山内マリコのレビュー一覧

  • 東京23話

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    東京都の区そのものか、ランドマークとなる建物などに人格を持たせ、それぞれの区について語らせる。そんなちょっと変わった東京を紹介する小説。
    解説にも書かれている通り、今の姿に透けて見える過去の姿を中心に語っています。読むと東京の町歩きをしたくなること請け合いですが、決してガイドブックではないです。そう、それぞれの区に興味を持つきっかけを与えてくれる。そんな本です。

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    2017年11月08日
  • 2030年の旅

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    未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。

    恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)

    小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
    自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。

    支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるの

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    2017年11月05日
  • 皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!

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    すごく「わかるー!」がいっぱいの本でした(笑)。
    「男は家事を3倍にするモンスターである」とか「皿洗いの現場は憎しみを育てる」とか・・・共感しかないわ。

    章の終わりに「男のいいぶん」として著者の彼氏(後に夫になる男性)の意見が書かれているのも面白かったです。それを読むと、「ああ、男も女も、自分のことは棚に上げがちなんだなぁ」と気づいたりもして。

    お互いに文句は言っても楽しそうな生活。いいな、と思いました。

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    2017年04月04日
  • 皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!

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    山内マリコと聞くとすぐに飛びついてしまう、
    きっとそんな30代女子多いんだろうなと思いながら毎度せっせと購入。
    彼女のエッセイも、小説も、ほんとこの世代なドンズバなんです。

    今回は同棲からの結婚に至るまでの男と女の違いにフォーカスしてるエッセイ。

    個人的に1番頷いたところは男と女の部分ではないですがここ。

    1人になった時の食まわりの雑さは人に言えず
    昼はレトルトカレー、夜はパスタソース、
    家中のお菓子を発掘してぽりぽりつまみ、
    小腹が空けば冷凍うどんも…。
    カロリー過多なのに栄養はゼロ。
    30過ぎた体にこの手のインスタントな食事はてきめんに堪えるもので、
    もちろん太るし、食べてもポジティ

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    2017年03月30日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    10人の女性のパリにまつわる短編集、
    そして最後の章で1つにまとまる、てやつです。
    山内マリコ✖︎パリ、読まざるを得ないでしょう。

    どの話もそれぞれが悩んで
    人間味があって悪くない。

    そして最後にそれぞれがいろんな気持ちを持ってフランスに集まり、
    その中で過ごす気持ち良いバカンスの描写がなんとも言えない幸せな気分になります。

    ラベンダーが香って
    心地よい風が吹く中で
    皆んなでワイワイ長机でたっぷり時間をかけて味わいながら途切れないおしゃべりに興じながら…
    そんな光景を感じる。

    私はフランスにも住んだことも友人もいないのに
    なぜにフランスの生き方に魅了されるんだろう。
    でもきっとそんな人

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    2016年11月27日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの作品は全て読んでます。

    今回の作品はパリに思いをよせるいろんな世代の女性が登場人物。もやもやしている気持ちを持ちながら生活している女性たちがパリに興味を持ち向かうまでの道のりの短編。短編と思いきや、最後の書き下ろしで同じツアー客として再開できる。さっきまで読んでいたのに最初から一人ひとりを読み直したくなる。パリじゃなくてもこんなツアーどこかにないだろうか。行きたいな。

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    2015年11月08日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    いま私的イチオシ大注目の作家。迷っていたけれど購入してしまった!装丁も挿絵もおしゃれ。全ての迷える女性に捧げる1冊。とにもかくにも女子向け。アラサー世代には特にオススメ。

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    2015年09月02日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの観察眼はさすがとしかいいようがない
    装丁・イラストを担当された佐藤亜沙美さん、初見だったけど特にイラストがよかった
    祖父江さんのところで修行を積まれたそう

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    2015年08月28日
  • ラブソングに飽きたら

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    今旬な女性作家たちが競演したアンソロジー。加藤千恵、山内マリコ、青山七恵、吉川トリコなど大好きな作家さんがたっくさん。お気に入りは山内マリコ。この人の小説はしばらく読み続けていきたい。

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    2015年06月19日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

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    山内マリコさんの作品は、やっぱり新作を追いかけてしまう。今回は共感ポイントが大きかったなぁ。

    東京で働く地方女子、平坦な繰り返しにどんづまりの女子の悩み、もやもや。普遍的なんだけど、こういう小説があることがいいなって思うし、私は好きだ。

    凝った装丁もすてき! さすがフィガロ!

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    2015年02月07日
  • ここは退屈迎えに来て

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    ここに収録されている8編の物語はどこかしら『あなた』の物語かもしれない。地方都市に住む男女の悲喜こもごもを見事なまでに描き出していると思います。こういう話はいつの時代もあるのかもしれませんが…。





    ここに描かれているのはある地方都市に住む男女の『悲喜こもごも』を8つの物語に収めた連作小説集です。それぞれがものすごいリアリティがあり、正直なところ、自分自身と物語世界との『距離』を測り損ねていたく難儀してしまいました。

    なんと言ったらいいのか…。この吹き溜まり感や、地方都市独特の『けだるい』空気。出てくる登場人物たちの『行き場のなさ』が全体を覆っておりました。ここでは主に女性の登場人物た

