山内マリコのレビュー一覧

  • 2030年の旅

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    2030年を想定して書かれた近未来SF。ここまでは進まないんじゃないか、いやもっと進むんじゃないかという様々な考えがあって面白い。2030年には私は60歳ですが、どんな世界になっているんでしょう?

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    2017年11月29日
  • 東京23話

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    東京都の区そのものか、ランドマークとなる建物などに人格を持たせ、それぞれの区について語らせる。そんなちょっと変わった東京を紹介する小説。
    解説にも書かれている通り、今の姿に透けて見える過去の姿を中心に語っています。読むと東京の町歩きをしたくなること請け合いですが、決してガイドブックではないです。そう、それぞれの区に興味を持つきっかけを与えてくれる。そんな本です。

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    2017年11月08日
  • 2030年の旅

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    未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。

    恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)

    小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
    自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。

    支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるのか、浩太の恋の行方は。ケータイセブンと言うドラマと何となく被りましたが、いつか共感しあえる関係になれたら良いね。

    山内マリコ「五十歳」。市役所の附託職員で働くキャリアウーマンだった牧野さん。若い研修の女の子がやって来て。少しでもやりたい仕事をやる。若さって、素晴らしいなと思いました。

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    2017年11月05日
  • 皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!

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    すごく「わかるー!」がいっぱいの本でした(笑)。
    「男は家事を3倍にするモンスターである」とか「皿洗いの現場は憎しみを育てる」とか・・・共感しかないわ。

    章の終わりに「男のいいぶん」として著者の彼氏(後に夫になる男性)の意見が書かれているのも面白かったです。それを読むと、「ああ、男も女も、自分のことは棚に上げがちなんだなぁ」と気づいたりもして。

    お互いに文句は言っても楽しそうな生活。いいな、と思いました。

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    2017年04月04日
  • 皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!

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    山内マリコと聞くとすぐに飛びついてしまう、
    きっとそんな30代女子多いんだろうなと思いながら毎度せっせと購入。
    彼女のエッセイも、小説も、ほんとこの世代なドンズバなんです。

    今回は同棲からの結婚に至るまでの男と女の違いにフォーカスしてるエッセイ。

    個人的に1番頷いたところは男と女の部分ではないですがここ。

    1人になった時の食まわりの雑さは人に言えず
    昼はレトルトカレー、夜はパスタソース、
    家中のお菓子を発掘してぽりぽりつまみ、
    小腹が空けば冷凍うどんも…。
    カロリー過多なのに栄養はゼロ。
    30過ぎた体にこの手のインスタントな食事はてきめんに堪えるもので、
    もちろん太るし、食べてもポジティブなエネルギーに変換されず、仕事も全くはかどらなくなる悪循環。わかってるもんならやめればいいのに無理なんです!!

    わーーかーーーるーーーーー!
    絶対ダメってわかってるのにたまにやりたくなってしまってやはり最悪な結果に。

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    2017年03月30日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    10人の女性のパリにまつわる短編集、
    そして最後の章で1つにまとまる、てやつです。
    山内マリコ✖︎パリ、読まざるを得ないでしょう。

    どの話もそれぞれが悩んで
    人間味があって悪くない。

    そして最後にそれぞれがいろんな気持ちを持ってフランスに集まり、
    その中で過ごす気持ち良いバカンスの描写がなんとも言えない幸せな気分になります。

    ラベンダーが香って
    心地よい風が吹く中で
    皆んなでワイワイ長机でたっぷり時間をかけて味わいながら途切れないおしゃべりに興じながら…
    そんな光景を感じる。

    私はフランスにも住んだことも友人もいないのに
    なぜにフランスの生き方に魅了されるんだろう。
    でもきっとそんな人が多いからこそ
    この世の中にはフランスを題材にした本がやたらめったらあるんだろう。

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    2016年11月27日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの作品は全て読んでます。

    今回の作品はパリに思いをよせるいろんな世代の女性が登場人物。もやもやしている気持ちを持ちながら生活している女性たちがパリに興味を持ち向かうまでの道のりの短編。短編と思いきや、最後の書き下ろしで同じツアー客として再開できる。さっきまで読んでいたのに最初から一人ひとりを読み直したくなる。パリじゃなくてもこんなツアーどこかにないだろうか。行きたいな。

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    2015年11月08日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの観察眼はさすがとしかいいようがない
    装丁・イラストを担当された佐藤亜沙美さん、初見だったけど特にイラストがよかった
    祖父江さんのところで修行を積まれたそう

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    2015年08月28日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの作品は、やっぱり新作を追いかけてしまう。今回は共感ポイントが大きかったなぁ。

    東京で働く地方女子、平坦な繰り返しにどんづまりの女子の悩み、もやもや。普遍的なんだけど、こういう小説があることがいいなって思うし、私は好きだ。

    凝った装丁もすてき! さすがフィガロ!

