなと改めて思う。
3巻に渡る長い小説で、まだ1巻目。
勢いと面白さでグイグイ読ませてくれる。
最後のページまでダレることなく読めるのは間違いなく町田康の才 -
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文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。
そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。
個人的には、「人と人とが関係を結ぶときは、もしかしたら美点によってかもしれない。けれどその関係を深めていくのは、美点ではなく欠点なのではなかろうか。また、私たちが人間くささを感じるのは、どういうわけだか美点ではなく欠点である。」
「私は今現在『早めに終わらせ、夏休み最後まで何度も見直す派』なのだが、もちろんそんなことは言わな -
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町田康による口訳古事記。
「古事記かー、部分的には知ってるけど、全部は読んだことないな。474頁、結構長いねぇ・・・。」と読み始めたが、いや、これが滅法読みやすい。怒涛の勢いである。河内弁なのだと思うが、何だかリズム感のある関西弁に乗せられてどっどどっどと読まされてしまうのだ。
伊耶那岐・伊耶那美の国産み。火の神を産んで命を落とした伊耶那美と、それを連れ戻そうとした伊耶那岐の黄泉の国の物語。
天界で暴れた須佐之男。それに怒った天照大御神が籠る天岩戸。
因幡の白うさぎと大国主神。
このあたりはそれぞれのお話としても比較的知られている方だろうか。どちらかというと文字通り神話の世界といった趣である -
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面白かった。
好きなバンドのボーカルの方が町田康さんが好きというのをどこかで見かけたので、初めて町田康さんの本を読んだ。
小説を読むのが基本的に苦手で(これは小説といっていいのか?エッセイ??)、小説を楽しく読み切るという成功体験をした記憶がないので読む前まで不安だったけど杞憂に終わってよかった。
ずっと面白かった。
「自分を普通以下のアホと思う(意訳)」からの、「自分を客観視できている自覚から、他人を見下すことがある(意訳)」という部分でめちゃくちゃ耳が痛かった。
私そういうとこめっちゃあるぞ…。
何より学術書以外のものを楽しく読めるんだという発見が嬉しくて楽しかった。 -
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前半の少し謙虚?遠慮がち無い町田康の語りからはじまり、途中からだんだん山頭火考察に熱がこもってゆく。後半はまるで山頭火が町田康に乗り移ったかのよう。熱い!そしてパンク!
山頭火の人生観のなかに自分と同じものを見てしまう。その結論に至るまでの、町田康の世の中に対する、ちょっと捻くれた(でも私はとても正直だと思う!真っ直ぐで気持ちいい!)見方や物言いに私自身がハッとさせられ、自分のことをぐさっと言われている気がして。むちゃくちゃ突き刺さってきた。
恐ろしく粗暴な語り口と、自由な文体とこれぞ生けるパンクな町田語りにどっぷり浸かっていると、いつもやけどなんか元気もらえる。
口の悪い兄貴、でもちゃんと