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    2024年12月08日
  • あのこは貴族

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    婚活って焦るよな。
    1人の男の人を巡って、2つの女性の視点から描かれていて、
    婚活が題材ではあるんだけど、
    慣れ親しんだテリトリーの中で生活している人(それが都会か田舎は別として)そこから出たくて憧れを持っている人の話でもあるなと。
    自分の狭い範囲内が心地が良い人と、居心地が悪い人。
    そして出たくても出られない人。

    私は出たくてしかたなかった人。
    大学の頃の私大特有の内部生と外部生とか、自分も近しいものを感じたなと思いながら読んだ。

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    2026年07月26日
  • あのこは貴族

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    積読してた本。

    ついに自分もこういうの刺さっちゃう年齢になったなぁという感じ。
    お金持ちの世界と地方から成り上がった人の世界が溶け込む狭間みたいな世界観の作品だった。
    自立していく女性と、女性の自立を拒む女性という、結局男女の対立じゃなくて女性の対立という印象を受けた。

    そこらへんの男よりも稼いじゃってるし、でも可愛がられたい乙女さも捨てられないジレンマと、結婚が当然な閉塞的な価値観とか、いろんなところで悩んでいた自分にドンピシャで刺さった。
    積読して放置してたけど、本は自ずと向こうから読むべきとき時に来るのだなと思った。

    結婚感と女性の社会進出の過渡期に苦しむ、全ての女性に捧げたい作品

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    2026年07月24日
  • 陽子さんはお元気ですか?

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    chapter7編で構成された連作短編集。
    文字も大きく、177頁と短いので一気に読めた。

    主人公は58歳の専業主婦・陽子。
    家族は男尊女卑的思考を持つ夫と、俺様気質のわがまま息子。

    昭和の価値観そのままのスタイルにウンザリする。

    ある日、陽子の自宅に息子の彼女・雅が訪れた事をきっかけに、陽子は自身の人生へ疑問を抱き始める。

    この雅のキャラがいい。
    思慮深さを持ちながら、思った事を丁寧に伝え、凛として生きている。

    特に大きな出来事は起きないが、陽子の年代に近い方なら共感できる点が多いはず。

    気付きを経て前進する陽子に乾杯!

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    2026年07月16日
  • GOAT Summer 2026

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    食というテーマは書き手にも書きやすくて、かつ読んでいても楽しくなる要素が大きかったんじゃないかなと思いました。
    普通に楽しい1冊でした。
    (たぶん愛とか悪とか美とかは書き手の裁量によるというか、処し方に激しく好みが出る概念だよねって思うので、読み手の好みに合致するとは限らず。かつ本来文筆業でない人には扱いしにくく…みたいな)

    気になっていた話題の『ファイア・ドーム』の特集もあって良かったです。
    ますます読みたくなりました。

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    2026年07月03日
  • 結婚とわたし

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    山内マリコさんが結婚前の同棲生活から結婚生活までを綴ったエッセイ。

    「あのこは貴族」のイメージが強くて、凪のような文章を書かれる方と思いきや、ですます調でありながら毒舌なので面白くてサクサク読めてしまった。

    「あのこは〜」が苦手だったので、苦手な作家さんかもしれないと思っていたから、なんだとっても面白いじゃん!!と嬉しくなって、あちこちで「わかるよ〜??‍??」と思いながら読んだ。

    ただ、ちょっと終盤微妙に感じてしまった箇所が。80代のご夫婦のドキュメンタリーを見て「〜してやがる」という言葉を使われていたこと。「(なかなか家に帰れない夫の友人の夫婦と比べて)うちの方が仲がいい」と謎の比較

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    2026年07月03日
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

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    ある程度年齢になると、それなりにきちんとした物を持たないといくないという事は判ります。
    しかし収入や将来への不安などの関連で安い物を購入してしまう。 あと、物を増やしたくない、部屋をある程度スッキリさせたい性格でもあります。 となると私の場合は買う必要がある物はないのかと検討した方がいのかも。自分の生活や心を少し豊かにすることを考えてもいいのかもしれません。

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    2026年06月21日
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

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    読みやすくてイラストがかわいくてよかった。
    買い物って、つきつめると老若男女が一個人でできる取引で、こちらが差し出すものと同じ価値のものを対価としてもらう、というすごく原始的なものゆえに懐が広く自由なので、そのスタイルはその人の個性を反映する。
    買い物という行為そのものが歴史なっていて、社会の世相を反映するから、買い物に対する常識、みたいなものはその時代によって共通する何かがあって、それを感じるエッセイだったな〜と思った。
    今の時代の買い物って、通販のようにすごくプライベートなものにできるし、買うものもお店も多様化を極めているから、時代共通の常識(このブランドのこのバッグが流行っている、など)

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    2026年06月21日
  • The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~

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    26歳、あと1ヶ月ちょっとで27歳。
    24歳や25歳の頃に出会っていたらきっともっと響く内容なのかなと。自分も若い頃そういうことで悩んでいたなとか思い出しました。

    イラストがとても素敵だった。

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    2026年06月21日
  • 選んだ孤独はよい孤独

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    孤独
    ・ひとりでいる
    ・仲間や身寄りがなくひとりぼっち
    ・心を分かち合う仲間がいない状態

    辞書で引いてしまえば、
    マイナスイメージばかり浮かぶ「孤独」の意味。
    このイメージに一石投じる本。

    これを読んでて思ったのは、
    「孤独」の対義語は「群れ」ではない。
    「孤独」の対義語は「選ばない」なんじゃないかな。
    どこで、どんな孤独を選んでいくかで、
    私達は私達の人生を歩み始める。

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    2026年06月10日