山内マリコのレビュー一覧

  • ラブソングに飽きたら

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    今旬な女性作家たちが競演したアンソロジー。加藤千恵、山内マリコ、青山七恵、吉川トリコなど大好きな作家さんがたっくさん。お気に入りは山内マリコ。この人の小説はしばらく読み続けていきたい。

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    2015年06月19日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの作品は、やっぱり新作を追いかけてしまう。今回は共感ポイントが大きかったなぁ。

    東京で働く地方女子、平坦な繰り返しにどんづまりの女子の悩み、もやもや。普遍的なんだけど、こういう小説があることがいいなって思うし、私は好きだ。

    凝った装丁もすてき! さすがフィガロ!

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    2015年02月07日
  • ここは退屈迎えに来て

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    ここに収録されている8編の物語はどこかしら『あなた』の物語かもしれない。地方都市に住む男女の悲喜こもごもを見事なまでに描き出していると思います。こういう話はいつの時代もあるのかもしれませんが…。





    ここに描かれているのはある地方都市に住む男女の『悲喜こもごも』を8つの物語に収めた連作小説集です。それぞれがものすごいリアリティがあり、正直なところ、自分自身と物語世界との『距離』を測り損ねていたく難儀してしまいました。

    なんと言ったらいいのか…。この吹き溜まり感や、地方都市独特の『けだるい』空気。出てくる登場人物たちの『行き場のなさ』が全体を覆っておりました。ここでは主に女性の登場人物た

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    2024年12月08日
  • 一心同体だった

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    女の友情とかそういう本かと思いながら読んだ。
    1章ごとに前の章に出てきてた人が出てくるけど主人公は変わり、話も変わる。
    読んだ後で知ったけど、著者は同い年(早生まれなので学年は私が1つ上)だった。
    どうりでわかりすぎるはずだ。
    ただ、最終章はフェミニズム全開で食傷気味になった。
    (そのつながりか富山つながりか、解説が上野千鶴子なのは驚いた)

    私もフェミニズム思考寄りだと思うのでアレルギーがあるわけではないし、昨今のフェミニズムを貶めている何でもフェミを盾にしている似非フェミニストには腹が立ってるし、フェミニズム/ニストを嘲笑する風潮にはもっと腹が立っている。

    しかし、地方だからとは言えこの

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    2025年12月03日
  • かわいい結婚

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    ネタバレ

    "女として生きること"をブラックユーモアたっぷりに描かれた短編集。面白いのにしんどい。
    恋愛も女子会もファッションも楽しいと感じることはあれど、女として強いられることや危ないことが社会には多くて辟易する瞬間もあるなと改めて痛感。
    『かわいい結婚』の「死ぬまで、エンドレスに、家事はつづく」ことに気づいてしまった絶望感はやばい。苦手な家事をこんなにひかりは頑張ってるのに妻だから当たり前として全然褒めたりしない旦那にもめちゃくちゃ腹立った。
    『お嬢さんたち気をつけて』では、結婚ルートに行ってもキャリアルートに行っても本当の幸せには程遠いのかもなと思う。でも二人の友情は微笑ましかっ

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    2025年11月30日
  • あのこは貴族

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    ネタバレ

    プロローグは私の価値観でどう見えるのか図る場所なんだなあ
    いつの話?と思ってつい出版された年を確認したわ
    これは、お金持ちの人は今もこうってことなの?

    「結婚し家庭を持っているというだけで、女はここまで堂々とした生き物になれるのかと華子は思うのだが、そういったかすかな傲慢さを鋭く嗅ぎ分けてしまえるということは、自分がまだそれを手にしていないなによりの証拠なのであった。」ギャッ

    すれっからし!そんな男いっぱいいたよ

    私は夫の価値観のそばにいられて幸せなのかもなあ

    やっぱ好かれてると思った女が急に潔く離れたらいくらスッキリした男でも追いかけるのか

    貧乏人の方が自由ってことですか?絶対違

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    2025年11月20日
  • マリリン・トールド・ミー

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    自分だったら…と投影せずにはいられない話でした。
    ゼミのテーマが似ていたからかな。大学生活を思い出したりして。

    ただ、違うのは、コロナ禍であるということ。無かったことにされる空白の2年。
    あの時、私は3人家族で、不安も3倍だったけれどステイホームは心強かった。
    ふと思い出したのは、一人暮らし初めての冬にインフルエンザに罹ったこと。コロナ禍は、その比じゃない孤独だろう。

