あらすじ
圧倒的な面白さ!!南北朝の動乱を描いた日本最大の軍記物語が、唯一無二の文体と圧倒的な面白さで生まれ変わる!大反響ロングセラー『口訳 古事記』に続く〈町田日本史〉、新たなマスターピース!
「どえらいことになりました。主上御謀反です」「マジか」 「マジです」――
利権を求めて誰もが争い、混沌を極める世の中。なんでこんな事になってしまったのか? 鎌倉時代末期、権勢をふるう執権・北条高時に対抗し、武家政権の転覆をめざす後醍醐天皇の謀略はあえなく失敗。窮地に陥った帝の前に、天才戦略家・楠木正成が現れる――。智謀と裏切り、欲得と愚行と涙にみちた人の世の実相を、破天荒なスケールで描き尽くす、壮大な〈歴史人間絵巻〉!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
町田康による『太平記』。
いつもながら「王法と仏法のツープラトン攻撃」やら「死ぬ前に何人殺せるか、のコーナーあああっ」やら、穏やかでないワードが勢い良く飛び出て来るから、登場人物が多く長大な物語であっても読みやすい。前半部分で長々と語られる、南北朝の複雑怪奇な権力闘争も、思いのほか分かりやすく書かれていて話に入りやすかった。
楠木正成は終盤で活躍を始めたばかり、尊氏もまだ名前だけの登場で、これからの展開が楽しみ。いつまで掛かるか分からないけれど、ダイジェストにすることなく最後まで書ききってほしい。
Posted by ブクログ
最初、関西弁のやり取りがかなりコッテリ過ぎて、関東人の私には無理かも、と思ったけど、頑張って読んでる内に、なんかエセ関西人になりそうな感じで、本読んで無い間も、脳みその中エグい関西弁で考え事してまんな。
登場人物が多すぎて、少なく見積もっても3桁はいるやろうし、家族や一族だとやたら名前が似てるし漢字が難しくて次のページでルビが無くなると途端に読めなんくなるし、誰と誰が戦ってるのかとか、イマイチよく分かんまま、関西弁のエエ感じに流されて読んでしもうた。
何だかんだで文句は言いつつも、結構おもろうなってきよって、次どうなるんやろって感じでどんどんワールドにハマっていき、電車の中で思わずぐへっとか笑ってしまう始末。
ラブ&ピースってほんまなんやねん。
めっちゃどつきたくなるけど、これ中毒性あるけ、ヤバい本掴んでもうた。
Posted by ブクログ
始まり方、暗っ!こんなんで始まってどうするんだ……なんて思ってたらあれやあれやと、話が相変わらずどんどん面白くなっていく。
承久の乱おもろ、などとなり、思わず友人知人にそんな昔の北条氏の話をしたくなってしまう。歴史を習っていた頃に読んだら人生変わったかもね、おほほ。それで正成ちゃんはどうなったのかしら……