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    2015年02月07日
  • ここは退屈迎えに来て

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    ここに収録されている8編の物語はどこかしら『あなた』の物語かもしれない。地方都市に住む男女の悲喜こもごもを見事なまでに描き出していると思います。こういう話はいつの時代もあるのかもしれませんが…。





    ここに描かれているのはある地方都市に住む男女の『悲喜こもごも』を8つの物語に収めた連作小説集です。それぞれがものすごいリアリティがあり、正直なところ、自分自身と物語世界との『距離』を測り損ねていたく難儀してしまいました。

    なんと言ったらいいのか…。この吹き溜まり感や、地方都市独特の『けだるい』空気。出てくる登場人物たちの『行き場のなさ』が全体を覆っておりました。ここでは主に女性の登場人物たちが物語の中心で、『3・11』の震災を機に10年にもわたる東京生活に見切りをつけて地方でライターをやっていたり、10代の頃は読者モデルとしてちやほやされるも、20代になって、徐々に仕事がなくなり、地元でスターバックスの店員をしながら婚活に勤しむ女性。

    さらには性転換をして、高校時代のあこがれた男の子に思いを打ち明ける大学院生。大阪の大学の寮室でアメリカの地方都市から来た女子留学生。年齢の離れた男性と逢瀬を重ねる女子高生。そして、16歳で処女を捨てようと躍起になる女の子…。

    これらの物語を読みながら、僕は学生時代のクラスメイト(現在ではすべて関係が絶たれて久しい)の顔を思い出し、
    「まぁ、彼女たちも多かれ少なかれここに出てくるようなことを経験して今ではいいオッカサンになっているんだろうなぁー」
    と、そんなことを考えてしまいました。

    本書は連作集なのですが、物語全体を貫く存在として、椎名一樹なる男性キャラクターの存在があります。彼は子供の頃から学校の人気者で、サッカー部の花形選手という、まさに『日陰者』のような学生生活を送ってきた自分とは真逆というわけですが、それが高校を卒業して、実業団に入り、それがなくなってしまうと会社を辞めて遊びまわるようになり、大阪へと行ったり、地元に戻ってきてゲームセンターの店長になったりと、少しずつ彼の存在が色あせていくのです。

    それを読んでいると
    「あぁ、こういうことってきっとあるんだろうなー。実際」
    と考えながら椎名君のことを思い浮かべ、
    「あいつとアイツとあの野郎を足して割ると、丁度椎名一樹のようになるんだろうなー」
    ともう二度と会うことはないであろう。もしくは顔を合わせたとしても口すら利くこともない昔の同級生のことを考えておりました。

    結局の所椎名一樹君は自動車学校の教官という安定した職業に就き、結婚し、子供を作る…。そんな彼の10代から30代にかけての『軌跡』が描かれているのです。

    個人的には、椎名一樹の存在と彼の人生は、本書の持つもう一つのテーマではないかと勝手にそう思っております。かつて小説に『田園の憂鬱』と『都会の憂鬱』というものがありましたが、本書はその現代版ではないかと確信しているのです。

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    2024年12月08日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    今回は町田そのこがそれなんだけれど
    読者に結末を一任するスタイル好きじゃない
    書く責任で道筋は示してと思ってしまう

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    2026年10月08日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    ネタバレ

    昔の恋人なんて美しい思い出だけで終わっている人の方が多分少ないよね。笑

    名前なんて

    って言ってるし。笑


    でも「すべてはカーテンの中」に登場する男たちは
    みんな揃ってくそ。

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    2026年10月07日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    短編なのでライトに楽しめた。
    青山さんと町田さんの本は愛読しているが、一木さんと山内さんは初読。
     山内さんの他の著書に興味をそそられた。まずは何を読んでみようか。

