【感想・ネタバレ】かわいい結婚のレビュー

あらすじ

「かわいい結婚」…「結婚ってなんなんだ?」という疑問から生まれた作品。結婚して仕事をやめ、専業主婦になった29歳のひかり。しかし、家事能力はゼロ。当然、部屋は散らかり放題。もちろん食事も作れない。夫とは仲良しだけど、こんなに家事が延々と続くなんて……。 騙された!わたし騙された!騙されてた! 結婚生活のリアルをコミカル&ブラックに描く。ほか「悪夢じゃなかった?」「お嬢さんたち気をつけて」二篇収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

山内マリコさんの小説初めて読んだけどめちゃくちゃ面白かった。結婚についてコミカルに描く感じすごく好き。登場人物もどの人も濃くて一気読み。

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2023年08月30日

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2話目の、起きたら女性になってた!が好きだったなー
お腹がすいたらイライラするとかは女性のほうがそうなるとか、あるのか、、、???
など、自分でも気づいてなかったことがらいろいろあった。

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2023年01月15日

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山内マリコさん作品記録9

山内マリコさん、こういうテイストの作品も
書かれるんだ〜!と新鮮な気持ち。

『かわいい結婚』のひかりのように
一生この家事が続くのか〜と思う瞬間、
専業主婦じゃない今でもあるから
わたしは働いていたほうが良いなと思ったり
自分の境遇と重ね合わせながら読んでいました。

『悪夢じゃなかった?』は
コミカルながらもどこかじーんときてしまうから
不思議。

『お嬢さんたち気をつけて』は
登場人物の口調などから
少し昔のお話かと思いきや現代のお話で驚き。
1.2作目とは違ったテイストで面白かった。

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2022年03月01日

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ネタバレ

21歳の私は時々なにもかも投げ捨てて誰かのお嫁さんになれば人生イージーじゃね?って考えることがある。そんな私にどんな選択をしてもイージーなんてねーよって教えてくれるのがこの本。私のバイブル。

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2020年05月28日

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家事ができなくて奮闘する「かわいい結婚」にしろ、
朝起きたら当然女になっていた「悪夢じゃなかった?」にしろ、一見コミカルで笑えるけど女性として生きる私たちの人生に確実に潜んでいる絶望をひしひしと感じました…。笑
悪夢じゃなかった?なんかは女性であることの不憫さを気持ちがいいくらい投げつけてくるので、男性が読んだらふつうに恐怖を感じそう。もはやホラー。
絶望の中にギリギリの、でもしっかりと希望を見出しているところが山内マリコさんの大好きなところだなと改めて思いました。

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2018年08月23日

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【かわいい結婚】
けれどひかりは、もうまーくん以外の男の人と口をきいたりするのが面倒でならない。男の人の、こちらを査定するような冷たい視線や、下心と直結したわかりやすい態度に、いちいち小さく傷ついたりしたくないのだ。変な女と思われないように自主規制して振る舞う、窮屈で空虚な人間関係なんてまっぴら。
でも、まーくんの前でなら自由だ。だって結婚したし。
まーくんの前でだけ、ひかりはありのままの自分でいられるし、ありのままの自分でいることは気持ちのいいことだった。ありのままの自分とは、家事が苦手だったり、下品だったり、どうしようもなくくだらないことを言ってしまう自分のこと。そういう、誰にも見せられない部分を解禁できる男の人の生活はとても楽しい。だから青山くんが地元に戻って来ようが、ひかりが結婚したと聞いてガッカリした顔を見せようが、そんなのはどうでもいいことなのだ。

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2023年11月01日

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3つのお話の短編集。さらさらっと読めて面白かったけど、やっぱり山内マリコさん。深い。フェミニズムやジェンダーにからめた問題提起を描いていて。

1話目の「かわいい結婚」。好きな人と結婚して専業主婦になったはいいけど、ぜんぜん家事ができない。女の人はみんなどうしていつの間に当たり前のように家事ができるようになるのか不思議に思う主人公ひかり。わかる。え、いつ習ったっけ?なんでみんなできるの?って私も思ったわ。そしてひかりは気づく。旦那さんのお世話をするってその人の分の家事をするってことだったのか、一生!?それが私の任務?!うわぁ騙されたぁ!とコミカルなんだけど、なんか真理を突いている。私、今でもたまに思うもん、私は一生 家事担当なのか?と。

2話目の「悪夢じゃなかった?」も面白かった!ある朝目覚めたら女性になってしまった裕司。女性になって初めてわかる女性の大変さ、自分が無自覚にしてきたひどかった言動の数々。これまたコミカルだけど、わかりみが深い。そしてエンディングが最高でした!