    女性の生き方、日本の在り方。

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    2025年10月28日
  • あのこは貴族

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    女性と男性で、もしかしたら読んだあとの感想が変わるかもしれない。
    東京のいわば上級階級と言ってもいいような人たちと、地方から出てきた頑張って東京にしがみついてる人の話。
    男も女性に寄り添って話を聞いたりしないのは悪いが、女性も努力とかぜんぜんしてないのも気になるし意見は分かれそうだなと思う。

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    2025年09月28日
  • マリリン・トールド・ミー

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    問題提起やその理解を深める作業において、かなりリアルでアグレッシブだったのに、結論がワーホリ、、、?ってなってしまった。

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    2025年09月12日
  • さみしくなったら名前を呼んで

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    マリコさん、相変わらず女の複雑な心境を書き出すのが上手い。エゴとか綺麗事とか関係なくそのままを表現されているから惹かれる。

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    2025年09月10日
  • あのこは貴族

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    上級階層の生きづらさが描かれてたけど、結局はどんな立場でも人は悩むよなあって。
    視野が狭い=守られてきた世界から出てない人。何歳になっても外の世界に触れて、学び続けたいと思った。

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    2025年08月08日
  • あのこは貴族

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    面白かったです。本当にこのような階級の世界があるのだろうか。女同士の関係とかを気にしながら読んだのですが、そこも興味深く読めました。

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    2025年08月07日
  • 選んだ孤独はよい孤独

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    ネタバレ

    う~ん、タイトルが素晴らしい。
    そうだよ、選んだ孤独なら、良いじゃないか。
    『ここは退屈迎えに来て』『あのこは貴族』とか映画化された作品も多い、山内マリコさんの短編集。

    結構好みの作品が多くて良かった。
    雰囲気も結構好きなので、他の山内マリコさん作品も読みたくなった。

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    2025年08月06日
  • 一心同体だった

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    90年代後半生まれの私にとって、過去のことと、未来のこと。過去に自分だけが感じていたモヤモヤや寂しさが、当時私以外もみんな考えていたということを大人になってから色んな本を通して知る。その年代ごと色んな悩みがあって、私もこれからそうやって悩むんだろうなと思うけど、その中に友達との楽しいことが絶対あるはず、と前向きな気持ちになれた。

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    2025年08月04日
  • 選んだ孤独はよい孤独

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    著者、女性だよね?って思うくらい男性目線で見る社会の解像度が高いので、驚き。そしてくすっと笑えるようなお話が多くて、好きでした。

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    2025年07月05日
  • 結婚とわたし

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    カップルや夫婦の暮らしを覗き見ている感じです。わかる〜そうだよね!と思う部分もありながら、ケンカだからってそこまで言って大丈夫かなって思ったりしながら読みました。まあ、夫婦ってそれぞれですよね。
    たまに登場する作者のお父様の話も楽しかったてす。
    猫の自由な感じがかわいく、ペット飼いたいなって思いました。

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    2025年06月14日
  • あのこは貴族

    匿名

    購入済み

    すごいお金持ちの人達の世界。本当のお金持ちの子供達は優しい子供が多い。のは、よくわかります。
    心が汚れてないから純粋なんでいれる。けれど、どの立場にいても人それぞれ悩みがあるんですね。

    #じれったい

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    2025年06月10日
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

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    プラダの財布から、クレールフォンテーヌのノート、LITTLE SUNSHINEのタオル、シルクの白シャツ、ルブタンの靴、バターケース、ボタン……とバラエティに富んだ買い物エッセイがとてもいい。

    長く愛せるちょっといいものを買いたい、でもさすがに常識はずれの値段のものは買えない、いやそれでも……というせめぎ合いに共感。他人がものを買う話は楽しい。

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    2025年06月07日
  • マリリン・トールド・ミー

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    ネタバレ

    コロナ禍で人との出会いとか学びの選択肢とか人生の貴重な時間にぽっかり穴が空いたような感覚は自分も同じく持っていたものだから杏奈に共感した。
    マリリンモンローのこと 全然知らなかったのでマリリンの人生を杏奈を通して少しだけ知ることができて面白かった。最近SHE SAIDを観たのでハリウッドや映画界に蔓延っていた抑圧や女性差別的なことと結びつきながら読めたし、本当にまだまだ社会って変わってないなーってつらかった。杏奈の卒論研究の準備の段階とかで同い年や先輩後輩との議論の場面、こういう活発な意見交換とか自分の考えをしっかり持っている学生のことが羨ましい。わたしはなんとなくずっと怒っててでも知識とか何

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    2025年05月25日
  • マリリン・トールド・ミー

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    コロナ禍で大学生をスタートさせた瀬戸杏奈。対面授業はなし、オンラインばかり…思い描いていた大学生活とは程遠い。先が見えない生活の中、いきなりマリリンモンローから電話がかかってくる…

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    2025年05月24日