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    2026年10月04日
  • あのこは貴族

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    ネタバレ

    敷かれたレールに沿って人生を歩んできた真面目で内気な女の子が焦って婚活&結婚をして失敗する話。
    作家さんには申し訳ないけど『傲慢と善良』の下位互換って感じ。
    もっと人間的なドロドロや苦悩葛藤が描かれてるのかと思ったけど、思ったよりあっさりしていて物足りなかった。

    あとは登場人物をあんまり好きになれず…。
    主人公の華子は、考えが浅はかで終始イライラしてしまった。よくそんな心が通っていない状態で結婚したな~とか、違和感ある状態で話が進んでいくの嫌にならないのかな~とか。
    話し合いが出来ない相手と結婚してどんな未来を想像していたのか?とか。
    そりゃ離婚するの当たり前だよね…

    慶応中退して夜職やってた美紀は良い子に描かれすぎてた印象。夜職経験者は全てに対してもっとがめつくなるよ。

    幸一郎は言わずもがな。
    どんなに実家が太くても、歩んできた境遇や家柄が近しくても、イケメンでも、心の繋がりが持てない男と結婚は絶対にしたくないなと思う1冊だった。

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    2026年10月04日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    テーマが元カレの短編集って今まであまりなかったような?しかも好きな作家さんばかりなので期待して読みました。
    恋愛の渦中にいるときには分からないことって色々あって、終わりが来て自分が新たな場所に身を置いたときにはじめて気付けるものだよなぁ…としみじみ。
    それぞれの作家さんのカラーがしっかりとあって、どれもよかったですがアラサーの方向きですかね。

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    2026年09月30日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    私も好きな人気作家さん4人のアンソロジー。
    元カレって美化されがちだと思うけど、この本に登場する元カレ達はなんだかパッとしない。
    そんな男は別れて正解でしょとツッコミながら読んだ。本人はなかなか吹っ切れないものかな…とも思うけど。最近はそんな気持ちになることもなくて忘れちゃったなぁ。
    前を向いて頑張って!とエールをおくりたくなった。

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    2026年09月29日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    最近良くみる何人かの作家さんのアンソロジー。
    どの本もそうそうたるメンバーが名を連ねる。
    私は初めて。
    青山さんも町田さんも、青山さんらしいな…町田さんらしいな。っと思う内容だった。
    ただ、女性作家さんだからなのか、ひどいクズな男がたくさん登場する。読みやすいけど、クズすぎるのともー少しハッピーエンドな方が私好みだから⭐️少なめ…

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    2026年09月28日
  • GOAT Summer 2026

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    初めて買ってみた。年齢のせいなのか、色付きの紙に印字された色付きの文字が少々読みづらく感じて悲しい。

    それでも破格のお値段で沢山の方の文章がさっと読めるのはありがたい一冊。

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    2026年09月21日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    元カレにまつわるショートストーリー✖️4作品。
    青山美智子さん、町田その子さん、一木けいさん、山内マリコさんという贅沢な一冊。
    どのストーリーも好きだけど、山内マリコさんの二つ年上…は着物の世界も知れて私の中では1番好きな作品かな。
    新しいことに出会って、お客様のことや一緒に働く人の気持ちを考えるようになったからこそ元カレの気持ちを慮り、消化できた、昇華させられた過去。
    前に進むためのプロセスをわかりやすく表現してくれている作品だと思った。
    まぁこちとら、はるか昔の自分に重ねることすら困難でしたが…というより思い出せない。
    本気で忘れている…元カレの名前…(悲しいかな歳月の流れ…)
    ということで、無理に忘れようとしなくても時が解決してくれるよ!というのはあながち嘘じゃ無いということをお伝えしておきましょう。

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    2026年09月21日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    読み終えてから少し経っており、うろ覚えと印象的だったことのみの記載となります。本作を手に取ったのは好きな作家さんが多かったことと、アンソロジーのタイトルが面白そうという理由からです。

    本作を読み進めてみると、主題が元カレというだけあり、構成が少し似てしまう印象を受けました。というのも、元カレを描くには、元カレとの過去の出来事、それを語る現在の視点といった時間軸的な制約が多く短編として成立させるには物語構造が類似してしまうのかなと考察しました。

    それもあり、本作の魅力としては、作家さんの豊かな表現力かなと思います。特に元カレとの関係性やエピソードを表す比喩は作家さんによって全然違う印象があったかなと感じました。個人的には一木さんの表現が好みだったかなと思います。

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    2026年09月19日