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2022年08月25日

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滑稽で憎めない人たちの小説だと思った。
だけどリアルなんだよなぁ。
たぶん人生って側から見たら誰でも滑稽なのかも。

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2022年06月21日

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ネタバレ

あの子は貴族、を呼んでから立て続けに読んでる山内マリコさんシリーズ

この方は本当に30前後の我々のリアルな苦悩を書くのが上手い。自分が友達と話してる内容がもろに出てくるので、読み終わった時に友達とお茶して喋りまくった後みたいな満足感がある。

地方都市、母親世代との感覚の差、男女の差や女性のキャリアなど、今まさに自分が悩んでるモヤモヤがたくさん詰まってた。

結婚したからって幸せになれるわけじゃないし、世の中に幸せいっぱいのかわいい結婚、ができる人なんてやっぱりいないよなぁと痛感させられる。結婚は生活かぁ

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2021年08月09日

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読もうと思った理由
著者の描かれている世界が面白いから

現代の結婚に対する女性の感情がリアルに表現されていて読みやすく面白かったです。

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2021年05月08日

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ネタバレ

女の人が抱える悩みをそれぞれの物語で語る

最初のかわいい結婚はタイトルとかけ離れた
現実の結婚という感じ。
バリバリ働いていたひかり。結婚がゴールでその中には普通の幸せがあると思っているけど
結婚したときから始まる家事 掃除 洗濯。
どれも簡単だと思っているけど、これが難しい。
そして終わりもない。なんとなく分かります。
でも結婚相手が誰であれそれは変わらない。
それなら今の旦那さんがいい。確かに。

悪夢じゃなかった?はクスクスと笑えます。
女性を見下してた男性がある日女性になる。ファンタジーだけど、現実で女性を下に見てる人は一回本当になってみて欲しい笑
こんなに大変なんだとか、お洒落はこんなに身体はるのかとか、買い物は確かに楽しいこと、そりゃお金かかるわ。最後主人公が、男に戻れるけど女装化になってるのも良い。

お嬢さんたち気をつけて
仲の良い2人の話だけど
田舎にとどまる子と
都会にいく子で生活も性格も変わる。
好みも全て似てた2人が環境でこんなにも変わる
逆をいえば選ばなかった方はこうなってる
でもそれが幸せだったとも言えない。
完全に幸せはそれほど難しい。
家庭にはいれば幸せ?
自由があれば幸せ?
そのどちらにもやはり悩み苦悩はあるということ。

どれも面白かったです。

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2021年02月10日

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サクッと読めてクスリと笑える。
それだけでなく、言葉に出来ないモヤモヤを言語化してくれる所が読後のスッキリ感につながる。「特に悪夢じゃなかった?」が良かった!

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2019年10月03日

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表題作よりも他の2作のほうが好き。

どの作品も、どうしたって分かり合えない男女のこととか、結婚に対する絶望とか、現代のリアルが詰め込まれていて苦しかった。
こういうヒリヒリした微妙なところをつくのが上手だよなあ、と山内マリコの作品を読む度に思う。だから好きだ。

ラストに収録されてる「お嬢さんたち気をつけて」で ユリがあや子に「ずる賢く生きなきゃ」と、自分に言い聞かせるように諭す場面が好きだった。ピンときていないあや子も愛おしい。

女子って生きづらいけど、めちゃめちゃ楽しいんだよな~~

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2018年11月21日

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ネタバレ

"女として生きること"をブラックユーモアたっぷりに描かれた短編集。面白いのにしんどい。
恋愛も女子会もファッションも楽しいと感じることはあれど、女として強いられることや危ないことが社会には多くて辟易する瞬間もあるなと改めて痛感。
『かわいい結婚』の「死ぬまで、エンドレスに、家事はつづく」ことに気づいてしまった絶望感はやばい。苦手な家事をこんなにひかりは頑張ってるのに妻だから当たり前として全然褒めたりしない旦那にもめちゃくちゃ腹立った。
『お嬢さんたち気をつけて』では、結婚ルートに行ってもキャリアルートに行っても本当の幸せには程遠いのかもなと思う。でも二人の友情は微笑ましかった。

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2025年11月30日

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悪夢じゃなかった?が一番面白かった。
男尊女卑の主人公が女性になってしまって…という話。テンポも良い。

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2025年02月11日

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山内マリコ先生のエッセイ集の後に読んだ。
1話目と3話目はすらすら読めた。
2話目は私には合わなくて後半飛ばしてしまった。
極端な話ばかりなのでこういう事例もあるよな〜という感じでとらえました。

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2024年03月24日

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ネタバレ

かわいい結婚...表題作だけど弱い。家事できなすぎる主人公に全く共感できない

悪夢じゃなかった...1番好き!男尊女卑的な男性が彼女に振られた後女になっちゃって、男性の不躾な視線を感じたり、洋服や化粧品を買う喜びに目覚める話。彼女に再会し、よりを戻して結婚、週末は女装を楽しむウルトラハッピーエンド

お嬢さんたち気をつけて...んー...仲良し2人が田舎と東京に別れて変わったものの仲良しな話。私は断然、ユリでいたい!プラダ売って手持ちの現金全部あや子に振り込むユリが素敵。

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2024年03月03日

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現代日本で女である絶望を描いた短編集、であってますか?
にしてはちょっと古臭すぎる。2015年刊行とのこと、10年前がどうだったかもう思い出せないけど、そんなに状況は変わったのかな。
と言っても、現在も女が楽になったわけじゃなくて、男が辛くなっただけだけど。

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2023年08月15日

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ネタバレ

1話目の主人公に全く共感できず、幼稚だなと思ってしまった。
2話目の「悪夢じゃなかった?」が1番面白かった。

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2023年02月22日

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柔らかい絶望と安心感。
昔に戻りたいかと言われると戻りたくない。大人ってつまんないよね、でも自由だよねという気持ちになる。

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2022年07月01日

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一個目の話の、キャラクターがよかった。ひかりの家の中でのキャラが、家事できないのと旦那さんに対してははっちゃけていて、旦那さんも結婚前アルバイトだったなどゆるっとしたところを持っていて、夫婦って同じくらいバランスだな、と実感した。

2つ目ある日女の人になっちゃう話。なにか思うというよりも吹き出しちゃう場面がちょくちょくありコメディ。
都会と田舎の話は、独特な喋り口調がおとぎ話風に思わせて、たくみ

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2021年11月20日

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ネタバレ

・離婚なんてダメだけど、でも離婚したいときにできるだけのものは、ちゃんと持っておかなきゃね

かわいい結婚はやすらかな絶望のなかにある

友だちと話すとき、結婚できるかどうかの話が挙がる機会が多くなった、体感。私たちはなんとなく、結婚=女の人の幸せという強迫観念にかられている。ある程度は憧れていて、ある程度は諦めている。
そういえば私が、中高かろうじて勉強をしていたのは、一人で生きていかなくてはならない、と思っていたからだった。かわいさは武器にならないから、私のことは私が養わなければならない。
これを言ったら笑われたけど、当時はとても本気だった。ネットではこういう女の子、何人かみかけた。可愛い顔なのに努力して勉強してる子意味わからんな、と思ってた。(ごめんなさい)

最近友だちがわたしは結婚できないと思うからいっしょに住もうと、酔って電話をかけてきた。結婚、そんなにいいものかしらという態度をとりつつ、結婚できそうだよねといわれると安心する。

私は私が幸せにしておきたいから、適度に散財しながら貯金するし、ごはんも作るし、ネイルもするし、嫌なことも必要ならしなけれゃならん。

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2021年11月04日

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「かわいい結婚」
結婚する時に旦那側のお母さんに言われる「◯◯の世話してやってくださいね」の意味になるほどなと思った。
「悪夢じゃなかった?」は男性が実際に女性になってみて、女性の大変さに気づいていく過程が面白かった。
面白くないことはないけど、全体的に内容が薄いように感じた。

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2021年05月25日

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山内マリコ先生の描く女の子は、もっと強くてしなやかであって欲しかった…!
好みの問題だけど、あまり感情移入はできなかったなぁ。

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2021年01月24日

Posted by ブクログ

読み途中メモ
文体があっさりしててとても読みやすいし、主人公のキャラクターがとても現代的でねちねちせずあっけらかんで好感が持てる。途中のネットの知恵袋的な演出も好き。 

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2020年08月21日

Posted by ブクログ

一つ一つの話が面白かった。特に一つ目が印象的。
結婚とはこういうことか、家事とは、女が家庭に入るとは、、これが現代か。田舎と都会の厳しさや女の面倒なところとか。
山内マリコさんの文章は自然で皮肉も混じっているけど、面白くどんどん読みたくなります。

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2020年03月18日

Posted by ブクログ

世代のギャップを感じた結婚感で娘が感じるであろう内容だった。
それでも適齢期で感じる結婚に対する気持ちや専業準備になってから感じる気持ち、は普遍的なものもあるんだなぁと思った。
今や必ず結婚しなくてはならないということもなく、独身でいるという選択もある。だからこそ運命的な自分に合った人と出会えた時のチャンスを逃さないで欲しい。

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2020年02月05日

Posted by ブクログ

いまどき女子の本音を、おしゃれにかつ鋭く描く3つの短編集。
面白かったのは表題作より「悪夢じゃなかった?」のほう。普段の女性の苦労と思ってることがリアルに伝わる分、男として反省すべき点が多数ある。昨今のおネエタレントが人気の理由もここにあるのでは。

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2018年04月25日

Posted by ブクログ

装丁とタイトルに惹かれて購入。
はじめて山内さんの作品を読みましたが、現代的で独特だなと思いました。この作品の現代女性が抱える憂鬱、気怠さは身近な友達の話のようで、あっというまに読み終えました。面白かったです。
平日仕事終わりの夜にお風呂で読みたい本です。

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2018年01月08日

Posted by ブクログ

タイトル通りでは全くなく、皮肉もいいとこだけど。読んできた作品が途中まで面白かったのに尻すぼみになってたのに比べると、今回のは一定に面白かったかな。最後の作品は今までの文体、雰囲気に近い。

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2018年01月02日

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